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在宅医療を支える多職種連携研修会/板橋サバイバーシップ研究会 2018
患者さんが安心して住み慣れた地域で暮らすために

開会あいさつ

水野 重樹さん(板橋区医師会長/水野医院)
水野 重樹さん写真
水野 重樹さん

皆さま、こんばんは。今日は105人という人数でこの会をやることになっていますが、周囲にオブザーバーの方もおり、105人プラスアルファの大人数です。この会を始める前に、本日大変お骨折りをいただいた帝京大学の渡邊清高先生に改めまして御礼を申し上げたいと思います。また、シンポジストの山田陽介先生にもお礼を申し上げます。

開会に先立って、私が今日電車に乗って考えてきたことをお話ししたいと思います。よく、亡くなる前に夢を見て、でも亡くならずこの世に戻ってくるときに、三途の川があって、「きれいなお花畑が見えたよ」「遠くで声が聞こえて、振り返ったらお父さんの声だった」とか、「・・・お母さんの声だった」とか、「・・・子どもさんの声だった」、というお話があります。私は、そんなイメージが持てるような亡くなり方がいいなといつも思っております。そこで「あとちょっとピクニック気分でいたいな」というイメージが、いいのかなと思っています。ACPの略が、あと(A)・ちょっと(C)・ピクニック気分(P)というイメージです。こういう気持ちにさせるようなプランがアドバンス・ケア・プランニングではないかと考えています。

さて、今日のテーマの「がん」ですが、2人に1人ががんになるという時代です。超高齢社会になって、がんで亡くなるよりも他の病気を持って亡くなる方も多いです。その中で、「病気が治る」という状態にして”ご自宅に帰る“ということが難しい場合も多くなります。行政の方にお手伝いをしていただきながら、そういう人たちを支えていくことが、これからの社会で医療と介護などの面でわれわれに望まれていることなのではないかなと思います。

今日は最後まで、よろしくお願いいたします。

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掲載日:2018年12月26日
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