第24回日本臨床モニター学会総会

第24回日本臨床モニター学会総会

日本学術会議

日本臨床モニター学会 会長挨拶

 第30回日本臨床モニター学会を平成31年4月12日(金)13日(土)に、千葉県木更津市にて開催いたします。今回のテーマは、『夜のバイタルサインモニター』とさせていただきました。夜間は、体を休める時間帯であり、全身状態が最も落ち着くと考えがちですが、実際には、意識や呼吸循環動態が非常に不安定となります。急性期にある患者さんには通常生体情報モニターを装着しますが、手術患者を含め病状がいったん落ち着いた回復期には、患者の活動度を増加させ、さらに回復を促すためにも、活動を制限する生体情報モニターを外します。しかし、回復期の患者さんが夜間に急変することも稀ではありませんが、この時期は、数時間に一度のバイタルチェックとなり、夜間はほとんど正確にバイタルを評価することができなくなります。

今回の学会では、夜間のバイタルサイン変化に関するエキスパートをお呼びし、特に夜間の呼吸、循環、中枢機能がどのように変動するか、どのような患者が夜間のバイタル変動を来たしやすいかを理解し、患者回復期に患者の活動を制限しない新しいモニターを開発するための方向性を見出すことを目的としたいと考えております。医療者だけで、この課題は解決不可能であり、医療機器メーカーあるいはベンチャー企業など新しい発想と技術を取り入れる必要があると考えます。従って、本学会は、なるべく多くの企業技術者の学会参加も促進させ、学会での議論をより現実的なモニター開発や活用につなげたいと考えております。第28回の本学会で東京医大内野先生がテーマとされたウエアラブルモニターと第29回の小坂先生の『モニターの開発から臨床まで』をさらに発展させる所存です。 また、13日(土)には、専門医講習として、周術期抗菌薬使用(感染)、医療の質と安全向上のための患者情報管理(医療安全)、臨床研究法下での臨床研究推進(臨床研究)、緩和ケアにおける死生観(倫理)の講習会を企画します。

学会場は、東京湾アクアラインの千葉県側起点にある『龍宮城スパホテル三日月』(http://www.mikazuki.co.jp/ryugu/)といたしました。高速バスを利用し、羽田空港から約30分、東京駅や横浜駅からも約40分と、都心からのアクセスが非常に良く、穏やかな春の東京湾を一望できるスパ施設で学会の合間にリラックスもできます。全室オーシャンビューのお部屋は、ご家族はもちろん、同僚とも共有できる大きさです。この学会のもう一つの大きな目的は、会員同士親睦を深め、若い仲間を増やすことにもあります。ご家族、同じ職場の同僚と誘い合ってご参加いただければと思います。

学会活動で重視しなければならないのは、多様性と開放性です。そのためには、企業技術者・関係者、臨床工学技士、理学療法士、看護師、薬剤師、医師など多職種にとって魅力的な学会プログラムとし、バイタルサインとそのモニタリングに興味を持つあらゆる職種の一般演題発表を広く受け入れたいと考えております。学会発表が初めての若手でも気軽に学会発表をしていただくため、一般演題はすべてポスター発表とし、ポスター前でのプレゼンテーションもありません。ポスター閲覧時間帯は、他のすべての学会活動は行わず、発表内容を参加者全体で共有したいと思います。また、リラックスしながら議論を深めるため、学会でのネクタイ着用などは不要といたします。

プログラムの詳細は逐次更新いたします。関連ページをご覧ください。今回の学会が、近い将来、夜間のバイタルサインを正確に捉え、患者さんが安心して安全に医療が受けられることに少しでも寄与できればと考えます。皆さんにとって有意義な学会となるように準備を進めたいと考えております。龍宮城でお会いできるのを楽しみにしております。

第30回日本臨床モニター学会 会長

磯野 史朗