第24回日本臨床モニター学会総会

第24回日本臨床モニター学会総会

日本学術会議

日本臨床モニター学会 会長挨拶

第28回日本臨床モニター学会を平成29年6月24日(土)25日(日)に東京にて開催させて頂くことになりました。今回のテーマは「モニターを究める」とさせて頂きました。皆さまに喜んで頂けるように最大限頑張りたいと思います。
我々医療者は、臨床の現場で何らかの患者さんからの生体情報をモニターしている場合が多いものと思いますが、ICTの発展に伴い、日常生活における健康管理や疾患の管理が一般の方にも生体情報を簡単にモニターして役立てることが出来る時代になって来ています。日本は、医療とヘルスケアの分野でICTを利活用するためのインフラが整備されている希有な国でもあります。そのため、スマートフォンなどの普及により多くの方が手軽にコンピューターに相当する機器を持ち歩いており、医療情報や健康管理情報収集が簡単にできるようになりました。
モニター自体も日々進化しております。これまでは、生体情報の捕捉にリードを介して行う場合がほとんどであったと思います。そのため、人の活動は制限されて来ました。近年、体表面に貼った電極からリードを必要としない形でモニター画面やmobile端末に生体情報を抽出・送信する技術である「ウエアラブルモニタリング」が少しずつ応用されて来ています。まだ、複雑なモニタリングは出来ない状況ではありますが着実にICTを活用して進歩して来ています。
第28回大会では、これまでの学会で提供されて来たモニターに纏わる新しい知見を提供して再度知識を深めて頂ければと考えております。まずは金曜日のイブニングセミナーではアスタミューゼ株式会社 テクノロジーインテリジェンス部長の川口伸明先生から「生体情報センシングが切り拓く未来の生体情報モニタリング」について御講演を頂くことになっております。
今後の未来モニターとなるウエアラブルモニターについてこの分野の第一人者であります東京大学名誉教授/NPO-WIN理事長 板生 清先生より「ウェアラブルデバイスの医療・健康管理への応用と近未来の展開」について御講演を頂く予定です。また、ウエアラブルモニターを開発・提供されている多くの企業の方から自社のウエアラブルモニターの紹介をして頂くとともに、東洋大学の寺田教授からは外耳道圧と右心機能の関係について御講演を頂きます。さらには、ウエアラブル型手術準備支援システムの現状を京都第二赤十字病院の田中 聖人 先生から新しい知見として提供頂きます。さらには、人工知能が生体情報モニタリングにどのように関わるのかをワトソンの開発に携わったIBMの西田様から御講演いただくことも考えております。また、ウエアラブルモニターの展示も用意したいと考えております。
モニタリングは、別の視点から考えると「見守り」という概念にもなります。そのため「ウエアラブルモニターとICT活用による見守り」についても話題を提供できればと考えております。多職種の医療従事者にとって基本的、応用的なモニターに関する知識を吸収するために、モニタリングの教育セミナーを企画しました。また、教育的視点からも極めて有益なセミナーとなる日本光電の「バイタルサインセミナー」も同時開催します。
東京の中心となる新宿において皆さまに少しでもお役に立てるような学会を提供できればと考えております。東京を満喫して頂くとともに多くの皆さまの参加をお待ちしております。

第28回日本臨床モニター学会 会長

内野 博之