防禦
- 雑事
- by shenquzhai
- 2006/04/17
『東京夢華録』に仇防禦とか蓋防禦とかいう薬屋が登場し、日本語訳の注には「防禦とは武官の防禦使のことであろうが、医者がどうしてこの官名を僭称するようになったかは未詳」と言っているけれど、中国伝統医学が「未病を治す」と唱えて予防重視を標榜していると関係が有るのではなかろうか。
注釈には清明上河図にも、某防禦が描かれているというが、私には見つからない。(張択瑞のものでなく、清院本のことだろうか。でも、そうだったらそう書くべきだろう。)
大夫なら一軒有るらしい。ちょっと不明瞭になっているが「楊大夫經驗」云々じゃないかと思う。対になった向こうがわの看板は「楊家應症」云々だろう。現代でも大夫と書いてdaifuと発音すれば、医者のことである。
大夫だってもとはと言えば、卿の下で士の上の古代の官名である。僭称には違いない。こんなに堂々と看板に掲げて良いんだろうか。
巻末近くには「趙太丞家」も有る。太医院の属官に太丞というのが有るかどうかは調べてないけれど、これも多分は僭称。
注釈には清明上河図にも、某防禦が描かれているというが、私には見つからない。(張択瑞のものでなく、清院本のことだろうか。でも、そうだったらそう書くべきだろう。)
大夫なら一軒有るらしい。ちょっと不明瞭になっているが「楊大夫經驗」云々じゃないかと思う。対になった向こうがわの看板は「楊家應症」云々だろう。現代でも大夫と書いてdaifuと発音すれば、医者のことである。
大夫だってもとはと言えば、卿の下で士の上の古代の官名である。僭称には違いない。こんなに堂々と看板に掲げて良いんだろうか。
巻末近くには「趙太丞家」も有る。太医院の属官に太丞というのが有るかどうかは調べてないけれど、これも多分は僭称。
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