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こだまの世界

---倫理学者のふしぎな日記---

98年12月下旬号

スター「男の人はときどき、合理的に私利私欲から行動するわ」
ゴードン「理由は、かれらの祖先の半分が女性だからさ」
(『栄光の道』、365-366頁)


12月下旬のまとめ


12月下旬の主な話題


何か一言


12/21/98 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (下宿)

散歩ついでに近くのローソンで牛乳とヨーグルトを購入。

pascalが死んでいるので、古巣のsocioにログインしてlynxを使ってみたり。 しくしく。


こたつで寝たり、風呂に入ったり。勉強しろってば。

久しぶりにクイーンを聴く。 Bohemian RhapsodyやSomebody to Loveなど。 コーラスやギターの凝り方が異常。 ここ最近聴いていたスモーキー・ロビンソンの曲のコーラス(ミラクルズだったっけ) もうまいと思っていたが、 クイーンのコーラスは圧倒的。 もうこんなロック・バンド出てこないだろうなあ。


相づちを打つポロス (君も相づち名人ポロスから相づちの打ち方を学ぼう!)

ポロス「ええ、それでいいです」

ポロス「そうです」

ポロス「ええ、たしかに」

ポロス「そうです」

ポロス「ゼウスに誓って、そのとおりでした」

ポロス「たしかに、そう言いました」

ポロス「ええ、言いました」

ポロス「そうです」

ポロス「あり得ないと思います」

ポロス「それは必然にそうなります」

ポロス「たしかに」

ポロス「そうなります」

ポロス「ええ、そう言っていました」

ポロス「それも必然にそうなります」

ポロス「ええ、決して」

ポロス「ええ」

ポロス「そうらしいです」

ポロス「むろん、そうなります」

ポロス「そうでした」

ポロス「そうらしいですね」

ポロス「必ず殴られます」

ポロス「そうです」

ポロス「まったくです」

ポロス「もちろんです」

ポロス「そのとおりです」

ポロス「そうです」

ポロス「明らかに、そうです」

ポロス「いや、同意します」

ポロス「たしかに」

ポロス「ええ」

ポロス「でしょうね」

ポロス「まったくです」

ポロス「それは大いに、そうです」

ポロス「それはどうしても、そうなります」

ポロス「きまっています」


ああ、おれ何やってんだ?


朝 (大学)

明け方、某師匠に電話。 なかなか勉強する気にならず。 眠れもせず。 『ゴルギアス』を読んだり。

早朝、ごみを出す。 もちを食べたり。 シリアルを食べたり。

朝、いつもの喫茶店へ。モーニング。食べてばかりだな。 ジャンプ。チャンピオン。

pascalとcicero、ようやく復旧。一安心。 おれ以外にも欲求不満を感じてた人は多かったに違いない。 しばらく下宿で書き溜めていた日記を載せておく。


お昼前

久しぶりに文学部図書館に行き、本を借りる。

両方とも古い本なので、 コンピュータ検索では文学部のものは見付からなかった(他学部のは見付かった)。 そういうこともあるので注意せねば。


お昼過ぎ

ウェブで毎日新聞を見ると、 こんなことが書いてあった。

また、[イラクのラマダン]副大統領は米英を非難するロシアと中国をたたえる一方、 米英を明確に支持した日本について「(米英の)衛星国か、 それ以下だ。原爆を落としたのはイラクなのか。 日本政府の立場は日本国民に対して恥ずべきものだ」 と非難した。(12月20日付)

もしかするとこの副大統領の言う通り、 日本政府の態度は間違っていたのかもしれないが、 そのことを示そうとする彼の論法は明らかに誤まっている。

もちろん、ここには、 「ある国の政府は、かつて自国に原爆を落とした国の政策を支持すべきではない」 のような前提が隠れている。 しかし、実は、 前提1は今回の戦争とはまったく(とは言わないまでもほとんど)無関係なのである。 これでは「彼の意見は間違っている。なぜなら彼は火星人だから」 というようなものである。

こういう誹謗中傷を混じえた論法は、 理性ではなく感情に訴えかけてくるので冷静に考えなければいけない。


昼下がり

眠い〜。

現在、エアーAyerの本を読んでいる。 エアー君は、ベンタムの倫理学説をなかなかよく理解してます。


夕方、某所や某所に寄って下宿へ。

某所で年賀用のスタンプと筆ペンを買ったので、 早速年賀状を書く。とりあえず15枚。 住所を書くのは明日にしよう(できれば学校でワードを使って)。

それから数時間こたつで寝る。 しばらく寝てなかった。

さ、カレー食って勉強勉強。


何か一言


12/22/98 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (下宿)

わああ。もう22日だっ。

昨夜、カレー食って風呂入ってから、 昨日大学でコピーしたプラムナッツの文章を読む。

読んでいる途中、 ベンタムにおける「快」の概念は、 古典物理学における「力」の概念に等しく、 共に不要なものである、と悟り、 いそいそと物理学関係の本を読む。

おそらく両者の概念には密接な思想史的関連があるのだろうが、 すぐには調べがつかない(どっかでちょっと読んだ気もする)。 徐々に調べるべし。やっぱ選好功利主義か。

さあ、とにかく書かなきゃ。あと20日ぐらいしかない。


夜明け前

こたつで仮眠。こたつが住み家になって久しい。

コンピュータはこたつの上(いわゆるこたつトップ)、 食事もこたつの上、 読書もこたつの上、 睡眠はこたつの下。 これでこたつの中で用を足すようになれば、 もう一歩も外に出ずに済むのでは…(うそ)。

そんなばかなことを言ってる場合ではない。 勉強、勉強。

しかし、このように睡眠が分断されているのは危険かも。 風邪に注意。


早朝

勉強中。心理的快楽説の説明でまた苦しんでいる。

早朝、某師匠からありがたくいただいた英国の紅茶を優雅に飲む。 ああ、おれもついに貴族になったか。

そういえば、昨夜でカレーはめでたく食べ終わった。 今日から何を食べるべきか。シチューか鍋だな。


お昼過ぎ

朝、喫茶店に行き、モーニング。プレイボーイ。 美内すずえの『妖鬼妃』とかなんとかいう少女漫画。

それから午前中いっぱいを使って、 コピー機で年賀状の宛名印刷。 一苦労する。 歪んでたりもするが、見逃して下せえ。

メイルでの年賀状歓迎。


結局、夕方まで某E研に。

下宿に戻る途中、 某君に教えてもらった古本屋に立ち寄る。

さらに某所と某所に寄って買物。 ナベる準備をする。

下宿に戻って、年賀状を全部書く。 字の汚なさに自己嫌悪。 筆ペン、ときどき練習すべし。

洗濯もする。非常に眠い。


真夜中

夜、数時間寝る。

現在、鍋の準備中。 とりあえず先発の昆布と人参が鍋に入っている。 これから、白菜、菊名、しいたけ、えのき、豆腐なども 追って投入される予定(あまり栄養なさそう)。

白菜を買うのは初めて。 一枚一枚剥いていると、 小学生のときに飼育部にいたことを思いだす。 そうか、おれはうさぎたちにキャベツでもレタスでも ほうれんそうでもなく、 まさしくこの白菜なるものを食べさせていたのか。

菊名も洗う。しいたけも洗う。 しいたけは洗うべきものなのだろうか。 この根の部分は切るべきなのか。えのきも洗う。

実は、鍋の作り方をまったく知らないのである。 材料も、某スーパーの野菜コーナーで売られていた 「鍋セット」という品を参考にして、適当に集めてきた。 (白ねぎを買うのを忘れた) なぜか下宿にある初心者用の料理の本には鍋の作り方が載っていない。 簡単すぎるからか?

しかしまあなんとかなるであろう。 ぽんずと、もみじおろしも買ってきた。

今後当分鍋にする予定なので、 鍋にうるさい人、 鍋プロの方からのおいしい鍋の作り方情報を期待。

ううむ。白菜だけ煮えないぞ……。


何か一言


12/23/98 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

わ。もう23日。

鍋は失敗。菊名を煮すぎたせいか、 汁全体が黄緑色になってしまっていた。

それから『日本死刑史』を読んでしまう。 残酷な殺し方が満載。 筆者は死刑廃止論者らしいが、 けっこう楽しんで書いてるように見える。

個人的に一番避けたい殺され方は、 はりつけにして、尻から口まで槍で串刺にする、 というやつ。 (途中で悶絶して死ぬらしいけど)

あと、「逆さはりつけ」なんかも苦しそうだ。 しばらくすると顔が赤く腫れて、 鼻や耳から血流れだし、 ついには失明するんだそうだ。 それでも死ぬまでには数日かかるとか。

あ、お食事中のお茶の間のみなさま、ごめんなさい。

しかし、かつての死刑が残酷だったからといって、 いや、たとえ現在の死刑も残酷だからといって、 直ちに死刑は廃止すべきだ、ということにはなるまい。

「多くの人が残酷に思うものはすべて廃止すべきである」は、 一見自明prima facieな原則かもしれないが、 けれどもたとえば、 牛や豚を殺す現場を見るとおそらく多くの人は残酷だと思うだろうが、 だからといって彼ら全員が直ちに肉食をすべて廃止すべきであるとは言わないだろう。 菜食主義者になるつもりがない限り、 彼らは、 「牛を殺すことはわれわれが快適に暮らすための必要悪である」 という趣旨のことを主張し、 自分たちの行ないを合理化するに違いない。

要するに、 ある行為が残酷であることは、 その行為を非難ないし否認する一つの要因にはなるが、 それは決定的な要因とは言えず、 他にも考慮されるべき要因(とりわけ、有益さがそれである)がある、 ということである。

死刑も同様である。 たとえ多くの人がそれを残酷であると考えるとしても、 それを上まわる有益な点があるとすれば、 死刑制度は(刑罰一般がそうであるように)必要悪であるということになろう。


早朝

寝てしまう。今起きた。やばい。 なぜ日々は無為の内に過ぎさってしまうのかっ。

昨日の料理はむしろ世間一般で言われる「湯豆腐」に近いとの御指摘。 せめて鱈を入れろとのこと。


お昼前

朝、勉強。

今日は祝日だったのか。 年賀はがきを郵便ポストに投函するときに、 郵便局のシャッターが下りているのでそのことに気がついた。 危うく大学側の喫茶店まで無駄足を運ぶところだった。

というわけで、下宿近くの喫茶店でモーニング。マガジン。 この喫茶店は老人のたまり場なのか、 入ってしばらくすると老人だらけになった。

ところで、 「無駄足を踏む」という表現はないようだ。 「二の足を踏む」の連想か。 同様に、「無駄足を食う」という表現もない。 それは「無駄飯を食う」の連想である。


あれ? 広辞苑を引くと「無駄足を踏む」という表現もあるようだ。 訂正訂正。ついでに「から足を踏む」というのもあるらしい。 ただし、これは意味が異なり、 階段を踏み誤ることなんだそうだ。 「たたらを踏む」というのもある。 これは「二の足を踏む」と同様、躊躇するという意味。


さらに、「無駄骨を折る」「無駄口をたたく」 という表現もある。 しかし、 無駄足を折る、とか、 無駄口をたたいて渡る、なんて表現はない。 慣用句は間違えると大恥をかきかねないので大変である。

慣用句と言えば、 塾で小六の国語を教えていたときの頃を思い出す。

以前にも書いたが、 国語のテキストに 「○から火が出る」 という慣用句の穴埋め問題があり、 もちろん答えは 「顔から火が出る」なのだが、 ある国語が大の苦手の生徒が書いた答えは、 「家から火が出る」。 それは慣用句じゃないってば。

あの生徒たちも、もう高一か高二ぐらいになっているだろう。 うまくやってるんだろうか。

と、人の心配をしてる場合ではなかった。勉強勉強。


ひええ、こたつで寝てしまった。 がああ。

勉強勉強。


何か一言


12/24/98 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

夜、某スーパーに買物に行く。 所持金が500円ちょいしかなかったので、 ろくなものが買えず。しくしく。

それから鍋。少し腕が上がった気がする。

ごはんを食べた後、寝てしまう。 おれは牛なのだろうか。なぜこんなに眠いのか。

真夜中に起きてから修論。 心理的快楽説がうまく説明できない。 しかしここを完成するのはあとにすることにして、 先に進むことにする。

まだ20000字に達していない。 これでは先週と同じではないか。


修論。利益の自然的調和について考え、苦しむ。 混乱。乱心。(乱)

今日はいわゆるクリスマスイブ。 おれもみなとスタジオに行ってギターをギュワーンとさせたいが、 そうも行くまい。(ギュワーン)


夜明け前

夜中、再び鍋をする。鍋の残りを食べた。 白菜はなんとなく健康的な気がする。

それから勉強、風呂。勉強捗らず。 がんばれ。


早朝

気分転換に修論をワードで整形してみる。めんどう。 今後はemacsからワードで作業することに。 整形し終えて字数をみると、15000字ぐらいになっていた。 あれえっ? (鬱)


お昼

朝、喫茶店へ。モーニング。サンデー。

某師匠を電話で呼び出して来てもらって、某ルネで本の買物。

それから某E研へ。 ある筋から、某先輩が本日入籍したという知らせを受ける。 めでたい。お祝いのメイルを出しておく。(祝)


何か一言


12/25/98 (Friday/vendredi/Freitag)

夜明け前

ひねもす寝たり 寝たりかな (寝)


お昼過ぎ

朝、また寝てしまう。 なんでこんなに寝れるんだろ。 ほとんど冬眠状態。

今夜の某先輩との読書会は明日に延期してもらうつもり。 今日中に利害の自然的調和のとこを書く。 って一週間前ぐらいから言ってる気がするけど。

まじでやばい。


昼下がり

わあああ(乱)。学振の内定が決まったって。わあああ(乱)。わあああ(乱)。 どうするんだ。修論書けんのか? これで修論で落とされた日には、末代までの恥。わあああ(乱)。

というわけで、 みなさんの助けが必要です。 歳末助け合い運動実施中。 へっ、へっ、へうぷっ。(←help)


喫茶店に寄る。ホット・オーレ。新しいチャンピオンなし。 大学に書類を取りに来る。

修論を書くために倫理学研究室に引越して来ようかと、 真剣に考える。どうすべきか。どうすべきか。 とにかくなんとしてでも書かねば。


夕方

やっぱり倫理学研究室に引越してくることに決定。 本などたくさん持って来なければならない。


というわけで引越してきた。 とはいえ、たぶん一日一回は下宿に戻る気がするが…。

本を持ってくるのに一苦労。 まだ何冊か必要なので、もう一度取りに行かねば。 サンダルやタオルなども持ってくる。


修論、再びmule上で一から書き直し。やるべし。


何か一言


12/26/98 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

早速ソファで寝てしまう。3時間弱。


3500字。うひゃあ。約11分の1。

紅茶をがぶがぶ飲む。

研究室は思っていたより寒い。


一時間半休憩。これではいかんのだ。


しかし、よく考えると学振ってすごいわけでさ。 月額20万円ってことは、一年360万円で、 3年無事に貰えれば、1100万円近くになるわけだ。

1100万円。 チロルチョコに換算すると、チロルチョコ110万個。 ううむ。いかん、は、鼻血が出そうになってきた。 (ぶしゅーっ)

…チロルチョコ110万個のためにも修論を書かねば。


早朝

寝た。二時間ちょっと。まだ3500字。

次は功利性の原理をわかりやすく説明すること。

なんかドアのノブなどの金属を触るたびに、 パチッと静電気が生じる。 静かに電気を発する男、こだま。


自殺が増えているらしい。 と言って8階の窓から下を見下ろす(うそ)。

それにしても、おれは経済に疎いのであれだが、 中小企業の社長は気の毒だ。 政府が--というかわれわれが--何とか手を打たなければ、 年度末に多くの社長が自殺するのは目に見えているのではないか。 どうしたらいいのかわからんけど。社長がんばれ。

空に虹がかかっている。さっきまで途中で切れているように見えていたのだが、 今はほぼ完全な半円を描いて見える。 しかし、いくら目を凝らして見ても、 下から黄緑色、黄色、だいだい色の三色しか見えない。 黄緑の下に群青色というか紫色が見えない気がしないでもないが。


お昼前

朝、喫茶店でモーニング。

字数増えず。むむむ。功利性の原理って何だったっけ。


お昼過ぎ

はっ。し、しまった。 気がついたら、 某君文庫の『バラバンバ』第1巻と 『空手バカ一代』第1〜3巻を読み終えてしまっていた。 け、研究室に潜む恐るべきワナ……。


夕方

卒論を書くために登校してきた某君と入れ違いに下宿へ。 途中、某古本屋で買物。 さらに某ディスカウントストアでもラーメンなど購入。

下宿でご飯を炊き、その間にシャワー。 出てから冷蔵庫にある残り物を食べる。 ずいぶん前から残っていた納豆も食べる。 なんかジャリジャリしてた。

それから、再び本などをまとめ、 さらに鍋などの食器類も袋に詰めて、 大学へ。

来るとさらに人が増えていた。


ソファで二時間ぐらい寝てしまう。字数まったく増えず。 困った。

腹も減った。


何か一言


12/27/98 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

勉強進まず。どうするんだ。

晩ごはん。 キムチ鍋定食。630円になっている。

研究室に戻ってくるとなぜかアイドル歌手の音楽が鳴り響いている。 某広末涼子なんだそうだ。

さ、勉強勉強。


ようやく功利性の原理を説明し終えた(ほとんど前の草稿そのままだけど)。 まだ9000字あまり。むぎゅ。どうするんだよう。


約二時間爆睡。途中某君が戻ってくる。

ずいぶん寝た気がしたが、実際には二時間ほどしか寝ていない、 というのはかなり得した気分。勉強しよう。


夜明け前

調子出ず。書けない。どうしよう。


3時間近く寝る。結局よく寝てるなあ。 半日寝ないだけましだけど。


あきまへんわ。あきまへん。どないしよ。


お昼過ぎ

進まない。どうしよう。


研究室でラーメンを食う男、こだま。


夕方

わ〜ん。やっと10000字。 あとたった30000字書くだけ。わ〜ん。


突然ciceroが落ちる。恐い。

原因がよくわからないのだが、 どうも物理的に電源スイッチが切れかけていたらしい。

しかしその後立ち上がらないので恐い。 とりあえずpascalで作業を続けることにする。

その後なんとか立ち上がったが、調子が悪いのでもう一度リブートしてやる。 とりあえず機能するようになった。


某先輩と某嬢に草稿を見てもらう。 「全然進んでいませんが」 と言って恥を忍びつつ草稿のコピーを渡し、 若干のコメントをいただく。

とにかく書かねば。とにかく書かねば。 年末には仕上がっていようがいまいが某先輩にメイルするつもり。


何か一言


12/28/98 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

大変なことになった。

pascal(注1)が原因不明の突然死を遂げたのだ。

ということは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。
おれの修論のデータは。

……というのはおおげさで、 さいわい最新のファイルに関しては、 pascalが死ぬ数時間前にNetscapeで読んださいのキャッシュファイルが 残っていたので、なんとかならないことはない。

また、某師匠のはからいにより、 とりあえずcicero(注2)のホームディレクトリが復活したので、 日記はこのように更新できる。 ただし、 ciceroのホームディレクトリをpascalのものと同じものにしてからの ちょうど一ヶ月分のデータがなくなっているので、 pascalが復活するまで しばらく不自由するだろうが。

注1: pascal...某師匠の操るUNIX機(Sun, Ultra10)の名称。 現在ethicsにアカウントを持つ全員のデータはここで一括管理されている。 某E研にででんと腰を据えている。

注2: cicero...倫理学研究室のサーバ。 しかし、約一ヶ月前からそのホームディレクトリが pascalのものと同一にされているため、 ほとんど名目上の存在であった。 特に最近、某師匠の愛情がpascalに独占されていたので、 機能障害を起こしてでも某師匠の気を引こうと躍起になっていたふしがあり、 それゆえ今回のpascalの突然死もciceroによる毒殺ではないのか、 という疑いも一部で持たれている。 倫理学研究室の片隅にひっそり棲息している。


夜、3時間半くらい寝る。 その後、某師匠と某ラーメン屋へ。


さらに4時間近く寝る。さ。勉強勉強。


キャッシュファイルに過去数日間の日記が残っていたので、 以下に付け足しておく。


昼下がり

お昼に一旦下宿に戻る。 シャワーを浴びて昼ごはんを食べる。 ごはん一合、みそ汁(にんじん、わかめ、おふ)、梅干し数個、 のり。栄養が……

それから再び大学へ。 途中某古本屋でチャンピオンを購入。 こんなものを読んでる場合ではないのだが。 意志弱し。


夕方

修論を書こうとした途端にcicero再び落ちる。嫌がらせか。 あるいはおれのやる気のなさがciceroに悪影響を与えているのか。

大学から郵便物が来たそうなので某E研に取りに行く。 某教授と某助教授が巨頭会談中であった。


12000字。なんてことだ。なんてことだ。


真夜中

夜、研究室にいた某嬢と某君と一緒に某定食屋に行く。 白身魚フライ。

非常に眠かったので、戻ってきてからすぐ眠りにつく。 3時間あまり寝たようだ。ううむ。


何か一言


12/29/98 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

11000字ちょっと。わ。減った。 しかし二時間あまりで1400字ほど書けたので好調と言えば好調。 よ〜し、休憩:-)

よく言われることだが、わかっていると思ってることでも、 いざ文章にしてみるとなると、大変である。 きっと頭の中では、文章のようにはっきりと順序立てる必要がないから、 前提と結論との関係があいまいなのだろうな。 これもよく言われることだが。


調子が良かったので、結局休憩せず、合計3000字ぐらい書く。 しかし出来は今いち。けどこの調子で書かんともう間に合わんがな。


早朝

3時間ほど寝る。ちょっと体調悪し。 どうせなら年末のうちに風邪を引きたい。


研究室に持ってきたシリアルに牛乳をかけて朝食。 すぐに勉強開始。しかしまだベンタムの人間本性観の説明に苦労している。 午前中には絶対に終わる(予定)。


お。15000字を超えた。今日のおれ、えらい。


お昼過ぎ

とりあえず人間本性論の説明は終わり。まだ不十分な感じがするが、 とにかく先に進もう。ようやく16500字あまりに達する。 今日の目標20000字。すると一日で10000字書けることになるから、 明日で30000字。明後日で40000字。 それで年内に修論を書き終えて、 正月は沖縄かハワイで過ごそう:-)


昼下がり

お昼に味噌ラーメンを作って食べる。うまい。

それから今日書いた分の見直し。だいぶ時間を食う。 カードとかを作ってないので、 「ああ、あれ、あれ、あれはどこに書いてたっけなあ」 とベンタムの著作を数冊に渡って調べたりするとすぐに時が経ってしまう。 しかし、おかげさまで17000字を超えた。 もうあと半分ちょい。

夕方ぐらいから利益の自然的調和の節に入りたい。 今日と明日でこの節を終えるつもり。つもり。つもり。つもりっ。


だめ。もう今日は書けない。集中力ゼロ。


何か一言


12/30/98 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早朝

昨夜は下宿に戻って朝まで寝てしまった。 いろいろ悪夢を見る。

これから勉強。


シジウィックの文章などを読む。話の進め方がうまいなあ。

まだ調子上がらず。けどそろそろ書き出すか。 アドレナリン出さなきゃ。むん。


お昼過ぎ

諸々の用事。某スーパーと某ディスカウントストアでいろいろ買物。 ついでに下宿に戻って某同居人から家賃の半分をもらい、 いったん大学へ。荷物を置いてから某銀行に行き家賃を振り込む。

ついでに某古本屋で買物。


夕方

昼下がり、ラーメンを作って食べ、食後1時間半ほどお昼寝。

さて。書かねば。


ようやく利益の自然的調和の議論に入り、1500字ほど書く。


真夜中

某師匠と某嬢と晩ごはん。お好み焼き。

その後、さらにみなでバーに行く。トマトジュース:-)

研究室に戻ってきて、ちょっと寝ようかと思ったが、 某君も実家でせっせと論文を書いているようなので、 負けずにがんばろう。と思う。


何か一言


12/31/98 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

うわ。大晦日。う、うわ〜ん。どうすんねん。


夜明け前

う。6時間近く寝てしまう。さ。勉強勉強。

1987年6月5日4時32分10秒ってのは? < 2345年6月7日8時9分01秒


利益の自然的調和のところ、半分書く。現在22000字ちょい。 しかし、今書いてるところはよれよれなので後でだいぶ手を入れる必要あり。 だが、とりあえずその前にこの節を書ききってしまおう。


ふと、去年の今ごろ何をしていたのか気になって日記を遡る。 年末年始は兄の家に泊まりに行っていたらしい。 京都に戻ってきた後に、こんなことが書いてあった (01/03/98の日記)。

今年の抱負

もう1998年。平成もいつのまにか10年。昭和が続いていたら昭和73年。 信じられん。信じられん。

松浦「そう--古い話だけど、心理学者のジャネの法則というのを知ってる? 子供は大人より同じ時間量を長く感ずるってやつだ。よくおぼえてないが、六 歳の子供は、六十歳の老人より、おなじ一時間が十倍ぐらい長く感じられるら しい」

(小松左京、『果しなき流れの果に』、角川文庫、1974年、193頁)

しかし、そんなことも言ってられん。今年もがんばらないと。え、今年 の抱負? う〜む。まずなんといっても、ベンタムをしっかり勉強して知的興奮 度の高い修論を書くこと。それから、メタ倫理を勉強すること。さらに、SFを 100冊読むこと。

ううむ。結局SFは50冊も読めなかったのではないか。 修論が知的興奮度の高いものになるかどうかは、 今のがんばりにかかっているな。 メタ倫理は一応勉強した気がする。


お昼前

朝食(シリアル、ヨーグルト、バナナ)を食べてから、 結局、昨日の夜から書き始めた部分を読み直して手を入れていた。

うう。もう疲れた。


お昼過ぎ

またラーメン。


昼下がり

一時間半ほど昼寝する。


わあ。もう夜。24000字ちょい。 かなり混乱してきた。


25500字。字数が足りなくなる心配がちょっとでてきたかも。 うれしい悲鳴というか。


おれは日頃から研究室に巣喰っていると思われているし、 おれもその意見はだいたいにおいて正しいと思っているが、 大晦日を研究室で過ごすのは実は今回が初めてのようだ。

またラーメン。大晦日の晩ごはんにラーメン。しくしくしく。

↑ちなみに、カップラーメンではなく、鍋で作る袋入りラーメンです。 一応、卵とわかめを入れているので健康的です:-)


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Wed Jan 13 17:09:26 JST 1999