国立大学リハビリテーション療法士協議会
会 長 長谷川 信
このたびは、国立大学病院リハビリテーション療法士協議会のウェブページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本協議会の起源は、1976年9月に兵庫県で開催された「第1回国立大学医学部附属病院理学療法士会総会」まで遡ります。
その後、1979年12月には「国立大学理学療法士学会」、1982年2月には「主任者会議」が開催され、時代の変遷に伴い名称変更を重ねながら、
2010年10月に現在の「国立大学病院リハビリテーション療法士協議会」という名称に至りました。
名称は変わっても、本協議会が果たしてきた国立大学病院におけるリハビリテーション部門の組織運営と拡大への貢献、
その役割は変わっておりません。情報共有や意見交換が、各大学の組織運営にとって少なからず有益であると考えております。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士として、専門的な知識や技術を学んできた療法士にとって、
「組織運営」「部門管理」「労務管理」といった領域のカリキュラムは十分ではなかったかもしれません。
特に国立大学病院の組織構造の複雑さを鑑みると、本協議会の存在は重要であると考えております。
諸先輩方が築いた足跡をしっかり受け継ぎながら、協議会としての活動を今後とも進めてまいります。
国立大学法人化以降、国立大学病院は運営面で多くの変化に直面しています。
デジタルトランスフォーメーションの導入や、「働き方改革」による働き方の多様化、
さらにハラスメントへの対応が求められるなど、環境は急速に変化し、柔軟な対応が求められます。
それでもなお、国立大学病院としての本来的な使命「安全・安心な医療の提供」「医療者の育成」「高度先進医療の研究・実践」は変わることがありません。
変化の中でも本来の役割を果たすことが求められています。
一方で、国立大学病院の運営が厳しいものとなっていることは、国立大学病院長会議や各病院長の報告からも明らかです。
このような状況下だからこそ「変わらない役割を果たすために、組織運営体制を変える必要がある」と考えております。そのために「継続と変革を両立する協議会」の運営を目指します。
また、本協議会の目的として掲げられている以下の精神を常に胸に留め、協議会活動を展開してまいります。
「国立大学法人に勤務する理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等の品位、人格、倫理を向上し、学術、技能の研鑽に努め、
もって理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等の模範となり、併せて理学療法・作業療法・言語聴覚療法等の普及に努めるとともに国民保健の発展に寄与すること」
多くの会員の皆様に参画いただき、有意義な活動を共にできるようさらなる歩みを進めてまいります。
今後とも、会員一人ひとりのご理解とご意見、そして変わらぬご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
令和7年7月吉日
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