第72回東海公衆衛生学会学術大会の報告
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1. 大会概要
第72回東海公衆衛生学会学術大会は、令和8年7月4日(土)に藤田医科大学(愛知県豊明市)にて開催された。大会長は、藤田医科大学医学部公衆衛生学講座教授 太田充彦および愛知県保健医療局局長 長谷川勢子が務めた。
近年、地震や豪雨などの自然災害が相次ぎ、被災地では行政、医療、保健、福祉をはじめとする多様な機関・専門職が、地域や組織の枠を越えて連携することが求められている。こうした背景を踏まえ、本大会のメインテーマは「地域・専門性を越えた災害時の公衆衛生の連携」とした。午前は一般演題50題(口演27題、示説23題)の発表を行い、午後は大会長挨拶に続いて特別講演およびシンポジウムを開催した。特別講演「コロナ禍を経験して学んだ危機管理〜私たちが後輩に語り継ぐべきこと〜」では、藤田医科大学の岩田充永氏から健康危機対応に関する実践経験を踏まえた貴重なご講演をいただいた。シンポジウムでは、災害時の公衆衛生活動に関わる多様な立場から、地域・専門性を越えた連携についてご発表いただき、活発な意見交換が行われた。大会参加者は172名であり、内訳は学会員98名、非会員49名、学生25名であった。大会の開催にあたりご尽力、ご支援を賜った多くの方々に感謝申しあげる.
2. 参加者へのアンケート調査結果
3名から回答を得た(回答率25.0%)。大会全体の評価は「とても良かった/良かった」83.7%であった。公衆衛生活動・研究に関する「知識」が向上した者は88.4%、「意欲」が向上した者は74.4%、「自信」が向上した者は55.8%であった。回答者の86.0%が東海公衆衛生学会の会員、55.8%が日本公衆衛生学会の会員であり、日本公衆衛生学会の認定専門家は9.3%であった。
自由記載では、特別講演や災害対応をテーマとしたシンポジウムが印象に残ったとの意見が複数みられ、実際の災害派遣・対応経験に基づく内容が評価された。また、若い参加者を含む交流の場としての意義や、円滑な進行・運営への肯定的な意見が寄せられた。一方、会場への交通アクセスや示説会場のパネル配置に関する改善要望もあった。今後取り上げてほしいテーマとして、健康危機管理、地域医療構想、2040年を見据えた公衆衛生活動などが挙げられた。
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