12月下旬号 / 2005年2月号 / 最新号

こだまの世界

2005年1月号

「『バイオエシックスの展望』や『[千葉大]資料集』を作るときに考えたのは、 どうせ[文献]リストを作ってこういう文献がありますよって紹介したって、 日本の学者は不真面目だから、読まない。 翻訳が出ればまるで初めから自分が原文を読んだようなふりをして、 翻訳のページ数も引用しないで、原文から引用したふりをして、 さんざん使いまくるけど、文献をリストで紹介したって、日本の学者は読まないし、 読む力もない。バイオエシックスという新しい領域を開拓するのに、 いわゆる一流大学の倫理学は全然使い物にならなかったけれど、 既存の倫理学研究者の面子を潰すようなかたちではなくて、 語学力のとぼしい、頭のかたい、 そのくせ新しいものには分かっているふりをして見せる先生方でもすぐ 知ったかぶりができるような、そういう作り方をした」

---加藤尚武「日本における生命倫理学の成立と展開--加藤尚武・飯田亘之・坂井明宏先生へのインタビュー


主な話題


01/Jan/2005 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼

あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくおねがいします。 今年がみなさんにとって良い年でありますように。

昨日は昼下がりに起きると、大雪になっていて驚く。 夕方に兄の家へ。テレビでK-1などを見ながらゆっくりと過ごす。

さて、今日からまた仕事しないと、追いつかない。

車で送ってもらって本郷へ。

真夜中

少し寝てから翻訳。翻訳は今後は引き受けないようにしよう。 って、もうすでに去年、新たに三つ引き受けてしまった気がするが (犬にエサをやらないでください)。

(できれば)今日やること


02/Jan/2005 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

夜、鍋。翻訳が終わらん。困った。

夜中

朝起きてDVDを返却に行き、二度寝したら夕方になっていた。 自分の怠惰さに反省し、これからしばらくスケジュールに従って生活を することに決めた。

夜はしばらく真面目に翻訳。夕御飯は某所でカレー。

思考のTips

部分を否定することは、全体を否定することにはならないこと
たとえば、アフリカのある国における女性割礼の制度を批判することは、 その国の文化全体を否定することにはならない。 また、ある人の欠点を指摘することは、 その人の人格を全否定することにはならないなど。 文法的には、部分否定と全体否定が区別できる人でも、 道徳的にはそれが区別できない人が(自分も含めて)多い。
部分を肯定することは、 全体を肯定することにはならないこと
たとえば、戦前の日本や、ナチスのある制度や習慣を好意的に評価することは、 全体主義を称賛することとは異なる。 世の中には100%善いものや100%悪いものは少ないことを銘記すること。

今年の抱負と去年の総括

ついでに、今年の抱負。というか、格律(ie. 意志の主観的原理)。

昨年の抱負

  1. D論を書きます
  2. 読み、書き、話します
  3. 一日一善します

だったが、(1)は提出したのでかろうじて達成、 (2)はそこそこ(話すが一番ダメ)、 (3)はあんまりやらなかったのでもっと努力する必要がある。

ついでに、去年の総括。

書いたもの

話したもの

訳したもの

あとは授業とミーティングと研究会、仕事関係の国内出張2、外国出張2、 某南大沢と某神田のゼミに出席したぐらいか。 今年はもっとアウトプットを出さないとやばい。

今年のアウトプットの予定

ちょっと無理そうなものもあるが、がんばろう。

(できれば)今日やること


03/Jan/2005 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

しばらく勉強したあと、DVDを見る。 『リーグ・オブ・レジェンド』。 ひさしぶりにまったく下らない映画を観た。コメントなし。C-。

午前中に起きられず。反省。

夕方に大学に来る。とりあえず新聞の切り抜き。 やっと今までたまっていたものをすべて片付けた。 今後は溜めないようにしよう。

あれ、ヘッドフォンも壊れてる。 なんか年末年始は寿命のものが多いな。 このヘッドフォン(パイオニアの耳にはめるやつ)はいつ買ったものか忘れたが、 使い方が粗いのか、だいたい一年ぐらいしか持たないようだ。

真夜中

大学でしばらく翻訳をしたあと、帰宅。

そういえば、スマトラ沖地震(インド洋大津波)のために寄付をしようと 思っていろいろ調べたのだが、 けっこう郵便振替じゃないと振込めないところが多くて面倒。 amazon.comからカードを使って日本赤十字社に振り込めるので、 それを使ってみた。お金に余裕のある人は、どうぞ。 (もちろん、時間と能力のある人は現地での援助をどうぞ)

(できれば)今日やること


04/Jan/2005 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

ボーン・アイデンティティ』を観る。 あんまり期待していなかったが、スリルがあっておもしろかった。 ちょっと主人公(マット・デーモン)が強すぎる嫌いがあったが、 ヒロインがいつ殺されるかがサスペンスの要素になっていたと思う。 話にもう一つぐらいヒネリがあったらよかった気がする。 しかし、映像がきれいだし、アクションシーンもかっこいいので、B。

真夜中2 (午前)

今年は生命倫理についてもっとよく勉強しないと。 Encyclopedia of Bioethicsを全部読むつもりでがんばれ。

真夜中3 (午前)

お、今年はKatie Meluaがアジアに来るみたいだ。 大物になる前にぜひ見に行こう。

うそ、Scissor Sistersって新しいバンドだったのか。 `Take Your Mama'があまりに完成されているので、 てっきり70年代かそこらのバンドだと思っていた。 デビューアルバムが昨年英国の売上1位になったそうだ。

夜明け前

まだ起きてる。

去年買ったCDで、はまったのを三つ挙げると、

  1. Katie Melua, Call off the Search
  2. Maroon 5, Songs about Jane

あれ、二つしかないか。 Jamie Cullumもそれなりにはまった。

お昼すぎ

早朝に寝て、なんとかお昼すぎに起きる。大学に行かねば。

昼下がり

生協で買物をしてから研究室へ。

大学で翻訳。

あたりまえだが、「子ども」には、(1)未成年という意味と、 (2)ある親の扶養に入っている人、という意味がある。 「まだまだ子どもだな」というのは(1)の意味で、 「おまえはやっぱりわしの子どもだ」という表現を老人が40才の男性に向かって言う 場合は(2)の意味で用いられている。 それゆえ、「未成年の子ども」や「成年に達した子ども」も、 誤った表現ではない。

(できれば)今日やること


05/Jan/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼すぎ

早起き。昨日は某所でメキシコ料理を食べてからさっさと寝た。 早起きすると一日眠くて非効率な気がする。

真夜中

今日は大学で一日中翻訳と雑務。夜、ジムに行ったらシューズを忘れており、 ワークアウトできず。愚かだ。

帰宅してからも翻訳。時間を食うばかり。益なしとまでは言わないが、 ほんとに労多くして…というやつだ。翻訳は引き受けてはいけない。

(できれば)今日やること


06/Jan/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

翻訳。今日は真面目に(ie. 一日中)やったから6ページぐらい進んだ。 一日5ページずつ進めば、あと7日で終わるんだけど…。

メモ。「リベラル」とは、 自分の支持する政策が正しいと思っている人々のことである。 一方、「保守派」とは、 リベラルが支持する政策は間違っていると信じている人々のことである。 あれ、これってどこかで読んだのかな。

本棚から『福翁自伝』を出して見ると、94年に読んだ形跡があり、驚く。 まったく覚えていないが、10年も前に読んでいたのか。読み返してみよう。

(できれば)今日やること


07/Jan/2005 (Friday/vendredi/Freitag)

夕暮れ

昨日はなんとか午前中に起きる。お昼すぎからミーティング、 夕方から某事務仕事。夜はジムに行ったあと、DVD屋に行き、 『白い巨塔』などをレンタルしてから帰宅、しばらく勉強してから寝た。

今日もなんとか午前中に起きる。昼下がりに大学に来て、 政治哲学の勉強。翻訳もしないといけないし、忙しい。

(できれば)今日やること


08/Jan/2005 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昨日は夜に某氏と本郷三丁目の某大衆居酒屋へ。 たらふく食べる。快適なところだがあとでタバコ臭くなるのが難点。 まあ、もともと禁煙している居酒屋は少ないが。

夜はさっさと寝るが、今日もお昼前まで起きられず。 某ディスカウントストアで買物をしたあと、昼下がりに大学へ。 新聞の切り抜きをしながら『白い巨塔』の最後の三話を見る。 最終回は泣けた。「む、無念だ」という言葉を覚える。 自分が死ぬときにこれを言う必要がないよう、一生懸命生きること。

ジムに行く予定が、ビデオを見てると時間がなくなってしまった。む、無念だ。

夜2

大学で翻訳を少し。 某弁当屋で鮭弁当(ブリ大根にすればよかった)を買ってから帰宅。

突然だが、夜型の生活とはきっぱり縁を切ろうと決めた。 人生に限りがあるように、夜にも限りがある。 人生も夜も無限に続くかのような錯覚を持って生きるべきではない。 一日の終わりは(とりあえず)1時と決めて、 午前中を生産的に過ごすことにしよう。 これも今年の抱負にすることに決定。

すると、一日はもうあと3時間しかないことになるな。勉強しよう。

(できれば)今日やること


09/Jan/2005 (Sunday/dimanche/Sonntag)

起きる。

明けがたに起きにくいときには、つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。 「人間のつとめを果すために私は起きるのだ。」自分がそのために生まれ、そ のためにこの世にきた役目をしに行くのを、まだぶつぶついっているのか。そ れとも自分という人間は夜具の中にもぐりこんで身を温めているために創られ たのか。「だってこのほうが心地よいもの。」では君は心地よい思いをするた めに生まれたのか、いったい全体君は物事を受身に経験するために生まれたの か、それとも行動するために生まれたのか。小さな草木や小鳥や蟻や蜘蛛や蜜 蜂までがおのがつとめにいそしみ、それぞれ自己の分を果して宇宙の秩序を形 作っているのを見ないのか。

---マルクス・アウレーリウス

さ、今日もがんばるべし。

お昼前

朝から真面目に翻訳。しかし、一向に進まない。

昼下がり

お昼前に某ディスカウントストアに行き、 体脂肪計(オムロンのHBF-353)と ハンドグリップ(握力を鍛えるやつ。20kg)を購入。 今度からマメに体重を測るようにしてみよう。

夕方

ちょっと仮眠。翻訳。懸案の自転車の前輪ブレーキの修理。

そういえば、先日Scissor Sistersの1stアルバムを買った。 HontとIgnatieffのWealth and Virtueも入手。

翻訳。good practiceはどう訳すか。そういえば、good governanceも 訳しにくいよな。「ガバナンス」という表現がよく使われるし。 GCP(Good Clinical Practice)は「臨床試験実施に関する基準」だし。

日が暮れるまで翻訳。それから久しぶりにトマトソースのパスタを作る。 なかなか。

ちょっと(英語の)クロスワードパズルにはまる。 産経のは簡単だが(といっても、一、二単語分からないときもあるが)、 Guardian Weeklyのはシソーラスを使っても難しい。 もっと語彙を増やさねばと思う。

真夜中

遺伝子特許の勉強。あっという間に一日が終わってしまった。 明日もまたがんばろう。

(できれば)今日やること


10/Jan/2005 (Monday/lundi/Montag)

う、寝坊。いかん。ちゃんと夜1時には消灯するようにしよう。

真夜中

午前中はちょっとしか勉強できず。 早起きしないと午前中を有意義に使えない。 お昼すぎにまた某ディスカウントストアと某スーパーへ。

掃除機をかけるのが面倒でなかなか使わないので、 部屋の掃除のためにコロコロ(? ローラー型のやつ)を買ってきて 電気カーペットの上で転がして衝撃を受ける。 こんなに汚れていたとは…。

昼食を作ったあと、しばらく休憩し、大学へ。 某氏らと某授業の相談。二週間後に授業なので、 早目に準備しないとやばい。

夜はキムチチゲ鍋。腹一杯食べる。 しばらく休憩してからようやく翻訳を始める。がんばれ。

(できれば)今日やること


11/Jan/2005 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昼下がり

今朝は某実習があったので、 早起きして地下鉄で五反田に行き、某CROで話を聞いてくる。 昼食までごちそうになる。CROというのは成長産業のようだが、 製薬会社と医療施設のあいだの仲介サービス業ということで、 いろいろたいへんそうだ。

いったん帰宅し、ちょっとだけ昼寝。そろそろ大学に行って仕事しよう。

昼下がりに大学へ。夕方まで雑用をしたあと、 某研究倫理セミナーに出席。 連結可能匿名化と関連して個人情報保護法が今年から問題になるそうだ。

そのあとジムに行きたかったが、時間がなかったので帰宅。

夜中

自炊。救命なんとか24時を見る。里見助教授が出てた。

(できれば)今日やること


12/Jan/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早起き。二度寝をしないこと。 1時より遅くに寝ても例外なく起きること。

真夜中

朝、勉強会。昼、昼食ついでに帰宅してちょっとだけ仮眠。 夕方、某授業に参加。徳倫理とフェミ。勉強になる。 夜、某定食屋で食事して帰宅、翻訳。

今日も一日が終わってしまった。 明日も早起きしてがんばろう。

(できれば)今日やること


13/Jan/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昼下がり

昨夜『コールド・マウンテン』 を観たせいで、朝寝坊してしまう。反省。 映画は、 主人公の男性は愛する女性に会うためにさまざまな苦難を乗り越えて放浪を続け、 男性をけなげに待つ女性はさまざまな悲劇を乗り越えて最後に小さな幸せを勝ち取る、 という典型的な物語だったが、 映像が美しく、豪華キャスト(ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、 レネ・ゼルウィガー、ナタリー・ポルトマン)も手伝って、 長いが退屈せずに見ることができた。米国南部を舞台にした映画というのは、 どこか興趣がある。興趣というより、郷愁か。B。

お昼前に大学に。いろいろ雑用。

夜中

昼下がりから夕方まで翻訳。夕方から某授業に参加。 精神保健。勉強になった。

翻訳をしなければ寝れないので、終了後さっさと帰宅。 こないだ作ったパスタを食べる。

真夜中

翻訳。あともう三ふんばりぐらい。いや、四ふんばりくらいか。

メモ: 今日、学生のレポートを読んでいて、 功利主義者が二重結果の原則を批判する理由 (あるいは、二重結果の原則を支持する人が功利主義を批判する理由) がようやくわかった。二重結果の原則によれば、 良い帰結と悪い帰結は(功利主義のように)同じ土俵で評価されるのではなく、 「意図」と「予見」という原則的に通約不可能なカテゴリーに区分されて評価される (とはいえ、意図された良い帰結と予見された悪い帰結のバランスが問題にされるが)。 この、帰結を二種類に分けて制約を課そうとするところが非帰結主義的であり、 帰結を一括して扱おうとする功利主義と対立する点だろうと思う。

メモ2: 神の命令説は個人の責任を軽減するから良いそうだ。 サルトルなら不誠実だと言うだろう。

(できれば)今日やること


14/Jan/2005 (Friday/vendredi/Freitag)

夜中

昨晩は『キル・ビル vol. 1』をDVDで観てから寝た。 タランティーノとは相性が悪いらしく、まったく思うところなし。C。

朝起きてからDVDを返却しに行く。いったん帰宅してから大学へ。 だんだん大学に行く時間が早くなってきた。良い傾向だ。

お昼から某密談。いろいろ考えるところあり。 夕方に遅い昼食を食べ、椅子に座って仮眠しつつ、 日本語の論文を三つ読む(臓器移植関係が一つ、医事法関係が二つ)。 それからジムに行き、ワークアウト。一週間ぶり。 週に二回は行くようにしなければ。

駅前でちょっと買物をして、外食をしてから帰宅。 今日はまだ翻訳をしていないので、がんばってやらないと。

真夜中

ちょっと翻訳して風呂。

メモ。原因と結果。ニワトリかタマゴか。 ウソをつくことが悪いのは、ウソをつかれた人が怒るからだろうか、 それとも、その人が怒るかどうかにかかわらず、ウソをつくことは悪いのだろうか。 「わたしがウソをつくと、あなたが怒るから、ウソをつくのはやめます」 「それはちがう、わたしが怒るのはウソをつくことが悪いからであって、 (わたしが怒ろうと怒るまいと)ウソをつくことが悪いから、 あなたはウソをつくのをやめるべきなのだ」

この意見は直観的にはもっともだが、ヒュームなら、 やはりウソの不正さをそれがもたらす帰結によって説明するだろう。 「ウソの不正さがある人の怒りを引き起こす」というのは、 恒常的なコネクションによって因果関係があるように 感じられるようになっただけなのだ。 ウソが不正であることを正当化するためには、 やはり「ウソは不正である」という規則の功利性を問題にしなければならない。

したがって、上の話の続きはこうなる。 「あなたが怒るのは、ウソをつくことが悪いからと信じているからですが、 あなたのその信念は、ウソをつくと人が怒るのを何度も見ている うちに形成されたもので、もしウソをつくと人が笑う事例を何度も見ていれば、 ウソが悪いという信念は形成されなかったでしょう。 やはりウソが悪いのは、一般に怒る人が多くいるからであり、 ウソが悪いというルールの正しさは、 それ自体自明だということによって確立されるのではなく、 そのルールの功利性によって成り立つのです」

現在2時半。まだ起きてる。これではだめだ。 仕事は毎日12時に強制終了することに決定。


15/Jan/2005 (Saturday/samedi/Sonnabend)

今朝はちょっと寝坊したが、一応早起き。少し翻訳をしてから、 某所に行き、冬服を買う。今回も「おまかせ衣料」。 今日の店員が勧めるものは今ひとつだったが、 なかなかよい買物ができた(コート、シャツ、ベストなど。 別に普通の傘と折りたたみ傘を購入)。 昼食と買物を済ませてから帰宅。

夕方に少し寝たあと、翻訳。晩は鯛の鍋。それからまた翻訳。

真夜中

今日は翻訳をけっこうがんばった。あともう二ふんばりくらいか。つかれた。


16/Jan/2005 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

二度寝したが午前中に起きた。翻訳。

メモ。法と倫理の関係。一つは、「法は倫理の最低限」であり、 法的義務以上の倫理的義務がある。また一つは、悪法の問題で、 法的義務と倫理的義務が対立する場合がある。他には?

夕方まで真面目に翻訳。夕方、雨が止んだので散髪屋へ。 床屋の若主人に花粉症の話を聞く。 今年は当たり年なのでたいへんだとのこと。 センター試験の話題では、「数年前のことを思い出しますか」 と訊かれ、いや、数年前じゃないんだけど…、 と心の中で突っこんでみたり。

真夜中

夜にちょっと大学に行って調べものなど。買物して帰宅してから鍋。 それから、明日の勉強会の準備。まだ終わってないが、 もうすぐ寝る時間なので寝る準備をしよう。明日は早起きしなければ。


17/Jan/2005 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

今朝も早起き。朝から夕方まで某ベンタム研究会。 発表なのに予習が足りなくて反省。 研究会の人たちと某喫茶店で一服してからジム。 エアロバイクで10分間思い切り運動したせいか、 終わったあとフラフラになる。某所で丼を食べてから帰宅。 2時間ほど翻訳して2ページ弱しか進まず。 人生を無駄づかいしている。

明日も早いので、そろそろ新聞を読んで寝よう。


18/Jan/2005 (Tuesday/mardi/Dienstag)

二度寝してちょっと遅起き。

体重は62.1kg (パジャマ着); BMI 20.6; 体脂肪率15.5%; 基礎代謝1511kcal だそうだ。体重計を買ってから毎朝計測してる。 マメという徳を身に付けつつあるようだ(あるいは強迫神経症か)。

真夜中

朝から大学へ。 午前中は卒論生の指導と雑用。 昼食のあと、しばらく雑務をしてから某ミーティング。 ようやくテキストが形になってきた。

夜は某所でピザ。なかなかうまい。 帰宅してから翻訳。がんばれ。

メモ: 困窮している者に生活保護を与えると依存体質ができるから与えるべきでない、 老人に介護をすると、ますます弱るから介護すべきでない、と言われる。 医療事故と地震は必ず起きるから、起きてからの被害を最小にする体制が 必要だと言われる。それだけのメモ。


19/Jan/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早起きしてちょっと翻訳。

シャワーを浴びながら、共著本のジレンマというのと、 早起きのジレンマというのを考えた。 両方とも囚人のジレンマのアレンジしたもの。

共著本のジレンマ

二人で本を執筆していて、二人ともなるべく相手が原稿を出すのを待って 自分も原稿を出したいと考えているとする。先に出すと、 余計な編集作業を引き受けねばならず、また相手が大幅に遅れた場合、 up-to-dateな内容にするためにもう一度書き直す必要があるからだ。 メールでやりとりして、〆切厳守を誓いあえば、 一緒に編集作業も分担できて二人に取って一番良いのだが、 お互い自分からメールを出すのを面倒がっている。 しかし、二人とも〆切が大幅に遅れて出版されなくなるのが一番困る。

共著本のジレンマ
Aが原稿を(先に)出す Aは原稿を出さない
Bが原稿を(先に)出す 編集作業を一緒に行ない、 本はすみやかに出版される Aは編集作業が楽をできる
Bは編集作業をした上、書き直す必要がある(1)
Bは原稿を出さない Bは編集作業が楽をできる
Aは編集作業をした上、書き直す必要がある(2)
本は出版されない

Aは(1)を選好し、Bは(2)を選好する。 というわけで、(優秀な編集者がいないかぎり)共著本は出版されない。 早起きのジレンマは想像に任せる。

夕方

朝から大学。午前中は某勉強会に出て、お昼は某雑務。 いったん帰宅して食事をしてからまた大学に来て、 某卒論生の指導。

真夜中

夕方から某授業。生命の神聖さ、四原則の正当化について。 勉強になった。

惣菜を買い、帰宅してから食事。昨日の『救急病棟24時』をビデオで見る。 それから翻訳と風呂。


20/Jan/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

二度寝してしまう。反省。夜1時には強制的に寝るようにしなければ。

大学生の思想・政治教育に4つの必要性 胡国家主席だそうだ。

真夜中

今日は朝から大学。午前中は翻訳その他。昼は蕎麦。うむ。 午後は雑務や臓器移植関連の文献探し。 夕方から某授業に参加。終末期医療。 某内職をしながら拝聴。うむ。 夜はコンビニで買物をして適当に。 冷蔵庫にあったワインの残りを一気飲みしたら酔っぱらった。うむ。

深い意味はないが、一人で相づちを打ってみた。 しかし、「うんうん」と言う人はいても、 「うむうむ」という人はいないよなあ。 いや、世の中は広いから、 自分が知らないだけでいるのかもしれないけど。


21/Jan/2005 (Friday/vendredi/Freitag)

二度寝したが、とりあえず早起き。

メモ: 帰結主義に対して義務論が直観に訴えて行なう反論の趣旨は、 行為の正・不正の判断のさいには、 帰結以外にも考慮すべきこと(権利や正義や約束など)があるということ。 それに対して、規則帰結主義は、 通常「帰結以外の考慮」と思われていることを 「規則を破った場合の帰結」と読み変えることにより、 帰結一本槍でがんばれると主張する。 う〜ん、もうちょっとうまい表現をする必要があるな。

真夜中

午前中は自宅で某氏の某草稿にコメント。けっこう時間がかかる。 お昼から実習で和光市の某研究所へ。 いろいろ見せてもらい、非常に勉強になった。 夜は和光市の駅前で某氏らと飲み会。 ビールをジョッキ1杯、日本酒をかなり。酔っぱらう。

帰宅してから少し翻訳。寒い。風邪を引いたかな。


22/Jan/2005 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昨夜はジム・キャリー主演の 『ブルース・オールマイティ』 を観てから寝た。他人の自由意志は神でも力ずくで変えることはできない、 自分のことばかり考えていると不幸になる、というのがメッセージか。 ジム・キャリーは悪くないが、 『トゥルーマン・ショー』の方が話は練られている。C+

ちょっと寝坊。翻訳をしなければ。

真夜中

朝、DVDを返却に行ってから大学へ。午前中は少し翻訳。 お昼はカップラーメン。 お昼すぎから某倫理コンサルテーションの授業に参加(ビデオ撮影係)。 夕方まで授業で、そのあと懇親会。 空き腹にビールを飲んだせいか、けっこう酔う。 終わってからフラフラになったので、 帰宅して買ってきた弁当を食べたあと、しばらく昏睡する。 そのあとまた翻訳。もうあとほんとに一息。


23/Jan/2005 (Sunday/dimanche/Sonntag)

今日もがんばって早起き。

なんか、ここしばらく、毎日毎日起きてから寝るまで仕事ばかりしている。 いや、世の中の社会人はだいたいそうやって生きているのだと思うが。 地の塩となるようがんばろう。

朝2

翻訳。あともう一息。

夜中

お昼すぎから某四ツ谷の大学で研究会。 被験者保護と科学コミュニケーションについて。 両方とも勉強になった。 企業と同様、研究者も社会貢献が義務になりつつあるようだ。 不完全義務の完全義務化というやつだ。

飲み会でビールと芋焼酎。みぞれの降るなか、酔っ払って帰宅。

以下、移動中に聞いていたABBAの曲を某研究会のときに訳したもの。

Love Isn't Easy

男:
初めて会ったときのこと、覚えているかい?
君の甘美な語り口
その後あんまり聞かれないね

女:
なに言っているのかしら、この男は
いつもわたしを泣かせてばかり
振るだけ振って
さよならと言うだけ

男:
だけどぼくが選べるなら別れたりはしない
時間をかければきっと愛が育つはずさ
わかってるんだ

男と女:
大事なのはがまんすること
愛は感情だけじゃない
ときには喧嘩することもある
愛は簡単じゃない、とても難しいもの

コーラス:愛しい人、愛は苦くて甘いもの

男と女:
愛を与えること、それが人生の意味
いくつか大変なこともある
愛は簡単じゃない、とても難しいもの

コーラス:愛しい人、愛は苦くて甘いもの

男:
初めて会ったときから
女王のように大事にした
贈り物もたくさん捧げた

女:
今の話を聞いた?
あのドラ猫を見てよ
天使のように見えるけど
話すことはでたらめばかり

男:
だけどぼくが選べるなら別れたりはしない
時間をかければきっと愛が育つはずさ
わかってるんだ

男と女:
大事なのはがまんすること
愛は感情だけじゃない
ときには喧嘩することもある
愛は簡単じゃない、とても難しいもの

コーラス:愛しい人、愛は苦くて甘いもの

男と女:
愛を与えること、それが人生の意味
いくつか大変なこともある
愛は簡単じゃない、とても難しいもの

コーラス:愛しい人、愛は苦くて甘いもの

---By ABBA

真夜中

翻訳。ほんとにあともう一息。がんばれ。


24/Jan/2005 (Monday/lundi/Montag)

二度寝したが、なんとか早起き。翻訳を終わらせてしまおう。

朝2

やっと翻訳が終わって原稿提出。ふう。長かった。

さて、大学に行って今日の勉強会の予習をしなければ。 がんばれ。

お昼すぎ

午前中に大学に来たものの、何も進まず。 とりあえず某氏らと昼食を食べる。 寝ないようにしてがんばろう。

真夜中

夕方まで某勉強会の予習、夕方から某勉強会。citizenship theory。 予習が足りなさすぎ。自転車操業はいかん。

それから飲み会。ビール一杯と日本酒を少し。 帰宅後、なぜか腹が少し痛くなるが、 明日の勉強会の準備。これもやばい。


25/Jan/2005 (Tuesday/mardi/Dienstag)

早朝には起きられず。やばい。

真夜中

午前中、某勉強会で発表。準備不足で嫌になる。 自転車操業ではダメだ。 しかし、落ちこんでるヒマもない。

お昼を食べたあと、某ミーティング。インフォームド・コンセントなど。 勉強になる。

夜、しばらく雑用をしてから外食して帰宅。 つかれて動けなくなり、救命病棟をテレビで見る。 シャワーを浴びたらすこし動けるようになった。


26/Jan/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早朝には起きられず。普通に早起き。 まあ最初からそれを目指していたので無理をする必要はないが。

真夜中

午前中、某勉強会に出席。 お昼すぎから夕方まで某授業の予習をしたが、 見切り発車になってしまい、 最後の方が尻切れトンボになってしまった。反省。

夜、帰宅して鍋。 明日のために某論文を読む。 明日は夜から授業もあるし、たいへんだ。 なんとか乗り切るべし。


27/Jan/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

眠いが起きる。

真夜中

朝、某業務と某授業の準備。 お昼、某氏らと食事をしたあと、某発表会に参加。

夕方まで某授業の準備をして、某授業。 準備が足りなくて薄氷を踏む思いだったが、 奇跡的に無事に乗り切る。周りの人に感謝。 次回はもっとよい授業にしよう。

某氏らと楽しく飲み喰いしてから帰宅。ビール二杯とチューハイ二杯。 疲れていたので酔っ払う。もう寝よう。


28/Jan/2005 (Friday/vendredi/Freitag)

起きる。真夜中に一度起きたときは頭の後部の頭痛がひどかったので、 風邪を引いたかと思ったが、今のところ大丈夫。 規則正しく生活しているおかげか。

たまっていた仕事を片付けねば。

真夜中

午前中から大学へ。某卒論の手伝い。夕方、某発表会の手伝い。 夜、某丼屋で外食してから久しぶりにマンガ喫茶へ。 別のところに行ってみたが、ここも煙害の対策がされていなくて苦労する。 『狂四郎2030』を最後まで読む。主人公も含め、 人間の二面性が大きなテーマだったようだ。

個人的には、欲望の肥大化というテーマがおもしろかった。 昔から知っていたはずのテーマだが、 エンハンスメントの問題も含め、 真剣に考えるべきときがきているようだ。 アダム・スミス先生が考えたように神の見えざる手とかsense of proprietyが 作用してくれるといいんだけど、どうもうまく行かないようだ。 スミスについてはシンガーが何か言ってたか。

マンガ喫茶から自転車で帰宅する途中、街灯にもたれて立ったまま寝ている 酔っぱらいを見つける。 人通りのあるところなので、放っておいて凍死しても法的には捕まらないわけだが、 倫理的なので一応声をかける。目を覚ましてからもしばらくふらついていたので 見守っていたが、ヨロヨロと駅の方に向かって歩いていったので、 まあこれで死ぬことはないだろうと判断して帰宅。 一度助けると法的義務が発生するという話もあるし、 どこまで面倒を見るかというのは難しいところだ。

さらにメモ。我唯知足⇔I can't get no satisfaction. どちらも好きな言葉だ。 龍安寺で初めてこの言葉を見たころには、 すでにストーンズにはまっていた気がする。

さらにメモ。 「あの人の議論は、まるで子どもがテレビゲームでもやっているかのようだ」 という批判を聞いたことがある。 議論のための議論というか、議論が現実とつながっているようには見えない という意味だろう。いかに抽象的な議論をしているときでも、 生命倫理学は本質的に人の生死にかかわることを議論しているのだという 自覚を忘れないこと。これは倫理学一般についても言える。 Taking ethics seriously.


29/Jan/2005 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼前

なんとか午前中に起きる。寝てないでたまっている仕事をしないと。

お昼すぎに大学に行き、某卒論の手伝いや、新聞の切り抜き。 日が暮れたころにひさしぶりジムに行き、ワークアウト。 へとへとに疲れる。そのあと、後楽園のあたりで母と食事。

The times you were born in may not have been the best,
but you can make the times to come better than the rest.
---Carole King, Child of Mine

名言。

Is this a lasting treasure, or just a moment of pleasure?
---Carole King, Will You Still Love Me Tomorrow?

これも名言。

I wish that I knew what I know now when I was younger.
---The Faces, Ooh la la

メランコリックになるとこの歌を思い出す。

真夜中

教育テレビで再生医療の話をやっているので見ようと思ってテレビを見ていたら、 体が疲れていたようで、途中から爆睡してしまった。 せっかく起きたが、 もうすぐ1時なので新聞を読んだら寝よう。 今日はあまり何もしなかったが、 まあ休日ということでよしとしよう。

オレの長所は、何らかの原因で気分がふさぎこんでも、 寝るとケロっと治るところだろう。 まあ、寝ると治る程度にしかふさぎこんでいないのかもしれないが。 Anyway, always look on the bright side of life.

Smoking is Political

「喫煙者は非喫煙者を配慮してほんの少しだけたばこを吸うペースを遅らせ、 非喫煙者は喫煙者を配慮してほんの少しだけ煙をがまんすればいいのではない のか。ようするに両者がほんの少しずつ歩み寄ればいい」 という某氏の発言(01/29) について。ちなみに氏は非喫煙者である。

「暴力的な夫は、暴力を受ける妻を配慮してほんの少しだけ暴力をふるう回数 を減らし、暴力を受ける妻は暴力をふるう夫を配慮してほんの少しだけ暴力を がまんすればいいのではないのか。ようするに両者がほんの少しずつ歩み寄れ ばいい」というのと上の発言の発想はどう違うか。

おそらく、氏はDVの暴力とは異なり、タバコの副流煙が危害だとは考えていな いのだろう。すなわち、(DVの被害者に「加害者に対して寛容になれ」とは言 わないが、喫煙者と同席する非喫煙者に「喫煙者に対して寛容になれ」と言う のであるとすれば)DVの被害者は危害を受けているが、副流煙を吸う非喫煙者 は危害を受けているわけではないと考えているのだろう。

この主張の問題は、氏のように副流煙は危害ではないと考える非喫煙者もいる が、副流煙は明確な危害だと思っている非喫煙者も多いということを十分に配 慮していない点だと思われる。副流煙が危害であると考える非喫煙者に「寛容 になれ」と説くことは、DVの被害者に「寛容になれ」と言うようなものである。

相手が必要なDVとは違って、喫煙は一人でもできる行為なので、副流煙が危害 であることにみなが同意するなら、分煙が合理的解決法のように思われる。し かし、分煙は不完全であることが多いので、結局は全面禁煙が望ましいように 思うが、まだ日本でそうはならないのは、「少しの副流煙を吸うことは、危害 ではないから、寛容すべきだ」という考えが根強いからだろうか。

フェミのスローガンが"The personal is political"なら、 嫌煙論者のスローガンは"Smoking is political"だろう。


30/Jan/2005 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

今日もなんとか午前中に起きる。

イラクではもうすぐ暫定国民議会(憲法制定議会)のための総選挙が行なわれるが、 米国大使館にロケット弾が打ちこまれた。 反政府武装勢力は、選挙に行った人はみな打ち首にすると脅しているそうだ。 選挙はうまく行くんだろうか。

昼下がりに大学へ。しばらく某卒論の手伝いをしたあと、 喫茶店で新聞。戻ってきてからしばらく机の片付けなど。 心を落ち着けて勉強しよう。まず某校正だな。

夜2

某校正。なんかやたら眠い。

夜3

前世紀にやった某翻訳の校正。 たしかに大筋は正確だが、 言葉遣いなど気になるところがあって時間がかかりそうだ。 もう一つ前世紀にやった翻訳があるが、あれはどうなっているのだろうか。

今日は冷えるな。腹も減ったし、どうしようか。

真夜中

帰宅して湯豆腐など。『ダイハード2』、化学物質過敏症についてのテレビを見る。 アンテナの調子で画質の悪いテレビを長く見ていたら気分が悪くなった。 テレビのアンテナの件は引越してきて以来そのままにしてあるが、 ちょっと管理人さんに連絡してみるか。


31/Jan/2005 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

今朝は早起きして大学へ。某卒論提出日だったので、 某教授、某氏と三人で某卒論の最後の仕上げを手伝う。 無事に提出できた模様。よかった。

そのあと、北の国から某氏が訪ねてきていたので、一緒に食事。 某山の上の会館で高いランチを食べたのだが、この油か何かが悪かったらしく、 昼下がりに気分が悪くなる。某氏を駅まで見送ってから、 帰宅して寝込む。

今回はまず左目の奥が痛くなったので風邪だと思い、 早目に休んだわけだが、夕方ぐらいまで吐き気と悪寒で苦しむ。 一度起きて附属図書館に本を返しにいったときあたりが最悪で、 道端で倒れるかと思った(ちょっと大袈裟になってきた)。

再び帰宅して数時間寝るとかなり回復したので、 某名誉教授から催促が来たビジネスエシックスの校正をやる。 フリードマンのところは某氏らとの相互チェックが入念にされていたためか、 かなり読みやすい訳になっている。 名訳と言ってもいいかもしれない(かなり大袈裟になってきた)。

ただ、論文冒頭の`I've been speaking prose all my life.'というジョークが モリエールの『町人貴族』にある有名なものであることに気付いていなかった ところが問題だった。これは校正の段階で直せてよかった。といっても、 ここ6、7年間のあいだに教養が身に付いたわけではなく、 単にGoogleで念のために調べたら事情がわかったにすぎないのだが。 6、7年前はGoogleがなかったもんなあ。英辞郎もなかった。 文系研究者にとってはすばらしい世の中になったもんだ。

とりあえず、無事に校正が終わった。目がまた痛くならないうちに寝よう。


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Jan 5 12:53:43 JST 2007