何經有病之徴
- 医経
- by shenquzhai
- 2006/05/16
『太素』巻二十一・九鍼要解(『霊枢』小針解)
惡知其原者先知何經之病所取之處也上は缺巻覆刻『太素』の飜字だが、楊上善注の部分の「注」は「經」の誤りである。実際に書かれている字形は、パソコンで使用可能な範囲で探せば、むしろ「经」が近いかと思う。これは経文との兼ね合いから想像がつくし、杏雨書屋の原本を見ればまあ判る。次に問題になるのは、「微」の右下の仮名文字、もしこれが「セル」であるとすると、「きざセル」と読ませるつもりで、だから「徴」ではないかと思う。「微」と「徴」は原本などの書写体では、現在の活字ほどは違わない。さらに経文では「何經之病」と「所取之處」が対になっていることからすると、注文でも「何經有病之微」と「療之處所」が対ではないかと思う。とすると、「所」は「取」の誤りかも知れない。「所」の俗と「取」も、実はそっくりである。
楊注:先知何注有病之微療之處所惡知言不知也
先知何經有病之徴,療之處取。惡知,言不知也。
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