靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

多足生大釘腫

『太素』巻3調陰陽
膏梁之變,足生大釘,受如持虚。
楊注:膏梁血食之人,汗出見風,其變爲病,与布衣不同,多足生大釘腫 。膏梁身虚,見濕受病,如持虚器受物,言易得也。
『黄帝内経太素新校正』p45の脚注に:
足生大釘:「足」乃「多」、「饒」之義。楊注云:「足生大釘腫 。」訓「足」爲「脚」,誤。林億『素問・新校正』云:「按丁生之處,不常於足,蓋謂膏梁之變,饒生大丁,非偏著足也。」
この『黄帝内経太素新校正』の言い分がさっぱり理解できない。「足を訓みて脚と為す」の是非はさておく。「足」に「多」字を加え,「大釘」に「腫」字を加えて意味を明確にし,もって注釈としたと,どうして考えられないのだろう。そもそも『黄帝内経太素新校正』自身が,「足」には「多」の義が有ると言っているんでしょう。どうして楊上善の解釈が「脚に大釘腫を生じる」であるなどと決めつけられるのだろう。 楊上善は「足生大釘」はすなわち「多生腫」だと言っているのだろう。

Comments

Comment Form