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大会長挨拶

第45回国立大学リハビリテーション療法士学術大会 大会長
東京医科歯科大学病院 リハビリテーション部 岡安健

 

 このたび、第45回国立大学リハビリテーション療法士学術大会を、2023年7月8日(土)・9日(日)の両日に開催させていただくこととなりました。  
国立大学病院におけるリハビリテーション医療の礎となる活動を担う本学術大会を、東京医科歯科大学にて開催できることに深く感謝を申し上げます。
今回の学術大会におけるテーマは「未来を視る」 −次世代の療法士に求められる能力とは− とさせていただきました。
 今回のテーマ設定にあたり、過去の学術大会を振り返りましたが、1979年に行われた第1回学術大会は「PTと研究」をテーマとし、現名誉会長である細田多穂先生を大会長として東京医科歯科大学病院にて開催しております。その後、第1回学術大会から約45年に渡り、偉大な先人として諸先輩である療法士の先生方が診療、研究、教育という、国立大学病院に求められる理念に沿ったテーマで学術大会を開催していただいております。
 現在、約3年に渡るコロナ禍を契機に一般社会においては様々な分野で「新たな常態や新たな価値観」が定着し、社会的変革を迎えていることは周知の事実となっています。我々も国立大学病院のリハビリテーション療法士として積み上げてきた「診療、研究、教育」という土台を今後も研鑽していくとともに、国立大学病院のリハビリテーション診療における「新たな常態や新たな価値観」を確立していく能力が求められているのではないでしょうか。これらのことを踏まえて、本大会では国立大学病院の療法士として新たな分野で活躍されている療法士の先生にシンポジストとして登壇いただき、それぞれの先生方が取り組まれている活動の紹介を基にシンポジウムを行い、次世代の療法士に求められる能力について、参加されている会員の皆様と共に考える場にしていきたいと思っております。また、特別講演では当院リハビリテーション部長の酒井朋子先生にご講演いただく予定となっております。
 本大会は配信システム構築を含めて当院スタッフが運営するハイブリット形式での開催とさせていただく関係上、不手際もあろうかと思いますが、有意義な学術大会の開催となるようにスタッフ一丸となって準備をしてまいります。会員の皆様におかれましては、ご参加賜りますよう、何卒、よろしくお願いいたします。