第24回日本臨床モニター学会総会

第24回日本臨床モニター学会総会

日本学術会議

日本臨床モニター学会 事務局長挨拶

 本学会は、旧福島県立医科大学の奥秋晟先生により「臨床におけるモニターの知識、モニタリング技術の向上をはかること」を目的として1990年に設立されました。医科、歯科の手術医療に限らず、生体工学、機械工学、情報通信、分子生理学、保健福祉学、獣医学や医療機器メーカーなどからの広い分野にわたる会員によって構成され、多方面からのモニター、モニタリングに関する知見の集約を特徴としています。
 現在、生体情報モニタリングの技術進歩には目覚ましいものがあり、心電図、血圧計、体温計などを基礎に、パルスオキシメータ、カプノメータをはじめとして、血液ガス、麻酔ガス、血行動態(心拍出量など)、脳波(麻酔深度など)、臓器の血流や酸素飽和度など、様々なバイタルサインが正確に測定できるようなっています。また、コンピュータによる高速演算処理や信号安定化技術は、複数パラメータの連続的モニタリング、データの統合と解析・分析、モニターの小型化・シームレス化・ネットワーク化を現実のものとし、手術医療の安全確保かつ効率化にとってモニターは欠かせない存在になっております。
 また、近年、医療の安全性、合理性、質の向上を目指すため推奨されているチーム医療において、モニターおよびモニタリングに関する理解、習熟についても、多職種のメンバー間でコンセンサスを得る事が重要といわれております。本会は、麻酔科医のみではなく、各外科系診療科、救命救急科、呼吸・循環器科の医師、看護師、臨床工学士、歯科衛生士、歯科助手など、臨床の場で直接手術治療に携わる方のご参加を受け付け、コメディカルの方々が学べる機会を提供しております。

 モニターは、五感では感知しえない生体信号をリアルタイムに示し、長時間の観察を可能とすることで、患者の状態を正確に把握し、最適な治療法へと導きます。しかし、モニターを活用するのは我々人間です。医療安全の重要性が叫ばれる中、データの誤解釈、間違った操作、整備不良による不幸な事故を未然に防ぐためには、人間も常に学習し、モニター同様進歩し続ける必要があります。モニターの進歩とともに、それを扱う人間を育て、安全な医療を推進することを方向性として、本学会の更なる発展を目指していきたいと思います。
 最後に、本学会運営にご尽力いただいております皆様に深く感謝申し上げます。

日本臨床モニター学会 事務局長

鈴木 利保