やっと七難
- 医経
- by shenquzhai
- 2008/07/13
案の定,十二難までは無理でした。やっと七難まで。
一難:経脈が循環している以上は,その何処で診ても経脈の状況は把握できるはずである。だったら,一番診やすい処で診れば良い。
二難:しかし診る処を一箇所に決めてしまうと,異常が起こっていることは分かるけれど,どこで起こっているかは判断のしようがない。そこで,関前を陽とし,関後を陰として,陰陽を配置する。
三難:陰に打っているべき脈が関を越えて潜り込もうとすると,陽に打っているべき脈は魚際にまで推し出される。陽に打っているべき脈が関を越えて覆い被さろうとすると,陰に打っているべき脈は尺沢方向に推し出される。いずれも非常に危険な状態である。
四難前半:心肺は浮であり陽であり,腎肝は沈であり陰である。そして中間が脾。この陽と陰は二難の"関後と関前に陰陽を配置した"という文脈に従って読むべきなのか。
四難後半:浮沈滑濇長短の六祖脈だが,その組み合わせの一部しかあげない。どうしたことか。そもそもこの記事はここに在るべきではないかも知れない。
五難:これは皮毛から骨まで,浮沈に五蔵を配置しているように読めるのだが。
六難:やっぱり,浮沈に陰陽を配置することも有ったらしい。この難が五難の前に在れば迷わないのに。
七難:季節による陰陽の推移と,それに伴う脈状の正常な変化をいう。
一難:経脈が循環している以上は,その何処で診ても経脈の状況は把握できるはずである。だったら,一番診やすい処で診れば良い。
二難:しかし診る処を一箇所に決めてしまうと,異常が起こっていることは分かるけれど,どこで起こっているかは判断のしようがない。そこで,関前を陽とし,関後を陰として,陰陽を配置する。
三難:陰に打っているべき脈が関を越えて潜り込もうとすると,陽に打っているべき脈は魚際にまで推し出される。陽に打っているべき脈が関を越えて覆い被さろうとすると,陰に打っているべき脈は尺沢方向に推し出される。いずれも非常に危険な状態である。
四難前半:心肺は浮であり陽であり,腎肝は沈であり陰である。そして中間が脾。この陽と陰は二難の"関後と関前に陰陽を配置した"という文脈に従って読むべきなのか。
四難後半:浮沈滑濇長短の六祖脈だが,その組み合わせの一部しかあげない。どうしたことか。そもそもこの記事はここに在るべきではないかも知れない。
五難:これは皮毛から骨まで,浮沈に五蔵を配置しているように読めるのだが。
六難:やっぱり,浮沈に陰陽を配置することも有ったらしい。この難が五難の前に在れば迷わないのに。
七難:季節による陰陽の推移と,それに伴う脈状の正常な変化をいう。
四難後半,いっそのこと,一陽二陰が「脈來浮而濇短」であってくれるとすっきりしそうだけど,残念ながらそんな版本は無さそう。それと「脈來浮滑而長,時一沈」と「脈來沈滑而長,時一浮」,「脈來浮濇而短,時一沈」と「脈來沈濇而短,時一浮」は,本来そんなに違わないと思う。一陰は沈であって,滑(一陽),滑長(二陽),滑長ときに浮(三陽)が加わる。一陽は浮であって,濇(一陰),濇短(二陰),濇短ときに沈(三陰)が加わる。
難経苦行の意図は,続き物として読もうということなんです。 この書物は最初から何かを主張して著されたものであると言いたくて,その主張を捕らえるために速読を計画したんです。ところが読んでみると,各難は出来合いのブロックみたいなんです。主張をのべるために全部新たに書いた文章ではなくて,古くから伝えられた文章を,主張に合わせて組み上げたんじゃないか。だから,それぞれの難の文章を,独立させて読んだ場合にこう読むのが妥当だということと,全体の話の流れに置いて読んだ場合にこう読むべきだということは,むしろ齟齬していて良いのかも知れない。 自分でも何を言っているのか良く分かってません。ただ,8月の読書会はお休みにしますので,9月までゆっくり考えたいと思っています。
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