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KODAMA'S (NEW) WORLD

学問、芸術、技術、手仕事のすべてについては、 それを獲得するには多面的な労苦をともなう学習と訓練が必要だ、 と一般に信じられている。が、哲学にかんしては、いまや、 おかしな偏見が広く行きわたっている。 目と指をもち、その上に皮と道具が手に入れば、 それでもう靴を作れるかといえば、そうはいかないのに、 もってうまれた理性があれば、それが哲学の尺度となるから、 もういきなり哲学することも哲学を判定することもできるというのだ。 足さえあれば靴作りができるといわんばかりだ。

---ヘーゲル『精神現象学』


昨日 / 明日 / 2016年8月 / 最新 / はてな

この日の出来事


31/Aug/2016 (Wednesday)

定時起床。髭剃り、朝食、朝刊。朝、ぐずる娘を起こし、シャワー。

朝、娘を保育園に送ってから歩いて大学へ行こうとしたら、 保育園に持っていき忘れたものがあることに気付き、 もう一度自転車で保育園に行ってから大学へ。

午前中は某教科書の校正作業や某準備など。お昼は作ってもらったお弁当を もそもそ食べる。

お昼すぎ、某病院で某委員会。 大変勉強になる。

昼下がり、自転車を置きに一度自宅に戻ってから、歩いて研究室へ。 そのあと、遠方からいらした某氏らといろいろ意見交換。

夕方、某翻訳作業をしてから帰宅。

夜、帰宅して夕食。

夜中

夜中、散歩がてら娘と郵便物を投函に行く。

そのあと、娘とシャワー。今日は早めに寝るべし。


31/Aug/2013 (Sunday/dimanche/Sonntag)

マウスピース、読書など

昨晩は仕事をしていたら寝るのが遅くなったが、ほぼ定時起床。シリアル、朝 刊、シャワー。昨晩は喉がかなり痛くなっていたが、今朝はまだまし。今日は 台風が来るという話。

午前中に歯医者に行き、寝るときに付けるマウスピースをもらう。それから近 くにあった古本屋に入り、少し本を眺める。もう少し本屋に通うべきなのだが。 一冊本を買う。

お昼前に少し仮眠。お昼を食べたあと、娘と一緒にDVDでポニョを少し見て、ま た昼寝。初めてマウスピースを付けてみたが、何とかなりそうだ。

夕方、娘とコンビニヘ。帰宅後、雨が降り出す。珍しく少し読書。

夜、夕食。夜中、娘とシャワー、食器。大雨になる。


31/Aug/2012 (Friday/vendredi/Freitag)

夏の終わりの始まり

定時起床。娘とシャワー、朝食、朝刊。娘を保育園に送り、しばらく本三駅前 の某喫茶店で雑用。

お昼まで研究室で仕事。月末〆切のものがいろいろあるのでそれらを簡単なも のから片付ける。

お昼、某ランチョンセミナー。OECDのインターネットライブラリーの使い方について。

お昼すぎ、某妻とオンラインで某翻訳。その後、いろいろ仕事。

夕方、某氏と一緒に鯛焼とアイスを買いに出かけて、一服。それから夜まで某 夏休みの宿題。

夜、某氏らと某定食屋で夕食。それから医学部本館前の広場で一服。あとで気 付いたが、ズボンの上から蚊に刺されたような。

夜中、研究室で夏休みの宿題。まだまだ終わらない。

真夜中に帰宅。さっさと寝よう。


31/Aug/2011 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

定時起床。シャワー、シリアル。 今日もまだ娘の調子が元通りにならないので、 某妻が休んで面倒みることに。自分は、さっさと大学に行く。

午前中は雑用と勉強。

お昼過ぎ、某ラーメン屋で食事。某会議に遅刻してしまう。反省。

昼下がり、某院生と某翻訳作業。

夕方さらに一人で、某翻訳。

夜、ジムのプールで久しぶりに1キロメートル。

帰宅して夕食。新聞。娘を風呂に入れる。食器を洗う。

今日は、水泳で疲れたので早めに寝よう。

最近、娘が好きなもの:鏡(三面鏡)、うちわで仰ぐのを見ること、 水の入ったグラス、風呂。


31/Aug/2010 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

8月最後の日。定時起床。シャワー、朝食。

定時出勤(少し早め)。途中、アエラと週アスを購入。

終日雑用。

夜、四ツ谷に移動して、某研究会に参加。そのあと、 10時近くまで飲み屋で歓談。

真夜中に帰宅。シャワー、新聞、週アス。

う、もう寝なければ。


31/Aug/2009 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

朝、少し遅めに起きる。シャワー、朝食。民主党が308議席獲得して大勝。

台風接近に伴う大雨のため、電車で大学へ。少し遅刻。

少し雑用を済ませてから、午前中は歯医者。麻酔をブスブス打たれたあと、 奥歯に詰め物をしてもらう。 歯が痛いとQOLが下がることを実感。しっかり歯磨きをしよう。

お昼は雑用。お昼すぎ、某氏と某院生の指導。

昼下がり、某海鮮丼屋で遅い昼食。

そのあと、研究室に戻ってくると、 廊下に迷いスズメがいて、人を見て窓にぶつかったりしているのを見かける。 気の毒なので、窓から外に出そうと、同僚と三人で四苦八苦する。 スズメは焼かれて食われると思ったのか、ここが先途と逃げまくり、 心拍がものすごいことになっていたようだが、 窓のサッシに引っかかっているところをハンカチで取り押さえ、 紙袋に入れて窓の外に逃がしてやる。合掌。じゃなくて、達者で暮らせ。

夕方、少し寝袋。そのあと、雑用をしながら功利主義アワー。

夜、小雨の降る中、帰宅。夕食後、新聞。

夜中、功利主義アワー。進まず。

真夜中、少しWiiで運動をしてから、シャワー。一日は短い。


31/Aug/2008 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

昨晩は某妻と某ゲームをしてから寝た。今日は午前中遅目に起きる。 シリアル、朝刊、シャワー。

もう8月も終わりか。今年の夏もそろそろ終わる。セミももうすぐいなくなるだろう。 こうやって一つずつ年を取っていくわけだ。

また少し手が荒れ始めている。今週はアルコールはほとんど飲んでないので、 ロンブンストレスと寝不足が原因か。ロンブンは健康に悪い。今日はよく寝ること。

お昼すぎ

近くの散髪屋で散髪。先月は20日に行ったようなので、6週間ぶりぐらいか。

真夜中

昼下がり、お昼を食べてから巣鴨のマンガ喫茶へ。chill outする。

夕方、いったん帰宅してから、某妻と東京駅へ行く。 某妻とはそこで別れ、上京していた某氏と夕食をとりながら歓談。 宗教の話など。

夜中に帰宅して、ソファで1時間ほど死んだように寝る。 それから明日の某報告の準備。まずい、間に合わない…。

真夜中2

明日の研究会の準備。やっぱり、健康格差の話もおもしろいな。

メモ。日本の新聞を英米の新聞と見比べてみると、書評文化は確かに貧弱に見えるが、 合評会文化というのは日本にもあって、それがある程度機能している…のだろうか。


31/Aug/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼すぎ

朝、ゴミ出しをしたあと、お昼前まで寝てしまう。 シャワーを浴び、シリアルを食べてから、お昼すぎに大学に来る。 来週からはまっとうな生活に戻ろう。

真夜中

昼下がりまで、たまっていた雑用を片付ける。 その後、某海鮮丼屋で遅目の昼食をとり、某スタバで1時間ほど新聞。

夕方、自転車で大手町に行き、某会議に出席。

夜、某妻と丸の内で待ち合わせをして、 本屋で買物をしたり、丸の内近辺を散歩したりする。 そのあと、水道橋まで歩いて戻り、 阪大の某氏と合流して某ホテルのバーで歓談 (ビール、カクテル--また飲んでしまった!)。

真夜中に解散して、歩いて千石の自宅まで戻ってくる。 丸の内から千石まで、5キロ以上歩き、 最後の方は二人ともフラフラに。

なんだか8月は心が落ち着かなかった。 9月は仕切り直して研究に励もう。


31/Aug/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤(少し遅刻)。だんだん調子が戻ってきた。

お昼すぎ

午前中は雑用と新聞の切り抜き。お昼は某サブウェイで。

そういえば、先日知ったが、Liberty Fundのサイトで、 J・S・ミルの全集(33巻)がすべてPDFファイルで見れるようだ (ここ)。 すごい。

また、そういえば、今年はミル生誕200周年であると同時に、 フランクリン生誕300周年(1706-1790)、 フロイト生誕150周年(1856-1939)でもあるようだ。

夜中

お昼すぎ、某テキストの執筆を少し進める。

昼下がりに北の国から某氏が来られたので、 夕方まで2時間半ほどかけて某テキストの相談。 途中、少し大きめの地震があった。

夕方、高田馬場からも某氏が来られたので、 数人で喫茶店に行き、いろいろ密談。

それから研究室に戻ってくる。勉強しようと思ったが、 疲れていたようで、椅子の上で寝てしまう。 しばらく雑用をしてから、某所でカレーを食べ、帰宅。

自宅で勉強をするつもりだったが、USBメモリにデータを入れてくるのを忘れた。 今日はゆっくり過ごすことにしよう。

メモ。忙しいとつい自分のことしか考えられなくなる。 立ち止まっていろいろ考える時間が必要だ。

真夜中

ニュースを見て、ちょっと翻訳。

もう寝よう。一日は短い。

今日のニュース


31/Aug/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

昼下がり

帰宅。今日のこと(so far)。

真夜中

夕方、満員の安田講堂で某先端医療の講演会を聞く。 立花某の講演も聞いたが、話にまとまりがないのと、 時間を過ぎても延々としゃべっていたので、 しばらく我慢していたがしびれを切らして退出し、 閉まる間際のプールに行く。

30分で1.475キロ。 腕をこれまで以上に前に前に出すようにしてみる。 この調子だと1時間で約3キロ泳げるはずだが、 さすがにちょっとしんどい。がんばって鍛えよう。

某丼屋で食事をしてから帰宅。雑多な勉強。 腰を据えて本を読む時間が欲しい。

昨日のニュース

今日のニュース


31/Aug/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

台風のせいで帰れない。昨日のこと。

オレにはめずらしく、しばらく寝ていなかったので、 椅子を並べて爆睡。今日も忙しいのでたいへんだ。

早朝

また延々と臓器移植の勉強。 まだ完成していないが、とりあえず今日の発表はこのぐらいでいいだろう。

午前中から某仕事があるわけだが、 昨夜2時間しか寝ていないままで仕事して大丈夫だろうか。

今日からのルーチンワークは、 ベンタム、翻訳、某事典項目執筆だな。 こつこつやることにしよう。

他にもいろいろ〆切があるわけだが、 これらについてはとりあえず忘れることにしよう。 〆切、〆切、飛んでいけー。

台風去って、また一難。もう8月も終わりか。

昼下がり

朝から某仕事。途中、居眠りしてしまう。昼は某氏と蕎麦。

お昼すぎ、某出版社の方と密談。 また仕事が一つ増えてしまった。 そのあと入れかわりで、 某K書店からの使者が来て「先生、そろそろ本代を払ってください」 と催促される。非常にまずい。何か研究費を当てなければ。

ウェブ日記をなぜ書くのかと尋ねられると、今ならどう答えるか。 複数回答でよければ:

最近は匿名化されて具体的な記述も少ないし、 プライベートなことや過激なことはあまり書かないようにしているから(ホント?)、 オレを個人的に知らない人が読んでもおもしろくもなんともないと思うが、 まあ、ときどき「日記を読んで励まされた」というような人もいるので、 惰性の法則に従ってもうしばらくはダラダラと続くんじゃないかと思う。

なんなんだろうなあ、この、自分に向かって話しかけていると同時に 他人に向かって話しかけているような感じ。 外宇宙に存在するかもしれない生命体に向けて電波を発信している…というのとは また違うな。

眠い。

真夜中

昼下がりから夜まで4時間、某ミーティング。 寝不足のため途中で絶命しそうになる。 臓器移植の授業の発表もする。 諸般の理由から今週講義をすることになる。 やばい、パワーポイントを完成させないと。

それから椅子を並べて爆睡。


31/Aug/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

う〜ん、もっと勉強しないと、某学会誌に投稿できない。やばい。

真夜中2 (午前)

『イギリス哲学研究』を数年分、パラパラと読む。 この学会誌は書評があって良い。というか、目次を見ると、 投稿論文の数が少ないので、あたかも書評雑誌のように見える。

お昼

遅寝遅起き。今日は勉強会。

お昼すぎ

近くのスーパーで買物して、ネギトロ丼、もずく、モロヘイヤ、その他。

真夜中

昼下がりから、某駒場でメタ倫理の勉強会。ブラックバーン。 夕方まで続く。

帰宅して、駒沢公園の近くのカレー屋で食事。なかなか。 それから家で『ノッティング・ヒルの恋人』をテレビで見てしまう。 えらく省略されてるな。

新聞。 経産省がネット上のアイコラを追放すべく、研究会を立ち上げるそうだ。 肖像権の適用はアイドル本人が証言のために裁判所に出頭しなければ ならないため、「著名な商品に類似した表示を使って商品を作り、 販売する行為などを禁じる『不正競争防止法』の適用を中心に検討される見込み」 だそうだ。さらに、「同省では、『経済価値を持つ商品』としてタレントを とらえれば、アイコラも同法違反の対象になるとみている」んだそうだ (産経本日付27面)。まあ確かにアイドルを商品として見て、 その類似品を禁止するというのは筋が通るかもしれないけど…。 それよりアイコラ禁止法を作った方がいいんじゃないのか。


31/Aug/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

とりあえず、英文アブラカタブラストラクトとその和訳を作った。 あとは本文を書くだけ :)

所属はaffiliationというらしい。氏名はnameではなくauthor。 authorとはオレも偉くなったもんだ→いや、別にauthorは偉くないのか→いやいや、 やはり何かauthorityがそなわった気が。

それにしても心配なのは、無事に(マンガ喫茶で)プリントアウトして、 (コンビニで)コピーできるかということ。 心配で心配で今夜は眠れそうもない。 仕方ないから論文でも書こう :)

いかん、ぐっすり寝てしまった。 こんなことをしてると間に合わなくなる。

お昼すぎ

ああ、やばいっ。

冷房なしで部屋で勉強中。ちょっと暑い。 となりの部屋からダンス・ミュージック(というか、その重低音部分だけ)が聞こえる。 窓の外は環八を車が往来し、 その上の高架を東急電車が思い出したように通過している。 あれ、なんだか文学がかってきたな。

夕方

なんかいろいろまずいところがある気がするが、 とりあえず書けたことにしてプリントアウトしに行こう。 はよせんとまにあわん。

夕方、マンガ喫茶でプリントアウトを順調に済ませ、 駅前のローソンでひんしゅくを買いながら152枚ほどコピーをし、 それから駅前の郵便局に行ってひんしゅくを買いながら机にプリントを広げて 人力(マンパワー)でソートをし、速達で出した。 全部で時間にして1時間以上、 金額にして3000円以上かかった。なんてことだ。

ま、しかし、とにかく出せたのでよかった。 縦書きにせよとか正副11部作ってよこせとかいう某学会の無理な要求に 腹を立ててもしかたがない。大人になろう。お、大人に。にぃ。

(一部削除されました)

脱力して台湾料理屋に入る。 戦争が始まったころわたしは小五で栃木は田舎だったと 店の客に大声でしゃべるおばあさんの話を聞きながら、 青菜炒めと麻婆丼。C。

フラフラになって下宿に戻ってくる。 昨夜も寝たのになぜこんなに疲労してるのか。 しかしとりあえず寝よう。

真夜中

ちょっと寝る。新聞読まねば。

机に向かっている時間…10.0hr
今日の勉強時間…8.0hr
マルクス係数…80.0


31/Aug/2001 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

昨夜、寮にいる某日本人と留学中にあったことを話しあい、すこし感傷的になる。 この一年間いろいろあった気がする。 ちょっとは知的・感情的に成長しただろうか。

お昼前

朝、電話で起こされる。

Compassion Fatigue

書き忘れていたが、「オーストラリアが拒否しているアフガン人亡命者は、 日本政府が手を挙げて受け入れるべきである」 という社説があってもよさそうなものなのに、 今のところ日本の新聞はほとんど無視しているようだ。

アフガンからの亡命はかれこれ20年以上続いているようで、 西洋諸国の同情心もそろそろ底をつきはじめているようだ。 新聞を読んでいると`compassion fatigue'というフレーズが 目につく。金属疲労ならぬ同情疲労ということだ。 こういうときこそ日本が手を挙げるべきではないのかっ。

英国の新聞(といってもガーディアンとインディペンデントしか読んでいないが)は、 軍隊(SASだっけ?)を投入したオーストラリアの非人道性を非難する一方で、 自国の難民政策を批判することも忘れない。 とくに今回の一件は難民に対して不寛容になりつつある自国の態度について 反省するよい材料になっているようだ。

ちなみに、インディペンデントのこの記事は皮肉がきいていておもしろい。

夕方

某古本屋から本が届く。

某君に某書類郵送。

某図書館から貸出期限超過を知らせる手紙が来ており、 あわてて本を抱えて更新に行く。罰金を払わずに済み、 胸をなでおろす。

マルクス

そういえば、先日シンガーのMarxを読み終わった。 ヘーゲル→若きヘーゲリアン(バウアー、フォイエルバッハ)→マルクスへの流れと、 マルクス哲学の要点を客観的かつ手短に記述した良書。

マルクス先生から学んだことは三つほどある。 一つは、「(人間本性からの)疎外」という考え方。 いかがわしい発想だが、 ヘーゲル・マルクス以降の哲学・倫理学を理解するにはちゃんと 押さえておかないといけなさそうだ。

もう一つは、社会を平等な個人が平和に暮らす場としてではなく、 利害が絶えず衝突する戦場として捉え、 社会における支配的な思想を支配階級のイデオロギーとみなす思考法。 この見解はベンタムも多かれ少なかれ到達していたようだ。 ただし、 社会の共通利益をいかにして確保するかという問いに対する ベンタムの回答が代議制民主主義であるのに対し、 マルクスの答えは共産主義という大きな違いがある。

最後は、マルクス的表現。 読んでいてくらくらするような劇的な対比を用いるのが特徴。 「批判の武器が武器の批判に取って代われないことは明らかである」 「意識が生活を決定するのではなく、生活が意識を決定するのだ」 「天上から地上へと下降してくるドイツ哲学とは正反対に、 ここではわれわれは地上から天上へと上昇する」などなど。 おもしろいので今度から真似してみよう。

「なんだなんだ。君はその年になってまだマルクスを読んでなかったのか」

「いや、まあ、シンガーの本を読むまでとっつきにくい哲学者だったので。 いろいろ読む気が起こらない原因があったんですよね。 当らない予言をしていたり、熱狂的な支持者を抱えているところなんか、 宗教みたいですし。そもそもドイツ哲学ですし」

「な、なんだ、その『ドイツ哲学ですし』というのは。けしからん」

「いや、まあ、本音ということで許してください。 しかし、シンガーのおかげで、 ヘタな入り方をして狂信的なマルクス主義者にならずに済みました。 マルクス哲学は気をつけて入門しないと、 研究者じゃなくて信者になっちゃいますからね」


31/Aug/2000 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

[pict] [ウェイラーズのコンサートがあったアストリア劇場]

今日やったこと。

お昼に起きて論文を完成させ、一日早く提出する。 プレゼンの準備は完成せず。

夜、ウェイラーズのコンサートに行く。 チケットは15ポンド(2500円くらい)。 ボブ・マーリーそっくりのボーカルが歌っていた。 アンコールでやった`No Woman No Cry'には少し感動した。 前座も含めて3時間近く続いたのでかなり疲れる。

近く、ルー・リードが来るらしい。ジェフ・ヒーリーも来るようだ。 ロンドンってけっこういいところだな。

明日はプレゼンがある。まずい。どうしよう。


08/31/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

199*年8月31日。 「さとしっ、夏休みの宿題は!?」 「え、もう大学院生だからそんなのないよう」 「ほんとに? よく調べてみた!?」 「え〜と。……あ、某教授のがあった! や、やばいっ。 あれ大変なんだった」(実話)

ま、それは今しばらく忘れて、ベンタムの勉強。 何を書けばいいのか。うう。助けて。

ちょっと逃避ついでに某古本屋に行ってくる。収穫なし。 外は蒸し暑い。


さっきの食道の話について追記。 進化論的には元々一つだったものが二つになったとのご指摘をいただく。 そういえば生物の授業でそんな話を聞いたこともあったっけ。

すると今後は二本の完全に別々の管になるべく進化していくのだろうか。 いや、これも指摘されたとおり、 肺と口が管で結ばれているからこそ言葉がしゃべれるのだから、 そういうことはないのかもしれない。

消化器と呼吸器がつながっていることは「もともとは一つだったんだよ」 という説明でなんとなく納得できたが、 なぜ鼻と口の二つの穴(いや、三つか)があるのかはまだ謎。 そもそもどっちが先にできたんだろうか。 やっぱ最初は味覚とか嗅覚とかは存在しないで、 ただの穴だったんじゃなかろうか。 いや、よくわかんないんだけど。

そもそもこういうことを知りたいときは何を読むべきなんだろう。 やはり百科事典か。 こういうことを本に頼らず自分で調べるようになれば、 おれもアリストテレスになれるんだが。

ところで、「消化器と呼吸器がつながっている」のも不思議だが、 よく考えたら、 生殖器と排泄器(排出器)が出口でつながってるのも同じくらい謎だよな。 う〜む。人体の神秘。(あ、これは男だけだっけか)

「出口をなるべく減らす法則」というのがあるのかな? しかし、それなら鼻なんか要らなかったはずでは。


ひまだから、更新されていそうな日記を30分おきぐらいに見てまわっている。 おらおら、お前らもっと頻繁に更新しろ〜:-)


夕方

下宿に戻って明け方に就寝。暑い。寝苦しかったせいか、 英語をしゃべってる夢とか歌を作る夢とか見る (どんな歌だったか忘れた。残念)。

お昼過ぎに起きてシャワーを浴び、某喫茶店へ。 プレイボーイ。 最近はフリーPCとか言ってコンピュータを無料で配布してたりするのか。

大学に来てすぐに某法学部図書室へ。 Utilitasの1998年第3号と1999年第1号を借りる。 中央購買部によってコピー紙も購入。

さ、勉強勉強。


Utilitasを定期購読すべく、メイルを送ってみた。 例によって適当な文章書いて送っちゃったけど、大丈夫かな。


早速Utilitasの編集部の人から返事が来る。 明日手続きを済ませよう。 ちなみに年間講読料は個人で39ポンド。 1ポンドは454グラムだから約18キロ。 …いや、違った。 1ポンドは約200円だそうだから、 約8000円。

某教授のところで本があふれているというので、 本の移動を手伝う。ついでに近著を一冊いただく。

さらに、応用倫理学のサーヴェイ論文集を出すというので、 世話役を買ってでた。 来年3月ごろに出せるようにいろいろ暗躍するつもり。


学部生のときにバイトしていた某塾の元塾長のメイルアドレスがわかったので、 メイルしてみた。何年ぶりだろうか。 さっそく返事がきた。元気そうでなにより。


今日やったこと


08/31/98(Monday/lundi/Montag)

真夜中

昨日は、朝に下宿に戻り、 しばらく本を読んでから寝る。 起きたのは何故か夜:-) またしばらく本を読んでから、夕ごはんを作る。 味噌炒め、 なすのバター炒め、 レタスのサラダ、 納豆、など。

それからちょっとゲーセンと古本屋(コミックパレス)に寄って研究室へ。 ワンパターンな生活だ。 吉田神社の辺りで猛スピードで角から現れた自転車と正面衝突しそうになる。 少しかすったが大事に至らずに済む。くわばらくわばら。


ありさんとごきぶり

ぼくは、きのう、いまでほんをよんでいると、 おおきなありさんが、くろいてーぶるごたつのうえを、あるいていました。

ぼくは、そばにあったかみを、ありさんのまえにおくと、 ありさんわ、かみのうえにのりました。

ぼくは、ありさんがおちないようにきをつけながら、 まどのそばにいき、あみどをあけて、いきをふっとしました。

ぼくは、ありさんがなかなかとんでゆかないのでこまりましたが、 しばらくいきをふっとしていると、とんでゆきました。

ぼくは、それからしばらくして、ゆうごはんをたべたあと、 しょっきをあらっていると、ごきぶりにあしをはわれました。

ぎゃー。あわわわわ。

ぼくは、しばらくぶりにごきぶりをみて、たいへんおどろきました。 ごきぶりわ、よたよたと、とびらのちかくにはっていき、 かげにかくれました。

しめしめ。

ぼくは、ぬきあしさしあししのびあしで、げんかんにほおってある、 ちらしをとりにいき、それをまるめて、 ごきぶりをころすじゅんびをしました。

どきどきどき。

ぼくは、そおっとごきぶりのかくれている、とびらをいごかしました。

かさかさかさ。

ばし。ばしばしばし。ばしっ。ばちばち。ぐちゃ。ぐしゃしゃのしゃ。ばちばちばち。

はあはあはあ。

ぼくは、たたかいは、すぐにおわりました。 いや、もしかしたらじっぷんぐらいは、たたかっていたのかもしれません。 しかし、どちらにしろ、たたかいは、ぼくのだいしょーりにおわりました。 ごきぶりわ、もお、ぴくりともうごきません。

ぼくは、しろっぽいないぞうのはみでているごきぶりのしたいを、 ちらしのさきでじょうずにひろいあげて、ごみばこにすてました。

ぼくは、ありはあまりすきではありませんが、ごきぶりはだいきらいです。 みんなは、どーですか?


ところで、去年読んだ『不思議な少年』は、マーク・トゥエインのです。 手塚治虫のは、読んでないかも知れません。


某師匠と某所でラーメンなど。さて、勉強勉強。


また椅子を並べて少し寝ていた。

08/31/97(Sunday/dimanche/Sonntag)

・夜・

・昼下がりに起きて夕方に学校に来る。自堕落。8月も終わりというのに。い や、8月も終わりだからこそか。

・●(設定「標準」でこちらが角落ち--むつかし)。


・3級と晩ごはん。

・今日は用事があるので帰ろうと思っていた。しかし、それほど急な用事でも ない。どうしようかと思って、「こっちが角落ちで将棋をして負けたら帰ろう。 万一勝てばここに泊まろう」と考え、将棋を指すことにした。

・するとアラ不思議、これまで●●●と続いていて、「さすがに標準相手でも こっちが角落ちじゃ勝てんか」と思っていたのに、何故か初めて勝ってしまっ た。

・というわけで、○。かつこだまは今夜も研究室に泊まることになる。


・真夜中・

・3級と一緒に悪い遊びをしてしまう。いかんいかん、勉強せねば。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Sun Sep 4 20:36:47 JST 2016