檢『素問』无此文
- 医経
- by shenquzhai
- 2008/04/23
『素問』骨空論の「任脉者,起於中極之下,以上毛際,循腹裏上關元,至咽喉,上頥循面入目。衝脉者,起於氣街,並少隂之經,俠齊上行,至胷中而散。任脉爲病,男子内結七疝,女子帶下瘕聚。衝脉爲病,逆氣裏急。督脉爲病,脊強反折。」は『太素』には無い。
しかも『太素』巻10の任脈と衝脈の流注について,楊上善注に皇甫謐錄『素問經』としてこの段の一部を引き,「檢『素問』无此文」と言う。
つまり,現存する『太素』に失われたのではなくて,もともと無かったらしい。そこで,森立之も王冰が『難經』『甲乙』に拠って加えたものであることは疑いないから,よろしく刪すべきであると言う。
それなのに宋代の新校正には何も言ってない。林億らが全元起本でどうであったかを書き残してくれたと言っても,完璧とはいかないと言うことです。底本に使えるような本は王冰本しか無かった,ということでしょうから,当然ですが。
しかも『太素』巻10の任脈と衝脈の流注について,楊上善注に皇甫謐錄『素問經』としてこの段の一部を引き,「檢『素問』无此文」と言う。
つまり,現存する『太素』に失われたのではなくて,もともと無かったらしい。そこで,森立之も王冰が『難經』『甲乙』に拠って加えたものであることは疑いないから,よろしく刪すべきであると言う。
それなのに宋代の新校正には何も言ってない。林億らが全元起本でどうであったかを書き残してくれたと言っても,完璧とはいかないと言うことです。底本に使えるような本は王冰本しか無かった,ということでしょうから,当然ですが。
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