NHKスペシャル「#健康格差」で本教室の研究成果が取り上げられました。

2016年9月19日(月)午後7時30分~8時43分に放映されたNHKスペシャルへ取材協力をしました。また、本教室が実施したケアプロ株式会社のデータを用いた研究成果が番組で取り上げられました。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160919

週刊東洋経済「健康格差」特集でインタビュー記事が取り上げられました

少し前の情報ですが、ビジネス誌 週刊東洋経済の特集「健康格差」が7月号で掲載されました。インタビュー記事も掲載していただきました。
http://store.toyokeizai.net/magazine/toyo/20160627/

笑いと病気との関係の研究成果が多方面で取り上げられています!

先日発表した、笑いの頻度と脳卒中などの病気との関連に関する論文の内容が、テレビ等の各メディアで数多く取り上げられているようです。

たくさん笑っている人ほど病気の人が少なかった、という関連を示したものであり、笑いの頻度を増やすと病気をしなくなる、というところまでを明らかにしたものではありません。

とはいえたくさん笑って不健康になる、ということも考えにくいと思います。

笑いたくても笑えない、笑う機会が少ない、という方々もいると思います。笑いの機会が増えるような地域の環境の工夫を考えて行きたいものです。

主な報道
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000070457.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00010002-yomidr-hlth
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318689.html

報道: 笑いが少ない人は脳卒中などが多い

フジテレビ系列のニュースで、研究成果が報道されました。

笑いと脳や心臓の病気との関連があることが示された、という内容です。たくさん笑うと、その後それらの病気になりにくくなるか、という「因果関係」を示していない点にご注意ください。

報道内容は以下です。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318689.html
「笑い」と脳卒中についての論文が発表された。
東京大学の研究チームは、日常生活で「ほとんど笑わない」高齢者は、「毎日笑う高齢者」に比べて、脳卒中を発症した人の割合が、1.6倍に増えるという論文を発表した。
65歳以上の高齢者およそ2万人を調査したところ、「ほとんど笑わない」と回答した人は、「ほぼ毎日笑う」と答えた人に比べ、脳卒中を発症した人の割合が1.6倍に、心疾患では1.2倍に増えるという。

なお、本研究は東京大学医学部医学科の林慧さんやハーバード大学のカワチ・イチロウ教授、教授福島県立医大の大平哲也教授、琉球大学の白井こころ准教授千葉大学の近藤勝則教授らとの共同執筆論文です。
論文は本日13日、疫学の国際専門誌Journal of Epidemiologyから出版されました。以下からダウンロードできます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/advpub/0/advpub_JE20150196/_article
Title: Laughter is the Best Medicine? A Cross-Sectional Study of Cardiovascular Disease Among Older Japanese Adults

Authors:

Kei Hayashi
Ichiro Kawachi
Tetsuya Ohira
Katsunori Kondo
Kokoro Shirai
Naoki Kondo
Background: We sought to evaluate the associations between frequency of daily laughter with heart disease and stroke among community-dwelling older Japanese women and men.

Methods: We analyzed cross-sectional data in 20 934 individuals (10 206 men and 10 728 women) aged 65 years or older, who participated in the Japan Gerontological Evaluation Study in 2013. In the mail-in survey, participants provided information on daily frequency of laughter, as well as body mass index, demographic and lifestyle factors, and diagnoses of cardiovascular disease, hyperlipidemia, hypertension, and depression.

Results: Even after adjustment for hyperlipidemia, hypertension, depression, body mass index, and other risk factors, the prevalence of heart diseases among those who never or almost never laughed was 1.21 (95% CI, −1.03–1.41) times higher than those who reported laughing every day. The adjusted prevalence ratio for stroke was 1.60 (95% CI, 1.24–2.06).

Conclusions: Daily frequency of laughter is associated with lower prevalence of cardiovascular diseases. The association could not be explained by confounding factors, such as depressive symptoms.

静岡のラジオ番組で取り上げられました。

笑いが多い人ほど健康と答える人も多い、とする学術論文が、2月5日、下記の放送局の番組で紹介されました。

FMラジオ局
K–mix(静岡エフエム放送)「モーニングラジラ」
平成28年2月4日(木)午前9時15分ごろに紹介
http://www.k-mix.co.jp/radzilla/

新聞で取り上げられました。<高齢者うつ>回復の決め手、やはり「人とのつながり」

所属する研究チームの成果が毎日新聞に取り上げられました。

超高齢社会の日本で増加が心配されているうつ状態の高齢者のうち、地元への愛着が強かったり、趣味のグループ活動に参加したりする人はうつ状態から回復しやすいとの研究成果を、千葉大などのグループがまとめた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160109-00000018-mai-soci

共同通信社の47ニュース報道「高齢者の孤食にうつの危険 独居男性は2・7倍」

共同通信社の47ニュースやyahoo!ニュース等で研究成果が報道されました。本教室の特任研究員、谷友香子を筆頭著者とする研究成果です。http://www.47news.jp/CN/201510/CN2015102701001907.html

独りで食事をすることが多い「孤食」の高齢者は、一緒に食事をする人がいる高齢者に比べてうつになりやすいとの研究結果を、東京大の谷友香子研究員(栄養疫学)らの研究チームが27日までに発表した。独り暮らしの場合、女性の孤食はうつの可能性が1・4倍、男性は2・7倍にもなった。谷さんは「友人や近隣の人を巻き込んで食事することを勧めたり、地域で会食サービスを行ったりすることが、予防に有効ではないか」と話している。研究には、2010年の時点で気分が落ち込むなどのうつ傾向がなく、要介護認定を受けていない全国の65歳以上の約3万7千人が協力した。

詳しい解説は以下のプレスリリースをダウンロードしてください。

ひとり暮らしの男性はひとりで食事をしていると2.7倍うつになりやすい
要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者のうち、2010年にうつ症状のない37,193名を3年間追跡した結果、孤食(ひとりで食事をとること)の人ほどうつ症状を発症していることがわかりました。孤食となるかどうかは世帯状況に影響を受けるため、同居(誰かと暮らしている)か独居(ひとり暮らし)かの違いを考慮して検討した結果、独居男性では孤食だと共食(誰かと一緒に食事をとること)に比べて2.7倍うつを発症しやすい可能性があることがわかりました。一方女性では、同居でも独居でも孤食であると1.4倍うつを発症しやすいという結果が得られました。高齢者のうつ予防には孤食ではなく共食を進める施策の必要性が示唆されました。

ダウンロード: https://www.dropbox.com/s/ygfhoqp82ddv5w0/061-15-06%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AF%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%A7%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%A82.7%E5%80%8D%E3%81%86%E3%81%A4%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84.pdf?dl=0

TBSニュースで報道されました「肥満男性の死亡リスク・低所得で高」

このほど論文として発表した研究結果がTBSの夕方のニュース「Nスタ」で紹介されました。

男性の肥満による死亡リスクは低所得者で約2倍高くなる
~肥満傾向にある男性では所得の格差により,死亡リスクに差があり,低所得者で約2倍高いことが明らかになりました~

65歳以上の健常者14,930名を対象とした4年間の追跡調査によって、肥満傾向にある男性では所得の格差により死亡リスクに差があり、低所得者で約2倍高いことが明らかになりました。体格指数Body Mass Index(BMI)を用いて検討した結果、全体的には痩せにおいて死亡リスクが高いことが示されました。しかし、BMIが25以上の肥満傾向にある男性では、高所得者の死亡リスクはBMIが23.0~24.9の人々に比べて0.94倍であったのに対して低所得者では1.96倍と、所得による違いがみられました。このような違いは、痩せの人々や女性においてはみられませんでした。痩せへの低栄養対策などとともに所得などの社会経済的状態も考慮した施策の必要性が示唆されました。

出版された論文は以下です。予防医学に関する国際専門誌「Preventive medicine」に掲載されました。

Nakade, Takagi, et al. Influence of socioeconomic status on the association between body mass index and cause-specific mortality among older Japanese adults: The AGES Cohort Study.

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0091743515001747

また、プレスリリースは以下からダウンロードできます。
https://www.dropbox.com/s/uepwy3cbzwmj4ia/058-15-03%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AE%E8%82%A5%E6%BA%80%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E4%BD%8E%E6%89%80%E5%BE%97%E8%80%85%E3%81%A7%E7%B4%842%E5%80%8D%E9%AB%98%E3%81%84.pdf?dl=0