教授からのご挨拶


 徳島大学大学院医歯薬学研究部呼吸器・膠原病内科学分野のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 呼吸器・膠原病内科学分野は昭和46年に内科学第三講座として開講し、名称変更により分子制御内科学分野を経て、平成20年から現在の名称となっております。開講50周年を迎えた教室ですが、開講当時より一貫して呼吸器疾患を中心に、癌・免疫領域を含めた幅広い診療、研究、教育を行っています。

 呼吸器疾患の特徴の一つは、間質性肺炎、COPDといった呼吸器固有の疾患に加え、がん(肺がん)、感染症(肺炎)、アレルギー(喘息)といった大きなカテゴリーの中核をなす疾患など、実に多彩な疾患が存在することです。そのため呼吸器内科は、呼吸器病学に加え、臨床腫瘍学、感染症学、アレルギー学など多彩な学問領域の習得が可能な内科という特徴をもっています。一方、リウマチ・膠原病疾患も本来全身疾患であり、臓器横断的な多彩な知識が要求される内科領域です。実際にクリニカルカンファレンスでは、呼吸器専門医、リウマチ専門医に加え、感染症専門医、アレルギー専門医、がん薬物療法専門医など、あらゆる領域の専門医の指導のもと、全員参加による高いレベルのカンファレンスが行われており、内科医としての総合力を高めるために最適の環境であるといえます。当科では、このような呼吸器疾患、膠原病の特徴を生かし、総合力と専門性を兼ね備えた呼吸器内科医、リウマチ専門医、さらには上記各領域専門医の育成を目指しています。

 現在同門会員は300名を越え、四国、関西圏を中心に、関東を含めた全国各地の大学や病院で活躍しています。呼吸器研修では、徳島、高知、香川、愛媛の四国に留まらず、大阪、東京、神奈川においても研修が可能です。一方、リウマチ膠原病研修では、県内の二つの基幹病院にリウマチ膠原病内科を設置し、東京での研修も含めた研修ネットワークを構築しています。このようなネットワークを利用して後期研修における効率のよい高いレベルの専門診療の習得を目指しています。

 また当科の特徴の一つは基礎研究および臨床研究に積極的に取組んでいることです。医局内における基礎研究設備を充実させる一方で、国際共同治験や自主臨床試験など臨床研究への参画を通じ、基礎的にも臨床的にも研究能力の向上に繋がる環境づくりを進めています。専門医研修の前後で、例えば大学院生としての立場をうまく利用して、研究に取組むことが可能です。ぜひワンランク上の臨床医を目指して研究に取組んでみませんか?研究においても積極的に学内、国内、そして海外への留学を進めていますが、最近逆に全国各地から国内留学の形で徳島へ来てくれる医師も増えつつあります。

 全国的に、呼吸器内科医、リウマチ膠原病内科医は不足しています。その事はつまり活躍の場がたくさんある領域、チャンスの多い領域を意味しています。徳島大学呼吸器・膠原病内科で呼吸器疾患、リウマチ膠原病疾患の診療、研究に取組んでみませんか?夏の阿波踊りや冬の医局旅行などの楽しいイベントもあります。一人でも多くの呼吸器専門医、リウマチ専門医、アレルギー専門医、感染症専門医、がん薬物療法専門医が徳島から誕生することを願っています。

令和5年4月1日


徳島大学大学院医歯薬学研究部呼吸器・膠原病内科学分野
教授 西岡安彦


徳島大学大学院医歯薬学研究部呼吸器・膠原病内科学分野
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