こころのリスク状態は、こころの不調から統合失調症などのこころの病気になるリスクが高まっている状態を指しています。

なぜ若い人専門なの？

ストレスやいじめなど、なんらかの原因でこころの健康を損なってしまう人は意外と多く、あなたや友達にもとても身近な問題です。若くてもこころの健康を損なってしまうことがあり、それがその後の人生に大きな影響を及ぼしていることが分かってきました。
最近の研究結果では、一生のうちにこころの病気になってしまう人はおよそ 18% だといわれています。日本人のおよそ 5人に1人は一生のうちにこころの病気にかかっていることになります。こころの病気のおよそ50%が14歳までに、75%が24歳までに生じることが分かっています。これは、40人クラスの4〜8人がこころの病気で苦しんでいる計算になります。若い人は体の病気にはなりにくい一方で、こころの不調を起こしやすいのです。

正しい知識の普及と、より良い「こころの健康」の実現のために

私たちは、「こころの病気やこころのリスクを出来るだけ早くみつけて、早く対処していこう」「こころの健康を増進して、よりよく生きていこう」という目標を掲げ、そのための一歩としてこのホームページを立ち上げました。こころの病気やこころの不調に関しては、まだ普及が十分進んでいるとは言えず、学校の先生もどう助けてあげたらいいのか、どう教えてあげればいいのか困っています。そうした声に応えるため、このホームページでこころの健康に関する情報を提供していきたいと思います。あわせて、東大こころのリスク外来でこころの健康に困ったときの相談・支援を行っていこうと考えています。

1 コンタクト

受診を希望される方はチェックシートをご利用いただき、お問い合わせフォームよりご連絡ください。初回相談日を決定いたします。
携帯からでも可能ですが、umin.ac.jpのメールを受信可能なように設定してください。
こころのリスク外来では、通常の保険診療による診察を行っております。（なお当院は、特定機能病院のため、紹介状の有無により追加料金をいただくことがあります。）
詳しくは東京大学医学部附属病院精神神経科ホームページをご参照下さい。

2 初回相談

東京大学医学附属病院外来4階の精神科外来へお越しいただき、「こころのリスク外来でΟΟと約束してきました」と伝えてください。医師による初回相談を行います。
初回は詳細な問題点の聴取を行いますので、2時間の余裕を見てください。
初回相談によって、こころのリスク状態に該当する場合は、引き続き支援・治療を行っていきます。（研究への参加についてもご相談させていただきます。）
こころのリスク外来の継続通院に該当しない場合、当院と関連のあるクリニックをご紹介することもできます。

また、以下のいずれかに当てはまる方は、こころのリスク外来の対象とはなりませんのでご注意下さい。