靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

明堂孔穴鍼灸治要

張燦玾・徐國仟主編『鍼灸甲乙經校注』の皇甫謐序は,随分と大胆に校正されているんですね。
按《七略》、蓺文志:《黄帝内經》十八卷,今有《鍼經》九卷,《素問》九卷,二九十八卷,即《内經》也。亦有所忘失。其論遐遠,然稱述多而切事少,有不編次。比按《倉公傳》,其學皆出于。《素問》論病精微;《九卷》原本經脉,其義深奥,不易覺也。又有《明堂孔穴鍼灸治要》,皆黄帝岐伯事也。三部同歸,文多重複,錯互非一。

さらに,改めてはいないけれど,「不易覺也」は「不易覽也」のほうが良いと言っています。

でも私などは,まだ不満なんです。実は「又有《明堂孔穴》鍼灸治要。」ではないか。そうすれば『素問』に「論病精微」,『九卷』に「原本經脉」,『明堂』に「鍼灸治要」で,釣り合いも良いのではなかろうか,と。『隋書』経籍志に「明堂孔穴五卷」と載っていることでもありますし。

それに,前には『鍼經』,後では『九卷』であることについて,何も言わないのも不満です。

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