学会の歩みと設立の趣旨
1976年以来、日本動物学会の関連集会として継続してきた「比較免疫学シンポジウム」をさらに発展させた組織として、1989年(平成元年)に日本比較免疫学研究会が発会したのが最初の一歩である。その後、1991年に研究会から学会へと格上げし、第3回より日本比較免疫学会の学術集会が毎年1回開催されるようになり今日に至っている。本学会は、人間の免疫系も含め、動植物の異物認識から排除に至る生体防御のメカニズムを「比較」という研究手段を通して理解し、生命体の異物排除に関与する免疫現象の特殊性と一般性を明らかにすることを目指している。
一方、本学会は発会当初から国際比較免疫学会(ISDCI)とも連携し、この機関誌であるDevelopmental & Comparative Immunologyに英文要旨を掲載して頂き、日本における比較免疫学研究のレベルが紹介されてきた。1999年度よりミーティングレポートとして学術集会での発表内容がこの機関誌に紹介されるようになった。本学会は国際比較免疫学会との交流並びにアジア・オセアニア地区研究者との交流も図っており、今後も比較免疫学分野の研究の進歩に役割を果たしていく。さらに、本学会は国内においても日本比較生理生化学会と日本比較内分泌学会とも連携し共同でシンポジウムを開催して、広く「比較」を通して生命体の生体機能を考察するに至っている。
日本比較免疫学会創設日
1989年4月1日
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会則
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