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こだまの世界

2003年7月上旬号

エゴイズムに基づく好意だからといって、市民道徳に反するとは言えない。も ちろん、人間にエゴイズムを完全に捨てなければ道徳的になれないと説教する 倫理学が存在してもいい。しかし、その倫理学は大多数の人間にとって無縁で ある。

---加藤尚武、『倫理学の基礎』

恐れなければならないのは、ハイデガーの技術論という研究領域が 「裸の王様」状況になることである。 「裸の王様」状況というのは(…)、 一見、有意味な言葉のやりとりがなされているかのように見えて、 実は誰もが「分かったふり」をしているという状況[である]。
たとえば「アドルノの思想における否定性」という博士論文の審査会で、 それではこのテキストを訳して説明してくださいと誰かが言い出せば、 審査員も論文提出者もしどろもどろになるという状況が現実にある。 それぞれの側でテキストが読めないという現実はひた隠しにする必要があるので、 双方ともに分かったふりをして、 「厳重な審査の結果、適格と認められた」という報告書が書かれる。 これが「裸の王様」状況である。
博士論文審査、学会報告、研究会報告、修士論文審査、 学士論文審査など、哲学系のあらゆる研究の場で「裸の王様」状況が 存在している可能性がある。

---加藤尚武、『ハイデガーの技術論』

「登場人物はちょっとステレオタイプ的だし、 J・K・ローリングの書き方は単調でつまらないわ。 まるで大人が子どもに語りかけてるみたい。 かなり保護者ぶってると思うわ」

---11才の少女のエマ・アーデン、 『ハリー・ポッター』第五巻を49頁まで読み進んだところで

`Blimey, this redistribution of wealth is trickier than I thought.'

---Dennis Moore, in Monty Python's Flying Circus

赤字支出は将来をないがしろにするものだから、将来の世代に過恨を残すことになると ブキャナンは考える。実際彼が提示するのは道徳の問題である。 財政赤字は代表なきところに課税することに似てないだろうか。 今日の議員たちは、孫たちの福利を妨げることで、選挙民の現在の福利を 増しているのである。まだこの世に生まれていない者は投票できない。 だが、生まれてくる子供には皆財政上の責任がついてまわるのである。

---T.G.バックホルツ

「これを糧に? 高校生みたいなこと聞くなよ。 リトルリーグだってアウトにするぞ」

---星野監督、広島戦の敗因となった久保田の失策について


主な話題


01/Jul/2003 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

眠い。いろいろ食べながら社会学の勉強。 パーソンズとかルーマンとか、よくわからんがおもしろいな。

夜明け前

カップラーメンを食べてしまう。

システム、構造、機能、ネットワーク、コンフリクト、 プログラム、オートポイエーシス、ミクロとマクロ、 さらにグローバライゼーション、ディアスポラ、マックワールド、 ポストモダンとかなんとか。ウェーバーの方法論的個人主義と デュルケムの方法論的集合主義、パーソンズとシュッツの三人称的視点と 一人称的視点の対立など。

早朝

社会学の勉強終わり。もう寝よう。

遅寝ちょっと早起き。

眠いが行かねば。

お昼前

映画を観るために六本木ヒルズに初めて来る。 平日でもたくさん人が集まっていてすごい。

早めに行き、チケットを入手してから野外のベンチで新聞。 デフレとか為替相場とか経済はいろいろおもしろいなあ。 経済学もある程度の知識を身に付けたい。

松井秀喜「…人の書く記事のことなどは僕のコントロールできることではない。 自分がコントロールできることを、しっかりやっていく。 それが僕のスタンスです」(六月七日付朝日、本日付産経抄に引用)。 そうか、松井はストア派だったのか。

夜中

お昼から某氏と『シティ・オブ・ゴッド』 を観る。ブラジルのスラムに住むギャング少年たちの抗争の物語を、 鮮烈な映像で描いている。B。

それから六本木ヒルズをぐるっと回って散歩してみると、 ウィーンフィルによる野外コンサートが夕方から行なわれることがわかったので、 夕方になるまで待ち、会場には入らずにビルの上から立ち聞きする。 適当に夕食を食べてから帰宅。

食事をしているときに流れていたビョークのジャズアルバムが非常に気に入ったので、 帰ってきてからアマゾンで注文した。


02/Jul/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夜明け

真夜中にむくりと起き出して勉強。 今日は某自主ゼミで発表しないといけないので。

う〜ん、読むべき本で読んでない本は、自分の本棚にもたくさんあるな…。

早朝

本を読んでいてあんまり準備は進まず。

一時間ほど仮眠。起きてから朝食。眠い。

朝2

さて、行かねば。

お昼すぎ

某自主ゼミで発表。こないだのミル父子のデモクラシー論の話。 少数だが気鋭の修士の学生にいろいろ教えてもらう。感謝。

夕方

大学でコピーをしたり、昼寝をしたり。

眠たかったがなんとか帰宅。 駅前でピザを食べてしまう。

夜2

つかれて勉強できず。テレビを見たり。


03/Jul/2003 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

眠いがノルマの翻訳をやる。

遅寝早起き。 ドトールにて朝食を食べながら新聞。

政府によるハッカーの育成について

経済産業省が技術者育成のために、 高校生や専門学校生を対象に「セキュリティ甲子園」を開催し、 ハッキングの腕(相手ネットワークへの侵入と、自己ネットワークの防御) を競い合わせるそうだ(産経本日付)。

これが許されるのであれば、 警察庁あたりで「ピッキング甲子園」とか「ニセ札偽造甲子園」 というのも開いてはどうか。

セキュリティ強化の技術としてだけでなく、 犯罪の技術としても使えるハッキングの技術を国が支援するというのは、 やはりピッキングやニセ札偽造とは違って、 国防あるいは軍事的技術としての価値が高いからだろうか。

いやまあ、柔道にしてもボクシングにしても、 自衛だけでなく犯罪的行為にも使えるのだから、 正しい使い方も誤った使い方もできるという意味では、 ハッキングも一緒なのかもしれない。 そうなると、やはり求められるのはハッカー倫理あるいはハッキング道か。 政府は有能な若者がダースベーダーにならないように育てる意識が必要だろう。

あれ、また社説調の結論に落ち着いてしまった。

お昼前

某ドトールで翻訳をしていたらノートパソコンのバッテリが切れてしまったので、 買物をしてから帰宅する。ちょっと寝るか。

PHSの5月分の請求書が来る。新規契約手数料を含め、けっこう高い。 あんまり使わないようにしよう。

庭に見慣れないものがあると思ったら、 二階のエアコンの排気装置が設置されている。 一言ぐらい断ってくれてもよさそうなものだが…。

昼下がり

しばらく昼寝する。

起きるとアマゾンからCDが来ていた。

夕方

某スタバで翻訳の続き。それから昨日の発表について自己批判。

夕暮れ

さらにスタバ。昨日大学でコピーしたJon Elsterの`The Market and The Forum' を読んでいる。

まだスタバ。エルスターの続き。おもしろい。

夜2

小雨の中、帰宅。ツナとヒジキの炊きこみご飯、ホウレン草のおひたし、 トマトとレタスのサラダなど食べる。


04/Jul/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

早朝

蚊にかまれて目が覚める。

しばらくメールを書いたり、蚊にかまれたところを掻いたり。

昼下がり

う、寝すぎた。

トーストとサクランボ。

真夜中

夕方、某メタ倫理の授業に出席させてもらう。ブラックバーンの続き。

それから渋谷に行き、アジア料理を食べたあと、 『チャーリーズエンジェルズ: フル・スロットル』 を観る。まあそこそこ楽しい映画。もちろん哲学はない。B-。

そのあと帰宅。


05/Jul/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早寝早起き。

「人か制度のどちらが改善されるべきか」という問題と、 「人か技術のどちらが改善されるべきか」という問題は構造が似ている。 前者はデモクラシーなどについて言われ、 後者は環境問題などについて言われる。 「人」と言わず、「モラル」と言うこともある。 以上メモ。

新聞。あれ、「たとえば、上司にあてた電子メールを『お疲れさまです』 と書き始める若手社員。ペットに『餌をあげる』とおっしゃる奥様。 かなり広範囲で定着しつつあるがゆえに、気になる誤用例だ」 (「言葉好きの心意気」産経本日付第二面) とあるが、二つ目はわかるが、一つ目はどこが誤用なのかわからない。 目上には「お疲れさまでした」、目下には「ご苦労さまでした」 でいいんじゃなかったっけ?

ちょっと昼寝したあと、夕方から夜まで、某スタバで勉強。 シンガーの翻訳。エルスターの論文をようやく読む。

それからちょっと呑川緑道を自転車で散歩する。 暗くなったので引き返してきた。

真夜中

近くで寿司。

今日ポストに入っていた本。感謝。


06/Jul/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

早寝まあ早起き。朝食はおにぎりとお茶。

お昼

某ドトールに来て新聞。「味つき海苔」はseasoned laverとも言うそうだ。

「縦割りにこだわるアナログ型行政手法からの脱皮」(産経本日付社説) とあるが、この「アナログ型」というのはどういう意味だろう。 デジタル型だと縦割りにはこだわらないということになるのだろうか。 それとも「アナクロ」とごっちゃになっているのかな?

夕暮れ

お昼すぎまでシンガーの翻訳。 お昼は某香港厨房にて。

夕方、ちょっと駒沢公園を散歩したあと、 今度はスタバに来る。 もうちょっとシンガーの翻訳をやろう。

トイレが一つの方のスタバは勉強机に照明が付いてなかったので (これはおそらく、 部屋の奥から電源を取るための延長コードが危なかったためと思われる)、 トイレが二つのスタバに移ってくる。 と、みなが勉強机を占領している。う〜ん。

夜2

ガーディアン。カナダがベルギーとオランダに続いて同性婚を法律で認める世界で 第三番目の国になるようだ(すでに判決では認められている)。 また、マリファナの事実上の合法化も行なわれるようで、 クレシエン首相はブッシュと対立するリベラルな姿勢を明確にして引退する様子だ。

英国では小さな地方の町が個性を失いつつあるので問題になっているようだ。 チェーンのスーパーなどが元凶らしい。多様性と画一性の問題の一つ。 効率から言えば画一的な方が良いように思えるが、 画一的になると人や企業を誘致できなくなり、 小さな町はかえって過疎化してしまう。難しいところだ。

多様性と言えば、ミシガン大学のアファーマティヴ・アクションの合憲性が 連邦最高裁で争われていたようだが、基本的には25年前の カリフォルニア大対バッキ(Bakke)と同様、人種ごとに一定数を入学させるのは ダメだが入学審査のさいに人種を考慮に入れてもよいという判決に落ち着いたようだ。 多様な人々に高等教育が開かれていることが米国を一つの国家にし、 指導者の正当性を確保するのに役立つとか、そんなことが判決で言われたようだ。

真夜中

某東急ストアで買物をしてから帰宅。野菜餃子その他を食べる。

某氏にお借りしているビートルズDVDの続きを見る。


07/Jul/2003 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

どうにも低調。今夜はもう寝て、明日喫茶店に行ってがんばるか。

遅寝早起き。たまっていた燃えるゴミをなんとか出す。朝食。

さて、今日も新聞読んで翻訳して勉強するか。がんばれっ。

ウィンブルドン女子ダブルス決勝、 杉山愛とキム・クライシュテルス組が全仏オープンに続いて優勝をかざった。 というのはまああまり関係のない話だが、 「第2シードの杉山愛(ワコール)、キム・クライシュテルス(ベルギー)組が…」 (毎日) という表記が気になる。 これじゃまるで、杉山愛はワコール人みたいじゃないか。 …なんてことを思うのはオレだけか。

Spiegel OnlineによるChow Yun-Fatのインタビュー。 ドイツ語が読める人はどうぞ。

どうでもいいが、アレント研究者の人で誰か「帰れアレントへ」とかいう題名の 論文か本を出す人はいないのかな。

夕方

お昼は食べたが、あとはつかれて寝ていた。夏バテだろうか。

やっと目が覚めてきた。がんばろう。

夕方、新聞を読み、某ドトールに行きシンガーの翻訳。 あと二日で第一稿が上がるが、今週末に提出するのはちょっと難しいか。

某マルエツで弁当を買い、家でもそもそと食べる。

真夜中

あれ、いつのまにかこんな時間。

某マルエツにも短冊に願い事が書ける笹が用意されていた。 何かおもしろいことが書かれていた気がするが、忘れてしまった。 とくに子どもの願い事が冗談なのか本気なのかわからなくておもしろい。 「サルになりたいです」とか。


08/Jul/2003 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昼下がり

ひい。寝すぎた。ネムイネムイ病のようだ。

トースト、グレープフルーツ、ミニトマト、ヨーグルト。

やっと某書がAmazon.co.ukから届く。

昼下がり2

さて、某スタバに行こう。

先週のガーディアンに「リベリアはかつては米国の領土だった」という記述が あったので気になって調べてみると、 米国植民協会という博愛主義の団体が、 奴隷解放後の黒人の植民を促進するために1821年にアフリカに土地を 購入したのがリベリアの始まりなんだそうだ。独立は1847年。

夕方

スタバに来て新聞。やっと読み終わる。

「小さいが清潔で安い宿に泊まれる」というので、元労働者の町、 山谷(現在は地名が変更し、台東区清川など) が外国人バックパッカーに人気だそうだ。 釜ケ崎はどうなのかな。

まだスタバ。こないだ気付いたが、 コーヒーのおかわりは100円で入れてくれる。

エルスターの勉強。今週末に発表することになったため。 ログ・ローリングについてあとで調べること。

大金をもらってるんだから、ちゃんと毎日勉強して賢くなって、 アウトプットを出さないとなあ。がんばれ。

夜2

お腹が減ったので帰宅。

夜3

ひじきを醤油をみりんで煮てみたら、すごく濃くなってしまう。 ナスを炒めて食べる。

イラン人のシャム双生児姉妹、手術が上手くいかずに両方とも 死んでしまったようだ(朝日)。 気の毒。合掌。

真夜中

エルスターのお勉強。

ログローリング(log-rolling)は、ある辞書によると、 `mutual aid among politicians, as by reciprocal voting for each other's bills'とある。


09/Jul/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

今週末の勉強会で使うハンドアウト。 iEditでhtml化した。読みにくいのはまとめが繁雑なため。

さて、寝るか。

早朝

寝る前は涼しかったのだが、暑くて夜明け前に目が覚める。 せっかくなのでグッディンのUtilitarianism as a Public Philosophy を読む。おもしろい。

お昼すぎ

遅寝早起き。朝食を食べてからドトールに行き、新聞とシンガー。 翻訳はとりあえず本文を全部訳した。これから注を訳し、 推敲に入る。がんばれ。

某ブックオフで買物をしたあと、某中華料理屋にてお昼。 それから帰宅。そろそろ眠くなってきた。

書き忘れていたが、先日本屋で女性誌の表紙に「ジェンダーフリー」 という言葉があったので読んでみたところ、 ゲイと同じ意味で使われていることを初めて知り、 びっくりした。 そうか、産経がこの語を蛇蝎のごとく嫌うのは、 こういう連想があるからなのか(と想像する)。 たしかに、こういう意味でも使われるとしたら、 「ジェンダーフリー教育」って要らぬ誤解を招きかねないよな。

夕暮れ

夕方まで爆睡する。起きてからちょっと公共選択論について勉強。

夕食。サケ、イカなど炒めて食べる。

真夜中

う〜ん、何もできないまま夜中になってしまう。


10/Jul/2003 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

早寝早起き。小雨。燃えるゴミ。朝食。

お昼前

シンガーの注を訳す作業。注がけっこうあって大変。 翻訳があるものは調べないといけないし…。

昼下がり

お昼は某中華料理屋で。田園調布線から横浜に来ようとしたら2度 乗り換えることになり、閉口する。大雨の中、なんとか大学へ。

不謹慎かもしれないが、 「心が煮えくりかえる」っていう表現は正しいんだろうか。 「腹の中が煮えかえる」とか 「腸(はらわた)が煮えくりかえる」だと思うんだけど。

某民放からベンタムについての問い合わせ。

今日の英語: リトルリーグだって…

「これを糧に? 高校生みたいなこと聞くなよ。 リトルリーグだってアウトにするぞ」

今日はこの痛烈な星野監督のコメントを英訳してみましょう。

「これを糧に?」というのは、「この失敗(負け)を反省して今後の試合に生かす」 という意味でしょう。質問を繰り返しているので、「何だって?」という意味で `What'を最初に入れておきます。

What? Will we profit from this mistake?

とでもしておきます。心の糧と言えば`food for thought'、 反省の糧と言えば`food for reflection'となります(英辞郎によると)。

「高校生みたいなこと聞くなよ」というのは、 阪神が高校生みたいなのか、質問者が高校生なのかあいまいですが、 前者と考え、「おれたちは高校野球やってるわけじゃないんだ」 という意味で訳してみます。

Don't ask me a question like that. We are not a high school baseball team.

最後に、痛烈な一言、「リトルリーグだってアウトにするぞ」ですが、 これは「弘法も筆のあやまり」とか「猿も木から落ちる」タイプの表現ですね。 英辞郎では「弘法は…」は、 Even the cleverest man sometimes makes a mistake.と訳されています。

ただし、このように弘法やサルなどのその分野で優秀な人を引きあいに出すと、 「優秀な人でも失敗するんだから…」というなぐさめの言葉になりますが、 「ガキでもできるで」とか「うちの猫でもできるで」などのように、 通常自分よりも(その分野で) 劣っていると思われる人や動物を引きあいに出してくると、 「おまえはガキ(うちの猫)よりも劣っている」という意味になるので 注意が必要です。

ついでに、『サルでもわかるインターネット』というような書名の意味は、 「サルでもわかるように簡単に書いてあるんだから、 あなたもこの本を買ってサルに負けないようにがんばりなさい」ということであり、 サルとの競争意識をかきたてることによって消費者の購買意識を煽ろうとする 出版社の戦略です。ついキーっとなって買わないよう注意しましょう。

話がそれました。逸脱しました。 そこで、もうおわかりかと思いますが、くだくだしく言うと、 星野監督の「リトルリーグだってアウトにするぞ」という一言は、 「プロの久保田の代わりに、リトルリーグの選手があの場に いたとしても、アウトにできてたやろう。久保田はリトルリーグ以下や」 という厭味です。仮定法過去を使いましょう。

A Little Leaguer could've got the runner out.

野球に詳しくないので「アウトにする」という表現がわからない場合は、 `A Little Leaguer could have played better.' などとすればよいでしょう。

というわけで、まとめると次のようになります。

「これを糧に? 高校生みたいなこと聞くなよ。 リトルリーグだってアウトにするぞ」

`What? Will we profit from this mistake? Don't ask me a question like that. We are not a high school baseball team. A Little Leaguer could've got the runner out.'

夕方

こないだ「カナダがベルギーとオランダに続いて同性婚を法律で認める世界で 第三番目の国になるようだ」と書いたら、 すでにドイツでも認められているというメールが来たが、 正確にはドイツや英国の場合は「結婚」は認められておらず、 civil partnershipという形でゲイのカップルにも結婚している場合と同じ権利 (とくに問題になるのが遺産相続権)を与えるという形を取っている。 これはゲイのカップルに結婚を認めると、 結婚や家庭の概念が本質的に変質してしまうというような保守派からの批判に 対する譲歩という側面が強いようだ。 BBCの記事なども 参照のこと。

夕方2

出張申請依頼書の提出とか、その他雑用。 たしかに梅雨でうっとうしい時期にこういうことをしてると気が滅入るな。 元気の出る音楽でも聴いてがんばろう。

電車を乗り継ぎ、帰宅。途中、ちょっと某ドトールで一服。 帰ってきてから、ついつい『トゥルーマン・ショー』を最後まで見てしまう。 名作。やっぱりB+。



何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Aug 4 21:50:48 JST 2003