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奈良県糖尿病療養指導医会

奈良県糖尿病療養指導医会とは

概要

 日本糖尿病協会(日糖協;特定公益増進法人)は1961年に創立され、糖尿病患者・家族と糖尿病にかかわる医師・管理栄養士・看護師・検査技師・理学療法士など、医療スタッフを中心に構成されています。各都道府県にある糖尿病協会・友の会の活動を全国規模でまとめています。当協会設立の趣旨は、1.糖尿病の予防と療養についての正しい知識の普及啓発、2.患者・家族と広く予備群の方々への療養支援、3.国民の糖尿病予防と健康増進への調査研究、です。活動として、患者、医療従事者向け療養情報誌「糖尿病ライフ さかえ」(発行部数約10万部/月刊)、「糖尿病治療の手引き」、医療従事者向け専門誌「プラクティス」、「食品交換表」等の出版活動や「糖尿病連携手帳」、血糖自己測定記録用の「自己管理ノート」等の療養に役立つグッズの作成・頒布を行っています。

 日糖協奈良県支部の位置付けである奈良県糖尿病協会は、毎年11月の「全国糖尿病週間」にあわせて市民公開講座「なら糖尿病デー」を主催し、医療スタッフ向けに定期的に開催される「糖尿病療養指導研修会」や栄養士部会が中心に行っている「派遣栄養士の会」を後援しています。また、糖尿病療養指導士のネットワーク的存在である「奈良CDEの会」や日糖協登録医・療養指導医の会である「奈良県糖尿病療養指導医会」の賛助活動をしています。

 糖尿病が国民病と言われる程に患者数も経済的負担も増大しているのはご承知の通りです。世界的にも非感染性疾患として初めて「糖尿病に関する国連決議」が採択され、毎年11月14日を「世界糖尿病デー」と定めて、世界中のスポット、関西では姫路城や通天閣等が青色にライトアップされました。奈良県でも平成24年11月に初めて、吉野山の金峯山寺蔵王堂がブルーにライトアップされました。糖尿病対策に警鐘が鳴らされる中、わが国では2005年2月には日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会の三団体が合同で日本糖尿病対策推進会議を設立し、各都道府県では地区委員会が医師会の主導の下活動を始めています。2010年2月に組織の改編に伴い、日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会、日本歯科医師会を「幹事団体」と位置づけ、国民健康保険中央会、健康保険組合連合会、日本腎臓学会、日本眼科医会を「構成団体」として、さまざまな団体がより柔軟に参加、協力できる新たな体制で幅広く活動しています。奈良県でも県医師会を中心に糖尿病対策推進会議が組織されています。また行政からも、奈良県糖尿病診療対策推進事業が進行中であり、県内の医療体制や診療支援案が論議されているところです。

 患者数の多い糖尿病に対して、予防から治療管理に至るまで切れ目なく対応する地域の保健医療体制の提供には、専門医や内科医に限らず、様々な診療科の医師の協力と連携が期待されています。事実、多くの糖尿病患者さんを診療しているのは町の診療所や市中病院の医師です。日糖協としては、糖尿病対策推進会議の一員としてより患者さんに近い立場から、地域の医師のネットワーク作りや診療支援をしていくための枠組みとして、日糖協登録医・療養指導医制度の普及を推進しています。糖尿病学会に入会せずとも、糖尿病協会員として糖尿病診療に携わっていただき、連携を深めたいところです。糖尿病治療の標準化を目指すためにも地域の様々な糖尿病関連の講演会を「日糖協療養指導医取得のための講習会」と位置づけて参加を募り、一緒に学ぶ機会を増やしていきたいと考えています。現在糖尿病患者を多く診ておられる医師や関心をお持ちの医師の積極的参加を求めています。


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