血栓

　冠動脈の内腔に、アテロームまたはプラークが少しづつ蓄積すると、血流の通過を妨げる狭窄となる。冠動脈の狭窄は、安静時または運動時にその支配する心筋細胞へ十分な血液が供給されず、胸痛（狭心症）または心臓発作（心筋梗塞またはMI）を引き起こす。

　血液の供給が大きく減少または遮断された場合、胸部の圧迫感や痛み、息切れ、疲労などが発症し、意識消失から心肺停止となる

表情の特徴

表情の特徴

浅い呼吸　　冷や汗　　　意識消失

RCA

●RCA:Right Coronary Artery

●LAD:Left Anterior Descencing

●LCX:Left circumflex coronary artery

●CN:Sinus Node branch

●CB:Conus Branch

LAD

LCX

1

SN

CB

2

AM

●AM:Aute Marginal Branch

●PD:poster descending branch

●AV:AV node artery

●LMT:Left Main Truck

●D2:Second Diagonal Branch

3

AV

4AV

4PD

5

6

7

8

10

11

12

13

14

15

PL

OM

●OM:Obtuse Marginal branch)

●PL:posterolateral branch

D2

9

★

★

★

★

★

★

動脈瘤好発部位　★印

 内頸動脈後交通動脈分岐部(IC-PC)

 前交通動脈(A-com)

 中大脳動脈第一分岐部(MCA)

 脳底動脈終末部（basilar top）

内頚動脈

前交通動脈

脳底動脈

後交通動脈

前脊髄動脈

椎骨動脈

上小脳動脈

前脈絡叢動脈

橋枝

後大脳動脈

後小脳動脈

前大脳動脈

前下小脳動脈

眼動脈

意識消失

表情の特徴

　脳幹の動脈瘤は破裂すると、出血の体積で次第に脳を圧排する。頭蓋内は決められた容積なので、出血による体積増加と虚血による脳細胞の浮腫により頭蓋内圧が亢進し、脳細胞への血液供給が阻害される。

　頭蓋内圧の亢進は、次第に脳幹部へ影響し、やがて心肺停止となる。

　5分以上脳への血流が停止すると、高度な機能障害が残る。

　長時間椅子に座ってじっとするような、血液の流れを悪くする姿勢を続けると、静脈の中に血栓が発生しやすくなる。この血栓が歩行などのきっかけで、血液の流れに乗って右心室から肺動脈に到着し、末端の肺動脈を閉塞する。肺の動脈は閉塞により、血圧の降下を引き起こし、心肺停止となる。

呼吸困難，胸膜性胸痛，咳