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EAT-26のカットオフ論文採択
摂食障害患者のスクリーニングに用いられる 自記式アンケート EAT-26 (The Eating Attitude Test) について、日本人に適した新たなカットオフ値を提案した論文
The optimal cut-off score of the Eating Attitude Test-26 for screening eating disorders in Japan
https://link.springer.com/article/10.1007/s40519-024-01669-1
が Eating and Weight Disordersに採択されました。
EAT-26は、その簡便さと有用性から多くの国や地域で用いられています。しかし、摂食症の病態は文化や地域による違いがあることが明らかになっており、EAT-26をはじめとする病態評価の指標も国や地域ごとに異なることが知られていますが、これまで、日本では便宜的に、オリジナルのカットオフ値である20点が用いられることが多く、その妥当性は適切な方法で検証されてきませんでした。
本研究では、患者群と年齢をマッチングした健常者を対象として解析を行った結果、カットオフ値として17点が最適であることを見出しました。オリジナルの20点よりも低く、これまで看過されてきた患者さんを適切に発見することにもつながり、摂食症の早期発見・早期治療に寄与することが期待されます。