油で健康イノベーション
日本脂質栄養学会第28回大会
大会長 小林 哲幸
(お茶の水女子大学 教授)
令和元年9月27日(金)と28日(土)の2日間、学術総合センター一橋講堂(東京都千代田区)において日本脂質栄養学会第28回大会を開催いたします。
新元号「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められています。その令和元年に開催される本大会でも、医師、栄養学者、栄養士、薬学・農学・水産学・工学の研究者、企業関係者等、多様な分野の方々が集って情報交換を行うことによって、新しい脂質栄養学が育まれることを願っています。
この第28回大会では、「油で健康イノベーション」をメインテーマに据えて、精神疾患や炎症・アレルギーなどの病態に脂質栄養がどのように関わるか、その機構解明も含め最新の研究成果をご発表いただきます。また、ラグビーワールドカップ2019日本大会や東京2020オリンピックが日本で開催されることに因み、スポーツと脂質栄養に関してもご講演いただきます。
具体的には、特別講演として、理化学研究所の吉川武男先生には「統合失調症における脂質解析」について、医薬品医療機器総合機構PMDAの新井洋由先生には「脂質メタボロミクスの魅力」についてお話いただきます。シンポジウム1「スポーツと脂質栄養」、およびシンポジウム2「リポクオリティと脂質栄養」を企画しているほか、会員の皆様から一般シンポジウムを募集しています。また、一般演題は口頭発表とポスター発表を募集しています。
会員の皆様が少しでもご参加なさりやすいよう、会場の一角に託児室を設ける予定です。また、一般の方には、28日(土)の15時から、市民公開講座「心と体の健康に役立つ脂質栄養」を開催いたします。
令和元年の大会にふさわしく、多くの皆様にご参加いただき、「油で健康イノベーション」を起こすための基盤となる科学的データやエビデンスを確認し情報発信する場として本大会をご活用いたけましたら幸いです。たくさんの皆様のご参加を心よりお待ちしております。