日本セーフティプロモーション学会第11回学術大会開催にあたり

第11回学術大会長 衞藤 隆   

 10年前に京都市の京都府立医科大学で第1回学術大会を開催して以来、今回で11回目となります。埼玉県の地で初めてとなる大会です。ケガ等による傷害の防止、犯罪被害等意図的な傷害の防止、さらには自殺予防までを含んだテーマをセーフティプロモーションでは取り扱っています。この10年間をふり返ってみると、上にあげたそれぞれの領域での取り組みは成果をあげているものもありますが、次々と課題が出て来ているともいえます。さらに日本においては、地震、津波、集中豪雨、火山爆発等、自然災害による人々の生命や健康、さらには生活環境への影響が複数回認められてきました。
 内容としては広範になりますが、外力など外的なエネルギーによる人々への様々な影響にどう対処し、また予防するかというテーマを学術的に検討することが本学会の使命であると考えます。今回の学術大会では、人々の日々の暮らしの安全を図る上でセーフティプロモーションという考え方がどれだけ応えられるかを問うてみたいと考えています。第1日の12月2日は講演を主体とした学びの場とし、原則として市民公開の無料セッションとします。第2日の12月3日は一般演題を中心としたセーフティプロモーションの議論を深める場といたします。第2日は参加費をお支払いの上、どなたでも参加いただけます。
 スウェーデンを発信源としたヨーロッパから世界に広がったセーフティプロモーション、その地域展開としてのセーフコミュニティが少し遅れて日本にも伝えられている現状にあります。安心して安全に日々の生活を送れるようにすることは、何れの地域においても人々が共通して願うことであります。そのために何が必要であるのか、セーフティプロモーションという視点から共に考えることが出来れば主催者としては嬉しいことであります。多くの皆様のご来場を歓迎いたします。

第11回学術大会事務局
東洋大学ライフデザイン学部
 内山研究室
〒351-8510
埼玉県朝霞市岡48-1
E-mail:11thjssp@gmail.com

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