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KODAMA'S (NEW) WORLD

日本の大学の哲学は、非常にドイツ哲学に偏る体質をもっていた。日本での哲 学の営みは、西洋で哲学史の記述が定番化した19世紀から20世紀の前半にはじ まった。大量の哲学史の教科書が輸入され、それらの翻案という形で日本製の 西洋哲学史が作られた。さまざまな歴史の波をくぐって生き延びたのは哲学史 の類型である。いま、書店で「哲学概説」という類の本を開けば、その中身は ほとんど哲学史である。高校の倫理の教科書も東西の倫理思想史を並べるかた ちで作られている。世界中で、哲学の教科書が哲学史で塗り固められていると いう文化を作っているのは、現代の日本だけである。

---加藤尚武「日本での生命倫理学のはじまり」


昨日 / 明日 / 2013年6月 / 最新 / はてな

この日の出来事


09/Jun/2013 (Monday/lundi/Montag)

本三と四ツ谷で某研究会、帰洛など

定時起床。シャワー、朝食。急いで荷物をまとめてチェックアウトし、本郷三 丁目へ。午前中は某勉強会。勉強になった。

お昼ごろにタクシーでお茶の水へ。そこから中央線で四ツ谷に行き、某大学へ。 お昼はおにぎり。そういえば今回は酸辣麺食べ損ねた…。

お昼すぎから夕方まで某科研研究会。勉強になった。

夕方、東京駅に移動して新幹線で京都へ。少しよい席だった。駅弁を食べてか ら勉強をしていたらあっという間に着いてしまった。

夜中に帰宅。娘の相手をして、素麺を食べ、新聞を読む。少し食器を洗ってか ら娘の寝かしつけ。某妻の母親も来てくれているので助かる。

真夜中、明日の講義の準備を少し。今週もがんばろう。


09/Jun/2012 (Saturday/samedi/Sonnabend)

『トロン』、某研究会で報告

昨晩は『トロン:レガシー』を観てから寝た。感想はここ。今ひとつ。

朝、娘が早起きしたので一緒に起き、午後の某報告の準備。寝不足のため、不 機嫌気味。

お昼すぎ、雨の中、五反田方面に移動し、某氏の某研究会で報告させてもらう。 その後、某氏と少し話してから帰宅。

夕方に帰宅し、買い物に行ったり、娘の世話をしたり、ソファで寝たり。某原 稿のことが気にかかるが、週末は勉強できない。逃避している場合じゃないよ な。

夜、夕食。

夜中、娘を早めに風呂に入れ、食器を洗う。もう眠い。

兄夫婦のところに第二子が無事産まれたそうだ。めでたい。


09/Jun/2011 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

朝、起きてゴミ出し。本を100冊ぐらい捨てる。一度捨て出すと止まらない。 それから朝食と朝刊。

午前中は、二階の勉強部屋で某非常勤の準備。

お昼を挟んで、雑用と某非常勤の準備。

昼下がり、急いで地下鉄に乗り、西千葉に移動 。それから某非常勤。 功利主義者のカント(定言命法)理解について。

夜、千石に戻ってきて、某氏に娘を紹介する。 その後、某讃岐うどん屋で某氏と夕食。焼酎。

夜中、帰宅して娘を風呂に入れる。某国際学会の準備をすべきだが、 もう時間とエネルギーが残っていない。


09/Jun/2010 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

早起き。ゴミ出し、シャワー、朝食。

早めに出勤。週アス。終日雑用。

夜は某所で飲み会。タイ料理。ビールとワイン。

夜中、つい二次会へ。ビール。酔っぱらう。

真夜中に帰宅。週アスも新聞も読めず。やばい。

しかし、もう寝なければ。


09/Jun/2009 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

定時起床。シャワー、朝食。

定時出勤(少し早め)。週刊アスキー購入。終日雑用。 今日も紅茶をこぼしたり、いろいろ不手際をしてしまう。疲れている。気をつけよう。

夜、某所で飲み会。酔っぱらう。

夜中、帰宅。某妻の某論文を一章読む。朝刊、夕刊。

もう寝なければ。一日は短い。


09/Jun/2008 (Monday/lundi/Montag)

夕方

昨晩は一昨日の朝刊を読んでから寝る。朝、少し遅目に起きる。髭剃り、朝食。 朝刊は休み。昨日の朝刊はまだ手つかず。

午前中は未練たらしくDELL 4500Cが起動しないかどうかいろいろ試していた。 が、やはりダメぽ。

お昼に大学へ。某氏と昼食。おみやげの長崎カステラをいただく。

昼下がり、某英語の勉強会(初回)。BBCラジオとかGuardianを素材に。 そのあと、カステラを食べながら一服。

夕方に帰宅。途中から夕立になり、よく濡れる。 自宅に着くころには、バケツをひっくり返したような大雨に。雷もゴロゴロ。 ひさしぶりに夕立らしい夕立だ。

夜中

夜、某氏が来て、某索引作りの続き。 再校のテキストデータが入手できなかったため、 手作業になり思った以上に手間がかかった。 また、プリンタの調子も悪くなったので、途中、少しテンパってしまった。 いかんいかん。 (プリンタはポートの設定がおかしくなっていたことがあとで判明。 他にも要因があったようだが。機械が複雑になってくると、 うまく行かない原因を特定するのが難しくなる。)

真夜中

ソファで一瞬寝る。それからコーヒーを一杯飲む。

そういえば、昨日走っているときに、向こうから走ってくる車を避けようとして、 ガードレールの鉄柱に太ももをぶつけてしまった。まだ痛い。


09/Jun/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

朝、ゴミ出しをしたあと、二度寝。なんとか午前中に起きる。 がん告知についての新聞記事などをスキャンして某氏にメールしたあと、昼食。

雨が降ったり止んだりしていることもあり、地下鉄で大学へ。 某授業の手伝いと称しつつ、隣の部屋で新聞を読んだり。

某名誉教授から、シジウィックの翻訳作業を手伝えとの指令が (翻訳そのものを手伝うのではなく、ファイルの整形などの下準備をしろとのこと)。 正直に言って、6月中は勘弁してもらいたいのだが、 今年は他人に尽くすという格律(=自分ルール)で縛られているため、 やらざるをえない。6月は計画的に生活しよう。

真夜中

夕方、某授業の裏方として手伝いながら、内職で某研究会の準備。 夜、某懇親会に出席したあと、同僚の某氏と一緒にタクシーで駒込へ移動、 某イタメシ屋で6人ほどで飲み喰いする。

そのあと、某氏が合流したので、7人で我が家に来て、さらに飲む。 先週のアド街(白山・千石篇)をみたり。日付が変わるころに解散。 みな無事に帰れただろうか。


09/Jun/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

雨音を聞きながら、よく眠る。さて、今日もがんばろう。

朝2

定時出勤(少し遅刻)。

雨。 そういえば、大学に歩いて来る途中にある、紫陽花がきれいだ。

お昼すぎ

午前中は新聞の切り抜きと授業のスライドの手直し。 昼食を忘れるほど集中してモニターを見ていたので、目が痛い。 ちょっと休もう。

真夜中

昼下がり、某院生と一緒に某教授のところに話を伺いに行く。 予想していたより早く終わったので、 そのあと一時間繰上げて某テキストの相談。 ようやくテキスト全体の構想が固まったので、 あとはどんどん書かないといけない。

夜は自炊。 今週はよく働いた(気がする)ので、 週末はゆっくりしよう。

真夜中2

レスリー・チャンとアンディ・ラウが主演の 『上海グランド』を、ついつい見てしまう。 1930年代の上海を舞台とした任侠映画。 友情や愛情で結ばれていた若者たちが、運命にもてあそばれて、 敵同士となりお互いを傷つけあうという話。 『インファナル・アフェア』を思い出した。 ちょっと古臭い感じがして、展開に辟易するものの、 主演男優がかっこいいので最後まで一気に見れてしまう。B-。

今日のニュース


09/Jun/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

夜更ししたせいか、早起きできず。さっさと大学に行かねば。

お昼

大学へ。 クリーニング屋が閉まっていた。木曜閉店のようだ。

蒸し暑い。なんかいきなり眠いのだが、どうしたことか。

昼下がり

食事、雑用、雑談。腰を据えて勉強しないとダメだ。

某所からも、無関係な仕事はあまり引き受けないで、 業績を作るように教育的指導を受ける。

蒸し暑い。

夕方

ちょっと心を落ちつけて読書。読むのではなく書かねば。

万歩計は、リージェンツ・パークからハイド・パーク、ケンジントン。 次はチズィック。ってどこ?

真夜中

夕方から某授業。夜、スタッフのみなでビールを飲みながら歓談。 酔っ払う。

川というか、時代の流れを感じる。 遅蒔きながら、 がむしゃらに泳ぎ方を身に付ける時代は終わりつつある。 これからは、目的を定めて泳いでいかなければ。 This is the end of the innocence...


09/Jun/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夕方

あ、自分のコンピュータからネットにつながった。 ジョージタウンはDHCP接続ができるようだ。ありがたい。

これからまた授業なので、またあとで。

今日は早朝に起きて某見送りを済ませたあと、 もうしばらく寝てから起き、朝食をみなと食べて授業へ。

…と、長い一日だった。グループディスカッションには、 テーマもあまり得意なものではないため、貢献度が低かったが、 甘えたことを言ってないで明日はもうすこしがんばろう。

部屋に戻ってきてネットにつなげることを確認。 FTP接続ができないので、もうちょっと調べてみる必要がある。


09/Jun/2003 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

いくつかメールを出してから風呂。

ぬるくなった風呂につかりながら、 学問的誠実について考える。 本気かつ本音で研究すること。もちろん、 もっとも、ユーモアやソクラテス的なアイロニーも忘れるべきではない。

真夜中2 (午前)

さらにメール。

もう寝ないと。 起きたら喫茶店に行って勉強しよう。今日から発表の準備に集中すること。

遅寝、(比較的)早起き。最近は4時すぎには夜が明けているのか。

郵便の速達が来る直前に起きる。古本。

燃えるゴミを出す。

お昼前

やっとスタバに来る。

昨夜寝る前に考えていたことのメモ。 内在的視点(internal point of view)と外在的視点(external point of view) について研究してみること。どうもウィトゲンシュタインのruleについての話を 勉強すべきらしい(あるいはウィンチ)。ハートの規則についての内在的視点と 外在的視点の区別(青信号は、内在的には「発車してよい」 という規範性を持ったシグナル、 外在的には「発車するだろう」という予測を与えるサイン)。 人間の行動を研究するとき、内観主義は内在的視点から、 behaviourismは外在的視点から研究する。 アリストテレス的な世界観は内在的な視点から物体の運動を説明し、 近代科学は外在的な視点から規則性だけを取り出す。 というのは言いすぎか。 マクダウェルは道徳におけるsupervenienceの議論は外在的視点からの議論であり、 内在的視点から言えば自然的性質と道徳判断は切り離せないと述べたそうだが、 これは説得的か。

お昼すぎ

Wollheimの`A paradox in the theory of democracy' (in Philosophy, Politics and Society Second Series)を読む。 自分の投票と投票の結果が異なるとき、 なぜ民主的決定(多数決)に従わなければならないのか、という話。 直接的原理(「ある事柄が正しい」)と間接的原理 (「ある手続によって決められた事柄が正しい」)という区別によって 解決しようとしているが、 なぜ間接的原理の方がより権威的なのかが説明されていない。 単にレベル分けをしただけでは、問題は解決されない。

お昼すぎ2

腹減った。

J.G.A.Pocockの`The History of Political Thought: A Methodological Enquiry', (in Philosophy, Politics and Society Second Series)をざっと読む。 抽象的かつ難解な文章なのでよくわからんが、 政治思想史は思想家が使っているさまざまな「言語」あるいは「伝統」 を明らかにしたり、「議論の抽象度のレベル」を区別しないといけないそうだ。 う〜ん、これだけでは何のことかわからんな。

昼下がり

トイレが二つあるスタバは広くてトイレが一つのスタバよりもいいのだが、 妊婦や幼児連れの女性が多いため、幼児が泣いてうるさい。

John Dunnの`The Identity of the History of Ideas' (in Philosophy, Politics and Society Fourth Series)もざっと読む。 これも思想史の方法論について。思想の哲学的説明(合理的説明)と、 歴史的説明(因果的説明)は突きつめると同一の形式を取るというような話。 話の筋はよくわからんが、結論は重要なのでもう一度よく読む必要がある。 「哲学の歴史は、必然的に、今日の哲学的関心に基づいて書かれるものである」 (170頁)というのはクリシェだが、オレ自身がどんな関心を持ってベンタムに 向かっているのか、どういう態度を持つのかについては、 よくよく考える必要がある。

「きみの『〜する必要がある』とか『要修業』というのは、 『今は面倒だから考えたくないし、今後もおそらく考えないだろうけど、 体面上、一応考える予定ということにしておく』という意味じゃないのか?」

「いや、本当に考えますよ。D論を書くにあたって、 どういう方法論を取るのかについては」

昼下がりに家に戻ってきて、そばを食べたあと、 ちょっと昼寝(夕方寝)する。また喫茶店に行こう。

ふたたび某スタバへ。

マクファーソンの勉強中。おもしろい。 ちょっと「概念」「規則」が気になるので、 ロールズの「二つの規則概念」(だっけ?)も読むこと。 構造主義も気になるので、 もうちょっとフランス現代思想を勉強しよう。

夜2

スタバでマクファーソンの`The Maximization of Democracy' (in Philosophy, Politics and Society Third Series)を読む。 自由民主主義には、 (1)ホッブズ-ロック-ベンタム-父ミル型の効用最大化に役立つ という正当化の仕方と、 (2)19世紀ミル-グリーン型の最大限の自己実現(能力の開発) に役立つという正当化の仕方があるが、 どっちの目標も資本主義社会では実現できない、というような話。 自由民主主義の話なのに資本主義批判になるところはマルクス主義者の彼らしいが、 たしかに民主主義の話をするときは、 その経済的側面も忘れるべきではない。

さあ、めしめし。


09/Jun/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

昨日は浜大津で『スパイダーマン』を見てきた。

スパイダーマン

科学オタクのさえない高校生が、遺伝子操作されたクモに咬まれた結果、 超人的能力を身につけてヒーローになるという少年マンガにありがちな話。

倫理学的におもしろいのは、 悪役のグリーン・ゴブリンが「ヒーローのジレンマ」を持ち出すところだろう。 ゴブリンは、高い橋の上から、スパイダーマンの彼女と みずしらずの子供たちが乗った一両の列車を同時に落とす。 ここでヒーローはどうすべきか。愛する彼女か、子供のどちらを救うか。 スパイダーマンが実際にどうしたかは(想像はつくと思うが)置いといて、 まあ倫理学的におもしろいのはそこぐらいだろう。 あと、グリーン・ゴブリンは実存主義者の様子。 「選択が人間をつくる」とか繰り返していた。

スパイダーマンの彼女役は演技が今いち。とくに最後のシーン。 あと、「大きな力には大きな責任がともなう」というセリフは、 米国そのものに対する批判としては適切だと思う。 最後に米国国旗が映されるのも、 実は監督にそういう批判精神があるのかもしれない。 ないと思うが。

二時間とやたら長いし、内容は予想がつくし、 オチは今いち。中高生が見て楽しむ作品だと思う。 C-。

わりと早起き。ちょっと風邪ぎみ。肩も痛い。うう。

シャワー、洗濯。

机に向かっている時間…2hr
今日の勉強時間…2hr
マルクス係数…25


09/Jun/2001 (Saturday/samedi/Sonnabend)

[新聞: 3時間15分(日本の新聞も含む) 専門の勉強: 4時間]

真夜中

昨日は夕方に4時間ほど寝てしまい、夕食を見逃す。

現在必死にミルのエッセイを作成中。 なんか半分論旨が破綻しつつある気がするが、 とにかくあと1000字ぐらい書いたら寝て、 今日のお昼からは法哲学のエッセイの作成に着手すること。 あと13日しかない。あああ。

「論旨が破綻しているなんていつものことじゃん。 半分で済んでるんだったらいい方じゃないの」

「ええいうるさい」

早朝

とりあえず最後まで書いた。2500字ほど。 徐々に見直しすることにして、次は法哲学の論文を急いで書こう。

しかし、まず寝よう。

お昼前

う、寝すぎた。

昼下がり

昨夜、寮であったパーティはけっこうおもしろかったらしい。 勉強していたので顔を出さなかったが、ちょっともったいなかった気がする。

昼食を食べてから図書館へ。 コンピュータが一度ハングアップしたあと、 立ちあがらなくなったので慄然とする。 何度か再起動したあと、ようやくまともに動きだしたので、 重要な書類をciceroにバックアップ。 今日寮に戻ったらかならずCD-Rでバックアップしよう。

毎日新聞のウェブサイトもずいぶん読みやすくなった。 産経は「主張」のページに他の新聞社の社説にリンクをはってくれているのでありがたい。

日本の社説は、昨日の大教大池田の事件と英国労働党の勝利について 論じているものが多い。 大教大の方は、 「精神障害者をどうにかしろ」という議論と、 「開かれた学校」という理念と生徒の安全の両立を強調する議論の二つを、 どの社説も総じて同じ調子で論じている。

ついでに、Guardian Weeklyはオンラインで講読申込ができる。 e-mailでの講読も可能。日本に戻ったらたぶん講読すると思う。 ガーディアンのウェブサイトはBBCと同じくらい強力な情報源だと思う。

夕方

わ。図書館でメイルを書いたりいろいろしてたら閉館時間が来てしまった。 寮に戻って法哲学のエッセイを書きはじめよう。

夕暮れ

ピアノ室でひさしぶりにすこしギターを弾いたあと、夕食。 そのあと友人に借りっぱなしになっていたVCDを見る。

『シュリ』

韓国産の恋愛映画。 北朝鮮の有能な暗殺者の女性と、 韓国の諜報員が恋に落ちるが、 二人は祖国のためにお互いに銃を向けあうのだった…という話。

最初から最後まで銃撃戦の過激な映画。主演女優(イ・ヨンエ)は今いちだが、 男優陣は演技力がすごい。主演男優、 『JSA』にも出ていた助演男優 (Song Gang-Ho)、それに敵役の男優、それぞれ良い味を出している。 敵国の男女が恋に落ちて悲劇にいたるというストーリーは斬新ではないが、 まあうまくできている。B。

「最後に二人が銃を向けあったとき、 おそらく男が撃つだろうと予想できてしまったのが残念ですね。 二人が撃ちあって死ぬとか、男が女を撃ったあとに自殺するとか、 そういう悲惨な終わり方だったらもっと印象深かったと思うんですけど」

「フランス映画じゃあるまいし、そんな悲惨な終わり方はせんだろう。 それに、やっぱり韓国側が生き残らないと政治的にまずいだろうし」

「政治は関係ないんじゃないですか」

「いや、そんなことはないだろう。 たとえばこの映画の最後に韓国の大統領の暗殺が成功していたら問題だろう、 やっぱり」

「そうかもしれませんね」

真夜中

ついいろいろとテレビ番組を見てしまう。 BBC2の`I Love 1973'。 ブルース・リー、スレイドのクリスマスソング、その他。

BBC2のRadioheadのライブ。 おもしろくないのでChannel 4の`Top Ten: Girl Groups'を見る。 ロネッツ、ゴーゴーズ、ノーランズ、バナナラマ、TLC、スパイスガールズなど。 ロネッツの`Be My Baby'は「あなたのベイビー」という邦題だったのか。 しかしなんか違うぞ、意味が。

ビーチボーイズの`Don't Worry Baby'は、 もともとブライアン・ウィルソンがロネッツにあげた曲なんだそうだ。 そう言われてみるとロネッツが歌うとぴったりの曲だ。 しかしフィルスペクターの嫉妬と独占欲のせいで、 けっきょくロネッツが歌うことはなかったそうな。 近く、ラモーンズのジョーイ・ラモーンが協力して、 ロネッツのボーカル(名前忘れた。堀ちえみ?)がこの曲を録音するらしい。

そういえば、チャーリーワッツがロニースコッツでコンサートをしている。 来週までやってるみたいだから、時間があれば行ってみたいけど…。


09/Jun/2000 (Friday/vendredi/Freitag)

今日のニュース

3コマ目の科哲の授業に出ました。
一応レポートを出すことができました。 今日から時間と因果性の関係の章に入りました。
生命倫理学読書会に出ました。
倫理委員会と倫理顧問(コンサルタント)についてでした。

06/09/99 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

昼下がり

忙しいのでまた後で。


夕方

昨夜は夕方に古本屋めぐりをしてから下宿に。特に何も買わず。 あ、百万遍の某CD屋でエアロスミスのライブアルバムを注文。 ここは最近はほとんど通販の店と化しているらしい。 なかば強引に注文させられてしまった。

ところで、 CD屋の主人がウェブでも注文可能だと言ってURLを書いたチラシをくれたので、 「リンク貼ってもいいですか」と言うと、 「どんなホームページ作ってるの」と訊かれ、 「ええと、大学の授業とか」と答えると 鼻で笑われてしまった。 ま、そりゃそうか。 その店長はどうも「エアロ専門のページです」とかいう答を期待してたらしい。


アリストテレスの『形而上学』

下宿でアリストテレスの『形而上学』(出隆訳)を読み出す。 内容目次を読んで感動。

わけのわからない哲学はここに端を発していたのか。

とくに第五巻の「哲学用語辞典」は必読。 わけのわからない哲学の誕生を垣間見ることができます。

というわけで、 齢25才にして哲学史におけるアリストテレスの重要性を実感する。 タイムマシンが発明されたら真っ先に殺しに行かねばなるまい。


夜、久しぶりにカレーを作る。BMOR読書会の予習など。

お昼前に起きて風呂に入り、洗濯を二回して大学へ。

3コマ目の応用倫理学は某くんによるダムの話。 ダムの現状や問題点についてよくまとめてあったが、 倫理学的観点からの考察が欠けていると思う。 いや、もちろん人のことは言えないんだが。 それに「倫理学的観点って何ですか」と詰め寄られても困るのだが。

それからBMOR読書会。ロックの力(力能)と意志の自由の話。

昼がまだだったので読書会後に中央食堂で食事。 盛岡冷麺。サラダバーも使ってみる。


「こいつ、よくもひとのことをぶったな!」

今読んでいる鈴木孝夫の『教養としての言語学』に、 「自称詞(一人称)としての『ひと』」という章がある(132頁-)。

鈴木氏は、 「こいつ、よくもひとのことをぶったな!」 とか、 「あなた、よくもひとを騙したわね!」 などにおいてみられる 一人称としての「ひと」の用法に着目し、どのような場合に、 またなぜこのような表現が用いられるのかを検討している。

鈴木氏は、 文学作品から「ひと」が一人称として使われる用例 (たとえば、「ひとをからかう」「ひとに世話をやかす」「ひとを悪者にする」 「ひとの(楽しみの)邪魔をする」「ひとが話しているのに」など) をいくつか抜き出したあと、 話者が相手に対して自分のことを「ひと」 と称するのは、「話者が相手に対して、 自分の権利や尊厳が侵害されたことに対する不満、焦燥、 怒り、拒否といった心理的対立の状態にある場合に限られる」(143頁)とし、 そして「話者が『ひと』を自称詞として使うときに気持は、 『おれはお前にとっては無関係の他人だ。つまりお前の力、 権限、干渉、関心の範囲外の人間だぞ。つまらぬよけいなことを言うな』 といったもので、それまで存在していた二人を包む共通の枠を、 この一言で壊してしまうのである」(146-7頁)と説明している。

さて、この話題が興味深いのは、 倫理学的観点からするとおそらく別の説明ができるように思われるからだ。 (いや、倫理学的観点ってよくわからないんだけど)

たしかに、話者が相手に対して自分のことを「ひと」 と称するのは、「話者が相手に対して、 自分の権利や尊厳が侵害されたことに対する不満、焦燥、 怒り、拒否といった心理的対立の状態にある場合に限られる」 という理解は正しいと思う。

しかし、 この用法は自分が相手と「赤の他人」 であることを強調するために用いられるのではなく、 むしろ 自分と相手が共通して持つと思われる一般的道徳規則に訴えるために 用いられるのではないだろうか。

たとえば、 「よくもおれをぶったな」という非難の背後に隠れているのは、 「おれをぶつことは正しくない、おれはぶつべきでない」 という道徳規則だと思われるが、 「おれをぶつことは正しくない」はあまり直観的に自明ではない。 (したがって、相手はこの道徳規則には同意しないかもしれず、 「いや、おまえをぶつことは正しい」と言うかもしれない)

一方、「よくもおれをぶったな」と言う代わりに 「よくもひとのことをぶったな」と言うとどうだろうか。 この発言はより一般的で直観的に自明な道徳規則である 「ひとをぶつことは正しくない、ひとをぶつべきではない」 に直接に訴えかけており、 非難する側としては「よくもおれをぶったな」と言うよりも 効果的に相手の反省を促すことができそうである。

(もちろん、「よくもおれをぶったな」 も「ひとをぶつことは正しくない」 という道徳規則に訴えていると考えることができるが、 両者の関係は「よくもひとのことをぶったな」と「ひとをぶつことは正しくない」 ほどは直接的ではないので、 相手はその道徳規則に思い至らないかもしれない。 そこでやはり「よくもひとのことをぶったな」 という方がより効果的に非難を行なうことができるように思われる)

また、 この理解でいけば、「よくもに手を出したわね」 とか、「先輩の言うことに従わないつもりか」 などの表現が用いられる理由も同様に説明できると思う。 これらの表現も、自分と相手が「赤の他人」であることを強調するためではなく、 「親に手を出すのはよくない」とか「先輩の言うことに従わないのはよくない」 といった一般的な道徳規則に対してより直接的に訴えかけをするために用いられる のではないだろうか。

反論歓迎。


くだんの某CD屋にCDを受け取りにいく。

ううむ、すごいっす。


エアロを聴きながらスクラーの復習中。 しかし、最近のエアロのバラードって、 アメリカンロックの王道すぎて印象に残んないんだよなあ。 (う、ちょっと日本語が…)


スクラーの復習終わり。あいかわらず大変。


セクションD 非-ユークリッド世界の物理的可能性

1. 相対論以前の思想

2. 一般相対論のいくつかの基本的特徴

アインシュタインの等価原理については、 内井先生のウェブサイトを参照のこと。


今日やったこと


06/09/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

ワ〜ン、マダ「ヨシュウ」モ「レジメ」モデキテナイヨ〜。


うわ、やばい。レジメが手着かず。 手着かずの道、とかいって。


お昼過ぎ

ぐわ。まだレジメが手着かず。ぎゃああ。


夕方

ううう。疲れた。 レジメを書いていたために3コマ目はまた自主休講(ごめんなさい)。 とりあえずA4一枚半ほど書いて出しておいた。 う〜ん、まだ考えがまとまっていないなあ。


06/09/97(Mon)

・真夜中・

・やることはまだまだ山ほどあるが(まだぜんぜん進んでいない--助けてっ)、 とりあえず夜食を食べに外へ行くことにする。


・『あしたのジョー』、最終巻の20巻を読む。最後の最後のページが破られて なくなってたりしていて、涙する。(これはほとんど犯罪行為であるっ)


読書感想文:『あしたのジョー』を読んで

ぼくも、矢吹丈みたいに、やられてもやられても立ち上がって来る、打たれ強い人間になりたいと、思いました。(ニヤリ)


・早朝・

・う〜、寝た寝た。今日は曇りで風が少しあるようだ。窓がガタガタ言うので目が覚めた。

・さて勉強勉強。


・朝・

・ああっ、もう疲れてしまったっ。今日はまだ二つの授業と二つの読書会と (さらに)科哲の予習があるというのにっ。

(たしゅけてかみしゃま)

・というわけでちょっと喫茶店に行って脳を休めて来ます。


・ロックの生得観念説はライプニッツによって徹底的に批判されているという ことを知る。

・やっぱり、「いや、ほんとは知っているんだが忘れているだけだよ」という プラトンの想起説はなかなか手ごわいよなあ。

(いいかげんな注:プラトンによれば、われわれは生まれる前には真の知識(イ デア)を持っているが、生まれて来る時に全部忘れてしまう。そこでわれわれ が生まれてから知識を習得するのは、実は忘れていたことを「想い出して」い るのである)

・この考えを経験論者ロックは果たしてやっつけたと言えるのだろうか。どう もそうは思えないのだが。


・昼前・

・シジウィック読書会終わり。うう、疲れた。今日は確実に死ぬ。

・と思うので、附属図書館で寝て来る。んで三コマ目に出る。


・昼下がり・

・附属の2階のソファで寝ようと思って行ったが、なんだか恥ずかしいのでや めた。人に寝られる姿を見られるのは結構恥ずかしいものである。電車の中と か授業中は平気なのだが…。

・というわけで、法学部の授業中にぐっすり寝てしまう。出席する意味がない。 人生は無意味だっ。

・附属で借りた本。


・夕方・

・疲れた。これからさらにロック読書会。


質問

・喫茶店でとなりのカップルが痴話喧嘩しているときに、『えの素』を読んで 思わず「ムフッ」とか声を出して笑ってしまうぼくは、や はり頭がおかしいのでしょうか。

判決

有罪


・夜・

・ロック読書会終わり。帰ります。明日科哲があるのでとっても楽しみ。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Fri Aug 2 23:17:54 JST 2013