靈蘭之室 茶餘酒後

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春日在皮

『素問攷注』脈要精微論
春日浮,如魚之遊(游)在波(皮)。
 案,「浮」「游」「皮」爲韻。
 案,宜從『大素』作「在皮」爲是。言春日之脈浮而如弓弦上出,如魚之游云者,亦謂魚口小出水上而行。「在皮」二字,据後文例,則宜在「春日」下。然此以「浮」「游」「皮」爲韻,不可改也。是即倒草法耳。
『黄帝内経太素新校正』後記之一 楊上善及『太素』簡考
 第五章 『太素』古韻及依韻校勘
 第三節 以『太素』古韻校『靈樞』、『素問』之失韻
  貳.字倒失韻
春日浮.如魚之遊在波;夏日在膚,泛泛乎萬物有餘;秋日下膚,蟄蟲將去;冬日在骨,蟄蟲周密,君子居室。(『素問・脉要精微論』)
 按,『太素』卷十四「四時脉診」「波」作「皮」,注云:「春時陽氣始開,脉從骨髓流入經中,上至於皮,如魚游水,未能周散。」此段爲押韻之文。「膚」、「餘」、「膚」、「去」均在段氏古音第五部;「密」、「室」在段氏古音十二部入聲,均爲押韻之句,唯「浮」與「波」不相押韻。「如魚之遊在波」當系傳抄誤倒,原句當作「如魚在波之遊」,則與「浮」字押韻,「遊」「浮」均在段氏第三部幽韻。但此字誤倒失韻已在楊上善前,故『太素』亦作「春日浮.如魚之游在皮」,「皮」通「波」。

神麹斎按ずるに,森立之が「浮游皮爲韻」と言うのは,銭超塵教授の指摘のごとく誤りである。しかし,「後文例」は無視すべきでない。他の季節と同様に「在波」あるいは「在皮」は「春日」の下に在るべきである。また他の季節に「在膚」「下膚」「在骨」と言うからには,春も「在波」ではなくて「在皮」のはずである。試みに文例を統一し,押韻の文字を朱書すれば以下の如くであろう。

 春日在皮,□□□,如魚之;(□は未だ考え至らない)
 夏日在,泛泛乎萬物有
 秋日下,蟄蟲將
 冬日在骨,蟄蟲周,君子居
 

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