
【目的】
腎病理診断は腎臓内科や小児科医の診療において必須の検査だが、腎病理を専門とする病理医は相対的に少ない現状がある。本企画では、腎病理診断を担う病理医、内科医、小児科医を対象に、腎病理協会会員が指導可能な登録施設において、腎病理診断を短期集中で学ぶ機会を提供する。研修を通し病理医と臨床医の連携や、標本作成を担う検査技師との連携を学ぶ。「研修生が腎病理標本を一定の自信をもって理解し、診療に反映できるようになること」を目標とする。派遣元施設においては、診断と後続の若手教育に還元される効果が期待され、受け入れ施設側においても、腎病理診断の教育を通した研究ネットワーク構築などの副次効果が期待される。さらに若手の腎臓分野での研究活動の一助となるべく、採択者にフェローシップとして授与する。
【概要】
名称:日本腎病理協会病理研修フェローシップ JAPANESE RENAL PATHOLOGY SOCIETY FELLOWSHIP
採択者には、最大3万円程度の研修補助金を授与する。使用用途は、研修施設までの旅費、各施設の研修生登録費用、腎病理診断の学習に必要な書籍の購入費用などに充てるものとする。
学術委員会の若手支援企画ワーキンググループメンバーが研修生のフォロワーとなり、研修をサポートする。
【対象】
腎病理診断を集中的に学ぶ機会を求める若手の病理医、腎臓内科医、小児科医で、各々の専門医を取得した(見込みも可)卒後6年目以降の医師(45歳程度までとするが、応相談)。
受け入れ施設の受け入れ基準を踏まえて、応募書類を学術委員会で検討する。
受け入れ基準に到達していないと考えられる場合は、腎病理夏の学校や学術委員会の施設での研修を行い、一定以上の知識や経験を積むことが推奨される。
応募要件として、以下の3つを求める。
(1) 日本腎病理協会会員であること
(非会員はフェローシップに採択されたら、迅速に日本腎病理協会会員になること、 フェローシップ終了後も、会員活動を継続することを推奨する。)
(2) 研修プログラム終了後に規定の*報告書を提出すること
(3) 研修終了後、派遣元機関に帰還し研修で学んだことを還元すること
*報告書は日本腎病理協会ホームページないしニュースレターへの掲載などを予定します。
【期間】
令和8年6月〜12月(研修希望者、派遣元施設、受け入れ施設の状況に合わせ適宜変更可能)
【受け入れ施設】
日本腎病理協会会員による指導が可能な登録施設(施設一覧)。
【研修内容*】
*以下はあくまで参考です。施設ごとの特色に応じて研修内容は変わります(施設資料)。
・光学顕微鏡・蛍光抗体法・電子顕微鏡を通じた腎病理診断の全体像を学ぶ。
・IgA腎症、ループス腎炎、ANCA関連血管炎、糖尿病など、Common Diseaseの診断分類を学ぶ
・ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)標本及び凍結標本作製の過程を学ぶ。
・ルーチンで使用する各種染色法(光学顕微鏡・蛍光抗体法)の意義や手法を学び実践できる。
・FFPE切片のプロテアーゼ処理蛍光抗体法を学び、実践できる。
・院内や院外の腎生検カンファレンスで病理所見の解説ができる。
・腎生検診断に必要な依頼書の作成(臨床情報の把握)ができる。
・腎生検診断書の作成ができる。
・移植腎病理診断の実際を学び、実践できる。
・蛍光顕微鏡での蛍光抗体法の撮影、透過型電子顕微鏡の撮影を学び、実践できる。
・バーチャルスライドの使い方を学び、実践できる。
・腎疾患に関連する剖検例の病理所見を学ぶ。
【フェローシップ応募~研修終了までのスケジュール】
令和8年 4月24日(金)正午 申請書類提出期限
同年5月中旬 *フェローシップ採択者発表(5名程度)
*採択からもれた場合も、希望者に対して、受け入れ施設との連携を仲介いたします。
同年6−12月 開始時期は研修生と受け入れ施設間の双方の都合による。
同年12月末 報告書提出期限。
●申請書類の概要
1. 履歴書(所定の形式)
2. 所属施設代表者(教授・部長や腎病理協会員)からの推薦状(所定の形式、400 字程度)
3. 希望施設を含めた自己推薦文(所定の形式、字数を問わない。施設は第3希望まで。これまでの腎病理に関する経験(研修・研究会・学会への参加、読影、研究等)を含めること)
以上の電子書類を作成し、研修プログラム運営本部宛にメールで提出する。
申請書類一式は事務局から個別にお送りします。下記連絡先にメールでお申し込み下さい。
【運営事務局】
大橋 温
浜松医科大学卒後教育センター (第一内科・腎臓内科)
〒431-3192
静岡県浜松市中央区半田山 1-20-1
Tel: 053-435-2490
Fax: 053-435-2866
E-mail: ohashi-n@hama-med.ac.jp