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第52回大会報告一覧 印刷用PDFファイル(セクション1 感染症・ストレス)
一般演題セクション1(感染症・ストレス)のまとめ
報告者:座長 増井恒夫(愛知県健康福祉部健康担当局健康対策課)
A−1 直接BCG接種後の早期の皮膚変化について
直接BCG接種後の早期に局所所見を認めた10例のうち、9例は第1日に、1例は第2日に局所の変化に気づいており、いずれもツベルクリン反応検査は陰性で、同居家族等に結核り患者はいなかった。軽微な発赤も含めた局所反応は、非特異的な皮膚の過敏性反応である可能性もあるものの、感染を完全に否定するには経過観察以外に方法はない。こうした局所反応の臨床的意義づけや対処の標準化が必要である。
A−2 透析患者の不明熱に対する抗結核薬の診断的治療に関する研究について
透析患者は細胞性免疫能低下のため、結核発症のリスクが高いが、肺外結核が多く診断が難しいため、一般抗菌薬が無効の場合、抗結核薬が使用されることがある。抗結核薬の使用実態と予後を検討するため、維持透析患者における不明熱の発生頻度、抗結核薬使用の割合、解熱割合の比較を調査指標として調査を行う。
A−3 CYP2C19遺伝子型を用いたピロリ菌除去自由診療
ランソプラゾール、クラリスロマイシン、アモキシシリンの3剤投与によるピロリ菌除去医療では、2〜3割の除菌失敗例が見られる。PCR-CTPP法によりCYP2C19遺伝子型を決定し、高活性型、中等度活性型、低活性型に分類した結果、高活性型のCYP2C19遺伝子型を持つ者では除菌率が低いことが確認された。
A−4 ストレスと生活習慣
女子短期大学生305名を対象に、ストレスの程度や、食生活を中心とした生活習慣などについて自記式のアンケート調査を行った。その結果、ストレスを強く感じている者は約30%、中等度は40%、弱い者は30%であった。ストレスを強く感じている群は、ストレス下での食欲の変化が大きい傾向があり、不健康な生活習慣が多く認められた。
A−5 音楽療法における反応性の研究
大学生女子約130名を対象に、音楽を聴取しながら、感情アンケートと気分調査票に回答を求め、音楽聴取時の気分と曲に対する感情反応の関連を検討した。その結果、音楽聴取時の気分と、曲に対する感情反応との間には一定の関連がみられた。
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