中島 直樹
九州大学病院(以下、本院) 国際医療部 国際診療支援センター(IPAC)は、国内外の外国人および海外在住の日本人の患者さんの受診を、国内の日本人患者さんと同様に平滑に行われるようにサポートしています。前身の国際医療連携室(平成17年設立)から数えて、10年以上の経験を積んで参りました。
本院は、歯科も擁し、ほぼ全ての分野の医療を網羅した先進的医療を提供する医療施設です。全診療科や部署に国際担当医師を配置し、効率的で安全な医療の提供を目指しています。急激に増加している海外からの旅行者の急病時の対応、海外からの先進医療の提供依頼に対して、専任の医師、医療通訳(英語・中国語)などが対応しています。
本院は国際都市福岡に立地しています。中国、韓国、台湾を始め、アジア各国から多くの直行便が飛来する福岡国際空港から車で15分程度とアクセスも良好です。2017年には一般財団法人 日本医療教育財団による「外国人患者受入れ医療機関認証」にも合格し、更なるサービス向上へと務めております。
九州大学病院は、多くの高度な手術や先端的な治療を実施しております。近年、先進医療を求める海外の患者さんからの受入相談が急増してきました。このニーズに応じるために、「国立大学病院国際医療連携ネットワーク」を構築し、当院または他の大学病院への受入相談をおこなっています。
https://network.ipac.kyushu-u.ac.jp/
一方、既に来日されている外国人患者さんに関しては、日本人と同様に原則、医療機関からの紹介・予約制での受入れをおこなっています。
このように、私たちは外国人あるいは海外の日本人患者さんのスムーズな受入れをサポートし、各診療科が高度医療の提供により専念できる環境を整えることを目指しています。
下野 信行
相良 理香子
英語通訳有田 奈未
中国語通訳祁 潔