俗字
- 医経
- by shenquzhai
- 2009/03/13
『顔氏家訓』書証篇に,本来は誤字でありながら,そのまま通用する文字になっている例として,「巫と經の旁を混同する」というのが挙がっています。
でも,ちょっとまってください。右に挙げた文字のうち,上が仁和寺本『黄帝内経太素』の經の字です。これの右旁が巫に似てますかね。
実は仁和寺本『黄帝内経太素』では,巫が右の下のように書かれているんです。これならまあ「旁を混同する」と非難され,「これらは正されるべきである」と訴えられるのはわかる。
だから,俗字の作字にはげむことに全く意味が無いとは言わない。でも本来は,画像を切り貼りした方がうんと確かだし,そういうことは解説中でふれておけばすむことだと思う。
でも,ちょっとまってください。右に挙げた文字のうち,上が仁和寺本『黄帝内経太素』の經の字です。これの右旁が巫に似てますかね。
実は仁和寺本『黄帝内経太素』では,巫が右の下のように書かれているんです。これならまあ「旁を混同する」と非難され,「これらは正されるべきである」と訴えられるのはわかる。
だから,俗字の作字にはげむことに全く意味が無いとは言わない。でも本来は,画像を切り貼りした方がうんと確かだし,そういうことは解説中でふれておけばすむことだと思う。
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