興味ある文献20150624〜

 

1)古城隆雄、黒島テレサ、印南一路。保健の活データ用。厚生の指標 201158(4)6-14

 脳血管疾患SMR、脳血管疾患受予防対策の重点支援知己の発見-ベイズ推計による補正を施した受診指数と死亡率診指数、高血圧受診指数から医療のの低い3県(山形、長野、静岡)と高い3府県(大阪、広島、高知)を比較。

 ベイズ補正すると、小規模自治体でも指数が出せる。長野は脳血管疾患SMRが高く、モデル地域とはなり得ない。

 

2)Hao YuRAND研究所). Universal health insurance coverage for 1.3 billion people: What accounts for China's success? Health Policy 2015:119:1145-1152.

http://www.healthpolicyjrnl.com/pii/full/S0168-8510(15)00186-4

2011年から中国は皆保険実施(95%以上)。その成功の理由は、

1.SARSの流行

2.保健への政府の関与

3.政府幹部の関与

4.政府補助金

5.中国の経済力

6。地方政府に責任を持たせた

7。問題解決戦略

が上げられる。

移動工が都市部で医療を購入できないこと、病気になると地方に帰る必要があることが問題。

 

3)Govindarajan A, Urbach DR, Kumar M et al. Outcome of daytime procedure performed by attending surgeons after night work. N Engl J Med 2015;373(9):845-853.

 カナダでの夜勤明けの指導医の睡眠不足下での患者予後への影響の検討。

1448人の外科医(指導医)が38978人の患者に12種類の手技(胆嚢切除、胃バイパス、大腸切除、冠動脈バイパス、冠動脈形成、子宮切除、膝関節置換、大腿骨頭置換、大腿骨骨折の修復、脊椎の手術、開頭術、肺切除)における予後(30日以内の死亡、合併症、再入院)および在院日数を後方視的に解析。

 30日以内の死亡、合併症、再入院の率は、寝不足医師:それ以外で22.2%:22.4%で有意差なし、在院日数も有意差なし。

 

 

4)松本悠貴ほか。バーンアウトおよびワーク・エンゲイジメントの観点から分析したコンビニ受診と医師の拾うとの関連性。日本公衆衛生雑誌 2015:62(9):556-565.

 

コンビニ受診に関するアンケートとワーク・エンゲイジメント尺度であるUWES,バーンアウト尺であるtMBI-HSSを使用して解析。コンビニ受診をしていない病院の医師はバーンアウトの比率が低い。面白くない。

 

 

5)Lu H, Holt JB, Cheng YJ et al. Population-based geographic access to endocrinologists in the United States, 2012. BMC Health Services Research 2015;15:541.

 

アメリカで内分泌内科医が足りないので、距離的なアクセスを解析。

医療提供者のデータとブロック単位の人口で解析。

20マイル以内のアクセス距離は、0-17歳人口で64.1%18-64歳人口で85.4%65歳以上人口で82.1%

 

 

6) Delamater PL. Spatial accessbility in suboptimally configured health care systems: A modified two-step floating catchment area (M2SFCA) metric. Health Place 2013;24:30-43.

 

2ステップフォローティングキャッチメント法(供給・需要とその間の距離でアクセスを解析)を用いた、医療機関へのアクセス度の解析。

 

 

7) Takaku R. Effects of reduced cost-sharing on children's health: Evidence from Japan. Soc Sci Med 2016;151:46-55.

 

○乳の導入を201310月に全市町村に調査し、1995年から2010年の就学前児と学童の健康状態(国民生活基礎調査)との間で検討。就学前児は、○乳で症状が2.8%低下したが、学童ではその効果なし。また、就学前児と学童の入院への効果もなし。

 

 

8) Dunn OJ. Multiple comparisons using rank sums. Technometrics 1964;6:241-252.

IBM SPSSの非パラメトリックな他群比較における群間比較の方法。

 

k群とl群の順位和TkTlをそれぞれの度数nkとnlで割った値を比較し、その標準偏差で割った値でz検定。

 

 

9)別所俊一郎。子どもの医療費助成・通院・健康。季刊社会保障研究 2012;47(4):413-430.

 

・国民生活基礎調査の個票と「全国市町村医療費助成制度」に記載された制度との解析。・小学生は○乳で外来受診増える。

・未就学児への○乳と外来受診効果とは影響はなし。

・過去1か月に床についたか否かは影響なし。

 

 

10)Saleh S, Mourad Y, Dimassi H et al. Distribution and predictors of emergency department charges: the case of a tertiary hospital in Lebanon. BMC Health Services Res 2016;16:97.

 

レバノンの3次救急医療機関1施設の救急外来での医療費の分布の解析とその予測因子の解析。2012731日から2014731日までの診療データベース95879例からの解析。

・合計では40%が医師charge26.1%が施設利用費(facillity fee)

・高齢者の費用が高い。

・重症度が高いほど、医師や施設に払う額の比率低下(他の検査、放射線、薬剤等に流れるということ?)

 

 

11)Kitazawa T, Igami T, Sampei Z et al. A bispecific antibody to factor IXa nad X restores factor VIII hemostatic activity in a hemophilia A model. Nature Med 2012;18:1570-1574.

 

IXaXの両方に反応する抗体を用いてVIII因子活性を得る。

 

 

12)田辺和俊、鈴木孝弘。出生率の都道府県格差の分析。厚生の指標 2016;5:13-21

サポートベクターマシンによる出生率の格差となる因子の特定。婚姻率(正:年間当たりの婚姻届けの受理件数/人口)、男性失業率(負)、女性管理職率(負)、女性喫煙率(負)、出来婚率(正)、病床数(正)等が影響。保育関係(保育所費用、保育所利用、保育所数、待機児童)は相関ない。

 

 

13)Sampei Z, Igawa T, Soeda T et al. Identification and multidimensional optimization of an asymmetric bispecific IgG antibody mimicking the function of Factor VIII cofactor activity. PLoS One 2013;8(2):e57479.

 

IXaXの両方に反応する抗体を用いてVIII因子活性を得たものの改良。両方に反応する抗体は、遺伝子レベルで改変。

 

 

14)Jackman J, Chen Y, Huang A et al. Development of a two-part strategy to identify a therapeutic human bispecific antibody that inhibits IgE receptor signaling. J Biol Chem 2010;285:20850-20859.

 

2種類の抗原に反応する抗体を検出する技術の開発。穴とでっぱりの変異で別の抗原とも結合できる重鎖部分の作成し、2種類の抗原と反応する抗体を作成(軽鎖・重鎖は2種類の大腸菌で作成し、プロテインAで回収し、アニールさせる)。

 

 

15)浅野竜太郎、熊谷泉。タンパク質高工学を駆使した高機能性二重特異性抗体の開発。生化学 2014;86:469-473.

二重特異性抗体の総説。ハイブリドーマを2種類融合するクワドローマ法や、CH3領域にknobs-into-hole変異を作成する方法がある。

 

 

16)Merchant AM, Zhu Z, Yuan JQ et al. An efficient route to human bispecific IgG. Nature Biotechnology 1998;16:677-681.

 

H鎖を穴とでっぱりの変異とS-S結合の変異(Cysの除去?)により変形させ2種類の抗体のヘテロな結合を改善。sitte-directed mutagenesisで変異遺伝子を作り、人胎児腎臓細胞で発現。

 

17)平山宗弘。乳幼児健康支援一時預かり事業の実態調査報告。日本子ども家庭総合研究所紀要。2003;39:253-261

 

・病児保育の歴史:昭和41年に世田谷区で「病児保育所バンビ」が始まり。

・平成3年に厚生省児童家庭局長に「これらかの母子医療に関する検討会」報告書提出。同年、全国病児保育協議会発足。

・平成4年に研究班でパイロット事業。

(平成148月に248施設へのアンケート調査結果)

1日の利用料は2000円が最多。

1歳児が最多。

・平均利用日数は1から2日。

・定員は10名前後。

・年間利用回数は1回が最も多い。

・運営上は、利用者数の不安定さやキャンセル。

 

 

18)koike Y, Yanagisawa R, Ogiso Y, et al. Transient deformatuon of neutrophiles in Kawasaki Disease. J Pediatr 2016;173:238-241.

IVIGが効かない川崎病では、好中球のpseudo-Pelger-Huet奇形(好中球の2分葉がfineまたはthinフィラメントで結合し粗大な各クロマチンを有する)の出現が高い。この貴兄は、血液腫瘍や急性感染症、自己免疫疾患で見られ、G-CSFが関係しているらしい。

 

 

19)Wei J, Rosen P, Greenspan JS. Physician burnout: What can chairs, chiefs, and institutions do? J Pediatr 2016; 175: 5-6.

 

アメリカでは44%から54%の小児科医が燃え尽きに直面している。したがって、研修実施者は。燃え尽き対策として、職場の疲労度の計測、燃え尽きを防ぐための連携、医師への聞き取り、対策の公開等をすべきである。

 

 

20Sepulveda MJ, Roebuck MC, Fronstin P et al. Elimination of the out-of-pocket charge for children's primary care visits: An application of value-based insurance desig. J pediatr 2016;175:195-200.

 

IBM社で201011日に18歳未満の受診における自己負担を全廃したが、その前後2年間(200811日から20091231vs201011日から20111231日)の受診行動の比較。

 

自己負担全廃で、家庭医の受診が32/100人増加、ER受診が5/100人減少、専門医受診が12/100人減少、処方20/100人減少。しかし、喘息、糖尿、うつの処方回数には変化なし。乳児検診や予防接種の受診回数は有意に増加。家庭医へのコストは129ドル増加したが、専門医へのコストは12ドル低下。合計のコストは変化なし。

 

 

21)Rodriguez-Puente R, Lazo-Cortes MS. Algorithm for shortest path in geographic information systems by using reduced graphs. SpringerPlus 2013;2:291.

 

ルート検索のダイクストラ法の改良版の解説。中身はさっぱりわからず。

 

 

22)島田貴仁、原田豊。数値地図2500を用いた街区代表店の算出。GIS-理論と応用。200311(1)101-107

 

国勢調査の街区(block)代表点が重心(Centoroid )であることを記載。

多対1の街区対応でずれがあっても、そのずれは100m以内である。

 

 

23)Dijekstra EW. A note on two problems in connexion with graphs. Numerische Mathematik 1959;1:269-271.

 

ダイジェクストラ法によるルート検索の文献。内容はよくわからず。

 

24)Herman RE, Koppa D, Sullivan P. sick -child daycare promotes healing and staffing. Nurs Manage 1999;30(4),46-47.

 

Mayoクリニックでの病児保育の紹介。アメリカでは323の病児保育プログラムが存在している、190ドルで月から金曜日の午前6時から午後6時まで保育。

 

25)Jordan AE. The unsolved child care dilemma: Care for the acutely ill child. Rev Infect Dis 1986; 8(4): 626-630.

 

病児が出た時の解決法のレビュー。

80年台には欠勤者の61%はこどもの病気がらみ。

1)家:親か保育士を派遣してもらう。

2)施設:病健児を混ぜた保育、病児回復室を備えた保育施設、病児回復保育センター、3)病院

がある。

しかし、隔離する必要は軽い感染症では必要ない。

 

健常児を見る保育施設が病児をも見るべきだが、親や保育士の変化の受入、保育士の病児対応のためのコストがネックとなる。

 

 

26)Landis S, Chang A.Child care options for ill children. Pediatrics 1991;88:705-718.総論

 

・アメリカでは1982年にこどもの19%が保育所に通う。

・保育所の子供は、上気道炎、中耳炎その他の感染症にかかりやすい。

・雇用された女性のこどもは年に5.6から28.8日病気にかかっている。

・親は月に0.52労働日を子どもの病気のために失っている。

・病児の保育に家に保育士を招くと時給8から9ドル、病児保育センタで時間5から6ドル、他の家族的施設で時間3から4ドル必要。健児の場合、家族的施設で時間2から3ドル、保育所で1から2ドルとは対照的。

・働く母親の70%が子供が病気でも家の外で働くと回答。

・病児保育には

1)家:家族等あるいは保育士の派遣

2)通常の保育施設:回復室や病健同時保育

3)病児専用保育:家族的ケアホーム、職場での付属診療所、病児保育センター

がある。

・対処は

1)職場は子どもの病気休暇や柔軟な働き方を提供すべき

2)保育所は病児保育をすべき

3)保護者は柔軟な働き方を手に入れたり、子供が病気の時に友人や近所の力を借りろ。4)社会は病児保育の体制を作れ。

 

 

27)Brady MT. Infectios disease in pediatric out-of-home child care. Am J Infect Control 2005;33(5):276-285.(主に感染予防の記述が主体)

 

・年に13日子どもの病気のために家族は労働日を失う。

・働く母親の家族外への子どもの預けの40%は親せきや友人。

・保育所での感染のリスクは高い。特に、上気道炎、中耳炎、胃腸炎、CMV、細菌性髄膜炎。

 

 

28)Rodgers FS, Morgan G, Fredericks BC. Caring for the ill child in day care. J Sch Health 1986;56(4):131-133.

 

・アメリカの54%の子どもの母親が外で働いている。

・子どもの病気は軽くても保育環境を変える必要があるので、働く母親の悩みの種である。

・病児保育は政策担当者に関心が低く、多くの州で病児は保育所から排除される。

・そこで、病児保育の4モデルを提示

1)通常の保育所での回復室

2)家族的な回復保育施設

3)家に保育士の派遣

4)病院小児科や保育所との連携で開く病児保育施設。

 

 

29)Giebink GS. Care for the ill child in day-care settings. Pediatrics 1993;91(1):229-233.Not intersting

 

・ミネソタ市の調査では、子どもの病気による年間欠勤数は、45%1から3日、36%4から10日、2%10日以上であった。

1985年の働く母親へのアンケートでは、子どもの病気による欠勤は、65%1から5日、17%6から10日、5%10日以上であった。

・病児保育のパターンは

1)家に保育士等を派遣

2)親せきによる保育

3)通常の保育所で病健児混ぜての保育ないしは病児のみの隔離保育

4)病児保育施設の利用

がある。

・おおくの通常保育では、病児は排除される。

・保育所等での排除をすべきかすべきでないかの病状に関してAAPはガイドラインを出している。

 

 

30)LoJacono S. Mildly ill/backup child care: a benefit for employees and employers. Empl Benefits J 2000;25(4):48-51.

 

・病児へのサポートが職場にあると突然の欠勤が避けられる。

・両親は年間5日から29日子どものために欠勤する。

・毎日35万人の14歳以下の子供が保育所や学校を休む。

84%以上が共働き世帯である。

・子どもが病気の時のサポートをする企業は15%

・全米に350の病児保育施設がある。

・1ドルの病児保育へのサポートで会社は2から3ドルの損失を防ぐことができる。

 

 

31)石川雅俊。地理情報システムを用いた全国の分娩医療機関に対するアクセスの検討。日本医療経営学会誌 2016;9(1):5-11.

 

GISを用いた周産期施設と住民との距離の解析 。

H22の交通センサスを用いたマーケットアナライザーで計測。

・市区町村の出生数を1キロメッシュで記載された0-4歳人口で按分。

・分娩医療機関2525施設、総合・地域周産期センター292施設、産婦人科常勤10名以上の施設との道路での移動時間を測定。

 

 

32)Scapinello MP, Posocco A, Ronch ID et al. Predictors of emergency department referral in patients using out-of-hours primary seivices. Health Policy 2016;120:1001-1007.

 

・イタリア北東部の1次救急5217例の2次救急への紹介の解析。紹介率は、8.7%

・紹介の予知因子は、年齢、介護施設入所、担当医の往診、心疾患、消化器疾患、外傷であった。

 

 

33)Kuriyama A, Umakoshi N, Fijinaga J et al. Impact of attending physicians' comments on residents' workloads in the emergency department: results from two J(^o^)PAN randomaized controlled trials. PLoS One 2016 11(12):e0167480. DOI:10.1371/journal.prone.0167480.

 

平日の外来救急患者と救急転送患者に関して、指導医が「今日は静かだといいな」との言葉を言った群とそうでない群で研修医の負荷がどう変わるか5点評価で示した。

 

・外来救急患者では、指導医の言葉の有無で患者数や忙しさといった負荷は変わらず。

・救急転送患者については、忙しさや困難さは変わらないが、言葉があった群では転送患者が有意に多かった。

(結論)

指導医が「荒れないといいね」というと病棟が荒れるとのジンクスがあるが、研修医の負荷に大きな影響は与えなかった。

 

 

34)Tsugawa Y, Jena AB, Figueroa JF et al. Comparison of hospital mirtality and readmission rates for Medicare patients treated by male vs female physicians. JAMA Internal Medicine 2016,Dec 19. doi:10.1001/jamainternmed.2016.7875

 

男性医師と女性医師では女性医師の方が、ガイドラインやEBMに従うがその予後に関する解析はない。そこで、201111日から20141231日に入院した65歳以上のメディケア入院患者の20%である1,583,028(死亡)、1,540,797人(再入院)の30日以内の死亡率(女性医師11.07%対男性医師11.49%)と再入院率(女性医師15.02%対男性医師15.57%)を同じ病院の男性と女性の病棟医(hospitalist)で比較。

 

女性医師の方が死亡率、再入院率は低い。

 

 

35)Graves BA. Integrative literature review: A review of literature related to geographical information systems, healthcare access, and health outcomes. Perspect Health Inf Menag2008;5:11.

 

・医療機関へのアクセスと健康の指標との地理的な解析の総説。

・アメリカの医学研究所とDHHS(保健省)がアクセスと健康指標との関連を調べるべきとした。

19951月から200412月の「GIS and healthcare access」で検索して文献収集。

(健康指標に関する研究)

・コネチカット州のライム病の発生場所をマッピングした論文がある。

・未婚の10代の出産と社会的な背景のGIS解析もある。

・人種ごと、地域ごとの乳がんの死亡率をGISで示した論文もある。

AIDSの発生率とカリニ肺炎の発生率とのばらつきをGISで示す論文がある。

・リオデジャネイロのレストスピラ症の集団発生をGISで示す論文がある。

(アクセスおよび健康指標に関する研究)

・郵便番号ごとにプライマリケア医療機関へのアクセスと健康指標との関連を解析する論文がある。

・脳卒中による死亡率を社会経済的な因子を用いてGISで示す論文がある。

・脳梗塞への線溶剤投与可能地域の可視化を行った論文がある。救急搬送のデータベースを用いて、120分以内に医療機関に到達できるエリアを可視化。しかし、直線距離での解析であり、移動時間を必ずしも表すものではない。

・救急外来へのアクセス解析もある。

 

 

36)小國龍也、川崎康寛、東野博彦、他。小児医療提供体制構想と子ども医療圏設定の必要性ー〒を利用した大阪府下の小児入院患者の全数把握からみえてくるもの。日本医事新報 2008440075-80

 

・平成18年度の大阪の小児入院患者51405名の居住地を郵便番号で見た全数把握調査(10病院のみ補足できず)。

・豊能、中河内、南河内、大阪市北部、大阪市東部が流入地域、北河内、大阪市南部が流出地域。

・三島、堺、泉州が自給自足傾向。

・二次医療圏には患者の動きが収まらないので、別に子ども医療圏が必要。このため、二次医療圏を主体とした地域小児科センター構想には批判的。

 

 

37)二木立。今後の超高齢・少子社会をどうみるか?-医療・社会保障改革を冷静に見直すための前提。日本医事新報 20174838:16-17

 

・少子高齢化が進んでも、従属年齢人口の比率は高齢者が増えても子供が少なくでその比率はあまり変わらないので、扶養負担は増大しない。

・目標年が2015年から2035=40年へと変化している。

 

 

38)Pluymen LPM, Smit HA, Wijga AH et al. Cesarian delivery, overweight throughout childhood, and blood pressure in adolescence. J Pediatr 2016;179:111-117.

 

・オランダのコホート(1996年と97年に参加)2641人で帝王切開とそうでない子供の4812歳の身長体重と12歳、16歳の血圧を測定。

・体重は帝王切開児が52%肥満(BMIのカットオフ値以上)のリスク高い。しかし、血圧には影響なし。考察では、肥満関連の腸内細菌にその原因を求めている。

 

 

39)Feikin DR, Nguyen LM, Adazu K, et al. The impact of distance of residence from a peripheral health facility on pediatric health utilisation in rural western Kenya. Trop Med Int Health 2009;14(1):54-61.

 

・アセンボ地区(55000人、75村)での診療所への小児科受診と自宅から診療所への距離(直線距離)とのGIS解析。ArcViewを使用。

200351日から2004430日までの1年間の受診解析。5歳未満10973人中3501回の受診を解析。住民の診療所までの距離の中央値は2.07km。受診者の診療所までの距離の中央値は2.01km

・受診時の移動手段はほぼ歩きのみ。

・受診回数はポワソン分布に沿うと仮定。

・受診率は距離が0.5km増えるごとに4kmまでは減少、以後は減少なし。

・社会経済的要因、母親の教育、家庭での子供の数で補正すると、診療所までの距離が1km延長すると34%受診回数が減る。

 

 

40)Maheswaran R, Pearson T, Munro J et, al. Impact of NHS walk-in centers on primary care access times: ecologocal study. BMJ 2007; 7598:838-841.

・ウォークインクリニック(初期診療NSが仕切り、アポ不要)があると、GP受診の待ち時間が短くなるかどうかをイギリスの2509GP32ウォークインクリニックで解析。

20034月から200412月の解析。

・ウォークインクリニックの存在は、GPへの受診の待ち時間を短縮しない?。

・ウォークインセンター設置でGP受診の代用となるのではなく、ウォークインクリニックとGPの重複受診が生じるではないかと考察。

 

 

41)Schuurman N, Fiedler RS, Grzybowski SCW, et al. Defining rational hospital catchments for non-urban areas based on travel-time. Int J Healtyh Geogr 2006; 5: 43.

Arc GISとネットワークアナリシス、ロードアトラスBCデータセット、センサスを用いたカナダBC州のへき地の60分人口カバー率を解析。

・病院から60分圏内に人口の95.1%、集中治療施設の60分圏内に84.0%、分娩施設の60分圏内に79.9%が居住。

・移動時間と直線距離での推定時間とでカバー人口比率はほとんど変わらないが、カバーエリアの形が直線では円になる反面、移動時間では道路沿いに細長くなる。

 

 

42)Toyabe S, Kouhei A. Referral from secondary care and to aftercare in tertiary care university hospital in Japan. BMC Health Serv Res 2006;6:11.

・新潟大学病院小児科への入院解析。ArcGISを使用。20044月から20053月入院分。

・居住地は国勢調査の2キロメッシュを使用。ネットワーク解析も。

62.1%が大学病院に直接入院し、82.8%が退院後も大学でフォロー。

・大学病院の近くの居住者は二次医療機関からの紹介ではなく直接入院し、遠隔地では二次医療機関からの紹介。

・大学病院が専門施設として特化していない。

 

 

43)Yoo KB, Ahn HU, Park EC et al. Impact of co-payment for outpatient utilization among medical aid bebeficiaries in Korea: a 5-year time series study. Health Policy 2016;120(8):960-966.

・医療扶助(働けない人)において20077月に外来自己負担が導入。

(一次医療に1000ウォン、二次医療に1500ウォン、三次医療に2000ウォン、処方に500ウォン、院外処方に900ウォン)。入院は不要。

・医療扶助者は、183万人、全国民の3.8%

20067月から20116月の410142人の外来追跡。

20076月に比べて20087月には1人あたり0.16回、20107月には0.06回減少。

・自己負担は20076月に比べて20107月には1人当たり4.11ドル増加。

・自己負担導入は外来回数を減らせるが、外来や入院でのコストをコントロールできないので、総コストは増える。

 

 

44)Dulin MF, Ludden TM, Tapp H et al. Using geographic information systems (GIS) to understand a community's primary care needs. J Am Board Fam Med 2010;23:13-21.

2007年の救急外来やセーフティーネットのプライマリケアの各地区の受診率、各地区の収入、人口密度、保険の加入の有無などを加味して、医療の必要度が高い地区を同定。

・モデル地域はカロライナ州のメッケルバーグ地区。

 

 

45)Lawson FL, Schuurman N, Oliver et al. Evaluating potential spatial access to trauma center care by severely injured patients. Health Place 2013;19:131-137.【重要】

・カナダの重症外傷事例の外傷センターへのアクセス解析。

・重傷とは死亡、ないしは、重傷指数(ISS)15点以上。

・患者の住所は郵便番号を利用。受傷地点のデータはないため。

・搬送時間解析は、ArcGISのネットワーク解析を利用。

68.5%の患者はレベル1や2の外傷センターに1時間以内で到達できる。

 

 

46)Yamashita T, Kunkel SR. The association between heart disease mortality and geographic access to hospitals: county level comparisons in Phio, USA. Soc Sci Med 2010;70:1211-1218.

・病院まで直線距離と死亡率の関係をオハイオ州で解析。

・調整なしのデータでは、距離が遠い方が死亡率が高いが、社会経済的、社会人類学的な調整をすると有意差なし。

 

 

47)Scott PA, Temovsky CJ, Lawrence K et al. Analysis of Canadian population with potenrial geographic access to intravenous thrombolysis for acute ischmeic stroke. Stroke 1998;29:2304-3210.

TPA治療(発症後3時間以内)の可能圏域の解析。ArcView3.0を使用。

・診断に1時間かかると仮定し、120分以内の60分、90分、120分到達圏の相当する3264105qの直線距離圏のカナダの人口解析。

3264、 105Km圏に、カナダ人口の67.3%78.2%85.3%が居住し、65歳以上人口では64.4%77.0%85.7%が該当。

 

 

48)Brabyn L, Barnett R. Population need and geographical access to general practitioners in rural New Zealand. N Z Med J 2004;117(1199):U996.

・移動時間と距離で地方のプライマリケアへのアクセスをGISを用いてNZ38366地区について実施。

・人口対医師数比、GPへの最短距離、入手可能なGPの数と診療する医師当たりの対象人数を計算。

・最短距離はArcINFOのネットワーク解析。

30分以内の受診が無理な人口比率を解析。

NZ国民の1.9%が受診に30分以上の移動必要。

 

 

49)Ikegami N, Campell JC. health care reform in Japan: the virtues of muddling through. Health Aff 1999;18:56-75.(総説)

・日本は費用が安くて公平な医療を提供している。

・ユニバーサルカバレージと公平な医療が安いコストで提供されてきた。

 

 

50)Lovett A,Haynes R,Sunnenberg G st al.Car travel and accessibility by bus to generarl practitioner services: a study using patient registers andGIS. Soc Sci Med 2002;55:97-111.

・イギリス東アングリア地区での住民登録とGPの診療所との間のネットワーク解析でのアクセス解析。

ArcINFOを使用。

・自動車でGPまで10分以上かかる住民は全体の10%

 

 

51)Liu L, Hader J, Brossart B et al. Impact of rural hospital closure in Saskatchewan, Canada. Soc Sci Med 2001;52:1793-1804.

・サチュカチュワン州でへき地病院が52施設無床化されたので健康への影響を解析。

・閉鎖は住民の健康に影響を与えなかった。

・方法:管理データの解析指標:1000人当たりの入院者数、入院数?、1000人当たりの入院日数?)、住民への電話調査(26歳以上の5270人)、フォーカスグループへの聞き取り。

・病院の分割と死亡率の資料も。

・入院から在宅の方向へ移行。

・閉鎖された町では、直近の病院まで平均51q。

・電話聞き取りでは、89%が病院閉鎖が健康に影響を与えなかったと回答。

 

 

52)Brabyn L, Skelly C. Modeling population access to New Zealand public hospitals. Int J Health Geogr 2002;1:3.

NZにおける38000区画の人口データを用いてGIS63公立病院のうちの直近までの自動車の移動時間と距離を解析。

WHOのアルマアタ会議では、金銭、文化、機能的なアクセスの側面があるとしている。

・コストパス解析(ネットワーク解析)を使用。

ArcINFOを使用。

NZの北部と南部がアクセスが悪い。

 

 

53)McColgan M, Winch R, Clark SJ et al. The changing UK paediatric consultant workdforce: report from the Royal College of Paediatrics and Child Health Arch Dis Child 2017;102:170-173.

・イギリス小児科学会の1999年〜2013年の小児科医調査と専門医取得時調査20102013年の調査の解析。

1999年の1933人から2013年の3718人に倍増(この間に欧州労働時間規制が入る)

・プライマリの教育病院での専門医は210人から143人に減少。

38%がシフト勤務(2001年には欧州労働規制以上の勤務を76%がしていた)

・時短勤務の医師が18%から22%に上昇。

 

 

54)Song P, Zhu Y, Mao X et al. Asseeing spatial accessibility to maternity units in Shenzen, China. PLoS One 2013;8(7):e70227.

・深セン市の妊婦の人口データと分娩施設のデータから20q圏内に分娩施設があるかないかを2ステップのfloating catchment area法(流域シミュレーションのことらしい)で解析。

2ステップでは

--ステップ1で20q圏内の妊婦の人口の和あたりの分娩施設のベッド数の和を計算。

--ステップ2でステップ1で求めた供給/需要の比率を地域ごとに集計。

そして、分娩施設から20q圏内の1000人の妊婦あたりの病床数を計算。

ステップ1から2への過程で重複地域が出る。ここの妊婦1000人あたりの病床数は各分娩施設の病床数が加算される。                      

・距離は直線距離を使用。

20q/h、時速40km圏内(つまり20q)を解析。

・ソフトはBaidu Map Geocoding APIを使用。また、ArcGISを使用。

・多くはこれまでの行政地区単位で問題ないが、ナンシャン西部とロンガン東部のアクセスが悪い。

 

 

55)Love D, Lindquist P. The geogrraphical accessibility of hospitals to the aged: a geographic information systems analysis within Illinois. Health Serv Res 1995;29(6):629-651.

・イリノイ州の老人病院214と各センサスブロック10796との直線距離の直近5病院をそれぞれ計測。

80%の老人が7.7km圏内に1つの老人病院あり、11.6km圏内に2つがある。

・都市部とそれ以外では直近の病院までの距離が異なる。

・考察でキャッチメントエリアを20マイル(32km)と考えている。

・直線よりもネットワーク解析の距離が20から25%増しとするWilliamsの論文を引用。

 

 

56)Parker EB, Campbell JL. Measuring access to primary medical care: some examples of the use of geographical information systems. Health Place 1998;4(2):183-193.

ArcINFOを用いて、スコットランド、西ウェチアン地区の18GPへのアクセスを解析。また、地方の救急外来へのアクセスも解析。

・郵便番号と医療機関位置を使用。

・直線距離とネットワーク解析の両者を使用。

ERまでの距離が近いほど、ウォークインの比率が高い。

・直近のGPへの平均直線距離は1.23km

GPまで30から45分かかると受診環境が悪いと住民が感じる。

 

 

57)Howard G, anderson R, Johnson NJ et al. Evaluation of social status as a contributing factor to the stroke belt region of the United States. Stroke 1997;28:936-940.

・南北カロライナ、ジョージア州がアメリカでも脳卒中の死亡率が高いことが背景。

・社会経済的に低い人が一般的にハイリスクといわれる。

・南北カロライナ、ジョージア州の40万人を対象の解析。

35-54歳では他の州と比べて脳卒中の比率は2倍以上高く、55-74歳でも1.3倍高い。

35-5455-74歳全体では、リスクは1.3倍。

・しかし、社会経済的な因子は16%しか関与しない。

GISではない>

 

 

58)Doi S, Inoue T, Ide H et al. Using geographic information systems to simulate patient access areas. Stud Health Technol Inform 2014;205:1120-1124.

・南関東の500mメッシュを用いた患者数とベッド不足の予測。GISを利用。

2025年以降、自宅から1時間圏内で病院を見つけることが難しくなす。

・南関東に1623病院、258794床。

 

 

59)Vanderschuren M, McKune D. Emergency care facility access in rural areas within the golden hour?: Western Cape case study. Int J Health Geogr 2015;14:5.

・南アフリカの西ケープ州での1時間以内の救急施設へのアクセス解析。

44の救急施設と29の補助医療機関があり、ゴールデンアワー(ここでは1時間としている)までの到達圏を解析。

ArcGISを使用。ネットワーク解析。事故現場と救急病院の位置、道路速度、総度制限のデータを使用。

・田舎での交通事故死の53%がゴールデンアワー以内に救急施設にたどり着けなかった。

 

 

60)Masoodi M, Rahizadeh M. Measureing access to urban health service using geographical information system (GIS): a case study of health seivice management in Bandar Abbas, Iran. Int J health Policy Manag 2015;4(7):439-445.

・イランのBandar Abbasでの医療機関アクセスを解析。

3つの解析方法を使用

--フローティング・キャッチメント法:直線距離の同心円で重複部分は積み増す。

--最短距離法:直線距離の最短距離・

--レスポンスタイム法:救急隊の現場到着時間をネットワーク解析する。

・医療機関は各地域の人口とは関連なく存在した。

3方法ではレスポンスタイム法が最も近似がよかった。

 

 

61)Luis AA, Cabral. Geographic accessibility to primary healthcare centers in mozambique. Geographic accessibility to primary healthcare centers in Mpzambique. Int J Equity Health 2016;15(1):173.

・モザンビークの初期診療所へのアクセス解析。

・車と徒歩で60分圏内と圏外を比較。

・徒歩では、90.2%の国土(66.7%の国民)、運転では66.9%の国土(93.73%の国民)60分圏外。

・ネットワーク解析、高低差も考慮。

 

 

62)Foley R. Assessing the applicability of GIS in a  health and social care setting: planning services for informal cares in East Sussex, England. Soc Sci Med 2002;55:79-96.(よくわからない)

・イギリスの東サセックスでの、無償の医療や社会サービスの入手可能性の評価にGISを活用。

・こうした無償のサービスの担い手は、隣人や親せきなどである。

MapINFOArcViewを使用。

 

 

63)Williams A, Schwartz WB, Newhouse JP et al. How many miles to the doctor? N Engl J Med 1983;309:958-963.

・アメリカの16週における医療サービスへの距離測定。

70から79年の間、都市部以外の地域あるいは25000人未満の町から自動車で10マイル以内に人口の80%25マイル以内に98%が何らかの医師にアクセスできる。

80年代にはこうした田舎の医療へのアクセスは改善。

・しかし、地理的に孤立した地域での改善は少ない。

・距離測定は、緯度経度から計算。33平方マイルのグリッドの中心を使用。

 

 

 

64)Kohli S, Sahlen K, Sivertun A et al. Distance from the primary Health center: a GHIS method to study geographical access to health care. J Med Syst 1995;19(6): 425-436.

・スウェーデンのプライマリケア医へのアクセス解析。

MapINFOを用いた直線解析。

・地区のセントロイドとプライマリケア医との直線距離を測定。

44%はプライマリケア医から1q、80%5q、89%10q圏内に居住。

 

 

65)Luo W. Using a GIS-based floating catchment method to assess areas with shrtage of physicians. Health Place 2004;10:1-11.

・オレゴン州を用いた小地区と医師との距離解析。それまでは、行政単位で医師対人口比を解析していたが、実態に合わなかった。

・小地域のセントロイドからある距離で円を書き、その中での人口医師比率を解析して、医師不足の有無を解析。

20マイル(自動車で30分)で円を描くと、医師不足の地域が出てくる。

 

 

66)Ong MEH, Tan EH, Yan X et al. An observational study describing the geographic-time distribution of cardiac arrests in Singapole: what is the utility of geographic information systems for plannning public access defibrillation? Resuscitation 2008;76(3):388-396.

・シンガポールの心停止の時間帯と場所のGISを用いた解析(場所の図示:ArcGIS使用)

・場所は郵便番号を使用。

2001101日=20041014日の2428人。平均年齢60.6歳。

67.8%の心停止が自宅で発生。

 

 

67)Bradyn L, Beere P. Population access to hospital emergency departments and the impacts of health reform in New Zealand. Health Informatics J 2006;12(3):227-237.

NZでの救急外来への移動時間をネットワーク解析(ArcINFO使用)により算出。

・同時に、60分以上の人口を計算。

・医療機関への新自由主義の導入で過疎地で医療アクセスが悪化と結論。

 

 

68)Roovali L, Kiivet RA. Geographical variations in hospital use in Estonia. Health Place 2006;12:195-202.

・エストニアでの市町村単位での病院アクセス解析。

・市町村のセントロイドと直近の病院との移動時間をネットワーク解析で算出。

・病院までの移動時間が長いほど、入院率や再入院率は低かった。しかし、在院日数に関してははっきりした結果が出なかった。

 

 

69)Talen E. Neighbourhoods as service providors: a methodology for evaluating pedestrian access. Environ Plann B Plann Des 2003;30(3):181-200.(総説)

・公園などの公共施設が近隣にあるかどうかを計測する際のGISに関する総説。

・例示では、直線距離で最短距離を計測。

・計測法としては

ーーContainer:行政区域内の施設数。

ーーCoverage:ある距離圏内の施設数。

ーー最短距離:ある地点から最短の施設までの距離。

ーーTravel cost:ある地点から総ての施設までの平均距離。

ーー重み付けをした施設数を距離の摩擦効果(坂道など?)で割ったもの

がある。

 

 

70)Martin D, Williams HCWL. Market-area analysis and accessibility to primary health-care centers. Environt and Plannning A 1992;24(7):1009-1019.Not Int

・イギリスのブリストル市をモデルとしたGPと登録住民との空間解析。

・患者カルテから郵便番号を抽出し、GPと登録住民との距離を測定して関係を数式でモデル化。

 

 

71)Kadobera D,Sartorius B, Masanja H,et al. The effect of distance to formal health facility on childhood mortality in rural Tanzania, 2005-2007. Glob Health Action. 2012 Nov 9;5:1-9. doi: 10.3402/gha.v5i0.19099.

・タンザニアでの28823人のコホートでの解析。

・医療機関と居住地のネットワーク距離と直線距離を計測し、5歳未満の死亡率を距離ごとに解析(2005年から2007年)

ArcViewを使用。

・ネットワーク距離が5kmを超えると、死亡率のオッヅは17%上昇。

 

 

72)Apparicio P, Abdelmajid M, Riva M, et al. Comparing alternative approaches to measuring the geographical accessibility of urban health seivices: distance types and aggregation-error issues. Int J Health Geogr 2008;7:7.(重要)

・都市部での直線距離、マンハッタン距離(縦と横の移動距離の和:斜辺を除く直角三角形の2辺の和でブロックが碁盤の目の時の移動距離の相当)とネットワーク解析での相関の解析。

・直線距離とネットワーク距離との相関係数は0.95であるが、細かいばらつきは存在した。特に、都市周辺部で誤差が大きかった。

・国勢調査での小地域での誤差は10%程度。

 

 

73)Mizen, Fry R, Grinnell D et al. Quantifying the error associated with alternative GIS-based techniques to measure access to health care services. AIMS Public Health 2015;2(4):746-761.

・イギリスのSwansea地区のGPへの家庭からのアクセスについて、計測方法間での誤差を指摘。

ArcGISを使用。

・居住地の人口重心をセントロイドにするのか、距離計算によるのもかで異なる。

・ネットワーク解析は直線距離よりも精度が高い。相関係数は、小地域では0.99、県単位では0.19

・直線距離とネットワーク距離の差は、都市部で大きく、田舎で小さい・

・アクセス解析には、ネットワーク解析か直線距離解析が最も用いられる。

 

 

74)Vujicic M, Yarbrough C. Estimation premium and out-of-pocket outlays under all child dental coverage options in the federally facilitated marketplace. J Pediatr 2017;182:349-355.

・アメリカで歯科診療を含む保険とそうでない保険と歯科専用保険の加入者での歯科診療における支出の差異の解析。

12種類の患者プロファイルを使用??

・歯科診療を含む保険加入者では、歯科診療における保険料と支出はそうでない保険と歯科専用保険の加入者よりも少なかった。

 

 

75)Kara F, Egrest IO. Accessibility of health care institutions: a case study by using GIS. Int J Sci LKnowl 2013;3(4):16-27.

・トルコのイスタンブールのある地区を用いたアクセス解析。

ArcMapとグーグルアースを使用。1キロ(徒歩15分)と3キロ(自動車15分)のバッファーを書き、各地区の中心地と直近の医療機関との距離をネットワーク解析で計算。

・ほとんどの住民が30分以内に医療機関にアクセス可能。

 

 

76)Munoz UH, Kallestal. geographical accessibility and spatial coverage medeling of the primary health care network in the Western Province of Rwanda. Int J Health geogr 2012;11:40.

・ルワンダのWestern県のプライマリケア施設へのアクセス解析。

ArcGISによるネットワーク解析。

・徒歩、徒歩と自転車、徒歩と公共交通機関でのアクセスを解析すると、60分以内のアクセスの人口比率は、徒歩では26.6%、自転車利用では58%、公共交通機関利用では34.3%であった。

 

 

77)Talen E, Anselin L. Assessment spatial equity: an evaluation of measures of accessibility to public playgrounds. Environ Plan A 1998;30:595-613.

・オクラホマ州Tulsa市における公園のアクセスを解析。

・方法は、重力モデル、平均移動距離、最短距離を使用。

・ソフトは、ArcViewSpaceStat

・距離はネットワーク?(記載がはっきりしないが、各地区のセントロイド間での距離を出している)。

 

 

78)Delmelle EM, Cassell CH, Dony C et al. Modelling travel impedance to medical care for children with birth defects using geographic information systems. Birth Defects Research (part A) 2013;97:673-684.

・フロリダにおける二分脊椎のこどもの医療機関へのアクセス解析。

・母親の出産時の現住所をマッピング。

・初めの1年間の入院先との距離測定。

・最速経路を用いた。自動車での移動。

・ネットワーク解析。

MapMakerInstantGeocoder, ArcGISを使用。

・田舎の子どもは、都会の子供に比べて2倍の移動時間(平均値で68.3分と38.3分)がかかる。

 

 

79)Martin D, Wrigley H, Barnett A, et al. Increasing the sophistication of access measurement in anrural healthcare study. Health Place 2002;8(1):3-13.

・イギリスの南西部の到達圏解析(自動車25/km、徒歩3km/h

・私用と公共交通機関での移動距離で到達圏。ネットワーク解析のようだが。

(方法論の解析)

 

 

80)Gjesfjeld CD. How far?: using geographical information systems (GIS) to eamine maternity care access for expectant mothers in a rural state. Soc Work Health Care 2011;50(9):682-693.

・ノースダコタ州での田舎の郡での産科ケアへのアクセスの解析。

・妊婦の居住郡と出産した医療施設のある郡との距離測定。

ArcGISを用いて、居住する郡のセントロイドと医療機関との直線距離を測定。

18%は居住地と出産施設とが40マイル(64キロ程度)よりも長い。

 

 

81)共立圭治。複数の最短距離検索を目的とした経路検索システムの提案。一般社団法人、地理情報システム学会、2007年度第16回講演論文集

https://www.gisa-japan.org/conferences/proceedings/2007/papers/8/8-3.pdf#search=%27%E5%85%B1%E7%AB%8B%E5%9C%AD%E6%B2%BB+%E8%A4%87%E6%95%B0%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%9F%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2%27

・到達圏解析の概説。

・最短距離解析を複数にして、到達圏解析としていることを説明。

 

 

82)Fone DL, Christie S, Lester N. Comparison of perceived and modelled geographical access to accident and emergency departments: a cross-sectional analysis from the Caephilly Health and Social Needs Study. Int J Health Geogr 2006;5:16.

・イギリスのウェールズでの救急外来へのアクセスの調査。

・アンケートの11853人を対象。

MapINFOのドライブタイムを使用。表に速度の記載あり。

・患者のアクセスの良しあしの感覚と実際の距離計測との相関を解析。

・全体の到達時間の中央値は12.3分。

・アクセスが悪いと感じた人の運転時間の中央値は、よいと感じた人の中央値より長かった。

・アクセスの良しあしとGISでの距離の相関は高く、特に家族全員が車を持つ家庭ではその値が高かった。

・直線距離をアクセスの指標として使用できる。

 

 

83)Apparicio P, Cloutier MS, Shearmur R. The case of Monteal's missing food deserts: evaluation of accessibility to food supermarkets. Int J Health Geogr 2007;6:4.

・モントリオールの食品店へのアクセスが悪い地域の解析。

・国勢調査の小地域と食料品店とのネットワーク距離(ArcGIS)を使用。

・アクセスの悪い地域の直近のスーパーへの距離の平均は816メートル。

 

 

84)Christie S, Fone D. Equity of access to tertiary hospitals in Wales: a travel time analysis. J Public Health Med 2003;25(4):344-350.【重要】

・イギリスのウェールズにおける各小地域の3次病院への移動時間の解析(ネットワーク解析)

 

MapINFOでネットワーク解析。

 

85)土井俊祐、井上崇、井出博生ほか。患者受療圏モデルによる医療需要超過地域のマッピング、地域医療政策のための患者数の将来推計と需給評価。医療情報学 2013;33(6):301-310.

・千葉県を500メートルメッシュで区切り、各メッシュの将来人口を推定し、必要病床数を推計。

・受療圏の時間解析は、アドバンスト・コア・テクノロジーのACT距離計算システムでネットワーク解析。

 

 

86)Martin D, Roderick P, Diamond I, et al. Geographical aspects of the uptake of renal replacement therapy in England. Int J Population Geogr 1998;4(3):227-242.・イングランドの腎移植、腎透析へのアクセス解析。

Autoruoteというネットワーク解析ソフト使用。

5800カルテと53腎センターとの距離と時間をネットワーク解析。

・距離や移動時間が長くなると、腎透析、腹膜透析、腎移植の比率低下。

 

 

87)Ray N, Ebener S. AccessMid 3.0: computing geographic coverage and accessibility to health care services using anisotropic movement of ptatients. Int J Health Geogr 2008; 7: 63.

ArcViewのエクステンションであるAceesModの紹介。

・ネットワーク解析で医療機関へのアクセスが解析できる。

 

 

88)Pearce J, Witten K, Bartie P. Neighbourhoods and health: a GIS approach to measuring community resource accessibility. J Epidemiol Community Health 2006; 60: 389-395.

ArcMapArcINFOを用いて、NZの小地域の健康関連施設(レク施設、食品店などの小売り施設、教育施設、医療機関、マオリの聖地)へのネットワークを用いたアクセス解析。・自動車での移動を念頭。

・食品店へのアクセスでは、1分以内から244分までばらつきあり。

・医療機関へのアクセスの中央値は、2.05分。

 

 

89)Wang F, Luo W. Assessing spatial and nonspatial factors for healthcare access: towards an integrated approach to defining health professional shortage areas. Health Place 2005;11:131-146.

・イリノイ州でのプライマリケア医へのアクセスを地理的、社会経済学的に解析。

・地理的には小地域とプライマリケア医との時間(ネットワーク距離で30分圏)に関して2ステップ・キャッチメント法で解析。

 

 

90)Allard SW, Tolman RM, Rosen D. Proximity to service providers and service utilization among welfare recipients: the interaction of place and race. J Pollicy Analysis and Management 2003;22(4):599-613.

・デトロイト近郊の3郡における精神疾患および薬物乱用に関する福祉サービスの利用と距離との関係を解析。

・施設から半径1.5ないし3マイル圏内の人口解析。

・距離近い方が利用率高い、また、黒人の利用率は低い。

 

 

91)Luo W, Wang F. Measures of spatial accessibility to health care in a GIS environment: synthesis and a case study in the Chicago region. Environm and Plannning B: Plannning and Design 2003;30(6):865-884.【重要】

2段階フローティングキャッチメントエリア法と重力モデルでの、プライマリケア医へのアクセスをシカゴで解析。

・著者は、重力モデルよりも2段階フローティングキャッチメント法を推奨。

・センサスで人口、プライマリケア医のデータを使用。

・直線距離ではなく、ネットワーク解析で移動時間で解析。

・到達圏は20分から50分で解析。

 

 

92)Witten K, Exeter D, Field A. The quality of urban environment: mapping variation in access to community resources. Urban Studies 2003;40(1):161-177.

GISを用いて娯楽施設、公共交通通信施設。買い物施設や銀行、教育施設、医療施設、社会文化施設へのアクセスを解析。ニュージーランド。

・ネットワーク解析。

 

 

93)Ziliaskopoulos AK, Mahmassani HS. A note on least time path computation considering delays and prohibitions for intersection movements. Transportation ResearchB 1996;30(5):359-367.【よくわからず】

・ネットワーク解析において、最短経路法では交差点での転回の時間解析に難がでる。

 

 

94)Haynes R, Lovett A, Sunnenberg G. Potential accessibility, travel time, and consumer choice: geographical in general registrations in Eastern England. Environment and Plannning A 2003;35:1733-1750.

・イギリス東イングランドのケンブリッジシャー、ノーフォーク、サフォークでの住民200万人に関する居住地と一般医の登録先との検討。

・車での移動時間と登録一般医との関連では、56%が直近の一般医に登録。

・直近の一般医への登録の比率は都市部で低く、地方で高い。

・車での移動時間が1分伸びるとその一般医への登録率は29%下がる。

481人のGP373小地域(100メートルメッシュに区切る)

・ネットワーク解析で移動時間、直線距離も計測。

ArcINFO使用。

 

 

95)Hewko J, Smoyer-Tomic KE, Hodgson MJ. Measuring neibourhood spatial accessibility to urban amenities: does aggregation error matter? Environmenta and Plannning A 2002;34:1185-1206.

・小地域などを代表点で表すことによる距離などの計測誤差に関する議論。

・例示として、カナダのエドモントンの公園、公共ホール、娯楽施設へのアクセスを使用。

・セントロイドの最短距離、人口で重みづけしたセントロイドの距離、郵便番号区域(最小単位で人口位置の代表化がないと仮定)での人口での重みづけでの距離の3通りで解析(すべて直線距離)

 

 

96)Phibbs CS, Luft HS. Correlation of travel time on roads versus straight line distance. Med Care Res Rev 1995;52(4):532-542.

NY州の大きな交差点(ZIPの地域に近い高速の交差点と160病院との)直線距離と実際の移動時間との相関を解析。

・相関係数は0.987で、15分未満に限定すると0.826

 

 

97)Fortner , Rost K, Zhang M, et al. The impsct of geographic accessibility on the intensity and quality of depression treatment. Med Care 1999;37:884-893.

・アーカンソー州の106人の鬱患者の治療歴のレビュー。

・医療施設への距離が長いと受診回数が減少する(多変量解析)

・移動時間は、ArcViewでネットワーク解析。

 

 

98)O'Reilly D, Stevensen M, McCay C, et al. General practice out-of-hours service, variations in use and eqality in access to a doctor: a cross-sectional study. Br J Gen Pract 2001;51:625-629.

・北アイルランドでの4か所の時間外センターへの電話相談者110357人の解析。

・これらの施設へのネットワーク解析での距離と時間と相談との解析。

・相談は、施設に近いこと、医療過疎地域だと回数が増え、病状とは関連がない。

・施設への距離が1キロ離れるとGP受診回数は0.978倍となる。

 

 

99)Boscoe FP, Henry KA, Zdeb MS. A nationwide comparison of driving distance versus straigh-line distance to hospitals. Prof Geogr 2012;64(2):doi:10.1080/00330124.2011.583586.【重要】

・アメリカの小地域66011地区と病院5111のうち直近のものとの直線距離と運転距離との相関。

・直線距離は球面三角法で計測して直近のものを同定。

・運転距離はグーグルマップにSAS FILENAME URL methodsを利用。

・距離の相関の二乗は0.9を上回る。直線の約1.4倍が運転距離。

・直線距離は運転距離を代用できるが、運転距離は手軽にできるようになってきたのでこちらが良い。

 

 

100)Bamford EJ, Dunne L, Taylor DS, et al. Accessibility to general practitioners in rural South Australia. Med J Australia 1999;171:614-616.

・オーストラリアの人が住む遠隔地1170地区と109人のGPとの道路距離を解析。

・ネットワーク解析での道路距離。

GPとの距離は0から677キロで、平均は58キロ。

513地区(43%)はGPから20キロ以内であり、173地区(15%)は80キロを超えた。

 

101)Haynes R, Bentham G, Lovett A, et al. Effects of distance to hospital ans GP surgery on hospital inpatient episode, controlling for needs and provision. Soc Sci Med 1999;49:425-433.

・イギリスのケンブリッジシャー、ノーフォーク、サフォォークの555地域の直近への病院とGPへの距離と入院率の解析。

・入院回数は470659回。

・距離は直線距離を使用。

・病院への距離が長くなると入院率は低下、同様にGPへの距離が長くなると入院率は低下。

 

 

102)De Luca G,Petrelli A,Landriscina T, et al. Geographic and socioeconomic differences in access to revascularization following acute myocardial infarction. Eur J Public Health 2016;26(5):760-765.

・イタリアのピエモンテ(住民440万人)におけるCCUまでの運転時間とPTCAの実施率の比較。

・運転時間はネットワーク解析。

66097人の心筋梗塞事例。19466人がPTCA

20分未満に比べて、PTCAの実施率が20から40分では0.84倍、40分以上では0.78倍になる。

 

 

103)Randcliff E, Delmelle E, Kirby RS, et alFactors associated with travel time and distance to access hospital care among infants with spina bifida. Matern Child Health J 2016;20:205-217.

・フロリダでの612人(199811日から20071231日)の二分脊椎のこどもの病院へのアクセスを解析。

ArcGISでネットワーク解析。

・病院への移動時間は平均45.1分、中央値25.9分。

・移動時間が30分以下の子供に比べて、それを超える田舎のこどもはアクセス回数が少ない。

 

 

104)Fishman J, McLafferty S, Galanter W. Does spatial access to primary care affect emergency department utilization for nonemergent conditions? Health Serv Res 2016, doi:10.1111/1475-6773.12617.(よくわからず、KDEが不明)

・シカゴの2007年から2011年の救急外来の利用と患者住所から病院までの距離と関係を解析。

ArcGISを使用。

・病院と住居のZIPコードを使用。

2段階フローティングキャッチメント法やKDE(?)などの直線距離を利用。

・医療機関が少ない地区とプライマリケアへのアクセスが悪い地区で緊急性の低い救急外来の利用が多かった。

 

 

105)Luo W, Qi Y. An enhanced two-step floating catchment area (E2SFCA) method for measuring spatial accessibility to primary care physicians. Health Place 2009;15:1100-1107.

2段階フローティングキャッチメントエリア法、重力モデルでイリノイ州北部のプリマリケアへのアクセスを解析。

・さらに、2段階フローティングキャッチメントエリア法に移動時間に重みづけ(enhanced)

・対象人口は123万人。約1キロのグリッドで区分け。

・距離や移動時間はArcGISのネットワーク解析。

・解析範囲は30分圏内で10分以下、10から20分、20から30分で重みづけを変えている。

 

 

106)Panciera R, Khan A, Rizvi SJR, et al. The influrence of travel time on emergency obstetric care seeking behavior in the urban poor of Bangladesh: a GIS study. BMC Pregnancy Childbirth 2016;16:240. doi 10.1186/s12884-016-1032-7.

・バングラデシュのシリット市の貧困者の産科救急の利用と施設までの距離の解析。

ArcGISのネットワーク解析を使用。手段は書いていないが太い道路で時速11.5キロ、細い道路で時速5キロとなっている。

・貧困者では、直近の医療機関の移動時間が5分延びると利用率は30%低下する。

 

 

107)Stentzel U, Piegsa J, Freidrich D, et al. Accessibility of general practitioners and selected specialist physicians by car and by public transport in a rural region of Germany. BMC Health Serv Res 2016, doi 10.1186/s12913-016-1839-y.

・ドイツの地方のフォルポメルン-グライスワルド地域の老人の医療機関へのアクセスをネットワーク解析で自家用車と公共交通機関で比較。

・自家用車では、GP0.1から22.9分、専門医には0.4から42.9分。しかし、公共交通機関では、平均でGP99.3分、内科医に143.0分、眼科医に129.3分、泌尿器科医に159.9分かかる。

・公共交通機関は自家用車の代替にならない。

 

 

108)Shaikh MA, Shabbar M. Spatial distribution and accessibility to public sector tertiary care teaching hospitals in Karachi: a geographic information systems application. J Pak Med Assoc 2016;66(7):889-892.

・カラチでの公立3次医療機関へのアクセスの解析。

ArcMApArcGISを使用し、ネットワーク解析と直線バッファーでの解析。

・バッファーでも到達圏でも3,6、9キロの圏域を作ると、カラチの町の大半はカバーされていることがわかる。なお、居住人口への言及はない。

 

 

109)Donohoe J, Marshall V, Tan X, et al. Spatial access to primary care providers in Appalachia: evaluating current methodology. J Prim Care Community Health 2016;7(3):149-158.

・アメリカのアパラチア山脈周辺のプライマリケアへのアクセスの解析。

2段階フローティングキャッチメント法を使用。移動時間はネットワーク解析。

ArcMapArcGISを使用。到達圏は60分までとした。

・都市部は地方よりも移動時間が少ない。

・ほとんどは10分以内の運転でプライマリケアに達することができる。

 

 

110)Chong S, Byun R, Jalaludin BB. A feasibility study using geographic access to general practices and routinely collected data in public health and health sresearch. Public health Res Pract 2015;25(4):e2541542.

・オーストラリアの南西シドニー地区における妊婦の周産期一般診療と出生前サービスへのアクセスの解析。

63074出産を対象。

1km2kmの正円とネットワーク距離でのバッファーを書いて、アクセスの解析。

ArcGISを使用して、ネットワークバッファーと正円となる直線バッファーを描画。

・直近の5つの周産期一般診療施設へ到達できる距離は、2.3km±3.0kmで中央値は1.4km

 

111)Roderick P, Clements S, Stone N, et al. Whatdetermines geographical variation in rates of acceptance onto renal replacement therapy in England? J Health Serv Res Policy 1999;4(3):139-146.

・英国での腎不全患者の腎移植や透析に対するアクセス解析。

・居住地は100メートルグリッド。人口で重み塚したセントロイドを使用。

・直線距離とネットワーク解析での解析。

・年齢や性別、社会経済状況、人種等でも異なるが、直近の透析機関等への距離も影響を与え、特に道路による移動時間が影響する。

 

 

112)McGrail MR, Humphreys JS. Spatial access disparities to primary health care in rural and remote Australia. Geospatial Health 2015;10(2):358.

【アクセス指数の定義が不明】

・オーストラリアのへき地におけるプライマリケアへのアクセス解析。

2段階フローティングキャッチメントエリア法を使用。

・到達時間は、ArcViewでネットワーク解析。

・キャッチメントエリアは、304570120200分の圏域。

・人口で重みづけしたセントロイドを使用。

・へき地間でプライマリケアへのアクセスにばらつきあり。

 

 

113)Tansley G, Schuurman N, Amram O, et al. Spatial access to emergency services in low-and middle-income countries: a GIS-based analysis. PLoS One 2015, doi:10.1371/journal.pone.0141113.

・ハイチとナミビアの救急医療へのアクセス解析。

GISのネットワーク解析。ArcMapを使用。

・5,10,50キロの到達圏での解析。

・到達圏の周りの1キロのバッファーも作成(?)

100平方メートルごとのグリッド解析。

・医療機関をレベルA:1晩過ごせるベッドあり24時間対応、電気と水が入手可能。レベルBAのほかに点滴、血液、基本的な外科手技が可能、レベルC3次医療機関でレベルBをすべて満たし50床以上のベッドあり。

・ハイチでは25%、ナミビアでは51%の住民が50キロ以上の移動でも24時間体制のレベルAなどの低次医療を受けることができない。

・ハイチでは51%、ナミビアでは72%50キロ圏内で高次医療を受けることができない。

・考察で、カナダでは78%、アメリカでは84%が1時間以内に3次医療機関に到達できると述べている。

 

 

114)Jin C, Cheng J, Huang Z, et al. Spatial inequity in access to healthcare facilities at a county levelin a developing country: a case study of Deqing County, Zhejiang, China. Int J Equity Health 2015;14:67.

・中国浙江省徳清県(人口49.2万人)における医療機関へのアクセスを解析。

・高速道路のネットワーク解析(ArcGIS使用)で、クラス1は時速80キロ、クラス260キロ、クラス340キロ、クラス4は30キロと設定。

・県レベルの病院へのアクセスは、15分圏で住民の50.03%30分圏で95.77%60分圏で100%をカバー。

・市町村レベルの病院へのアクセスは、5分圏で住民の55.14%15分圏で98.04%30分圏で100%をカバー。

・村レベルの診療所のカバー率は、居住住居でみると5分圏に57.86%10分圏で92.65%15分圏で99.22%をカバー。

・移動時間で重みづけをすると、5分圏内に30.87%15分圏内に80.46%30分圏内に99.88%をカバー。

 

 

115)Vadrevu L, Kanjilal B. Measuring spatial equity and access to maternal health services using enhanced two step floating catchment area method (E2SFCA) - a case study of the Indian Sundaarbans. Int J Equity Health 2016;15:87. doi 10.1186/s12939-016-0376-y

・インドのサンダルバンにおける産科アクセスを2段階フローティングステップ法で解析。ArcGISを使用。道路と水路によるネットワーク解析。

60分到達圏を使用。

87村の平均の直近の産科医師までの所要時間は平均で33.81分。

87村のうち52村はインドのプライマリケアのスコアでスコアレスとなる。

10村は、どんな産科サービスにもアクセスできない。

26村は、1000妊婦当たりの医師数が1未満。

56村は、1000妊婦当たりの医師数が3.54の平均値を下回る。

 

 

116)Karkee R, Binns CW, Lee AH. Determinants of facility delivery after implementation of safer mother programme in Nepal: a prospective study. BMC Pregnancy Childbirth 2013;13:193.

・ネパールのKaski地区での施設での分娩を規定する因子の解析。

・到達時間は徒歩か乗り物で30分未満、30から60分、60分超で分類(測定方法の記載なし)。

644人の妊婦を解析。

・中等教育以上の教育を受けると施設分娩のオッヅは12.39、産前健診を4回以上受けるとオッヅは2.15、自宅から分娩施設までの移動時間が30分以内だと11.61

 

 

117)Miller HJ. Modelling accessibility using space-time prism concepts within geographical information systems. Int J Geogr Information Systems 1991;5:287-301.

・到達圏を解析する際の空間時間プリズム概念の提唱。

・到達圏は時間帯による変動がある(ラッシュアワーなど)

・交差点の転回時間も数理的に考慮。

ArcINFOにおけるネットワーク解析に言及。到達圏解析には、version5ではうまく対応していない。

ArcGIS10版では、PPAToolbox(ミラーの指摘したpotential path area)が言及されている。

http://www.arcgis.com/home/item.html?id=06e3bc6e935341e4a2b2d79bea46d368

 

 

118)Okabe A, Kitamura M. A computational method for market area analysis on a networl. Geographical Analysis 1996;28:330-349.

・ネットワーク解析における商圏解析の概念の提示。

・最短経路問題と移動時間を計算。

・大規模店舗に客は足をむけやすいとするHuffモデルによる重み付けを行ってネットワーク上で解析。

 

 

119)Miller HJ. Measuring space-time accessibility benefits within transportation networks: basic theory and computational procesures. Geographical Analysis 1999;31:187-212.

・アクセスを解析するモデルを3つ提示

--空間時間プリズム概念(到達圏解析)

--魅力アクセスモデル(魅力が客を引きつける)

--輸送、土地利用システムによる便益(運賃など)。

 

 

120)Gittelsohn A, Powe NR. Small area variation in health care delivery in Maryland. Health Ser Res 1995;30:295-317.

・メリーランド州における小地域解析。

・距離の計測方法は明示されていない。

・整形外科、血管外科、緊急性の高くない手術では、施設から遠いとその利用率が下がる。

・収入が多いと緊急性の高い疾患や手技で入院する率は下がるが、隆鼻術や乳房縮小術、眼瞼形成術のような緊急性の低い手技の比率は高くなる。

・収入が増えると冠動脈疾患の比率は下がるが、血管バイパスやカテ治療の比率は高くなる。

 

 

121)Nemet GF, Bailey AJ. Distance and health care utilization among the rural elderly. Soc Sci Med 2000;50:1197-1208.

・バーモント州オーレアン郡での居住地とプライマリケア医との距離と受診回数との解析・距離や受診回数は郵送によるアンケートにて。GISによる解析ではない。

・距離が遠いほど、受診回数は減る。

 

 

122)O'Sullivan D. Using desktop GIS for the investigation of accessibility by public transport: an isochrone approach. Int J Geographical Information Science 2000;14(1): 85-104.

ArcViewを用いた到達圏のポリゴンを使用して、公共交通機関(鉄道、地下鉄、バス)を利用した到達圏解析。

・グラスゴーをモデルとしている。

 

 

123)Matsumoto M, Ogawa T, Kashima S, et al. The impact of rural hospital closure on equity of commuting time for haemodialysis patients: simulation analysis using the capacity-distance model. Int J Health Geogr 2012;11:26.

・広島県内の7374人の透析患者について地方5病院ないしは都市部4病院の閉鎖が当たるアクセスの変化を解析。

GISで道路距離モデルと病院の対応能力モデルで解析。県内に98の透析施設あり。

ArcGIS利用。居住地は小地域は大字・町名?

・透析施設は郵便番号。

・地方と都市部のアクセス時間の中央値は、地方15分、都市部7分。

・地方5病院の閉鎖で距離モデルでは36.1%の患者が受診先変更。ジニ係数は16%上昇。90分以上のアクセス時間の患者は72倍となる。

・都市部の4病院の閉鎖では患者アクセスに影響はない。

 

 

124)Branas CC, MacKenzie EJ, Williams JC, et al. Access to trauma centers in the United States. JAMA 2005;293:2626-2633.【重要】

・アメリカの外傷センターへのアクセス解析

45分と60分を選んだのはgolden hour60分であるため

・外傷センターのデータベースと各ブロックの人口で解析。

・プログラムはフォートラン

・自動車速度は、都市部で時速20.1マイル(約32キロ)、都市周辺で時速47.5マイル(約76キロ)、田舎で時速56.4マイル(90キロ)として計算。

・距離計測の方法は詳細を書き込まれていないがLoveらの論文を引用としている。

・全米で45分以内と60分以内に到着できる人口の比率はそれぞれ69.2%および84.1%

4670万人は1時間以内に到着できないが、4280万人は20以上の施設に1時間以内に到着できる。

26.7%および27.7%45分および60分以内に到着できるが、ヘリコプターによる。

 

 

125)Hameed SM, Schuurman N, Razek T et al. Access to trauma systems in Canada. J Trauma 2010;69:1350-1361.【重要】

・カナダでのレベル1と2の外傷センター(カナダ国内に32か所、各県の教育病院ないしは中核病院)へのアクセスの研究。

GISを用いたネットワーク解析。道路はCanMap Route Logisticsを使用。

・解析はArc GISとネットワークアナリシスエクステンションを使用。1、2、4時間到達圏を解析。

・このうち、ゴールデンアワーの問題で1時間到達圏を使用。

・病院とセンサスブロックとの距離をネットワーク解析。

1時間圏内に居住する人口の比率は77.5%だが、地理的なばらつきがある。

 

 

126)Higgs G. A literature review of the use of GIS-based measures of access to health care services. Health Serv Outcome Res methodol 2004;5(2):119-139.

GISを用いた医療機関へのアクセスの総説。

GISでのバッファーの利用、オーバーレイでの患者所在地の表示、ネットワーク解析を紹介。

・住民の位置は、グリッドやZIPを使うことが多い。

 

 

127)Kwan MP, Hong XD. Network-based constraints-oriented choice set formaion using GIS. Geographical Systems 1998;5:139-162.

・ネットワーク解析での空間時間制約下での移動のモデル。(空間時間プリズム)

ArcINFOを使用。

・速度制限、一方通行、交差点での遅延などの速度を規程する因子がある。

・遅延時間としては、乗り換え、待ち時間、駐車などがある。

・さらにその街の道路に関する個人の知識の問題もある。

・したがって、個人ごとのプリズムモデルが必要。

・実際の交通での再現がないと、モデルは現実から遠く離れる。

 

 

128)Kivell P, Mason K. Trauma systems and major injury centers for the 21st century: an option. Heath Place 1999;5:99-110.

・イギリス全土を3024時間365日の外傷センターでカバーする構想。

・センサスと保健当局の資料で到達圏を解析

・しかし、GISソフトの言及や解析方法の詳細はなし。50qのバッファーをセンターから作り、人口比率を解析しているようである。

 

 

129)Miller HJ,Wu YH. GIS software for measuring space-time accessibility in transportation planning and analysis. GeoInformatica 2000;43(2):141-159.

・ネットワーク解析でアクセスではなく、交通機関のスループットを解析。

ArcINFOC++を利用。

・ソフトウェアの作成には、空間時間プリズム、施設の魅力性、各個人の便益を考慮。

 

 

130)Bowring BR. Total inverse solution for the geodesic and great elliptic. Survey Review 1996;22:261(461-476.)

・地球の球面と測地線や楕円の逆問題解。(内容理解できず)

 

 

131)Jones AP, Bentham G, Horwell C. Health service accessibility and deaths from asthma. Int J Epidemiol 1999;28:101-105.

・イギリスにおけるへき地での喘息死亡(768例)の解析。

・距離や時間測定はArcINFOを使用。

・住所は〒、医療機関はNHSのイヤーブックを使用。

1次ないし2次医療機関への移動時間が10分のびると死亡の相対危険度は1.07倍(P=0.04)となる。(しかし、いろいろな交絡因子を除くとP値が有意でなくなる)

 

 

132)Joyce CM, Wang WC, Cheng TC. Changes in doctors' working hours: a longiotudinal analysis. Med Care Res Rev 2015;72(5):605-621.

・豪における医師の労働時間と満足度の調査(2008-2012年)

2319人、延べ11595人・調査(5時点を調査)。医師のワークアンドバランスのアンケート調査を実施。当初は43.04時間/週で4年間で0.14時間/週減少。

・過去の文献では医師の平均労働時間は、1997年には47.6時間/週、2012年には42.7時間/週。しかし、高齢医師は、週43時間から週10時間程度減少している。

・この期間に労働時間は減少。特に、男性医師、高齢医師、子供の少ない医師で顕著。

・専門医、体調の悪い(働き過ぎ)の医師には時短は満足度高い。

・労働時間が長いと満足度少ない。

 

 

133)Wan N, Zou B, Steinberg T. A three-step floating catchment area method for analyzing spatial access to health services. Int J Geogr Inform Sci 2012;26(6):1073-1089.

2段階フローティングキャッチメント法に移動にかかるコストを加味した競合(移動時間の長さで重みづけを買える)を含めた3段階フローティングキャッチメント法

ArcGISを使用。プライマリケア医はテキサス保健当局からリストを入手、住民のブロックは2000年のセンサスから。

・受診に関する移動は、直線距離やネットワーク距離よりも使い勝手が良い移動コスト(ここでは移動時間)を用いた:ArcGISOrigin-Destination Cost Matrix関数:最短経路等を出す関数で移動時間の計測ができる)

・テキサス州のオースチン・サンアントニオでのプライマリケア医へのアクセスの解析の例示。

 

134)Dai D, Wang F. Geographic disparities in accessibility to food stores in southwest Mississippi. Environ Plann B: Plann Des 2011;38:659-677.

・カーネル密度(施設からの一定の距離圏で確率が減少する重みづけ関数)を加味した2段階キャッチメントエリア法でミシシッピ州の南西部の食品店砂漠(食品の買い物難民)を解析。

51.7万人の地域で907の食料提供店がある。住民の居住地はセンサスを利用(人口で重みづけしたブロックのセントロイド)。

ArcGISを使用し、15マイルのバッファーを作成。

・都市部の社会経済的に問題ある人は食料品店のアクセスは悪くなかったが、車のない家庭や低収入の過程ではアクセスが悪かった。

・また、文化的に障壁のある地区ではアクセスが悪かった。

 

135)Lisonkova S, Sheps SB, Janssen PA, et al. Birth outcomes among older mothers in rural versus urban areas: a residence-based approach. J Rural Health 2011;27:211-219.

・田舎(1万人未満の町村)と都市部の高齢出産(35歳以上)の予後の比較。カナダのブリティッシュコロンビア州。

29698人を対象。距離計算はArcGISで直線距離を計測。

・田舎の高齢出産では、帝切やSFDの比率が低く、周産期死亡やLFDの比率が高かった。

・緊急帝切やみ忸怩、NICU入院は差がなかった。

・病院への距離が長いと周産期死亡率は高くなった。

 

 

136)Zulian G,Donisi V,Secco G, et al.How are caseload and service utilizatrion of psychiatric services influenced by distance? A geographical approach to the study of community-based mental health services. Soc Psychiatry Psychiatr Epidemiol 2011;46:881-891.

・イタリアでの精神病患者の地域精神病センター、精神科入院、精神科外来と居住地からの距離の解析。12347人。

・距離測定はジオコード化したデータをArcGISNetwork Extensionで解析。

・距離が10キロ離れると、地域精神病Cの人口に対する利用者は80%、入院施設の利用者は60%、外来受診者は85%減少する(数分の1となる意味)。

・単回帰を行うと、距離が(単位は1qと思われるが記載なし)長くなると、急性期の入院病棟の利用が1.5%、地域精神病Cの利用が2.0%、外来の利用が2.1%減少した。

 

137)Senior ML, New SJ, Francis BJ. Geographic influences on the uptake of infant immunizations: 2. disaggregate analysis. Environment Planning A 1993;25:467-479.

・イギリスでの母親に接種に関するインタビュー。

・接種率を上げるのには、子育てへの関与、家族の病気、教育、片親が関与。

・距離と接種率との関連ははっきりしない。

・距離測定の詳細の記載なし。

 

138)Slack R, Ferguson B, Ryder S. Analysis of hospitalizaiotn rates by electoral ward: relationship to accessibility and deprivation data. Health Ser Management Res 1007;10:24-31.

・イギリスの地区保健当局における病院の利用度合いの解析。

・移動時間は詳細はないものの、選挙区を用いて道路での所要時間を計測。時間は、5分未満、5から10分、10から15分のように5分ごとに区分。

・病院へのアクセス(私的および公共交通機関)は、病院の利用に影響を与える。

 

139)Shigeoka H. The effect of patient cost sharing on utilization, health, and risk protection. Am Econ Rev 2014;104(7):2152-2184.

・日本では、69歳に比べて70歳では自己負担が60から80%減少する。

70歳になると外来と入院の受診回数は増える。

・しかし、死亡率や罹患率に大きな影響を与えない。

 

140)Silverstein M, Sales AE, LKoepsell TD. Health care utilization and expenditures associated with child care attendance: a nationally representative sample. Pediatrics 2003;111(4):e371.

・保育所に行っている児とそれ以外の児(0から5歳児)との疾患のかかり方に関する調査。

871人を対象で484人が親以外の保育を受けていた(48.4%が保育所、9%が友人、20%が家へのシッター)。

・保育所に通所する子供は、外来受診回数、救急外来受診が多く、医療費も高かった。

 

141)Gabrysch S, Campbell OMR. Still too far to walk: literature review of the detereminants of dilivery service use. BMC Pergnancy Childbirth 2009;9:34 doi:10.1186/1471-2393-9-34.

・発展途上国で熟練者のいる施設出産が多いので、施設利用の因子を把握するための文献レビュー。

・高齢出産、教育、富、少産、前回施設出産、出生前検査が施設出産を予知させる因子。・地理的な距離は利用を減らすが、決定的なことは言えない。

 

142)Haynes R, Jones A, Sauerzapf V, et al. Validation of travel times to hospital estimated by GIS. Int J Health Geogr 2006;5:40 doi:10.1186/1476-072X-5-40

・イングランド北部における475人のがん患者の8病院への自動車によるアクセス時間をGISだけで推定。【重要】

・最短距離経路を割り出してその移動時間を推定。また、実際の移動時間と直線距離と比較。

・ネットワーク解析。

・推定した時間と実測の移動時間は強い相関(相関係数0,836)。

50%の移動時間は5分以内、77%10分以内、90%15分以内。

・推定値が過大・過小は対称性あり。

・実測値が時間超過した場合、その原因は渋滞。

 

143)Thaddeus S, Maine D. Too far to walk: maternal mortality in context. Soc Sci Med 1994;38(8):1091-1110.(よくわからず、ただただ長い)

・妊婦死亡に関する文献的な考察

・母体死亡の要因としては、1.医療を受けようとする決断の遅れ、2.医療機関への到達の遅れ、3.適切な治療を受けることの遅れがある。このうち、決断と到達に距離は関係。

・距離が長い受診は減るが、多くの住民は都市部に在住している。

 

144)Cheng Y, Wang J, Rosenberg MW. Spacial access to residential care resources in Beijing, China. Int J Health Geogr 2012;11:32

・中国北京市の老人介護施設へのアクセス解析。

・最短経路法と2段階フローティングキャッチメントエリア法を使用。

・時間距離だけを使うと、都市周辺部より中心部でアクセスが良い。

・しかし、時間距離に介護施設の資源を加味するとそれほどでもない。

・居住地はセンサス、介護施設は市当局から。

・自動車の速度は道路種ごとに設定。ArcGISを使用。

 

145)Hvelplund A, Galatius S, Medsen M, et al. Influence of distance from home to invasive centre on invasive treatment after acute coronary syndrome: a nationalwide study of 24910 patients. Heart 2011;97:27-32.

・デンマークの心筋梗塞と不安定狭心症患者の自宅から侵襲的措置のできる施設までの距離と侵襲的な処置の実施率との比較。24910人を対象。

33%21km未満、33%2164km34%64km超に居住。

・距離は道路の移動距離(Statistics Denmarkが解析としかない)。

21km未満では心カテでのアンギオグラフィーを77%実施、64km超では68%

・再疎通率は、遠方の患者の方が悪い。

 

146)Raknes G, Hansen EH, Hunskaar S. Distance and utilization of out-of-hours services in an Norwegian urban/rural district: an ecological study. MBMC Health Ser Res 2013;13:222.

・ノルウェーの時間外受診(プライマリケアを提供する時間外医療機関への受診)と居住地からの距離を解析。

・距離測定は、ArcViewでのネットワーク解析。人口のセントロイドと医療機関との距離測定。確認には、Google Mapを使用。

・解析対象人数は141,342人。

・セントロイドと施設との距離を計測。

・距離が43キロで外来受診率は半分になる。急性疾患でも50キロで受診率は22パーセント減少。

 

147)Goodman DC, Barff RA, Fisher ES. geographic bariiers to child health services in rural northern New England: 1980 to 1989. 1992;8(2):106-113.

・医療資源が大都市以外でも豊富な地域(北ニューイングランド)でのこどもの健康サービスへのアクセス解析。

936町の363,443人の子供を対象。

・ネットワーク解析(方法は詳細なし)

30分以上アクセス時間がかかる診療科は、小児科医が15.5%、救急が9.9%であった。一方、家庭医や一般医は1.8%に過ぎなかった。

 

148)Nicholl J, West J, Goodacre S, et al. The relationship between distance to hospital and patient mortality in emergencies: an observational study. Emerg Med J 2007;24:665-668. doi: 10.1136/emj.2007.047654

・救急搬送においてイギリスの27急性期病院までの距離と生命に危険のある患者10315人の死亡率との関係。

・現場と病院とは直線距離で計測。0-58kmで中央値5q。

・現場から急性期病院までの距離が1q伸びると死亡率のオッヅは1.02倍となる。

 

149)Zielinski A, Borgquist L, Halling A. Diatance to hospital and socioeconomic status influence secondary healthcare use. Scand J Primary Health Care 2013;31:83-88.

・スウェーデンでの社会経済的な要因と病院までの距離が病院における2次医療の利用に影響を与えるか解析。

・距離は19km以下、20-40km40km超で分類(距離測定法の記載なし)

・学歴が低い人はERを多く利用する傾向。

・収入や学歴が高い人は2次医療でのコストは高いが在院日数は少ない傾向。

・家から病院が40kmを超える事例では2次医療の利用率が高かった。

 

 

150)Curtis S, Congdon P, Almog M, et al. County variation in use of inpatient and ambulatory psychiatric care in New York State 1999-2001: need and supply influences in a stractural model. Health Place 2009;15:568-577.

NY州の62郡における15から64歳の精神科利用の解析。

need index(貧困、独居、人種、人口密度)で補正。

・距離は直線距離を利用。

・病床を有する精神科に近い地域は入院率が高く、外来への紹介率が低い。

 

151)Mueller S, Exeter DJ, Petousis-Harris H, et al. Measuring disparities in immunization coverage among children in New Zealand Health Place 2012;18:1217-1223.NZでの12か月児(161230人分)の予防接種率のばらつきに関する解析。

・距離と接種率の解析はない。

・全国の接種率登録を利用。全国では接種率は85.4%

・人種、貧困度、地理的要因。生まれ年によるばらつきた。をみ

・貧困度を調整しても、マオリや他の少数民族の接種率は低い。

・接種率に南北格差(南が高い)が存在。

 

152)Grzybowski S, Stoll K, Kornelsen J. Distance matters: a popualtion besed study examining access to maternity services for rural women. BMC Health Ser Res 2011;11:147. 【重要】

・カナダ・ブリティッシュコロンビア州で小規模産院が閉鎖されたことに伴う周産期の問題について解析。

・病院の到達圏を過去の文献では60分以内としたが、1-2時間、2-4時間、4時間以上を追加した。GISを用いたネットワーク解析(?)。

20週以降の妊婦・新生児49402例の解析

・産院から4時間以上では周産期死亡のオッヅが3.17倍。

・専門医が見ている60分圏域内ではNICU入院は1000人あたり42日だが、1-2時間圏の新生児では100日、2-4時間圏では179日。

 

153)Boyle PJ, Kudlac H, Williams AJ. geographical variation in the referral of patients with chironic end stage renal failure for renal replacement therapy. Q J med 1996;89:151-157.

・イギリスの南西ウェールズにおける人工透析や腎移植施設と居住地からの距離との相関の解析。

539人の患者を対象。

・居住地は人口で重みづけしたセントロイドを用いて、医療施設との直線距離を測定。

・距離は1.08kmから94.61kmで中央値は36.45km

16-29歳、60歳以上の患者では、距離が長いほど受診の比率が低下する。しかし、30から60歳では距離の影響なし。

 

154)Turnbull J, Martin D, lattimer V, et al. Does distance matter? Geographical variation in GP out-of-hours service use: an observational study. Br J Gen Pract 2008;58:471-477.

・イギリスのDevon地方での居住地からの距離とGPの時間外利用をする比率の比較。

・距離は直線距離の計測。

・患者数は34229人。

・患者住所は〒。

・距離は五分位とし、0-2.1km2.2-3.7km3.8-5.3km5.4-9.9km10q以上に分ける。・距離を五分位で表すと、1五分位では利用率は172/1000人年、2五分位では162/1000人年、3五分位では159/1000人年と距離が遠いほど時間外の利用は少ない。

・利用率において都市部と地方との差が最も大きいのは0から4歳。

 

155)Carr-Hill RA, Rice N, Roland M. Socioeconomic determinants of tates of consultation in gerneral practice based on fourth national morbidity survey of general practices. BMJ 1996;312:1008-1013.

・イギリスでのGPを利用する比率の高い因子の解析。

・対象は502493人。

・永続的に疾患を有する者、失業者、借家住まい、インド出身者、夫のいる女性、両親のいる子ども、都市部居住者、診療所が近い人が利用率が高い。

 

156)Sampalis JS, Lavoie A, Williams JI, et al. Impact of on-site care, prehospital time, and level of in-hospital care on survicial in severely injured patients. J Trauma 1993;34(2):252-261.60分で区切る理由】

・重症外傷患者の予後の研究。現場でのケア、到着時間、病院での治療レベルで解析。

ALSの実施の有無は関係なし。

・到着時間が60分を超えると死亡のオッズは3.0倍。

・レベル1の病院で治療を受けると死亡率が38%低下。

 

157)samalis JS, Denis R, lavoie A, et al. Trauma care regionalization: a process-outcome evaluation. J Trauma 1999;46(4):565-581.

・カナダ・ケベックにおける外傷センターの集約化(4の三次、33の二次、30の一次、32安定化のセンター)

12208人を対象。

・死亡率は、集約化前52%で集約化開始時32%、途中9%、完了後には18%

・到達時間の平均は62分から44分に短縮。

・一次、二次と比べて二次、三次の死亡率は低下。

 

158) Juarez PD, Robinson PL, Mattgews-Juarez P. 100% access, zero helath disparities, and GIS: an improved methodology for designating health professions shortage areas. J Health Social Policy 2002;16(1-2):155-167.

・ロサンゼルスの医師不足地域をArcGISのネットワーク解析、ArcViewで検出。

・到達圏は道路での移動で30分以内とした。

・これまでの手法では3地域だけだったが、GISにより住民3000人に1人未満の医師地域が24か所検出された。

 

159)Jones AP, Bentham DG, Harrison BDW, et al. Accessibility and health service utilization for asthma in Norfolf, England. J Public Health Med 1998;20(3):312-317.

・イギリスのへき地での喘息患者の医療機関利用のアンケート調査。イギリスは1960年代から医療機関の集約化が進む。

・直近の医療機関への移動時間はArcINFOArcGISを使用。距離は直線距離。

・ノーウィッチ保健当局の管轄地域の人口から10%を抽出した20-44歳の9764人を調査対象とした。住民の居住地は〒を利用。

GPの所在地域(settlement)から離れて暮らす人はGPへの受診オッズが3.07倍低くなる。

GPからの移動時間が1分長くなる(距離の中央値は3km)と外来受診回数のオッズが0.79倍になる。

・急性期病院からの移動距離が1分伸びる(距離の中央値は19km)と受診率のオッズは0.95倍になる。

 

160)Pitchforth E, Russell E, Van de Pol M. Access to specialist cancer care: is it equitable? Br J Cancer 2002;87:1221-1226.

・イギリス・スコットランドの直腸がんの初回入院から6か月以内の化学療法の有無に関する調査。解析対象は7303人の患者。

・直腸がんの化学療法は患者の13.7%しか受けていない。

・がんセンターが9か所、がんユニットが24か所、非がんセンターが15か所。

・距離測定に関する記載なし。

・自宅との距離(95km以上と未満で比較)は関係なく、最初に入院した病院が「がんセンター」「がんユニット」か「非がんセンター」かで決まる。非がんセンターでは直腸がんの化学療法実施のオッズが0.28となる。

 

161)Rucker D, Hemmelgarn BR, Lin M, et al. Quality of care and mortality are worse in chronic kidney disease patients living in remote areas. Kidney Int 2011;79:210-217.

・カナダ・アルバータ州での透析を受けていない慢性腎疾患(GFR45未満)の患者31452人において腎臓内科医や他職種による腎クリニックへのアクセスと予後との解析。

・距離の測定法の記載はないが、50km未満、50-100km100-200km200km超で分類。

・患者居住地は郵便番号を利用。

GISを用いて道路距離と移動時間を解析。

・上記の医療機関へ50km以上離れて暮らす人(6545人)は、50km以内の住む人に比べて受診回数が少ない(50-100km0.56100-200km0.53200km超で0.34のオッズ)。

50km以上離れて暮らす人(6545人)は、1年間の糖尿病のHbA1cの検査実施率も低い(50-100km0.73100-200km0.58200km超で0.43のオッズ)。

50km以上離れて暮らす人(6545人)は、死亡率が高い(50-100km1.03100-200km1.05200km超で1.23

 

162)Lerner EB, Ronald EP, Moscati RM. The golden hour: scientific fact or medical "urban legend"? Acad Emerg Med 2001;8(7):758-760.

・救急搬送のゴールデンアワーの実態を文献で調査。

1時間のゴールデンアワーを確認できる詳細な文献は見当たらない。

 

163)SalgadoTM, Moles R, Benrimoj SI, et al. Designing a model to minimize inequities in hemodialysis facilities distribution. Geospatial Health 2011;6(1):5-12.

・ポルトガルで医療格差をなくすために透析センターをどう新設したらいいかをシムレート。

・透析施設がない市町村から直近の透析センター(ポルトガルに111施設)までの移動距離を計算。

278市町村のうち、215国は透析センターがない(ない市町村の人口は全国人口の37.8%)。

・人口で重みづけしたセントロイドを使用。

・透析施設までの平均移動距離は32km。距離測定の詳細はない。

1.5%145551人)は60分以上の場所に居住。13.8%1393770人)は30分から60分の場所に居住。

12の透析センターを新設すると、6市町村(34800人)だけが60km以上の移動となる。

 

164)Toyabe S. Trend in geographic distribution of physicians in Japan. Int J Equity Health 2009;8:5.

1996年と2006年の医師数とその分布を比較する目的。ジニ係数、アトキンソン係数、テイル係数を使用。また

、分布をGISで表示。2004年以降は、分布の格差が拡大した。病院勤務医は都市部では増えたが、地方では増えなかった。しかし、研修医を除くとその分布は改善した。臨床研修制度が医師の分布格差を悪化させたかもしれない。

・医師数は市町村ごと(1996年は33702006年は1973)。1973市町村区域として解析はしているようである。

02年と06年の都市の人口規模別で10万人あたりの医師数の変化を論じているが、二次医療圏での議論はない。また、人口規模10-30万の都市が04年までは30万人規模の都市よりも人口当たりの医師数のメジアンが多いが、これが06年では30万人以上の都市のほうが人口当たりの医師数のメジアンが増えている。

・しかし、人口の増加の著しい増加地区と医師の増加の著しい地区が地図上では一致しており、患者対医師の関係をみるうえで問題はないように思われる。

・都市部で人口当たりの医師数が激増して、地方で不変であれば格差は開いても地方の医療が悪化したとは言えないのではないか。

・偏在の理由として、病院やベッド数の減少、新臨床研修制度による若手医師の都市部への集中、医局制度が力を失って都市部と地方との格差是正ができないことを挙げている。

のオッズ)。

 

165)Toubiana L, Richard JB, Landais P. Geographical information system for end-stage reral disease: SIGNe, an aid to public health decision making. Nephrol Dial Transplant 2005;20:273-277.

GISでの慢性腎疾患(ESRD)への活用を総説として示す。

GISでは、データ収集、データ解析、意思決定の支援がある。

 

166)Ayyalasomayajula B, Wiebe N, Hemmelgam BR, et al. A novel technique to optimaize facility locations of new nephrology service for remote areas. Ckin Am Soc Nephrol 2011;6:2157-2164. doi: 10.2215/CJN.01820211

・カナダ・アルバータ州で腎疾患のクリニックを新設した際のアクセスの変化を解析。

・患者数31452人(GFR45未満)

ArcGISでバッファーとネットワーク解析を利用。

・移動時間は、0-30分、30-60分、60-90分、90-120分、120分超に分類。

・居住地は郵便番号を使用。

・施設を理想的な場所に設置した場合、2時間以上の受診移動の患者は、2ないし3施設では32から65%4施設では72.5%減少(4施設では2.2%となる)。

 

167)Ebihara S. More doctors needed before boosting clinical research in Japan. Lancet 2007;369:2076.

・日本のドラッグラグがあることを指摘し、治験を行うには医師数が足りないことを示す。(レター)

 

168)Phillips RL, Kinman EL, Schnitzer PG, et al. Using geographic information systems to understand health care access. Arch Fam Med 2000;9:971-978.

・コミュニティの保健センターの診療地域の描出。

Arc Viewを使用。

・各保健サンタ―のサービスエリアを組み合わせた。

 

169)Wing P, reymonds C. The availability of physician servoces: a geographic analysis. Health Ser Res 1988;23(5):649-667.

・医師のサービスエリアを計算。

・医師への受診への移動距離が長くなれば、受診しようとする比率は低下するとの仮定で小地域(郵便番号区域)の前提で医療提供を解析する方法を提示。

(重力モデルか?)

 

170)Walsh SJ, page PH, Gesler WM. Normative models and healthcare plannning: network-based simulations within a geographic information system environment. Health Ser Res 1997;32:243-260.

・直線距離の代わりにGISのネットワーク解析による移動時間を使って直近となる病院の到達圏を示す。

ArcGISを使用。

・対象は北カロライナ州のの16郡、25病院存在。

・病院と各小地域との移動時間で区別。

・疾患を限定した場合は正常新生児とし、対象病院は出産を扱う19病院とした。

・患者データはZIPコードを用いた。

・直線距離よりも移動時間が適切な解析ができる。

 

171)Rosero-Bixby L. Spatial access to health care in Costa Rica and its wquity: a GIS-based study. Soc Sci Med 2004;58:1271-1284.

・コスタリカの医療へのアクセスを解析。

・医療施設と住民のデータ(センサスの17000地区)から直線距離計測。

・時間(分)は14.2×距離(km)0.59乗で計算。

10q圏のバッファーを医療機関への到達圏としている。

・半数は1q以内に外来施設があり、5q以内に病院がある。

・人口の12-14%を占める医療過疎地域を、4km以内に外来がない、25km以内に病院がない、1人あたり0.2MD年時未満とした。

1995年の改革が行われた地域では外来アクセスの医療過疎人口は30%から22%に減少。

2001年までに改革されていない地域では医療過疎人口は7%から9%に増加(都市部の改革が田舎よりも後となっている)

 

172)Jpseph AE, Bantock PR. Measuring potential physical accessibility to general practitioners in rural areas: a methods and case study. Soc Sci Med 1982;16:85-90.

・カナダの地方でのGPに対するアクセスの解析。

・距離は直線距離のようである。

・例では距離圏は、51015マイルとしている。

・地方では医師の管轄人口が小さいことがあるが、都市部周辺では都市部の人口に対する医師数の多さで相殺される。

 

173)Perry B, Gesler W. Physical access to primary health care in Andean Bolivia. Soc Sci Med 2000;50:1177-1188.

・ボリビアのアンデス地方でのプライマリケアへのアクセス解析。

5kmのバッファーと1時間の歩行圏(この説明はなし)内の人口を解析。

 

174)Tanihara S, Konbayashi Y, Une H, et al. Urbanization and physician maldistribution: a longitudinal study in Japan. BMC Health Ser Res 2011;11:260.

・二次医療圏ごとに、人口当たりの医師数の変化を1998年から2008年にかけて解析。

10年間で人口は0.95%、医師数は13.6%増加。

・人口の偏在が進んでおり(1998年にはジニ係数0.497から2008年に0.515)、地方では医師数の絶対値が減っても人口当たりの医師数が増えておる地域もある。

・人口当たりの医師数は10万当たり188.1人から214.0人に増えたが、ジニ係数は1998年の0.224から2008年の0.214とほとんど変わらず。

 

175)LaVela SL, Smith B, Weaver FM, et al. geographical proximity and health care utilization in veterans with SCI&D in the USA. Soc Sci Med 204;59:2387-2399.

・脊損の退役軍人の医療施設利用と距離との相関の解析。

・距離は直近と利用している施設の2種類について直線距離測定。

・施設と患者居住地のZIPコードを緯度経度に変換。

・球面三角法での直線距離で計測。

9726人のクロス集計。

・退院回数と外来受診回数を利用の指標としている。

・回帰分析で、外来、入院ともに距離が長くなると利用する比率は減る。

 

176)Weber J, Kwan MP. Evaluating the effects of geographic contexts on individual accessibility: a multilevel approach. Urban Geography 2003;24(8):647-671.

・都市部(ポートランド)での雇用やサービスへのアクセスの解析。

・距離や時間ではなく、個人や家庭の特徴(年齢、人種、収入、職業その他)の方が強く、時間空間的な因子はあまり強くない。

 

177)Jones AP, Bentham G. Emergency sedical service accessibility and outcome from road traffic accidents. Public health 1995;109:169-177.

・イギリスのノーウォーク地方の救急搬送時間と予後との解析。

・消防本部は18、救急センターは3つノーウォークにある。

・搬送時間はArcINFOを用いたネットワーク解析。

・これまで、救急の予後向上に大規模施設への集約化が行われた。

・出動から患者の医療機関収容までは52分以内。

・重傷者の予後の良しあしは、救急搬送依頼から病院到着までの時間と無関係であった。

 

178)Love RF, Morris JG. Mathematical models of road travel distances. Manage Sci 1979;25(2):130-139.【よくわからず】

・マンハッタン距離が直線距離よりも都市部で不正確となることを示す。

・田舎の方が適する。

・数学的な説明のみ。ウィスコンシンをモデル。

 

179)Cowley RA, Hudson F, Scanlan E, et al. An economical and proved helicopter program for transporting the emergency critically ill and injured patient in Maryland. J Trauma 1973;13(12):1029-1038.

・メリーランドでの患者搬送のヘリ利用の総説。

・ヘリ導入と期を同じくして事故の死亡率は低下。

・ヘリ搬送の導入がされつつあるが、コストの問題、知識の不足、受け入れ専用医療機関の不足が問題。

 

180)Rushton G. Methods to evaluate geographic access to health services. J Public Health Management Practice 1999;5(2):93-100.

GISの用語の解説。

・アドレスマッチングの説明(住所から緯度経度へ)

・ネットワーク解析での最短経路にも言及。

・球面三角法にも言及。

GISでのバッファーにも言及。

・小地域解析では、ZIPコードやセンサスでの地区が該当する。

 

181)Fortney J, Rost K, Warren J. Comparing alternative methods of measuring geographic access to health services. Health Ser Outcome Res Methodol 2000;1(2):173-184.

・ストリート(直線距離、ネットワーク距離、ネットワーク時間)、ZIP地区(直線距離)、郡単位(人口当たりの医師数や都市・田舎)単位での医療機関へのアクセスの解析。アーカンソー州の435地区。

・医療機関3419施設と精神保健施設1034施設。

30分圏域を対象とした。直線距離で平均17.1マイル、ネットワーク距離で平均21.2マイルに相当・

・郡単位では3から10%のアクセスのばらつきを説明し、34から70%の入手可能性を説明できる(?)。

 

182)Weber J, Kwan MP. Bringing time back in: a study on the influence of travel time variations and facility opening hours on individual accessibility. Professional Geographer 2002;54(2):226-240.

・ネットワーク解析への移動時間の日内変動への言及。

・オレゴン州のポートランドを一例。

ArcINFOArcViewを使用。

2日間の移動調査

・移動速度を一定にすると、渋滞時間等で誤差が拡大。

 

183)Larimore WL, Davis A. Relation of infant to the availability of maternity care in rural Florida. J Am Board Fam Pract 1995;8:392-399.

・フロリダの郡の産科サービスの入手可能性と新生児死亡率との関連。

・フロリダの新生児死亡率は1000人あたり9.7

・平均分娩数は、家庭医50/年、産婦人科医200/年。 

・フロリダには分娩を行う31人の家庭医と974人の産婦人科医が1991年にはいた。

67のフロリダの郡のうち47郡では分娩を取り扱わなかった。

・新生児死亡率と産科サービスの入手可能性には負の相関があり、1人の家庭医が減ると新生児死亡は2.3%上昇し、1人の産婦人科医が減ると9.6%上昇した。

・新生児死亡率のばらつきの17.6%は、産科サービスの入手可能性で説明がついた。

 

184)lavelli ACJ, Jager KJ, de Groot MH, et al. Travel time from home to hospital and adverse perinatal outocomes in women at term in the netherlands. BJOG 2011;118:457-465.

・オランダでの自宅と産科との車での移動時間と新生児の周産期の予後との関係。

・周産期・新生児死亡率は1000出生あたりが1.5、障害が6.0

・自宅は郵便番号で分類、産科は全国で99医療機関。

・単胎の751,926分娩を解析対象。

ArcGISによるネットワーク解析で移動時間を測定。0-14分、15-19分、20分以上に分類。

・移動時間の中央値は13分、道路 距離の中央値は7.0km

・移動時間が20分を超えると周産期の死亡やアプガースコア4点未満やNICU入院のリスクが上昇。

 

185)Nesbitt TS, Connell FA, Hart LG, et al. Access to obstetric care in rural areas: effect on birth outcomes. Am J Public Health 1990;80:814-818.

・ワシントン州の田舎の病院33施設での退院データの解析。

・田舎の病院とは、50床未満、3万人以上の町から15マイル以上離れていること。 

・病院の管轄人口は平均10592人、平均病床数は32床。

・流出少ないとは3分の2以上の当地で出産、流出多いとは3分の1未満が当地で出産の病院またはその地域を指す。

・出生当たりの産科サービスの低い市町村では、市町村外で出生する比率が高い。

・市町村外での出生では、分娩時の合併症や未熟児が高く、新生児治療のコストも高い。

 

186)Kornelsen J, Grzybowski S. The cost of separation: the birth experiences of women in isolated and remote communities in British Columbia. Can Women Studies J 2005;24:75-80.(ナラティブ)

・カナダのブリティッシュコロンビアでの産科サービスの記述。

30年以上出産の支援のない3つのへき地の村の解析。

・アボリジニの2年以内の出産した7人の住民に面接調査。

30年以上産科サービスがなく、出産前に出産地への転居システムがあっても、へき地では住民はストレスを感じるし、搬送先でのコストも問題となっている。

 

187)salisbury C, Trivella M, Bruster S. Demand for and supply of out of hours care from general practitioners in England and Scotland: observational study based on routinely collected data. BMJ 2000;320:618-621.

・イギリスのイングランドとスコットランドでの時間外(平日19時から7時、週末は土曜の12時以降)の対応の解析。

20の協同組合(コーペラティブ)899657コールを解析。

1000人あたり159コール。5歳未満は成人の4倍。時間帯は0時以前が多い。

。貧困地域の住民はそれ以外の70%増しのコール。

・居住地は郵便番号で(距離や移動時間の詳細はない、協同組合へのインタンビューとあるが)。

・コールをする住民は、60%30分圏内、83%1時間圏内の住民。

・コールで入院となる比率は5.5%。入院率は週末の4%から2時から6時の9%まで開きあり。

 

188)Trunkey DD. Trauma Sci Am 1983;249(2):20-27.(総説)

60分の黄金ルールについても言及。ベトナム戦争では、受傷後手術までの時間を65分にしたら、死亡率が1.7%まで下げられたことを引用。

・事故死には、第1のピーク(現場での死亡)、第2のピーク(事故後数時間での死亡)、第3のピーク(数日から数週の死亡)がある。

・救命は主に第2のピークを対象。

 

189)Parker DL. Hospital accessibility and infant death risk. Arch Dos Child 2004;89:232-234.

・イギリスのカンブリアにおける出生地と病院までの距離と乳児死亡率との比較(詳細不明)

・ネットワーク解析で移動時間を0-17分、17-35分、35分超(中央値12分、最大値70分)に分類。

・移動時間の長短が死亡率に影響を与えない。