【研究紹介】
臨床では関節可動域運動としてストレッチングが行なわれています。しかしながら、ストレッチングの効果について、まだまだ不明な点が多くあります。ストレッチングを最も効果的に発揮させる強度、持続時間、頻度などの要素は、対象となる筋および結合組織の機能的な状態により変化すると考えられます。これらを臨床研究としてエビデンスの構築を図ると共に、培養細胞を利用したストレッチングの効果についても検討していく予定です。また、非特異的な慢性腰痛ではストレッチングとともにエアロビクスが推奨されています。理学療法ではこれまで、機能低下を引き起こしている箇所に注目して治療が行われていましたが、今後は全身運動の効果についても臨床研究を推進していく予定です。
【目的】
様々な評価指標から、最適なストレッチング条件を検証する。さらに病態に対するストレッチング効果を検証する。
【研究テーマ】
繰り返しの伸張性収縮後の運動パフォーマンス低下に対するストレッチング効果
ストレッチング強度の違いが他動的トルク、可動性、筋力に与える影響
スタティックストレッチングが各指標に及ぼす効果の持続時間について
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