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KODAMA'S (NEW) WORLD

知識にはふたつの極端があって、それぞれに通じ合うところがある。 一方の端は、すべての人間が生まれながらに置かれているまったくの自然的な 無知の状態である。もう一方の端は、すぐれた人びとが、最後にたどりつく 無知であって、これらの人びとは、人間にとって知りうるかぎりを究めつくした のち、自分たちは何も知らぬことをさとり、みんなもとの出発点なった 同じ無知の状態にもどってくるのである。 だがそれは、自分を知っている、知恵のある無知である。 このふたつの極端の中間にある人びとは、 自然的な無知からは脱却したものの、もう一方の無知にはたどりつくことができず、 持つべき知識もほんのうわっつらだけしかなく、いかにも物知り顔にふるまう。 こういう連中が世の中を乱し、万事に間違った判断をくだすのである。

---パスカル『パンセ』


昨日 / 明日 / 2016年9月 / 最新 / はてな

この日の出来事


01/Sep/2016 (Thursday)

お昼前

定時起床。昨晩は屋根が温まっていたこともあり、冷房を入れて寝た。難しい時期。 ゾンビに追われる夢を見ていた。

朝、髭剃り、朝食、朝刊、娘とシャワー。今日は風呂の掃除が入るそうだ。

朝、娘を保育園に送ってから大学へ。メールの返事を少ししてから某翻訳作業。 午前中にこれをやると眠くなるんだよな。

午前中はさらに少し雑用。それから某中央購買部に行き、蕎麦などを購入して 研究室でもそもそ食べる。そのあと、しばらく手元にある本の整理など。

お昼すぎ、某君と一緒に雑用。書類を少し片付ける。

昼下がり、書きかけの某記事を仕上げる。手直しをしていると、 結局日が暮れるまでかかってしまう。某チェックが入ったら配信しよう。

夜、某MOOC授業の準備。終わらない。しかしもう帰らないと。大変だ。

夜中

夜、帰宅して夕食。そのあと、今日も運動不足なので疎水のまわりを2キロほど走る。

夜中、汗だくになり娘とシャワー。もうちょっとしたら寝るべし。


01/Sep/2013 (Monday/lundi/Montag)

仙台へ

少し遅めに起床。シリアル、朝刊、シャワー。まだ風邪。

午前中、ちょっと用事をしに大学へ。戻ってくるころに少し雨が降り、そのあ と時々大雨。

お昼を食べてから少し仕事をして少し仮眠。

昼下がり、地下鉄とバスを乗り継いで伊丹空港へ。夜、仙台着。駅前のホテル にチェックインしたあと、急いで駅構内の寿司屋で夕食。

夜中、某オンライン研究会。無事につながる。どこにいても研究会ができる時 代になってきた。

いろいろ仕事を持ってきたが、やはりあまり時間がない。とりあえず風邪を治 さないと。


01/Sep/2012 (Saturday/samedi/Sonnabend)

まだまだ夏休みの宿題中

少し遅めに起床。ゴミ出し、シャワー。

本三駅前の喫茶店に行き、朝食をとりながら雑用。しばらく勉強したあと研究室へ。

昼下がりまで勉強。遅いお昼に酸辣麺を食べ、また勉強。

夕方、プールで30分ほど泳ぐ。コンビニで食事を買って研究室に戻る。しばら くボーっとしてしまう。

夜中、またしばらく勉強。

真夜中、雨が降ったり止んだりしている中、帰宅。徹夜をする体力はないので、 早めに寝て明日がんばろう。


01/Sep/2011 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

定時起床。ゴミ出し、シャワー、シリアル。

娘の調子はほぼ回復したことにして、 某妻と一緒に保育園に送りに行く。 大雨になるという話だったので、地下鉄で本郷へ。 午前中は某喫茶店で仕事をする。お昼前に研究室へ。

昼下がりまで、某勉強。遅いお昼を食べた後、某院生と某翻訳の相談。

夕方、少しだけ某翻訳。

それから春日に移動し、 某母親から二十世紀梨をもらう。 しばらく某喫茶店で読書をしてから、夜に帰宅、夕食。

夜中、娘を風呂に入れて、食器を洗う。 真夜中、娘をあやしながら、新聞を読む。

今日も一日がもう終わる。時間は大切だ。明日も頑張ろう。


01/Sep/2010 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

定時起床。ゴミ出し、シャワー、朝食。

定時出勤。終日雑用。

夜、某所で飲み会。二次会まで。酔っぱらい。

真夜中に帰宅。新聞。Wiiを少ししたあと、お茶を飲もうと思ったら、 グラスを落として割ってしまう。いかん。某妻に手伝ってもらって片付け。 それからシャワー。


01/Sep/2009 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

朝、なんとか起きる。髭剃り、朝食。

定時出勤(on time)。午前中は雑用。

お昼は某ランチョン・セミナー。英国で研究している日本人の方が報告。 いろいろ勉強になる。

お昼すぎは研究指導や雑用。

昼下がり、某ミーティング。1時間ほど。そのあと、某先生と某相談。

夕方、また雑用。そのあと、少しだけ功利主義アワー。

夜、帰宅前に某名誉教授のお屋敷に寄り、コンピュータ関係のお手伝いをする。 お礼に果物をいただく。感謝。帰宅後、クリーニングに出していたスーツを受け取り、 ついでに週刊アスキーをコンビニで買う。

夕食後、新聞、週刊アスキー。それから少しソファで寝る。

真夜中、功利主義アワー。少しWiiをしてシャワーを浴びたあと、 某妻に少し講義案を聞いてもらう。感謝。


01/Sep/2008 (Monday/lundi/Montag)

昨晩も夜更ししてしまったので、少し遅く起きる。髭剃り、朝食、朝刊を斜め読み。

産経がCBELの夏期コースについて取り上げてくれたようだ

真夜中

朝、しばらく勉強してからお昼前に大学へ。 それから昼下がりまで某研究会の報告準備。

昼下がり、少し遅刻して某研究会へ。夕方に報告する。 先日出した『健康格差と正義』の翻訳についての、 解説のような話(ドサ回りとも言う)。 いろいろ貴重なコメントがもらえて大変勉強になった。

夜、研究会の人々と飲みに行く。二次会まで。歓談。 そのあと、某妻と一緒に春日から歩いて帰宅。 新聞を読んだら寝よう。


01/Sep/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

今日のこと。


01/Sep/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼すぎ

寝坊をしてお昼に起きてしまった。社会人失格。 来週から心を入れ替えよう。

雨。

真夜中

お昼すぎにしばらく新聞の切り抜きをしたあと、 昼下がりに某スタバに行き、昼食。

夕方、少しベンタムの勉強。英語で書き物など。

夕方、プール。キックだけで潜水をする練習をすると、 だいぶキックの仕方がつかめてきた。疲れる。1キロほど。

夜、本三の某イタメシ屋で夕食。赤ワインをグラス で2杯。ほろよいで帰宅。

夜中、散歩ついでに本屋へ。『男は3語であやつれる』などを見て勉強する。

涼しい。

真夜中2

少しだけ翻訳。

今日のニュース


01/Sep/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

ついつい夜更しして、遅くに起きてしまう。いかん。

もっと勉強せんとなあ。ほんとにいかん。

夕方

お昼、いったん研究室に行って荷物をまとめたあと、 三田の大学に行く。 研究会に顔を出すために行ったのだが、 遅刻したのと、待ち合わせ場所が会場ではなかったのと、 さらにPHSを忘れてきてしまったのとで、 けっきょく会場がどこかわからずにあきらめる。 汗だくになって行ったのに、時間の無駄になってしまった。

もうちょっと記しておくと、PHSを忘れたことは、途中で気付いたので、 取りに帰るべきだったのだ。これが一つimprudentな点。 もう一つは、PHSに記憶させている以外には電話番号をまったく控えていないのも、 たいへんimprudentだった。コンピュータも持っていったのに、 そこには何も入っていなかった。PHSがなかったり、壊れたりしたらどうする気か。 もうちょっとprudentにならないといかん。 海よりも深く反省。

しかたないので、讃岐うどんを食べてから、しばらく三田近辺をさまよい、 春日に戻ってくる。喫茶店で新聞を読み、しばし内省的になってから、 某ディスカウントストアで買物をして、また研究室へ。 買物は精神衛生的に良いな。現代の偉大なる気晴らし(シンガー)。

内省的になったときに考えていたことのメモ。 汝自身を知れ、と哲学者は言う。世界を知れ、とわたしは言う。 あまり自分のことを見つめすぎると、ウツになるからだ。 幸福には多様な形があることを君は認めているにもかかわらず、 ステレオタイプの幸福像と自分の現在のあり方とのギャップに苦しんでいる。 君がそんな風に悩んでいるのも、アンガジェするもの、 全身全霊をかけて打ち込めるものを君がまだ見つけていないからだ。 だから繰り返し言おう、世界を知れ、と。とかなんとか。

比較的ヒマなので、 今度の岡山でのシンポジウムに関係のありそうな論文や本を気の向くままに読む。 引用や注を見て、次から次へと芋づる式に本を読むのは楽しい。

夜中

某所でカレーを食べてから帰宅。

真夜中

ニュースを見ながら押し入れの片付けを始めると止まらなくなり、 いろいろたまっていた番組(クローズアップ現代とか、英語でしゃべらナイトとか) を見ながら、押し入れの服を片付けたり、一部は捨てたりする。 なんか、ずいぶん黄ばんだシャツとかも出てきたが、 今回はカビの生えたものは出てこなかった。

数時間もやると、ずいぶん整頓された。冬服はすべてボックスに入れたので、 今後は衣更えをちゃんとするようにしよう。

真夜中2

まだ起きてる。

「愛の二つの側面は完璧に結びついている。 すなわち絶対的に自由でありながら、完全な分かちあいのなかにあるということだ」 (ベラー他、『心の習慣』、翻訳111頁)。 これを読んでルソーの契約論を思い出した。 「各人はすべての人に自分を与えるから、だれにも自分を与えないことになる」 (『社会契約論』1-6)。ルソーの話を国家ではなく家族あるいは夫婦の話として 読み代えるとおもしろそうだな。もうすでにフェミニストがやってるかな?

もう寝よう。

今日のニュース


01/Sep/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

夜食を食べながら某氏らと研究室で歓談。 長く付き合ってもらい、悪いことをした。

BBC7で、 トリフィドの日の朗読をするようだ。 覚えていたら録音したいが、全17回というのは忘れそうだ。 あ、家のコンピュータでタイマー予約するという手があるか。 一度やってみるか。

早朝

ちょっと寝て、起きる。

真夜中

お昼まで取り憑かれたように臓器移植の勉強。 昼食は某氏らと四人で。 外は風もありちょうど良い暑さ。 真夏がこれぐらいだったら快適なのだが。

それから一度帰宅して寝る。夕方には起きるつもりだったが、 寝坊して夜まで寝てしまう。起きて大学に行き、 生体臓器移植の専門家の某氏にいろいろ質問。 そのあと、某氏らと少し食事をして戻ってくる。

眠かったが、某氏に借りた1999年のNHKスペシャルの生体肝移植のビデオを 見て勉強する。うまく行けば家族の絆も深まるんだろうが、 ドナーにとってもレシピエントにとっても精神的重圧が大きいし、 できればやはり脳死移植が望ましいように思う。まあ、 脳死移植にもいろいろと問題があるわけだが。


01/Sep/2003 (Monday/lundi/Montag)

昼下がり

わ、寝すぎた。なんてことだ。 目覚ましを合わせなかったばっかりに。

デヴィッドソンが死んだという情報が某氏から回ってくる。 あんまり知らない人だが、とりあえず合掌。

今日は夕方から某セミナーに出る予定で、日比谷まで行ったが、 (遅刻していたこともあり)どうしても行く気になれず、 けっきょく日比谷の某ファーストキッチンで時間をつぶしてしまう。 鬱だ。逃避だ。

真夜中

夜は某スタバで勉強。長居する。

それから帰宅。


01/Sep/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

そうめん。フラットの人に「こだまさん、そうめん好きなのね」と言われる。 「そうそう、そうめんです」と答えておく。

たまっている新聞。

Asian brown cloud。排気ガスなどでできた茶色の雲が 東南アジア一帯にかかっているらしい。光合成を妨げ、降雨量を減らし、 変則的な天候を生み出すとのこと。

中国と台湾の関係。一辺一国か、一国二制度か。

イラク。世界第二位の石油貯蔵国。 そもそも第一次世界大戦後のこの国の独立(1932年)からして、 石油が欲しい英国や仏国の利害関心が大きくかかわっていた。 米国は石油を確保したいので、 フセインを倒して傀儡政権を作りたいという動機もある(らしい)。 しかしそううまく行くのか。

シェリー・ブレア、流産してたのか。知らなかった。気の毒に。 しかし、このカップルは何人産むつもりだ?

真夜中2 (午前)

IMFがブラジルに救済措置として300億ドル貸した話(古い)。 そういえばその後しばらく話を聞かないが、大丈夫なのだろうか。

ミルトン・フリードマンが英国はユーロに参加すべきでない と言っているようだ。

コダマルクスは、人間を「論文を生産する」者と見なし、 論文を媒介にして人間関係をとらえ、その関係はもともと「人間らしい」 ものと考えた。研究は創造の喜びと社会的連帯を感じさせるはずである。

ところが、現実の人間にとって研究は苦痛でしかなく、 研究してないときに自分らしさをとりもどす。 このような状態をコダマルクスは「研究者は研究そのものから疎外されている」 という。さらに、研究者がつくった論文は自分のものにならず、 研究指導者のものになってしまう。 すでに研究そのものから疎外されてしまっている研究者は、 多くの論文を生産するほどかえって貧しくなってしまうのである。 この状態をコダマルクスは「研究者は生産物から疎外されている」 といった。

「研究者は、彼が論文をより多く生産すればするほど、 彼の生産の力と範囲とがより増大すればするほど、 それだけますますまずしくなる。 研究者は論文をより多く書けば書くほど、 それだけますます彼はより安価な商品となる。 事物世界の価値増大にぴったり比例して、 人間世界の価値低下がひどくなる。 研究はたんに論文だけを生産するのではない。 研究はそれ自身と研究者とを商品として生産する。 しかもそれらを、研究が一般に論文を生産するのと同じ関係のなかで 生産するのである」(コダマルクス『倫理学・哲学草稿』より)

もう寝よう。

昼下がり

お昼に起きる。シリアル、バナナ。

昼下がり2

駅前の某喫茶店に来る。新聞新聞。

米国のイラク攻撃の理由

大統領「なぜならイラクはアルカイーダを援助しているからだ」

「大統領、どうもイラクはアルカイーダを援助していないようです」

大統領「ううむ、そうか。では、 なぜならイラクは大量殺戮兵器を製造しているからだ。 もしそうでないというなら、国連の査察を認めなければならない」

「大統領、イラクは国連の査察を認めたそうです」

大統領「ええい、どんな理由をつけてもひっくり返されるな。 ではこれでどうだ。サダム・フセインは人間凶器であり、 中東の平和を乱す悪漢であり、彼自身の存在が人類にとって脅威なのだ」

「大統領、どうもサダム・フセインは実在しないようです…」

(注: フィクションです。文中の国名、人名はすべて架空のものであり、存在しません)

昼下がり3

新聞新聞。

北朝鮮の食糧危機。大丈夫なんだろうか。donor fatigue「援助疲れ」

インドネシアのアチェ独立問題。ムスリム人口が多く、 独立運動をしている連中はアルカイーダとの関係があるとされているので、 米国の関心も高い。インドネシアは軍隊にかける金がないので、 米国が援助している。

夕方

まだまだ新聞。英単語の勉強。

Randal Keynes' Darwin, His Daughter and Human Evolutionの書評。 ダーウィンが賢いだけでなく家族思いで性格も良かったという内容の伝記。

夕方、某家族と一緒に食事する。

田中康夫前知事、当確だそうだ。

机に向かっている時間…9.0hr
今日の勉強時間…6.0hr
マルクス係数…0


01/Sep/2001 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

Chicago

昨日は某友人に誘われてChicagoというミュージカルを観に行った。 米国の堕落した訴訟制度を風刺したキャバレースタイルの作品で (いや、キャバレー行ったことないけど)、 けっこう楽しめた。B+。

今日から真剣に勉強する予定。

あれ、フランクフルトではもうドイツとイギリスのサッカーファンが ケンカを始めてるのか。まだ試合は始まっていないのに。


01/Sep/2000 (Friday/vendredi/Freitag)

今日やったこと。早朝に起きて、発表の準備。 このあいだ発表は準備がすべてだと悟ったばかりなのに、 けっきょく十分に準備できず。自愛の思慮が足りない。

昼下がりに発表。10分以上しゃべっていたようだ。 舞上がっていたので時間のことなどまったく忘れていた。

しかし、とりあえずエッセイと発表が終了したのでほっとする。 来週も試験があるが、もう山は越した。


[pict] [ピカデリーサーカスの近辺]

夜、エッセイと発表から解放され多幸状態になっているクラスの連中数名と ピカデリーサーカスのそばで食事をする。

今日の新聞。`30 Sacked for Internet Porn'。 オレンジという携帯電話会社内で、 インターネットやメイルでポルノ画像をやりとりしていた社員30人が 即時解雇の憂き目にあったという話。 この手の理由で社員が解雇されたという事態は以前からあったようだが、 これほど大規模なものは英国でははじめてだそうだ。


09/01/99 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

用事を済ませているうちに日付が変わってしまう。 やばい。 9月になってもまだ全然発表の準備が出きていない。 9月10日までにはなんとかせねば。 書け、書くんだ、じょおおおお。 って、あんた前にもこんなこと書いてたがな。 卒論のときだっけか。 進歩せんなあ、いろんな意味で。

夜、某所にてキムチ鍋。 『ドカベン プロ野球編』1〜2巻。 このあたりは、おれがまだチャンピオンを読んでいなかったころらしい。 大学に入っていつごろからチャンピオン(やその他の少年誌)読み始めたんだっけ?

明日からいよいよローティの授業があるので、 下宿に戻ってちょっとは勉強せねば。


日記の整理


疲れた。

昨夜は、ローティの発表原稿を途中まで読んで明け方に寝る。 暑いのでなかなか寝つけず。

朝起きてシャワーを浴び、洗濯物を干す。 それからローティの原稿を最後まで読む。 そうめんを食べてから某大学へ。

大学に着くとすぐに大雨になる。 濡れなかったのは幸いだが、 洗濯物が。がぁん。

ローティの講義は1時間ちょいかと思っていたら、実は3時間だった。 これが毎日というのはちょっときつい。 しかし今日の話はおもしろかった。 後で少し紹介しておこう。

ローティ氏は外見は白髪の好好爺という感じ。 といっても、そんなにニコニコしているわけではないが。 英語はゆっくりと話してくれ、わかりやすい。 ただし、質問に対する答は、少し冗漫な感じがする。 質問の方に問題があるのかもしれないが。

夕方に講義が終わったあと、 銀行で家賃を振り込んで、 大学へ。

そのあと、 某喫茶店で遅いお昼ごはん。 ピラフセット。マガジン。

コンビニでサンデーを買って研究室へ。


量の差を質の差と言いかえる誤謬

前後の文脈とまったく関係のない話だが、 「それは程度の差ではなく、質の差である」と主張は、 詭弁の一類型であるように思われる。 今後、これを「量の差を質の差と言いかえる誤謬」と呼ぶことにしたい。

基本例文 (暗記しよう!)

A「そりゃカントに比べたらちょっと劣るけど、 一応ベンタムも一流の哲学者だと思うけどなあ」

B「なんでやねん。ちょっとどころの話じゃないってば。 カントとベンタムじゃが違うっちゅうねん」

A「…そ、そうかなあ (泣き出す)」


やべ。ソファで寝るさいに、ゴツゴツしたカバンを枕にしていたら、 頭蓋骨の表面の一部に血が行ってなかった。 こないだもあったな、これ。 脳細胞が不必要に死んでないといいのだが。


ローティの授業1

今日の話「分析哲学と変容の哲学 (Analytic Philosophy and Transformative Philosophy)」は、要約すると、 「哲学とは、時代の変化に対応して、 新しい世界観および自己像を提示する学問である。 そしてこれは、人文学の他の諸分野と共有する目標である。 20世紀後半、 言語分析に従事し《科学としての哲学=非-人文学としての哲学》 を目指した分析哲学は、 わたしのようなホーリズム、コンテクスチャリズム、プラグマティズム、 歴史主義(historicism)の立場から言わせると、 科学になるという目標は達成できなかったと思われる。 しかし、それは新しい世界観および自己像を提示したという意味では、 哲学としての役目を立派にはたしたと言える」 てな話です。 《体験者は語る: 米国分析哲学の歴史》の部分が、 舞台裏を覗くような感じでとくに興味深かったです (いや、そんな章題はないですが)。

では、以下でおもしろかった部分を順に訳してみましょう。 なんとなく話の筋がわかるかもしれません。 直訳ではなく超訳なのでそのへんご考慮に入れてお読みください。

分析哲学者の多くは、自分の学問が人文学の一つだとは思っていない。 彼らは、 分析哲学は客観的知識を学問的に追求する営みに参加しているのだと考えており、 人文学というのは、 そもそも議論などできないような意見が互いに衝突しあうための舞台だと考えている。 …。

分析哲学と非-分析哲学という二分化は、 われわれ哲学を教える人間にとっては、いやになるほどありふれた光景である。 しかし、他の学問をやっている人々にこの二分化について語ると、 いったい何が問題になっているのかがわからない人が多い。 彼らにとっては、 分析哲学が他の哲学とどう区別されるのかだとか、 分析哲学者は何について研究しているのかだとか、 どうして米国の大学の哲学科はハイデガーやデリダやフーコーのような人物が 哲学科以外の学科で授業をしていても平気な顔をしているのかだとか、 こうしたことがよくわからないのである。

…。本発表の最初の三分の二では、 米国における分析哲学の歴史と社会学について語る。 この部分のほとんどは、たぶん、論争の余地があまりない話だと思う。 残りの三分の一では、--こちらの方が論争になりやすい部分だと思うが-- 《哲学に、科学の一つとしての道のりを歩ませる》 という分析哲学の試みが失敗したこと、 そして、この失敗にもかかわらず、分析哲学は価値あるものであったことを述べる。

…。一番最後に米国の哲学科に危機が訪れたのは、 1940年代と50年代のことである。…。 60年代の余波が大学における他のいくつかの学問の土台を 大きくゆるがせたのに対し、哲学はほとんど影響を受けなかった。 …。

分析哲学は、おおざっぱに言って、 経験を論じることから言語を論じることへの転換 --グスタフ・ベルクマンが「言語論的転回」と呼んだもの--と、 哲学をもっと科学的にすることによって専門化しようというもう一つの試み を結びつけた試みとして定義できる。…。

言語論的転回より先に、エドムント・フッサールが似たような試みをした。 彼は科学性scientificityと集団作業を熱心に勧めたが、 これは数十年後のカルナップやライヘンバッハの試みとよく似ている。 しかし1930年にもなると、フッサールの努力は、 マルティン・ハイデガーという彼の不忠な弟子によって 水泡に帰してしまったのである。…。

1945年から1960年のあいだに、 分析哲学は、主要な米国大学の哲学科の大半を席巻した。 …。

分析哲学の支配が始まる前は、英語圏の国でも非-英語圏の国でも、 哲学の研究は、哲学史を中心としたものであった。

もちろん、それだけをすればいいというのではない。 学術誌上で行なわれる最新の議論に参加する必要もあった。 …。 しかし、当時は、 哲学が人文学の一つであることを疑う人間など一人もいなかった。 …。 というのは、哲学における高等訓練は、 文学科における高等訓練とそれほど変わるところがなかったからである。 …。 1965年にはもう、このような説明は当てはまらなくなっていた。

1950年から54年まで哲学の大学院生だったわたしは、 二種類のまったく異なる先生たちによって板ばさみにあっていた。 すなわち、マキオンMcKeonやハーツホーンHartshorneのように、 わたしに偉大な哲学者たちの思想についての見解を持つことを期待する先生と、 カルナップやヘンペルのように、 わたしに最新の学術誌の論文に通じていることを期待する先生である。 …。

…。大学院と兵役を終えると、1958年になっていた。 そのころまでにはもう、 分析哲学について知らなければ良い仕事は見つからないということが はっきりしていた。 …。

これは一つにはW・v・O・クワインの影響のせいである。 クワインはカルナップの最良の弟子であり、 分析哲学の通であり、みんなの理想であった。 クワインは哲学史研究をあからさまに軽蔑していた。 彼は自分が学生だったころ、 できるだけ哲学の主要文献を読まないようにしようと心がけ、 そしてハーヴァードの学生たちにもそうするよう勧めた。 彼は、ちょうど物理学史がその分野における最新の研究と無関係なように、 哲学史も最新の哲学研究には無関係だと信じていた。 …。

[ローティが教えていた]プリンストンの学生たちは、 広い教養を身につけることよりも、 議論する技術と対話における鋭さを養うことに専心し、 互いに競いあった。 われわれは、最も賢い学生の一人に外国語の単位の取得を免除したことがあるが、 それは、遺伝的な特異体質によるハンデ--言語感覚の欠如--によって、 彼がその後実際に歩むことになった輝かしいキャリアを遅らせるのは不公平であろう、 という理由からであった。 しかしながら、 「わたしが何度も記号論理学のテストに落ちるのは遺伝子のせいなんです」 などと不平を言う学生に対してそのような情けがかけられることは決してなかった。 …。

1980年までには、 ハーヴァード/プリンストン型の英語圏の大学の哲学科で訓練を受けた学生と、 フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、そしてその他のヨーロッパ諸国の大半 (英国とスカンジナビア諸国を除く)において訓練を受けた学生の違いは、 まったくもって大きなものになっていた。…。

…。両者の最も大きな違いは、わたしが思うに、 哲学者になるとはどういうことかについての考え方 --すなわち、哲学者としての自分について持つイメージと、 哲学の高等教育を受けた学生が抱く目的--である。

英語圏の哲学者たちにとっては、 プリンストンでのわたしの同僚がよく言っていた 「頭の回転が早い」ということが今日でも最も重要だと思われる。 他方、ヨーロッパにおいては、 教養があること --本をたくさん読むこと、 そして、 本から学んださまざまな事柄をひとまとめにして モラルを有する物語を作る方法について、 一家言を持っていること--が今日でも最も重要である。 …。

う〜ん、まだまだおもしろい話が続くんだけど、日付も変わっちゃったし、 これで終わり。こんなことしてる場合じゃない。


今日やったこと


09/01/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

わ、もう9月。助けて。

すっかり涼しくなってしまった。夜はTシャツ一枚だと寒いくらい。助けて。

最近のニュースは、やれ豪雨だ、やれロシア崩壊だ(いや、 まだそこまでは行ってないか)、やれ北朝鮮ミサイル発射だ、などと、 非常に世紀末的な雰囲気を醸し出している。助けて。


夜明け前

昨日は、朝に喫茶店に寄った後、下宿に戻り、 『吉里吉里人』の中巻を読み終えた。 その後、唐辛子とにんにくのスパゲティを作って食べ、 ヘアの『道徳的に考えること』を少し読み進んでから(実はまだ読み終えてない)、 昼下がりから爆睡。

今日の夕ごはん。 冷奴、 しめじや大根やにんじんなどの野菜と豆腐を煮込んだもの、 レタスのサラダ、など。

それから勉強。 夜更けになっても眠くならなかったので、 コンピュータをいじろうと思って研究室に来た。


ベンタムの勉強。ようやく尻に火が付いてきた感じ。


今月の15日でウェブサイト開設二周年なので、 今年もアンケートを作ってみた。 手のあいたときにお答えください。


お昼

う。モーニングを食べに喫茶店に行った後、 昼間からゲーセンに。 椅子の座りすぎでなんだか腰痛が痛い。


昼下がり

さらにベンタムの勉強。う。眠くて死にそう。


09/01/97(Monday/lundi/Montag)

・真夜中・

・ああ〜っ、もう9月っ…。と言いつつ、○(設定「標準」でこちらが角落ち)。

・先月はシジウィックと将棋の月でした。


・朝・

・パイプ椅子でぐうぐう寝る。


・昼・

・○(設定「強い」)。


・昼下がり・

・倫理学入門書読書会の訳を作成したり。これから昼ごはん。なんか最近食べ てばかりいるような気がする…。


・文学部前に自転車がやたら多いと思ったら、もう集中講義が始まっているよ うだ。

・少年ジャンプの『すごいよマサルさん』(うすた京介)が終わってしまった。 惜しまれる。人気がないので打ちきりというより、むしろ作者の性格に問題が あったためなのではないだろうか。この人はかなり壊れていた。


・昼下がり・

・●(設定「強い」)。


・夜・

・ううむ。たっぷり1時間半ほど、机に突っぷして寝ていた。もう少し勉強 したら帰る。


・3級がお見えになる。ぼくはそろそろ帰る。帰りに久しぶりにビデオを借り ようっと。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Sun Oct 2 17:44:21 JST 2016