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膵臓移植について

実施体制および移植費用について

膵島移植は、日本膵・膵島移植学会もしくは日本組織移植学会の認定を受けた施設で行われます。膵島移植班は、全国統一チームでわが国の膵島移植を実施してゆくことを理念としていますが、全国を11ブロックにわけ、それぞれに事務局を置き、連携して膵島移植を行っております。
脳死下の膵島提供の場合は、レシピエント選択は全国的な対応となるため、ブロック制に制約されず、レシピエント候補の移植希望施設が膵島移植を担当します。その際、提供施設所在地のブロック事務局は、膵島移植班事務局や担当施設と協力し膵島移植をサポートします。
心停止下の提供の場合は、基本的に提供施設所在地のブロック内の移植施設が膵島移植を担当します。何らかの理由で膵島分離、移植が該当ブロック内で行えない場合は、ドナー膵を最大限に有効利用させていただくために、他のブロックの移植施設がバックアップし移植を行う体制をとっております。

<膵島移植におけるブロック体制(2023年3月現在)>

膵島移植ブロック ブロック事務局
1-a.北海道ブロック 北海道大学
1-b. 北東北ブロック 東北大学
1-c.南東北・北関東ブロック 福島県立医科大学*
2-a. 南関東ブロック 国立国際医療研究センター
2-b. 長野・山梨ブロック 信州大学
3-a. 東海ブロック 藤田医科大学
3-b. 北陸・東近畿ブロック 京都大学
4-a. 西近畿ブロック 担当バンクなし
4-b. 中国ブロック 担当バンクなし
4-c. 四国ブロック 担当バンクなし
5. 九州・沖縄ブロック 福岡大学・長崎大学


ブロックに含まれる都道府県
1-a.北海道 北海道
1-b. 北東北ブロック 青森県、岩手県、宮城県、秋田県
1-c.南東北・北関東ブロック 福島県、山形県、新潟県、群馬県、栃木県、茨城県北部
2-a. 南関東ブロック 茨城県南部、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
2-b. 長野・山梨ブロック 長野県、山梨県
3-a. 東海ブロック 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
3-b. 北陸・東近畿ブロック 富山県、石川県、福井県、京都府、滋賀県、奈良県
4-a. 近畿ブロック 大阪府、兵庫県(淡路島を除く)、和歌山県
4-b. 中国ブロック 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
4-c. 四国ブロック 徳島県、香川県、愛媛県、高知県、淡路島
5. 九州ブロック 福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、長崎県

<移植希望登録に必要な費用>

膵島移植の登録には、特に費用はかかりません。

<膵島移植時にかかる費用>

膵島移植は2020年4月に保険収載されました。膵島移植の施設基準を満たした施設であれば、移植に伴う手技、処置、投薬などの医療費は、健康保険が使えます。また、提供された膵島を採取するための医師の派遣費用、搬送費用などは実費がかかります。これらは健康保険が使えませんが、健康保険の保険者から療養費として給付を受けることができます。

<膵島移植後に必要な費用>

移植後は、定期的な診察を受け免疫抑制剤を飲み続けていただくため、一定額の負担が必要です。