脾
- 雑事
- by shenquzhai
- 2007/03/19
マヒのヒは,痺ではなくて痹と書くのが実は正しい,というのが,中国伝統医学を学ぶヤヤ漢字に五月蝿い人の常識になりつつあるらしい。確かに『説文解字』には「痹」はあっても「痺」はない。「痺」は,古来通用すると言っても,本来は『爾雅』釈鳥に雌のうずらとあって別字である。
しからば脾はどうか。『説文解字』には,土に配当される蔵器で,肉に従い,卑が音である,と言う。これに従えば脾で良い。ところが『釈名』には,脾は裨であって,胃の下にあって,胃の気を裨助し,穀物を消化することをつかさどる,と言う。
『干禄字書』には卑は尊卑の字、畀は畀与の字とある。
さあ,ここからがややこしい。裨はどういう意味かというと,本来は皇帝の最も正式な礼服以外の服のことらしい。だから,最も尊い服ではないということで衣旁に卑で良いことになる。ところが裨助の裨はそういう意味ではなくて,おぎなう,たすけるである。とすると,衣旁に畀与の畀のほうが良くはないですか。
『釈名』の脾の説明にいうところの裨は衣旁に畀のほうが良いとなると,ひいては肉旁に畀のほうが良くはないですか。
さて,あなたならどうします。
『康煕字典』には脾と載っているというのが,まあ一番簡単ではある。
しからば脾はどうか。『説文解字』には,土に配当される蔵器で,肉に従い,卑が音である,と言う。これに従えば脾で良い。ところが『釈名』には,脾は裨であって,胃の下にあって,胃の気を裨助し,穀物を消化することをつかさどる,と言う。
『干禄字書』には卑は尊卑の字、畀は畀与の字とある。
さあ,ここからがややこしい。裨はどういう意味かというと,本来は皇帝の最も正式な礼服以外の服のことらしい。だから,最も尊い服ではないということで衣旁に卑で良いことになる。ところが裨助の裨はそういう意味ではなくて,おぎなう,たすけるである。とすると,衣旁に畀与の畀のほうが良くはないですか。
『釈名』の脾の説明にいうところの裨は衣旁に畀のほうが良いとなると,ひいては肉旁に畀のほうが良くはないですか。
さて,あなたならどうします。
『康煕字典』には脾と載っているというのが,まあ一番簡単ではある。
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