ご挨拶
はじめに、当研究室のHPをご覧いただき感謝いたします。
当研究室はラットや培養細胞を用いた基礎研究とヒトを対象とした臨床研究の両者を研究対象としております。この理由は、理学療法での臨床的事象を基礎研究で確認または実証し、さらに得られた結果を臨床研究に反映させ理学療法の介入効果を検証するためです。
当研究室の現在の研究班は、1.痛み班、2.ストレッチング班、3.培養細胞班、4.DM班、5.尿失禁班に大別されます。
痛み班は、臨床で多く遭遇する軟部組織由来の痛みモデルの構築と理学療法効果の検証を目指しています。
ストレッチング班は臨床基礎研究としてエビデンスの構築を図ると共に、培養細胞班とともにストレッチングの効果についても検討していく予定です。
DM班はインスリン抵抗性モデルラットへの骨格筋電気刺激が糖代謝に及ぼす効果を検討しており、徐々にデータが蓄積されています。
培養細胞班は痛み、ストレッチング、DMの各関連領域で、培養細胞を利用したメカニズムの検証を目指しています。
尿失禁班は名古屋大学の関連病院の協力を得て、腹圧性尿失禁に対する理学療法の効果について検討しています。腹圧性尿失禁に対する理学療法の効果に関する研究はわが国でも本研究室が先駆者的な立場です。
ご紹介した研究領域はいずれも今後、国内を問わず海外との共同研究を視野に入れながら活動し、エビデンス構築を目指したいと考えています。
最後に、当研究室の特徴の1つは、当研究室で博士課程、修士課程で学位を取得した人達がデータ検討会などに参加し、後輩の研究指導に積極的に関わっていることが挙げられます。皆様方の当研究室へのご来訪を歓迎いたします。
(鈴木 重行)
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