このメッセージは心理的応急処置 (PFA: psychological first aid, サイコロジカルファーストエイド) 並びに国連が提唱する精神保健及び心理社会的支援 (MHPSS: Mental health and psychosocial support) の介入ピラミッドの考え方に基づいてコメントしています。
ショックな出来事のあと、落ち着かない気持ちになることは自然な心の反応です。一度揺れた心は、やじろべえのようにゆらゆら揺れて、しばらくして落ち着きます。
①衣食住を普段どおり保ってください。特に睡眠と食事が大事です。
②困ったときに相談できる人たちとのつながりを大事にしてください。
報道を見て心が苦しくなったときは、ネット・テレビから距離を置くようにしてください。SNSのミュート機能も有効です。心がざわついて落ち着かないときは、LINEなどのSNSやチャットで悩みの相談ができます。
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/
「こころのオンライン避難所」のページでも、気持ちを落ち着けるセルフケアの方法や、相談窓口などの情報を紹介しています。
https://jscp.or.jp/lp/selfcare/
子どもも、同様にやじろべえのような心の反応をします。普段どおりの生活を、普段どおり行うようにしてください。家族として、安心・安全な空間を確保してください。
子どもの心の反応は
緊急下の子どものこころのケア「子どものための心理的応急処置」
https://www.savechildren.or.jp/lp/pfa/
および「サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き 第2版」日本語版
https://www.j-hits.org/document/pfa_spr/page1.html
の付録Eの養育者に対する具体的な助言が参考になります。
報道側も着実な支援方法やストレス対処法、メディアとの付き合い方についての案内を併せて掲載してくれるようになると良いのですが、コントロールが難しい状況です。心を落ち着けつつ、早期支援、復旧、復興に向かうよう、我々ができることに繋がるよう願っています。災害の影響を受けた方々の、いち早い安全と安心、平穏を願っています。
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筑波大学 医学医療系 災害・地域精神医学講座では、今回の災害の影響を受けた方々、報道に接する一般の方、および支援者の方に、こころのケアについて災害直後に知っていただきたいことを文書にまとめています。
●災害の影響を受け、避難されている方へ:
- 気持ちをリラックスさせる
- 安全な場所に避難した後は緊張をほぐす。
- 頭を整理する
- やるべきことに優先順位をつける。
- 適切な行動をとる
- 睡眠と食事は大事。
- コミュニケーションをとる
- お互いの関係を大事にする。
●報道に接した一般の方へ:
視聴だけでもストレスになります。
- 繰り返し、長時間、ながら視聴は避ける
- 最小限の視聴にする。
- 情報の内容・出所に注意する
- デマが不安を助長する。
- メンタルヘルス不調なら報道の視聴は避ける
- より報道の内容に敏感になっています。
- 前向きな情報は取り入れる
- 気持ちを整理することができる。
●支援者の方へ:
- 無理をしない
- 災害の影響を受け、かつ支援者している人は、二重のストレスがかかっている。こまめに休息をとり、決して無理をしない。
- 組織で護る
- 仲間で互いをねぎらい、不安に陥らないように留意する。所属長は、⽀援活動の内容とリスクに⼗分気を配って職員を守る
詳細は以下をご参照ください。
https://plaza.umin.ac.jp/~dp2012/noto.php
日本精神神経学会では、信頼できる情報源として特設サイトを立ち上げています。
https://www.jspn.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=343
日本児童青年精神医学会では、災害下における子どものこころのケアの手引きとリーフレットが公開しています。
https://child-adolesc.jp/saigai/
日本トラウマティック・ストレス学会被害者支援委員会では、不安な思いで過ごされている被災地で暮らす方々と、被災者に心理的支援を行う方々に、参考となる資料を再掲しています。いずれもPDFでご覧になれます。
https://www.jstss.org/docs/2024010200012/
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NPO法人災害人道医療支援会(Humanitarian Medical Assistance: HuMA) は1月2日より先遣隊(医師・看護師・救急救命士)を派遣し、保健・医療のニーズ調査と必要な保健・医療の支援を提供します。
日本赤十字社 令和6年能登半島地震災害義援金
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/20240104/
READYFOR 「令和6年能登半島地震」寄付プロジェクト
https://cf.readyfor.jp/emergency
ふるさと納税による支援 ふるさとチョイス災害支援
https://www.furusato-tax.jp/saigai/filter?project_status=1&category_id%5B%5D=1303
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NHK災害関連情報
https://www.nhk.or.jp/kishou-saigai/list/
気象庁「令和6年能登半島地震」について
https://www.jma.go.jp/jma/press/index.html?t=1&y=06
内閣府防災ページ 令和6年能登半島地震による被害状況等について
https://www.bousai.go.jp/updates/r60101notojishin/index.html
石川県 令和6年能登半島地震に関する情報
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/202401jishin.html
富山県 令和6年能登半島地震に係る県内被害状況
https://www.pref.toyama.jp/…/bousai/jishin/jishnn0101.html
新潟県 地震に関する情報(被害状況・お問合せ先)
https://www.pref.niigata.lg.jp/…/kiki…/240101jishin.html
AI防災協議会 令和6年能登半島地震における情報リンク集
以下の情報について追記しました
筑波大学 医学医療系 災害・地域精神医学講座では、今回の災害の影響を受けた方々、報道に接する一般の方、および支援者の方に、こころのケアについて災害直後に知っていただきたいことを文書にまとめています。
簡単に以下に項目を引用します。
●災害の影響を受け、避難されている方へ:
1. 気持ちをリラックスさせる
安全な場所に避難した後は緊張をほぐす。
2. 頭を整理する
やるべきことに優先順位をつける。
3. 適切な行動をとる
睡眠と食事は大事。
4. コミュニケーションをとる
お互いの関係を大事にする。
●報道に接した一般の方へ:
視聴だけでもストレスになります。
1. 繰り返し、長時間、ながら視聴は避ける
最小限の視聴にする。
2. 情報の内容・出所に注意する
デマが不安を助長する。
3. メンタルヘルス不調なら報道の視聴は避ける
より報道の内容に敏感になっています。
4. 前向きな情報は取り入れる
気持ちを整理することができる。
●支援者の方へ:
1. 無理をしない
災害の影響を受け、かつ支援者している人は、二重のストレスがかかっている。こまめに休息をとり、決して無理をしない。
2. 組織で護る
仲間で互いをねぎらい、不安に陥らないように留意する。所属長は、⽀援活動の内容とリスクに⼗分気を配って職員を守る。
詳細は以下をご参照ください。
https://plaza.umin.ac.jp/~dp2012/noto.php