禁煙外来

禁煙外来
 当院の禁煙外来では、約6割の方がたばこをやめることができています。 なかでも、12週間の禁煙指導期間を最後まで受診していただいた患者さんのうち、約8割のかたが禁煙できています(平成23・24年度集計)。
禁煙外来の歴史
 2006年から保険診療によるニコチン依存症の治療が認可され、徳島大学でも病院敷地内禁煙となりました。2007年から、当科にて徳島大学病院として初めて禁煙外来を開設しています。
たばこの害
 煙草には約4000種類もの化学物質が含まれており、そのうち発がん性物質は60種類以上もあるといわれています。
なかでも、ニコチンには強い依存性があり、一度依存症になってしまうと、やめるのが困難になってしまいます。
喫煙により、肺癌、肺気腫といったような呼吸器疾患の発症率が上がります。それ以外にも、うつ病、動脈硬化、糖尿病、胃潰瘍といった疾患にかかりやすくなり、肺以外にも食道癌、喉頭癌などの発症率が上がります。
喫煙している人が家族にいると、子供の喘息の発症率が上がったり、肺癌の発症率が上がるという報告もあります。
禁煙目標
 このように、健康被害が大きい煙草の消費を抑制するため、たばこ税の税率の引き上げが検討されています。その他、施設での禁煙の方針が具体的に決められ、飲食店でも受動喫煙を15%以下に減らすなどの目標が掲げられています。
禁煙外来受診のメリット
 禁煙をすることで肺癌の発症リスクは減り、できるだけ若いうちに禁煙をすることがよいとされています。しかしながら、禁煙については、前述の依存性の強さから難しいといわれています。しかしながら、禁煙をしたいという気持ちを持ち、何度も禁煙を試みることで禁煙できる確率はだんだん上がってきます。禁煙外来では、禁煙のコツや、禁煙補助薬を処方することで、禁煙のサポートを行っています。禁煙補助薬や禁煙指導により、禁煙の確率が上がります。一人で禁煙をするのが難しいという時は、禁煙外来を受診してみてはいかがでしょうか。
徳島大学大学院医歯薬学研究部呼吸器・膠原病内科学分野
〒770-8503徳島県徳島市蔵本町3丁目18番地の15
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Tokushima University