公衆衛生同門会

平成29年度同門会の報告

梅花の候、同門会の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
1月27日(土)開催の平成29年度同門会は皆様のおかげをもちまして、滞りなく終えることができました。ありがとうございました。

出席人数のご報告

役員会 総会 研究会 親睦会
8人 31人 32人 28人

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第6回岡山公衆衛生学研究会の報告

座 長
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 公衆衛生学分野 教授 荻野 景規 先生

特別講演

演 題
「悪性中皮腫関連タンパク BAP1 の機能解明」
演 者
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 公衆衛生学分野 助教 伊藤 達男 先生
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石綿曝露者関連疾患として極めて致死率が高く、早期診断バイオマーカー開発への社会的要請の高い悪性中皮腫における新規ガン抑制因子BAP1発見の経緯。更にBAP1タンパクのがん抑制機能としてDNA二重鎖損傷時修復への寄与があることを細胞レベルで突き止めた詳細な内容についてお話しいただきました。
 我が国において建材としての石綿使用歴は1980年代後半まで続いており、また自然災害発生機会の多い地域環境もあることから、今後も悪性中皮腫罹患者数の増加が見込まれます。公衆衛生学分野において極めて重要な研究領域であることを認識させていただきました。


第6回 岡山公衆衛生学研究会 同門会・緒方賞 受賞者講演

演 題
「大気中 PM タンパク質の 3-ニトロチロシン生成と大気汚染物質の関連性」
演 者
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 公衆衛生学分野 助教 伊藤 達男 先生
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特別講演に引き続き伊藤先生に岡山公衆衛生学研究会 同門会・緒方賞 受賞者講演として「大気中PMタンパク質の3-ニトロチロシン生成と大気汚染物質の関連性」についてお話し頂きました。この研究活動は荻野教授率いる公衆衛生学の総力をあげて行われました中心的研究です。
 ご発表内容は、大気中に含まれるバイオエアゾールが紫外線、オゾンと化学反応を起こすことで3-ニトロチロシン(3-NT)が生成され、喘息発症などのアレルギー性が増すことから、岡山市における年間大気中の3-NT量、タンパク質量、二酸化硫黄(SO2)、NOX(NO+NO2)、O3、PM7の値および温度、湿度データを収集して相関関係及び重回帰分析を行い、3-NTが5月から7月にかけて高値を示し、さらにO3、湿度、およびPM7と正の相関をし、NOXと負の相関を示していることを説明頂きました。この研究は近年問題になっているPMに含まれるタンパク質と人体に影響を与える気象環境の関係を示した重要な発表であることをお話し頂きました。


親睦会のご報告

平成29年度、公衆衛生学教室同門会親睦会は荻野景規同門会会長の開会のあいさつの後、香川大学医学部公衆衛生学教授、山陽学園大学学長、日本公衆衛生学会理事長を勤められた、實成文彦(じつなりふみひこ)先生に、乾杯の音頭をとっていただいた。

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新入会員のあいさつ
大学院生(博士) 関 由佳 (せき ゆか)
非常勤研究員   東出望花 (ひがしで みか)

関由香先生には、「Food Doctor Yuka の味噌汁ダイエット」の講演をしていただいた。
関「私はもともと治療より予防に興味がありました。自由診療のクリニックで、内科医として栄養療法を指導する中で、今増えているアレルギーや免疫に関わる病気は、深く食べ物に関連していて、特に胃腸に問題のある人たちが発症していると気がつきました。偏食、加工食品、ストレスなどの現代人特有の食生活のために腸内環境が乱れ、消化力が落ち、正しくミネラルが吸収できなくて、ミネラル不足になり病気になるのです。そこで発酵食品で腸内環境を良くすることが大切です。ではなぜ味噌なのか?味噌は発酵食品の中でも、甘酒などと比べて糖質が低く、ミネラルが豊富、抗酸化力が高いスーパーフードです。しかも簡単に手に入り、美味しい。スタンフォード大学の研究室とコラボし、広く世界に、味噌の魅力とその多様なレシピを発信したいと活動中です。」
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親睦会の最後は例年通り
武田和久名誉教授
締めのご挨拶をいただいた。
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今後ともご支援を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
岡山大学公衆衛生学教室同門会
会長  荻野景規

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