第28回日本循環制御医学会総会は、平成19年5月11日から2日間、和歌山市のアバローム紀の国で開催を予定いたしております。 今回の大会テーマは「循環制御と活物窮理」といたしました。皆様ご存知の通り、和歌山は世界の麻酔学の祖とも言うべき華岡青洲ゆかりの地です。現在あるいは未来を考えるとき、われわれは悠久の「師」に辿りつきます。華岡青洲が唱えた「活物窮理」を現代の最先端のサイエンスに応用して「循環制御」の領域にどう活かしていくかということを皆様とともに考えたいと思います。青洲の時代から変わったもの、そして変わらないものをどうとらえて行くのか、会員の皆様からも多くのご意見をいただき、今大会を皆に実りあるものとすべくご協力をお願いする次第です。ご承知のように、日本循環制御医学会は、専門分野にとらわれず循環器領域のダイナミックな制御に関する学術研究を発表・討論しあう場として位置づけられております。臨床、研究の第一線で活躍される先生方が、今一度、医療の根本に立ち返るとともに活発な議論を行っていただくことで、明日の循環管理が向上する一助になることを祈念いたしております。 今回は、未だに周術期管理の問題である冠血管攣縮に関連した講演およびシンポジウムを企画中であります。活発な御議論をお願いしたいと思います。ぜひとも多くの演題をご登録いただきますようお願い申し上げます。 和歌山市へは、新大阪からは電車で1時間程度、伊丹空港からはバス、電車等の利用が可能で2時間程度、関西空港とはバスで30分程度であり、陸路、空路ともアクセスはまずまずです。すっかり全国区となりました和歌山ラーメンはもとより、初夏の和歌山の海の幸を御堪能いただけるものと思います。是非ともご参加の程、宜しくお願い申し上げます。
第28回日本循環制御医学会総会 会長 畑埜 義雄