広域災害・救急医療情報システム
の運用について

広域災害・救急医療情報システム
メーリングリスト(wds)における論議

 2000年7月、文責:愛媛大学医学部救急医学 越智元郎


 本資料に対する御意見等は gochi@m.ehime-u.ac.jp へお送り下さい。お寄せいただいた御意見は広域災害・救急医療情報システム メーリングリスト(wds)に転送させていただくように致します。

 目 次

 問題提起: 国立病院東京災害医療センター 大友康裕先生

提案1.本システムを「災害モード」へ切り替える基準

提案2.ある都道府県が災害モード運用となった時にどの地域まで支援情報を入力するべきか

提案3.ある地域で災害が発生した際,非被災地域の災害拠点病院は「いつ」支援情報を入力するべきか

提案4.支援情報入力を依頼する

提案5.支援情報の更新について

提案6.支援対応状況をwdsのメーリングリスト上で報告する必要があるのか

提案7.支援情報を入力する数字に対する

提案8.広域災害・救急医療情報システムを導入していない府県での災害発生時の対応


 参考資料1)第3回日本臨床救急医学会総会(2000年4月)より

        (*演者の敬称は省略させていただきます。)

第4会場 ワークショップ3
 【広域災害・救急医療情報システムの効果的運用法
         司会:愛媛大学医学部救急医学 越智元郎

1.効果的な広域災害・救急医療情報システム運用に向けての模索
   神戸大学医学部災害・救急医学 中山 伸一 他(ウェブ資料準備中)

2.広域災害・救急医療情報システムの現状と今後の課題
   国立病院東京災害医療センター 大友 康裕 他
    スライド講演原稿入りスライド

3.東京都における広域災害・救急医療情報システムの概要
   東京消防庁 桂川 勇次(ウェブ資料準備中)

4.広域災害・救急医療情報システムの概要と現状について
   株式会社NTTデータ医療福祉システム事業部 藤岡 浩之
    スライド

5.愛知県医師会の災害時の対応と医師会無線システムについて
   愛知県医師会救急委員会 栗田 高三 他
    スライド


 参考資料2)広域災害・救急医療情報システムに関する論文など


 参考資料3)広域災害・救急医療情報システムに関連するウェブ資料など


Date: Wed, 05 Jul 2000 10:37:12 +0900
From: Yasuhiro Otomo
Subject: [wds-all:115] Re: 日本臨床救急医学会における広域災害・救急医療情報システムに関す るワークショップ

国立病院東京災害医療センター 大友です。

広域災害・救急医療情報システムは,これまで2回の運用訓練(全国レベル),2回の実運用(有珠山 および三宅島)を経て,いくつかの問題点が指摘されております。

先の日本臨床救急医学会における本システムに関するワークショップにおいても,今後早急に検討す るべき課題が提示されました。

以下に,広域災害・救急医療情報システム運用上の問題点の主要なものを列記させていただきます。

  1. 本システムを「災害モード」へ切り替える基準;
    現時点では,各都道府県の独自の判断ということになっております。

    討議へ

  2. ある都道府県が災害モード運用となった時にどの地域まで支援情報を入力するべきか;
    「北海道の災害に対して,九州や四国で支援情報をすぐさま入力する必要があるのか?」といった 意見があります。

    討議へ

  3. ある地域で災害が発生した際,非被災地域の災害拠点病院は「いつ」支援情報を入力するべきか;
    被災都道府県が「災害モード運用」とする前に,「自主的に」支援情報を入力するべきとの意見も あります。

    討議へ

  4. 支援情報入力を依頼する方法;
    過去2回の実運用の際,wdsのメーリングリスト上で,支援情報の入力依頼がありましたが,メール に四六時中アクセスしていることは不可能であり,至急に入力を要請する方法としては不適切である との批判がありました。

    討議へ

  5. 支援情報の更新について;
    支援情報が,古い情報のまま1ヶ月以上も放置されている。いつのどの災害に対する支援情報か不 明である。

    討議へ

  6. 支援対応状況をwdsのメーリングリスト上で報告する必要があるのか;
    「当院は,・・名重症患者受け入れ可能」といった報告を,いちいちメーリングリスト上で行う必 要があるのか?といった批判がありました。

    討議へ

  7. 支援情報を入力する数字に対する責任;
    「広範囲熱傷20名受け入れ可能」といった救命不可能な数字を入力している施設が存在しました。

    討議へ

  8. 広域災害・救急医療情報システムを導入していない府県での災害発生時の対応;
    情報発信をどのようにするか?

    討議へ

などがあげられます。
皆様の活発なご議論をお願いする次第です。
最終的には,これらの問題を解決するべく「運用上の取り決め」を作り上げていく必要があると考え ます。

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Yasuhiro Otomo M.D., Ph.D.

Deputy director, Dept. of Critical Care and Traumatology
Chief, 2nd Division of Surgery
National Hospital Tokyo Disaster Medical Center
3256 Midori-cho, Tachikawa,
Tokyo 190-0014, Japan
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提案1.本システムを「災害モード」へ切り替える基準


提案2.ある都道府県が災害モード運用となった時にどの地域まで支援情報を入力するべきか


提案3.ある地域で災害が発生した際,非被災地域の災害拠点病院は「いつ」支援情報を入力するべきか


提案4.支援情報入力を依頼する方法


提案5.支援情報の更新について


提案6.支援対応状況をwdsのメーリングリスト上で報告する必要があるのか


提案7.支援情報を入力する数字に対する責任


提案8.広域災害・救急医療情報システムを導入していない府県での災害発生時の対応


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