靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

寸口の脈だけを診て、病の所在部位を知る?

一カ所だけの脈を診て、分かることは、全身的な意味で、病情は如何に、であろう。
寸口という一カ所の脈を診て、病は何処に在るのか、を知ろうとすれば、別の工夫が必要となる。
一つには、『素問』三部九候論(ただし、原形と思われる頭に三カ所、臍以上に三カ所、臍以下に各三カ所の脈診部位を想定するもの、それの臍以上と臍以下)を、腕関節部に持ってきて(少し調整して)、いわばミニチュア版の三部九候診を試みることがある。大雑把に言えば、耳の針で、耳殻に全身を投影した図が有るでしょう、まあ、あんな感じです。
もう一つには、手首のどこかを陰陽の境界線と想定して、そのどちら側に問題が在りそうかを診て、そこから陰陽論的に問題の所在を割り出すことを試みる。
現代日本の、所謂六部定位脈診は、左右の寸関尺に五蔵を配置し、そのうえで五行の相克関係から、虚している蔵を割り出そうとしている。上の二つの行き方の、どちらの正嫡なんだろう。

Comments

神麹斎
言い換えれば、腕関節の寸関尺に全身を投影させた三部九候診の変形と、人迎脈口診の陰陽比較を腕関節ちかくに境界線を設定して関前関後で行おうとした工夫が、かつて存在したのではないか、という妄想です。
2011/06/20

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