素問
『素問』
後漢時代にまとめられた東洋医学の原典・・・とされています。
生命の本質である泰素について人の身体の健康と病と治療と死をテーマに、黄帝と臣下との問答を通して解き明かそうとした論説集です。
2000年前の書物ですが、現在に至る東洋医学の根本であることは確かで、『素問』と『霊枢』を読まずして東洋医学は語ることなかれ・・・です。
『素問』八十一篇の目次を見る
01 上古天真論
02 四気調神大論
03 生気通天論
04 金匱真言論
05 陰陽応象大論
06 陰陽離合論
07 陰陽別論
08 霊蘭秘典論
09 六節蔵象論
10 五蔵生成
11 五蔵別論
12 異法方宜論
13 移精変気論
14 湯液醪醴論
15 玉版論要
16 診要経終論
17 脈要精微論
18 平人気象論
19 玉機真蔵論
20 三部九候論
21 経脈別論
22 蔵気法時論
23 宣明五気
24 血気形志
25 宝命全形論
26 八正神明論
27 離合真邪論
28 通評虚実論
29 太陰陽明論
30 陽明脈解
31 熱論
32 刺熱
33 評熱病論
34 逆調論
35 瘧論
36 刺瘧
37 気厥論
38 咳論
39 挙痛論
40 腹中論
41 刺腰痛論
42 風論
43 痺論
44 痿論
45 厥論
46 病能論
47 奇病論
48 大奇論
49 脈解
50 刺要論
51 刺斉論
52 刺禁論
53 刺志論
54 針解
55 長刺節論
56 皮部論
57 経絡論
58 気穴論
59 気府論
60 骨空論
61 水熱穴論
62 調経論
63 繆刺論
64 四時刺逆従論
65 標本病伝論
66 天元紀大論
67 五運行大論
68 六微旨大論
69 気交変大論
70 五常政大論
71 六元正紀大論
72 刺法論
73 本病論
74 至真要大論
75 著至教論
76 示従容論
77 疏五過論
78 徴四失論
79 陰陽類論
80 方盛衰論
81 解精微論
霊枢
『霊枢』
『素問』の兄弟のような書物です。
元々は『針経』という書名であったように、特に鍼による治療術についての論文集で構成されているような、いないような。
読めば読むほど味が出てくるスルメの様なもので、一度読んだだけではおそらく何もわかっていないことは確かです。
『霊枢』八十一篇の目次を見る
01 九鍼十二原
02 本輸
03 小鍼解
04 邪気蔵府病形
05 根結
06 寿夭剛柔
07 官鍼
08 本神
09 終始
10 経脈
11 経別
12 経水
13 経筋
14 骨度
15 五十営
16 営気
17 脈度
18 営衛生会
19 四時気
20 五邪
21 寒熱病
22 癲狂
23 熱病
24 厥病
25 病本
26 雑病
27 周痺
28 口問
29 師伝
30 決気
31 腸胃
32 平人絶穀
33 海論
34 五乱
35 脹論
36 五癃津液別
37 五閲五使
38 逆順肥痩
39 血絡論
40 陰陽清濁
41 陰陽繋日月
42 病伝
43 淫邪発夢
44 順気一日分為四時
45 外揣
46 五変
47 本蔵
48 禁服
49 五色
50 論勇
51 背腧
52 衛気
53 論痛
54 天年
55 逆順
56 五味
57 水脹
58 賊風
59 衛気失常
60 玉版
61 五禁
62 動輸
63 五味論
64 陰陽二十五人
65 五音五味
66 百病始生
67 行鍼
68 上膈
69 憂恚無言
70 寒熱
71 邪客
72 通天
73 官能
74 論疾診尺
75 刺節真邪
76 衛気行
77 九宮八風
78 九鍼論
79 歳露論
80 大惑論
81 癰疽
携える古典
持ち歩ける『素問』『霊枢』という考え方
初代会長・島田隆司先生の言葉として、鍼灸師たるもの出かけるときには常に鍼と艾、そして『素問』『霊枢』の二書を携えておくものだ、と語ったことが伝えられています。
この言葉には、古典を本棚にしまっておくのではなく、学びの日々のそばに置いておくべきものとして考える姿勢が表れています。
日本内経医学会で『素問』と『霊枢』をコンパクトな本として作ったことにも、必要なときに開き、持ち歩き、読み返せる古典にしたいという思いが重なっています。
このページでいう「鍼灸古典を学ぶ」とは、鍼・艾・本文を身近に置きながらも、古典をすぐ臨床に従属させず、本文そのものに向き合う学びを指しています。
別建てで考える
「臨床と古典」は別建てで考える
古典と臨床の関係についても、本会では学と術を切り離さず、
しかし特定穴の暗記や即効的な応用だけに古典を回収しない視点を大切にしています。
ここで大切なのは、臨床に役立ちそうだから古典を都合よく読むのではなく、まず古典を正しく読むという順番です。
本会の基本姿勢は、臨床におもねらず、本文・版本・注釈・医史学を丁寧に学ぶことです。
その積み重ねの先に、臨床との接点をあらためて考える余地が開かれます。
そのため、このページでは「古典そのものを読む学び」と「臨床と古典の関係」を分けて扱います。
黄帝内経
『素問』と『霊枢』だけに閉じない学び
一般には黄帝内経といえば『素問』と『霊枢』が思い浮かびます。
しかし当会では、いわゆる『内経』および『内経』系の古医籍、注釈、関連資料まで含めて、
古典医学を広く読み解く姿勢を大切にしています。
「鍼灸 古典 勉強」という入口から来た方には、まず『素問』『霊枢』を手がかりにしつつ、
経脈、刺法、病症、養生、版本、注釈、医史学へ少しずつ視野を広げることをおすすめします。
古典の言葉を、現代の都合に合わせて急いで読み替えず、まず古典として正確に読むことが、日本内経医学会の学びの軸です。