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こだまの世界

---倫理学者のふしぎな日記---

98年6月上旬号

6月上旬の主な話題


06/01/98(Monday/lundi/Montag)

昼下がり

昨日はエア先生の本を長く読んでいたために、 スーパーの閉店時間に間に合わなかった。ぐわ。 某ディスカウントストアで5kgのお米を購入。 前回に買ったのが4月の29日だから、 約一ヶ月で5kgのお米を消費したことになる。 結局、近くのコンビニでうどんと豆腐を買って、 夕ごはんはうどんとみそ汁とごはん。

学校に行こうと思ったが、それほど用事もなかったので下宿で寝てしまう。 朝方にむくりと起きて、 午前中はオースティン(法学者の方)の The Province of Jurisprudence Definedを読んでいた。 おもしろい。というか、ベンタムの思想を(わずかに修正して) わかりやすく説明してある。入浴、洗濯。昼寝。

学校に来る途中、天気も良いし、聴いてる音楽も良かったせいか、 なんだか幸せな気分になってしまった。 仕事が一段落して、好きな本を読めてるからでもある。 わああ。危ない危ない。 幸せなことが皆にばれると、 仕事を押しつけられたり(幸せだがひまなわけではない)、 基地外扱いされてしまう(幸せだが脳に異常があるわけではない)。


何か一言


06/02/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

早朝

うわ。下宿で爆睡。予習しなきゃ。

東京英国大使館 のページを教えていただく。いろいろ便利。 なるほど、 サッチャー(保守党)→メイジャー(保守党)→ブレア(労働党)と変わっていったのか。


予習予習。


ああ。お腹減った。演習発表の用意もしなきゃなあ。


お昼

朝、一旦下宿に戻ってシリアルな朝食と(なぜか)インスタントラーメン (袋に入ったやつ)を食べ、 入浴後、雨の降る中、大学へ。科哲の授業に出てきた。 レポート が案の定酷評されていたので背筋が寒くなる。


夕方

3コマ目はちょっと用事で自主休講。

第二演習は某先輩のヘアとカントの話。 ヘアについて色々と考えさせられる。


何か一言


06/03/98(Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夕方

昨日は、夕方に下宿に戻って、夜明け近くまで爆睡。 起きてから豆腐入り野菜炒めやみそ汁などを作って食べる。 それからヘアの勉強をちょっとしてまた睡眠(良く寝るなあ)。

昼前に起きて法学者のオースティンの勉強。 あああ、いろいろ勉強しなきゃ。


ロック読書会終わり。


下宿で夕ごはん(うどんとか)。 眠いが学校に来る。 なんでこんなに眠いんだろ? 栄養不足か?


真夜中

以前倫理学入門読書会でやった「社会契約説の伝統」とか「自然法」とかを 読み返している。あああ。これを勉強してた頃に戻りたい。


何か一言


06/04/98(Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

ねむい。ねむすぎる。


早朝

うわ。寝てる間に朝になっちゃった。勉強勉強。


ビジネス・エシックスの翻訳者の間の親交を深めるために、 メイリングリストを立ち上げているのだが、 現在訳語の統一でいろいろ対立する意見が出て来ていておもしろい。

A「business ethicsはビジネス・エシックスだ」

B「だだだだめだだめだだめだ、そんなカタカナ語は。企業倫理だ」

C「いーやいやいやいや、経営倫理だ」

D「あ、あのぅ、皆さんの意見のまんなかをとって、 ビジネス倫理はどうですか」

A, B, C「日和るなあっ」

(上のはフィクション、いや、もとい、架空の例ですが)

しかし最終的に意見を調整する人は大変だろうなあ。


わあああああああああああああ。 シメキリが大群(*4)で襲ってくるよ〜。 今週の金曜日と、来週の月曜日と火曜日と、再来週の火曜日に 間違いなく襲ってくるよ〜。 わあああああああああああああ。

(といいつつ、 そろそろ喫茶店に行って今週号のサンデーとマガジンを読もうかと思っていたりする)


夕方

喫茶店でモーニングを食べてから下宿ヘ戻り、お昼を食べてから仮眠。 これから授業。


名和先生の授業。へえ〜、 国立国会図書館ってすごいんだなあ。


お母さんの小さなお手伝い (Mother's Little Helper)

ローリング・ストーンズ

年をとるって何ていやなことなんだろう

「今時の子供たちにはついていけないわ」
母親たちはみんなそう言ってる
母親は気を静めるための何かを必要としてる
だからそれほど病気ってわけでもないのに
小さな黄色の薬が一つ
彼女は「お母さんの小さなお手伝い」っていう避難所に駆け込む
そしてその薬は彼女がやるべきことをして、 忙しい一日を切り抜けるのを手伝ってくれる

「近頃の出来事は理解できないわ」
母親たちはみんなそう言ってる
夫のために新鮮な食事を作るのはつかれるだけ
だから彼女はインスタントのパンケーキを買って冷凍ステーキを焼く
それから「お母さんの小さなお手伝い」っていう避難所に駆け込む
そして2錠の薬は彼女がやるべきことをして、 忙しい一日を切り抜けるのを手伝ってくれる

「ねえ先生、このお薬もう少し増やしていただけません?」
扉の外で彼女はもう4錠飲んだ
年をとるって何ていやなことなんだろう

「最近男たちは変わってしまったわ」
母親たちはみんなそう言ってる
男たちは君らが疲れていることを理解していない
彼らは中々満足しないから、君たちは落ちつくことができない
だから「お母さんの小さなお手伝い」っていう避難所に駆け込む
そして4錠飲めばその夜を切り抜け、苦痛を最小限に抑えることができる

「ねえ先生、このお薬もう少し増やしていただけません?」
扉の外で彼女はもう4錠飲んだ
年をとるって何ていやなことなんだろう

「最近生きていることに耐えられない」
母親たちはみんなそう言ってる
幸福の追求なんてくだらないことに思える
それ以上その薬を飲んだら君は死んでしまう
もう「お母さんの小さなお手伝い」っていう避難所に駆け込むこともなくなる
結局その薬は君が死に至る忙しい日々を切り抜けるのを手伝ってくれてたんだ

(ふと訳してみました。誤訳があればご一報を)


何か一言


06/05/98(Friday/vendredi/Freitag)

夜明け前

倫理学入門読書会(「自然主義」その1)が終わった後、 下宿に戻って夕食。野菜炒め(凝ってる)。 それから数時間仮眠。

そういえば、昨日のお昼にあれがやって来た。 あれ、というのは、あの団体のことで、 あの団体というのは、あの、アーリーバードな人々が集まる団体のことで、 言い換えれば、 プラクティカルなエシックスをあれしようとしている人たちのことで、 それはその、 検索されて探知されるのがいやなので、 実名を使わずあて字にさせてもらうが、 例の、「実線隣離後世界」という団体のことである。 その普及活動をしている人が(ついに)おれの下宿を訪問に来たのだ。

にこやかなおばさんが会誌の訪問販売とアーリーバードな人々の集会のお誘いに 来られたわけだが、 おれはおばさんに、 大学で倫理学を専門にしている関係で「実戦輪利校正快」 についてはある程度知っていることを話し、 早朝の集会については考えておくと言い、 しかしおもしろそうだから会誌を買っても良いと答えた。

ものの本によればあれはたしか300円だったよな、 と思って500円玉を出すと、 今おつりがないからまた今度、 早朝な会に来たときにでも払ってくれたらいいと言うので、 ただでもらってしまった。

もちろん、 当面は集会に参加する気はないのだが、 名前も覚えられてしまったし、 また訪問に来るかもしれない。 ううむ。 おれもそのうちあっち側の人間になってしまうのだろうか。 こわいなあ。 そのときはみんなでおれを更生させてほしいが…。


早朝

ひゃああ。眠い眠い眠い。しかし勉強しないと発表に間に合わない。


夕方

朝、モーニングを食べて下宿に帰還。 それから急いでオースティンの『法理学領域論』を読み終えてから仮眠。 起きてからベンタムの勉強。あああ。 読まなきゃいけない本がまだまだあるなあ。

国立国会図書館のどこがすごいのかと言うと、 日本中のあらゆる本を納本させているところ。 あらゆるっていっても、 さすがに同人誌とかは集めてないんだろうけど。 また、CD-ROMのみならず、ホームページのデータも収集しようかどうかと 本気で検討していたらしい。 これもすごい話 (中間報告では、とりあえずウェブに関しては断念したそうな)。


勉強勉強勉強勉強勉強。


真夜中

みんなで夕ごはんを食べる。環境の話など。 ごちそうさま。

それから某君と来週月曜日の演習発表の打合せ。 疲れた。眠い。死ぬ。


何か一言


06/06/98(Saturday/samedi/Sonnabend)

一日中睡眠。ぐう。


真夜中

君と演習発表の打合せ(その2)。 うう。寝てる場合じゃない。


何か一言


06/07/98(Sunday/dimanche/Sonntag)

あれ、もう七日なのかっ。

昨晩は某君と一緒に某ラーメン屋に寄ってから帰宅。 しばらくしてまた寝てしまう。昨日はほんとに寝てばっかりだった。 朝起きると少し頭痛。寒かったから風邪を引いたのかもしれない。


お昼

ベンタムの勉強。 明日、某教授の授業で、十数人の学部一回生に対して、 「ベンタム入門」をやらないといけないので、それの準備をしている。 基本的には某英語の哲学辞典を訳したものをベースにするつもり。 しかし、やはりある思想家を紹介するとなると、 その人の思想の簡潔ながらも包括的な理解を求められるので、 いろいろ勉強になる反面、大変である。勉強勉強。


昼下がり

うう。早起きしたせいでもう眠い。


というわけで昼寝をしてしまった。爆睡。


夕方

ロック読書会終わり。ついに第2巻第28章に突入。


何か一言


06/08/98(Monday/lundi/Montag)

お昼過ぎ

昨日は夕方以降、下宿で勉強。 夕ごはんは豆腐入り野菜炒め。 食事中、かつお節となにわ節との関係について考察する(未解決)。

明け方に一度起きて入浴し(人前に立つので…)、 再び寝てしまう。 昼前に起きてから、 昨日買ったバターを使ってガーリックライスを作ってみる。 あ、なるほど、先にサラダ油か何かをひいておかないと、 バターは焦げてしまうのか。 一度目は失敗。二度目はまあまあ。 だが、 二度の実験のためににんにくを大量に摂取してしまう(人前に立つのに…)。


夕方

4コマ目の授業に出席。フリードマンの経済学。

次がいよいよ発表だが、まだにんにく臭い(気がする…)。


ふう、疲れた。 一時間半も喋るのは大変だなあ。

十人程度の一回生を相手にベンタムを紹介したけど、 なかなか手強い(というか生意気というか…)なやつらで、 いろいろと質問された。 こちらも頑張って答えたが、 質問の内容がわからない質問って困るよなあ。

思ったより時間がなく、 侃々諤々の議論ができなかったのは残念。

レジメはそのうちhtml化しておきます。 あ、今回(翻訳して)使用した英語の哲学辞典の「ベンタム」の項目を書いたのは、 R・ブラントだったのか。 え、ブラントってベンタムとロスの専門家なの? 変な組合せだな。


さあ、これから明日の演習発表で事前提出するレジメを書かないと。 あと、科哲の予習も。死ぬな、これは。


某喫茶店で軽い夕食。 小さな子のかん高い声は、 傍からすると人の注意力を奪う雑音である。 いっそのこと、 ヘリウムか何かを吸わせて超音波か何かにしてくれれば、 聞こえなくなってありがたいのだが。


眠いよ〜。

そういえば、研究室の夏合宿の費用(個人負担の分)を、 特急を使わずに普通(鈍行)で行くとかして、 できるだけ抑えるように努力がなされているらしい。 それというのも、うわさでは、 費用が高くなると貧乏なおれが「行けません」 と言い出すのではないかと懸念されているからなんだそうだ。 ううむ。そんなに心配されているのか。


ううむ。お昼に食べたガーリックライスがまだ胃に残ってる感じで気持ち悪い。 この気持ち悪さは主ににんにくのせいだろうか、あるいはバターのせいだろうか。 (後者のような気がする)


真夜中

某君と明日のレジメ提出の相談。 二人とも疲れているせいで、すぐに終わる。 といっても、まだどちらも完成していないが。


何か一言


06/09/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

ワ〜ン、マダ「ヨシュウ」モ「レジメ」モデキテナイヨ〜。


うわ、やばい。レジメが手着かず。 手着かずの道、とかいって。


お昼過ぎ

ぐわ。まだレジメが手着かず。ぎゃああ。


夕方

ううう。疲れた。 レジメを書いていたために3コマ目はまた自主休講(ごめんなさい)。 とりあえずA4一枚半ほど書いて出しておいた。 う〜ん、まだ考えがまとまっていないなあ。


何か一言


06/10/98(Wednesday/mercredi/Mittwoch)

昼下がり

昨日は4コマ目が終わった後、喫茶店によってから、雨の中下宿まで戻った。 それからたっぷり半日以上睡眠。よく寝た。

起きてから、 某氏の某本を読んで怒ったり、 入浴したり、 野菜炒め(たまねぎ、にら、にんにく、ごぼう、しょうが、卵)を作ったり。 3コマ目の授業に出ようと思っていたのだが、 また間に合わなかった。 自炊というのも時間がかかって問題だな。


あ、友人の小林発作君からメイルが来たので掲載しておく。

トマトに捧げる詩

しかし、なぜにトマトはあんなに高いか。
あんなに高いと、毎日食べられないぢゃないか。
そんなに高いと、おいらには高値の花ぢゃないか。
こんなに好きなのに、おいらには買えないぢゃないか。
ぢゃないか。ぢゃないか。


ロック読書会終わり。

そうか、鷹村勝ったか。死ぬかと思ってたんだけどなあ。
(少年マガジン、『はじめの一歩』)


何か一言


Satoshi Kodama
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Last modified: Thu Nov 5 21:52:40 JST 2015