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年会長挨拶

学際的アプローチで社会薬学を探る

 

日本社会薬学会第42年会
年会長 吉武 毅人
(第一薬科大学 看護薬理学領域)

このたび、2024年9月7日(土)・8日(日)の2日間、福岡の第一薬科大学において、日本社会薬学会第42年会を開催する運びとなりました。

本大会のテーマを「学際的アプローチで社会薬学を探る」とさせていただきました。超高齢社会の到来、少子化の進展、人口の減少、地域コミュニティの消失等、社会を取り巻く環境が急速に変化していく中で、医療のあり方自体が大きな変革を求められるようになってきています。このような大きな変革を迎えている時であるからこそ、本大会では既成概念の枠組みを外しまして、薬学に隣接する「学際的アプローチ」により、俯瞰的な視野で「社会薬学の可能性」を考える機会にしたいと思っております。また、今回は福岡での開催ともなりますので、九州地区の日本社会薬学会会員の先生方のご支援も受けながら、九州にゆかりのある先生方にご登壇いただく予定としております。

特別公演では、日本の代表的な疫学研究である「久山町研究」を主宰され、医学界においても大きな存在感を示しておられる、九州大学の二宮利治教授から社会医学からの示唆として「地域疫学研究を通した地域社会への貢献:久山町研究の経験から」と題してお話していただきます。もう1題は、「地方創生」の専門家であり、各地で地域づくりを主導しておられる、熊本大学の金岡省吾教授に、医療従事者の持っているポテンシャルについて、「人口減少時代に求められる新たな地域づくりとは~医療施設、薬剤師の可能性を探るヒント~」と題してお話していただきます。

またシンポジウムでは、九州支部の会員の先生方と、本学看護学部に新設した「看護薬理学領域」の研究者とが、「薬物療法における薬剤師と看護師の連携」についてディスカッションを行います。最後に、九州発の医療系ベンチャーの方々にご登壇いただき、医療における課題をどのように起業へと昇華していったかを、「薬学発ベンチャーの未来」と題して語り合っていただきます。

本年会が、幅広い分野からご参加下さる先生方に、社会薬学の可能性を考える有意義な機会となりますようにと、鋭意準備を進めております。実行委員会一同、多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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