災害医学 論文表題集 |
目次: NICU、 医学のあゆみ 、感染・炎症・免疫 、北関東医学 、救急医学 、救急医療ジャーナル、 健生病院医報、 自衛隊札幌病院研究年報、 整形・災害外科、 精神医学、 善仁会研究年報、 中部日本整形外科災害外科学会雑誌、 ナースデータ、 長野県人工透析研究会誌 、日本医師会雑誌、 日本看護学会24回集録、 日本医事新報 、日本災害医学会会誌、 日本赤十字社幹部看護婦研修所紀要、 日本公衆衛生雑誌、 日本放射線技師会雑誌、 熱傷、 犯罪学雑誌、 プレホスピタル・ケア 、臨床透析 、メディカル朝日
■NICU
■医学のあゆみ
■感染・炎症・免疫
■救急医療ジャーナル
■健生病院医報
■自衛隊札幌病院研究年報
■整形・災害外科
■精神医学
■善仁会研究年報
■中部日本整形外科災害外科学会雑誌
■ナースデータ
■長野県人工透析研究会誌
■日本医師会雑誌
■日本看護学会24回集録
■日本医事新報
■日本看護学会23回集録 看管理
■日本公衆衛生雑誌
■日本災害医学会会誌
■日本赤十字社幹部看護婦研修所紀要
■日本放射線技師会雑誌
■熱傷
■犯罪学雑誌
■プレホスピタル・ケア
■臨床透析
Abstract:1)1991年の台風19号に関連した四肢・体幹の外傷患者について調査を行い分析した。2)骨折,打撲などさまざまな外傷が全身にわたって認められ,手術や入院を必要とする患者の割合も多かった。3)受傷原因で強風に対して無防備であったことによると思われるものが多く,今後の教訓とすべきものと思われた.
Abstract:1963年の三池鉱爆発により発生した839人のCO中毒患者のうち,1979年3月から翌年10月まで,後遺症のため入院中の全患者67人の実態を明らかにする目的で調査がなされ,知的機能障害65例(記銘59,記憶障害45などからなる),健忘症状群43,神経心理学的症状36,神経症状60,情意障害67(欲動減退64,感情鈍化61など)などがみられた.症度は高度26,中度27,軽度14で前二者が著しく多い.無力-弛緩状,うつ状態,訴えに積極性を伴う自覚症状は,B労組の者に少なく,A労組の者に多い(p<0.05).会社との間で前者は協調・優遇,後者は対立・冷遇の関係にある.うつ状態と神経症状態,無力-弛緩状との関係は密で相伴って現れる傾向が大(p<0.05).分裂病状態は,障害の最高度例,CT像で著明な前頭葉障害例に多い(p<0.01).後遺症の基本は,知的機能障害,欲動減退,感情鈍化からなる.在宅患者に比べ入院患者では,初期昏睡時間が12,特に24時間より長い例が多い(p<0.001).
特集 災害医療をめぐって
Abstract:1)被災現場において救助隊が,犠牲者が救出時に生存していた証拠を確認した場合。2)医療機関へ搬送後に死亡したことを医療従事者が確認した場合。1)または2)の条件を満たし,被災から二四時間以内に死亡したものを遷延死とすると九例(一七%)が遷延死であった。遷延死九例中四例が剖検例で剖検例中に一例,さらに他に一例の計二例が急性心筋梗塞による死亡であった.
Abstract:台風が山口県近海にあったとき,海上からの強風が最も強かった防府市を中心とする地域の停電時間が最も長く,被害も甚大であった。しかし幸いなことに,防府市の県立中央病院の自家発電装置が1000kW/hと県下で最も大きく,その役目を立派に果たしていた。さらに,緊急の電力供給を要請した医療機関に電力会社が300kWの電源車を供給するなどして,救急患者に対応していた。そのために,今回の停電発生時に救急患者を混乱もなく,迅速かつ適切に処置することが可能であった。山口県の各医療圏における中核病院に,県立中央病院が備えていると同じか,それ以上の自家発電装置を整備し,将来の災害救急医療へ備えておく必要がある.
Abstract:救護の当事者となった施設は,適切な熱傷の重症度判定を行って,受傷者を一次,二次,三次救急施設へ,治療能力に応じて分散する必要がある。受傷者の搬送は救急隊員が主力となるため,ドクターカーが出動できれば,現場で専門医による,熱傷患者の重症度判定が可能となり,施設への振り分けと搬送が円滑となる。災害に対する当施設の体制は,呼び出し体制が整備されているため大きな混乱はない.
Abstract:現場病院である島原温泉病院においては,事前の準備が十分に行われていたため大きなトラブルもなく後方病院へ患者搬送が行われた。しかしその後の後方病院においてはさまざまな問題が生じた。そこでこれらの問題に対しては現在では,1)島原温泉病院と県や大学病院との緊急連絡用ホットラインの設置および当科医師のポケットベルの携帯,2)災害時の対策システム,3)医療用品の確保および管理,4)負傷者搬送手段の確立,5)負傷者収容病院およびその収容スペース確保などが行われ,今後発生する災害に備えている.
Abstract:52歳男,右大腿骨及び頭蓋骨骨折,心臓破裂,さらに,軽度脳損傷などが観察された。しかし,これらの損傷に対する生命反応はほとんど,もしくは全くなかった上に,一酸化炭素ヘモグロビンは血液中から検出されなかった。これらは,被験者はガス爆発の直後に死亡したことと,死因はおそらく爆発により発生した機械的エネルギーで誘引された外傷性のショックであったことを示唆している。いくつかの臓器におけるメタン濃度は,致死レベルよりかなり低かったものの,脂質組織では他の組織より比較的高かった。このことは,低濃度のメタンが,炭坑内の空気中にほとんど恒常的に存在していることを示唆している.