2007年2月号 / 2007年4月号 / 最新号

こだまの世界

2007年3月号

Philosophers should not only interpret our beliefs; when they are false, they should change them.

---Derek Parfit, Reasons and Persons

若い年頃の者が哲学をしているのを見れば、ぼくは感心するし、 それはふさわしいことだと思う。そしてそういう人間には、 何か自由人らしさがあるように思うのだ。 これに反して、この年頃に哲学をしないような者は、 自由市民とは思えず、将来においても決して、立派なよい仕事をする見込みの 全然ない者だと思う。しかしながら、実際、いい年になってもまだ哲学をしていて、 それから抜け出ようとしない者を見たりするときは、ソクラテスよ、 そんな男はもう、ぶん殴ってやらなければいけないとぼくは思うのだ。

---カリクレス

西田先生に接したことは私の生涯の決定的要素に成つた。 私はただ遠くから拝顔したにすぎない。講義が解つたとも思はない。 きもの姿で背を少しまげ、手をうしろにくんで教壇を横にいつたりきたりする。 ときどき勢ひよく黒板に大きな円を書く。 話してゐて急にだまつてしまふこともある。 私はほどよい所に席をとつてぼんやりと、しかも緊張して先生の姿をみてゐる。 ノートを取らうとしてもなかなか取れない。 私にはそれで十分であつた。ここに人がゐる、 ここにほんたうの人がゐると実感をもつてひしひしと感じた。 先生の姿から、なにかが発射してくる思ひであつた。 かういふ人が眼前にゐて、しかも私たちに話しかけてくれるといふことだけで 十分であつた。

---唐木順三(竹田篤司『物語「京都学派」』より)

There's no mistake
I smell that smell
It's that time of year again
I can taste the air.

---Stereophonics, `Local Boy in The Photograph'

「価値観の違う人と議論しても、神学論争になるだけです」

---御手洗冨士夫、経団連会長

日本のアカデミズムは、本能的に政治から遁走してしまう。 政治は汚なく危険なものであり、これに近づかないことこそが 学問の中立性を維持することであると公言し、 自らもそう欺いてきた。 大学の法学部や社会科学系の教授や研究者は、 具体的課題に関与すれば世俗の煩わしさに巻き込まれると予防線をはり、 原理論ほど高級で応用は二流、ジャーナリスティックな対象に関わるのは 下品で二流の研究者が行う売名行為、と蔑んできた。

---米本昌平『バイオポリティクス』


主な話題


01/Mar/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

朝起きてゴミ出しをしてごはんを食べたあと、つい二度寝してしまう。 う、また社会人失格。大学に行かねば。

夜中

お昼に大学へ。某ランチョン・セミナーに出席したあと、 こないだ修論の審査をした某院生を紹介しに某氏の研究室へ。 他の用事も含め、二時間ほど某氏と相談。

昼下がりからシンガーの勉強やら雑用やらであっという間に夕方に。 午前中によく寝たはずなのに、眠くなってきたので、 日が暮れてまもなく自転車で帰宅。新聞、夕食。

風邪を引かないように注意しよう。

真夜中

夕食後、しばらく論文を読んで勉強。眠いせいかあまり得るところなし。

そのあと風呂。もう少し新聞を読んだら寝よう。

先月も少し黒字だったので、国境なき医師団に少し寄付。


02/Mar/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

いつも通り早起き。ゴミ出し、朝食。

メモ。欲望を肯定する功利主義(藤原保信)。 「欲望を肯定」という言葉は多義的だ。 経済的利益のあくなき追求を奨励するとか、放縦を肯定するという意味であれば、 それは功利主義が意図しているところからは離れていくだろう (もちろん、功利主義は意図せずそういう流れに棹を差したとかいう 主張もありえるが。しかし、この主張はどれだけもっともらしいか)。 不要な苦痛の削減を提唱する功利主義と言えば、もっと聞こえがよいだろうか。

お昼

某スタバで新聞を読んでから大学へ。

しばらく雑用その他で忙殺されていたが、 ようやく少し心に余裕ができてきた。 勉強しよう。

夕方

お昼は集会室でお弁当。

心に少し余裕があったので、 昼下がりは図書館でシジウィックを読む。快楽と欲求のところ。 おもしろい。 昔、ヘーゲルの研究をしていた某先輩が、 正月は息抜きにカントを読むという話をしていたが、 だんだんその気持ちがわかるようになってきた。

購買部でボールペンの替え芯を買ってから研究室へ。 買物といえば、 昨日の新聞に出ていたマトリョミンは、 ひさしぶりに物欲を刺激された。 1万円くらいなら買うんだけど。

そういえば、昨日今日と、 先日までインフルエンザにかかってましたという人に立て続けに会った。 流行っていたという話は聞かないのだが…。うがい励行。

真夜中

夕方、某雑用。夜、プールに行こうと思ったが、 どうも体調を崩しそうだったのであきらめ、帰宅することに。 某妻と春日で待ち合わせをし、某所でパイプハンガーを買ってから帰宅。

夜は夕食後、しばらく読書など。 今日もあっという間に一日が終わってしまった。人生は短い。 お金以上に無駄遣いしないように気をつけなければ。


03/Mar/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

朝、ゴミを捨てたあと、しばらく寝床に戻ってぐずぐずしていたが、 なんとか起きる。朝食。「半蔵門駅2分7億円」とかいう不動産のチラシを見て、 暗鬱な気持ちになる。

お昼すぎ

朝食後、外出する某妻を見送ってから、勉強部屋で新聞。 まもなく宅急便で某出版社から三校の一部が送られてくる。 少し泣く。しかし、画竜点睛。推すか敲くか。 少しでも読みやすい訳になるようにがんばろう。

お昼すぎ、昨日買ったパイプハンガーを組み立てるついでに、 部屋の片付けを少し。それから近くの蕎麦屋で遅い昼食。

いつもとは違う道を通って大学へ。 近道を見つけた気がする。 某総合図書館でしばらく某校正作業。推すか敲くか、敲くか推すか、 と作業していると、眠くなり少し居眠り。いびきをかいていないか心配だ。

夕方、某スタバで小一時間ほどガーディアンウィークリーを読む。 しばらく読んでいなかったので一ヶ月分ぐらいたまっていたが、 ようやく時代に追い付いてきた。

それからプール。今日は1.5キロ泳ぐ。腕と足の連携がうまく行かない。 プールにあるサウナが「採暖室」になり、寒い部屋になってしまったり、 男性用の更衣室が汚なくてうんざりしたり。なんとかしてほしいなあ。 自分で働きかけないとだめか。

それから帰宅。某妻に教えてもらったが、池田晶子が死んだそうだ。合掌。

そういえば、医図書の横にあるモクレンがもう咲き始めている。 桜はまだかな。

夜中

夕食。食後に桜餅を食べる。

真夜中

某結婚式が近づいてきたので、いろいろ準備。方々にメールを送ったり、 やるべきことを(今ごろ)リストアップしたり。

ご祝儀はいただかないつもりなので、お知らせのメールにはそのように書いた。 しかし、ただ「要らない」と書いても真意が伝わらないような気がしたので、 「なお、ご祝儀をいただいた場合は、教会または国境なき医師団に寄付しますので、 あらかじめご了承ください」と書いておいた。

今日のニュース


04/Mar/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

午前中に起きる。ブランチのあと、某妻と一緒にウェルカムボードの作成など。

真夜中

昼下がり、近くのクリーニング屋にシャツとジャケットを持っていく。 ダンボールに入っていたのでよれよれだったため。 そのあと、駅前の喫茶店でしばらく某論文を読む。

夕方、某妻と一緒に上野へ。いろいろ見る。 それから某妻と別れて、森下の某氏宅へ。 某氏と三人でよく飲み、よく食べる。 ビールと焼酎を飲んで酔っぱらう。 某氏からいろいろプレゼントをもらう。感謝。

終電になる前に帰宅。まだ酔っぱらい。


05/Mar/2007 (Monday/lundi/Montag)

よく寝る。起きてからシャワー。二日酔いはないが、 まだ昨日のキムチが胃に残っているらしく、 某妻に「香ばしいニオイがする」と言われる。いかん。

キムチはおいしいが、あとで吐き気がするのと、 胃に残って腹の調子が悪くなるのが難だ。 危険物に指定することにして、 今後はなるべく手を付けないようにしよう。

夜中

朝、定時出勤。午前中は某雑用。某校正作業もする。

お昼、集会室でお弁当を食べてから飯田橋へ。 地下鉄で行くつもりだったが、駅まで歩くのが面倒だったので、 自転車で飯田橋まで。某非常勤先で次年度のテキストを選ぶ作業。

そのあと、某出版社の某氏と喫茶店でお会いし、 残りの校正原稿を一式いただく。推したり敲いたりするのはよいが、 三校なので段落を変えたりはしないようにと注意される。

それからまた研究室に戻り、某雑用と某研究会の予習をしていると夕方になる。

夕方、某政治哲学研究会。政治学の研究者によるロールズとノージックの正義論批判。 善の構想に立ち入らない中立的なリベラリズムは米国憲法の理念を反映していないので けしからん、というような内容。哲学研究者と実証系の研究者って、 どうしてこう仲が悪いんだろう、とかなんとか。

夜、強風。居酒屋に行き、二時間ほどいろいろ密談。 「この日記は過激さがなくなっておもしろくないです」 「それは社会化してまともな直観が身に付きつつある証拠です」とか。

真夜中

新聞。

私たちは例えるなら地球に生まれた異星人。 常識でも、教えてもらわないと分からないこともある。 少しの支援で、社会的役割を果たせるようになるんです。

---ジェリー・ニューポート(「モーツァルトとクジラ」原作者、アスペルガー症候群)

1998年に火星人の話を書いているが、 自分も診断を受けるんじゃないかと心配だ。 なるべく普通の地球人のように振舞うこと。


06/Mar/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

朝起きてシャワー、朝食。去年はフランスから帰ってきた日のようだ。

真夜中

朝、クリーニング屋でシャツなどを受け取ってから出勤。 千石駅に着いてから、財布を忘れてきたことに気付き、 泣きながら家に戻る。某妻に涙を流して笑われながら再度出勤。く、くそ。

大学では午前中から某校正作業。時間がないので原稿に物差しを当てながら 強制的に速読。お昼の某ランチョン・セミナー、昼下がりの某ミーティングを はさみつつ、日が暮れるまで校正作業。夜になって全部見終わる。

それから校正原稿を抱えて、自転車で神保町の某出版社へ。 1時間ほど某編集者と一緒に変更点を確認し、 そこで無事に自分の手を離れる。安堵。

今回の翻訳は本当に勉強になった。 もう当分翻訳はしない予定だが、 自分の論文についても今後はしっかり校正をする習慣を付けよう。

それから白山通りを飛ばして帰宅。 疲れて放心状態になりながら夕食。そのあと新聞。 今日は早く寝よう。


07/Mar/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

ちょっと寝不足気味。ニキビが出ていてやばい。

真夜中

朝、クリーニングを受け取りに行ったあと、自転車で大学へ。 午前中は某研究会。今年度はこれにて終了。 お昼は弁当を食べながら某氏と相談。

昼下がり、春日の喫茶店で某氏と会い、某氏の某原稿にコメント。 夕方、プールへ。1.7キロ泳ぐ。

それから地下鉄で大手町に移動し、二時間半ほど某用事。 夜、本三に戻ってから自転車で帰宅。 家で簡単に夕食をとったあと、某妻と30分ほど散歩。 某名誉教授の「城」を見に行く。帰り、小雨に降られる。

夜中、新聞。風呂に入ろうかと思ったが、 疲れていて熱っぽいのであきらめる。

メモ。人に石を投げる場合は、自分の真上に投げないように注意せよ。


08/Mar/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昨晩は風邪を引きそうだったので早目に寝る。 朝はゴミ出しとシャワーを済ませてから朝食。

朝、定時出勤。午前中は雑用。 お昼前、書籍部に行き、所狭しと並ぶ本を煩悶しながら眺める。 購買部で買物をしてから研究室に戻る。

お昼は某ランチョン・セミナー。生命倫理の今後について相談。

お昼すぎは雑用。いくつか良い知らせを聞く。 某教授に校正原稿をいただく。推すか敲くか。

昼下がり、某院生と正門前の某喫茶店の二階へ。 紫煙を燻らせながら仕事中の井の達先生の近くで、 終末期医療の某ガイドラインについて一時間半ほど検討。

夕方、雑用。日が暮れたのち、少し早目に帰宅。

真夜中

夕食後、新聞、風呂。 夜中、某ガイドラインのパブコメ投稿原稿を書く。 近いうちに投稿しよう。

ADSLの調子が悪く、ネットが落ちてどうしようもない。 今日はもう寝よう。


09/Mar/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

定時出勤(right on time)。朝はまだ自宅のネットの調子が悪かった。 研究室に着いたとたんに某所から電話が来て驚く。 電話を切ったあと、自分の服かカバンにGPS端末が付けられていないかどうか、 しばらく調べてみる。

自転車で通勤中、The Doorsの`Light My Fire'の間奏から歌に戻るあたりに 改めて衝撃を受ける。すごい。

メモ。内在的価値と道具的価値。「勉強をしないと将来出世できない」 というのは勉強の道具的価値(手段的価値)に訴える言い方だ。それに対して、 「勉強はそれ自体がおもしろい」というのは、 勉強の内在的価値に訴える言い方だ。 しかし、勉強の内在的価値は、その道具的価値以上に、 「実際に深くやってみないとわからない」要素が強いため、 なかなか説得できないだろう。政治参加も同様。

料理をすることに道具的価値しか見出さない人は、 「料理をするのはめんどくさい」と言うが、 内在的価値を見出す人は、そうは言わない (ただ、「始めるまでがめんどくさい」と言うかもしれない)。

内在的価値を見出すこと自体も徳の一つである。 他人を助けることに手段的な価値(互恵性、名誉等)しか見出さない人が、 それを繰り返し続けているあいだに、 他人を助けること自体に内在的な価値を見出すようになる。 徳のない人は、そのような内在的価値が存在することを「ありえない」と言うか、 観念連合に過ぎないと言う。

真夜中

お昼前、某図書館に行き、しばらく某ガイドラインのパブコメ案の推敲と、 某編集原稿の推敲。少し寝る。

お昼は研究室で。お昼すぎから雑用をいくつか。 夕方、某院生とまたパブコメ案の相談をしたり、 某編集原稿の推敲をしたり。

日が暮れる前にケーキを買って帰宅。 夕食の前に近くの散髪屋で調髪してもらう。 この散髪屋は二度目だが、 「デザインカルテ」なるものにいろいろ書き込んであるようで、 説明が少なくて済むので便利な半面、何が書いてあるか不安な気もする。 カルテ開示請求を出したらどうなるんだろうか。

某妻と夕食。今週はまだ外食が一回と優秀だ。 そのあと、新聞を読んだり、結婚式のスピーチを考えたりしていると、 あっという間に風呂に入って寝る時間に。一日は短い。

昨日に引き続きネットの調子が悪い。 某ニフティに電話して調べてもらっているが、 どうなることやら。


10/Mar/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

夕方

朝遅くに起きる。ブランチを食べてから、お昼すぎに某妻と自転車で駒込へ。 某妻が用事をしているあいだ、商店街の某喫茶店で新聞。

昼下がり、駒込の商店街をぶらぶら散歩したあと、 本駒込の某喫茶店で一服し、お菓子の買物をしてから帰宅。

ネットの調子はよくなったが、ニフティの人の言う通り、 少し速度が落ちた気がする…。

真夜中

夕方、パーティでかける曲を選ぶ。服も一度着てみる。

夜、香港から来た某友人カップルと、某氏と一緒に、 日比谷公園の某老舗カレー屋で夕食。

帰宅してから今ごろCD-Rを焼いたり、スピーチの原稿を作ったり。 もう寝なければ。


11/Mar/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

早朝に起きる。寝不足。外は大雨でげっそりする。 お昼には晴れるらしいが…。

某妻は美容院に行くとかで、雨の中、先に出ていった。 スピーチの練習でもしよう。う、緊張してお腹の調子が…。

朝2

靴を磨いたり、スピーチの練習をしたり。もう行かねば。 落ち着いてがんばろう。

夜中

結婚式を終えて、とりあえず帰宅。 今日の式にご参加いただいた方、 メールや電報をいただいた方、 それから二次会の企画と実行をしていただいた方、 本当にありがとうございました。 詳細についてはまた明日。


12/Mar/2007 (Monday/lundi/Montag)

お昼前

今日は有給を取ったので、朝遅くまで寝倒す。 昨日はほとんど何も口にしなかったせいか、 体重が60キロちょうどになった。

真夜中

お昼すぎに某妻と一緒に家を出て、 クリーニングや宅急便などの用事を済ませてから、巣鴨のアジア料理屋で昼食。

それから地蔵通りを冷かしで歩く。都電に乗って池袋に行こうとしたが、 寒かったので戻ることにする。地蔵通りで鯛焼きを二つ買い、某洋菓子屋で ホワイトデーのお返しを買い、さらに某喫茶店で一服してから帰宅。

自宅で昨日の新聞を読んだあと、 某妻と自転車に乗って後楽園へ。 いつものところで春用のセーターを一枚買い、 ついでに花屋で観賞用の鉢植を買う。

一旦帰宅したあと、巣鴨の漫画喫茶へ。 カフェテラスのところに座ったところ、 隣の浮浪者っぽいおじさんがゲホゲホやっていたので気になってあまり満喫できず。 それから某商店街の居酒屋で夕食と熱澗二合をいただいてから帰宅。 今日は一日ゆっくりできた。

真夜中2

昨日の結婚式の覚書。 時間がなく適当に書いたので、また随時書き直す予定。


13/Mar/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

いつも通りに起きて、シャワー、朝食。 昨日の夕刊を読んでから定時出勤(少し遅刻)。 一日早いが、ホワイトデーのお返しを持っていく。

今日も天気は良いが寒い。

夜中

午前中は某英語文献講読。ハリス、ギロン。

お昼は某ランチョン・セミナー。 先日作成した某ガイドラインのパブコメ案にコメントをもらう。

お昼すぎ、某氏の原稿にコメントをしたり、 読売による倫理委員会の調査を某氏と検討したり。

昼下がり、某ミーティング。読売の記事の検討など。

夕方、いろいろ雑用。某パブコメ案も厚労省に送り付けておく。 Medical ethics in action. パブコメで文章を書くというのは、 昔の哲学の懸賞論文に似ているのかもしれない。

それからプールへ。今日はプールの入口の電気が付かないとかで、 シャワーのあたりが真っ暗。御殿下は大丈夫なんだろうか。 1.6キロ泳ぎ、サウナに入ってから帰宅。

某妻と夕食。片付けをしたあと、二階の勉強部屋で新聞を読む。 なんだか一日はあっという間に終わってしまう。 時間を無駄遣いしないように注意しよう。

真夜中

風呂。今日は早く寝よう。

今日のニュース


14/Mar/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

ちょっと寝不足。昨日の水泳のせいか、上腕が筋肉痛。

お昼前

朝、朝食のあと、クリーニング屋にスーツ等を受け取りに行ってから、大学へ。 定時出勤。今日も寒い。

午前中は雑用と、某事典の編集作業。人の文章に手を入れるのは楽しい。

真夜中

お昼から某書類に目を通す作業。夕方、某氏らと某相談。 そのあと、某院生の今後の研究方針について、彼と喫茶店で二人で話したあと、 某氏と三人で相談。 某所で点灯管を買ってから、少し早目に帰宅。

夕食後、某妻と一緒に散歩。 巣鴨の駅前の本屋に行く。 酒屋で黒糖焼酎を買ってから帰宅。 焼酎のお湯割りを飲みながら、朝刊と夕刊に目を通す。

メモ。日記について考える機会あり。あんまり詳しく書きすぎると、 あとで何か問題が生じるかもしれない。 かといってぼかしすぎると、あとで何のことかわからないし、 何よりおもしろくない。 「某所で某氏とアレした」的な記述だと、かえって怪しまれそうだ。 また、日記を書くのをやめるのは、 自分のアイデンティティの一部を失うようで苦痛だ。 とにかく、自己規制しつつ、できるかぎり思っていることを書くようにしよう。


15/Mar/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

なんとか起きる。資源ゴミの日。眠い。

朝2

定時出勤(right on time)。

そういえば、昨夜、本屋で立ち読みした本に、 きれいな歩き方についての本があった。歩き方だけではなく 姿勢についても書かれてあったのだが、その中で、 首を伸ばすとよいとあったので、今日は早速それを実践してみている。 たしかに首を伸ばすと自然と背筋が伸びる気がする。 猫背撲滅運動。

夕方

午前中から某事典の編集作業。お昼は某ランチョン・セミナー。 米国連邦政府の生命倫理政策。

昼下がりに居眠りしつつ、なんとか某編集作業を終え、宅急便で発送。

さて、次。

真夜中

夕方まで少し勉強。夜、プールで1.5キロ泳いでから帰宅。 夕食後、今日の朝刊と夕刊を読んだり、 某氏らにThe Feelingのファーストアルバムを勧める電話をかけてみたり。 時間があったので古いガーディアン・ウィークリーも読む。

今日も寒かった。


16/Mar/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

今朝は不燃ゴミ。 少し早目に家を出て、某スタバで新聞。お昼前に大学へ。

先日書いた某終末期パブコメに少し手を加え、簡単な論文にする作業。 それから某所でカレー。ついでに書籍部に行き、 多文化主義の書籍を二冊ほど。

昼下がりも終末期や多文化主義などいろいろ勉強。 夕方に某氏がやってきたので、少し相談。

日が暮れるころに帰宅し、某妻に多文化主義について教えを乞う。 夕食は巣鴨駅前の中華料理屋で。餃子を食ってしまう。

帰宅してから酒粕を焙って食べたり、 二階の勉強部屋の椅子に座って夕刊や本を読んだり、居眠りをしたり。 焼酎を少し飲む。

今日も寒かった。


17/Mar/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼前

朝、燃えるゴミを出したあと、二度寝。お昼前までよく寝る。 いろいろ夢を見た気がするが、忘れた。

昼下がり

お昼は焼きそば。起きたときは曇りだったが、天気が良くなってきたようだ。

昼下がり、某妻と一緒に歩いて某千石図書館へ。 図書館カードを作ってもらい、何冊か本を借りる。 市民図書館で本を借りるのは、浪人生以来のことではなかろうか。 長年の研究生活のせいで、本に対する所有欲が強くなっているため、 「本を買わずに借りて読む」というのは、少し抵抗がある(線も引けないし)。 しかし、家が本だらけになっても困るし、金もないので、 これからは新書などの本はなるべく借りて済ませるようにしよう。

それから近くの某おもちゃ屋に行き、 プレゼントを物色。結局、自分のためにおもちゃを買ってしまう。いかん。 そのあと、某妻と別れて一人で喫茶店に行き、朝刊を読む。

夕方に帰宅し、二階の勉強部屋で借りてきた新書を読む。 江花昭一『心療内科の時代』(ちくま新書、2002年)。 最初のいくつかのケースと、 最後の章の全人的医療と心療内科のつながりの話がおもしろかった。 そういえば最近、心身の相互作用を強く感じるようになった。 というか、定期的に運動するようになって、 ようやく身体に意識が行き始めた気がする。

買ったおもちゃはMagnaefという磁石のおもちゃ。 かなりおもしろい。

真夜中

夕食後、夕刊とガーディアン・ウィークリーを読む。 そのあと、先日買ったマイケル・ケニーの『アイデンティティの政治学』を少し読む。 ようやく何の話をしているのかわかりつつある。10年以上遅れているな。 しかし、なぜ『思想』などの雑誌で多文化主義の特集を一度も組まなかったのだろう。 不思議だ。

風呂。


18/Mar/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

朝遅くに宅急便に起こされる。

昼下がり

お昼を食べたあと、自転車で駒込の某喫茶店に行き、新聞。 ここの喫茶店は人気があるため、長居するのは少々気が引ける。

それから大学へ。購買部で少し買物をしてから研究室。 小腹が空いたので、インスタントの天ぷら蕎麦。

ひさしぶりに精神に余裕のある週末。 結婚式が終わり、火急の仕事も少ないからだろう。 心を落ち着けて来し方行く末を見つめるべし。

夜中

夕方、研究室で某仕事。無事に終了。

日が暮れてから帰宅し、音楽を聴きながらカレーを作る(某妻は二階で勉強)。 カレーと赤ワイン。カレーとワインは今ひとつ合わなかった。

夜、二階の勉強部屋に行き、ガーディアン・ウィークリー。 ようやく最新号まで読んだ。時間的余裕のある証拠。

メモ。コマ送りした方がよくわかるときもあるし、 早送りした方がよくわかるときもある。 これは読書についても当てはまる。

真夜中

夜中、しばらく本を読んでから、風呂。 そのあと、録画した番組をDVDに移す作業など。 もう寝るべし。

今日のニュース


19/Mar/2007 (Monday/lundi/Montag)

1時間ほど寝坊。最近、夜更しが多くなってきたので、 反省して今日からは早寝早起きをするようにしよう。

真夜中

朝、某総合図書館に行き、『新潮』3月号を借りる。 研究室で「先生とわたし」をコピー。

午前中は某献本リスト作りなど。 お昼ごろに図書館に本を返却に行き、急いで昼食(お弁当)。 それから訪ねてきた某氏と某相談。

お昼すぎから某ベンタム研究会。 スミスの社会契約論批判、ベンタムの宗教論、 『エディンバラ・レビュー』における商業社会論。 たしかに、だんだん「イギリス○○会本郷部会」 になりつつあるような…。

夜、研究会のメンバーと本三の居酒屋で飲む。 ビールや焼酎を飲んで酔っぱらう。

早めに帰宅して新聞を読んだり、某妻と多文化主義の話をしたり。

真夜中2

風呂とニュース。

ゲーテッドコミュニティ

某妻と今朝の朝日の特集にあった「ゲーテッドコミュニティ」 の倫理性をめぐって議論。以下はフィクション。

某夫「ゲーテッドコミュニティ。けっ。 あれは格差社会の極北とも言うべきもので、 リベラルデモクラシーの平等の理念に反する。 第一、市民間の信頼はどこにいったんだ」

某妻「ゲーテッドコミュニティのどこが悪いのよ。 不正をせずに自分でもうけたお金で、 自発的にコミュニティを作ったんだったら、何も悪いことはないじゃないの。 それに、ホッブズも言っているように、 あなただって出かけるときは家に鍵をかけるでしょ。 どこが市民を信頼しているのよ」

某夫「な、なにを。このリバタリアンが。不正をしていなくても、 才能は共有財産であって、もうけた金を好き勝手に使っていいわけはない。 それに、やはり経済的格差が大きすぎるとデモクラシーはうまく機能しなくなる。 それにそれにそれに、カギとゲートは象徴的意味がまったく違う」

某妻「それはまったく実証的な根拠がない主張じゃないの」

この後、某妻と某夫の議論は、 某商業誌に場所を移し、 「ゲーテッドコミュニティはリベラルデモクラシーに反するか」 という問いをめぐる論争に発展、周りからは「痴話喧嘩」と揶揄されることに。 さらに、ゲーテッドコミュニティを支持する論陣を張る某妻には 金持ちからの寄付が相継ぎ、しまいには某妻は某夫と別居して、 自らもゲーテッドコミュニティで生活するようになる……。

今日のニュース


20/Mar/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

なんとか起きる。今日こそは夜更ししないようにしよう。あ、明日は祝日か。

真夜中

定時出勤。午前中は某英語文献講読。お昼は某ランチョン・セミナー。 フィリピンの臓器売買のビデオを見る。

お昼すぎからは某献本リストの作成と、 某社会疫学文献リストの作成。 夕方、某院生を連れて某スタバで今後の相談など。

プールに行こうと思っていたが、上のリストを作っていたら時間切れに。 自宅に帰って夕食。

夕食後、新聞を読んだり、某妻と一緒に多文化主義の論文を読んだり。 ちょっと風邪気味のようなので早目に寝よう。

真夜中2

風呂。今日は湿度が低い。

メモ。時間も体力も限られている。たとえば時間。一日に勉強できるのは 8時間以下と考えた方がよい。資源が限られていることを自覚してこそ、 配分に気が回るようになる。

今日のニュース


21/Mar/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夕方

朝、燃えるゴミを出してから二度寝をして、お昼前に起きる。 お昼は某妻がパスタを作ってくれたので、ついワインも飲んでしまう。

お昼すぎから某妻と自転車で散歩。 山を越えて音羽の鳩山会館へ。 洋館は関東大震災の翌年(1924年)に作られ、1995年に大規模に改修、 それ以来一般公開されているそうだ。 展示品や庭がおもしろかった。 鳩山一郎による妻の薫へのラブレターを集めた『若き血の清く燃えて』 (講談社、1996年)をつい買ってしまう。 なお、鳩山家は5代に渡り、東大に現役合格しているそうだ。

[hatoyama]

[鳩山一郎像]

庭に立っている鳩山一郎。鳩山会館はハトがモチーフのステンドグラスや家紋など、 ハトが多い。

[hatoyama2]

[注意書き]

鳩山会館の入口にあった貼り紙。何があったのだろうか。

それから春日に行き、後楽園の某所で旅行用のピギーケースを買う。 今まで小さめのピギーケースしかなかったので、 スーツがきちんと入るものを購入。 しばらくあたりをぶらぶらしてから、買物をして帰宅。

柳父章の『一語の辞典 文化』(1995年)を読む。 京都にいたころに古本屋で買った本。 「文明」は比較的わかりやすいが、 「文化」という語はいろいろな意味や歴史があるようで、 なかなか捉えどころがない言葉であることがわかる。

真夜中

夜、夕食後、今週のガーディアン・ウィークリーを読む。

勉強する気にもならなかったので、 発表前で熱心に勉強している某妻を残して、一人でマンガ喫茶へ。 いくつかの週刊誌を読んだあと、『一ポンドの福音』を最後まで読む。 それから急いで帰宅。

メモ。「なぜあの人は強いのか」と「なぜあの人は戦うのか」は、 両者とも説明を求める問いであるが、問いの性質が違う。 前者の問いは原因と結果についての問いであるから、 「あの人が強いのは、〜だからだ」という原因が語られるのに対し、 後者の問いは手段と目的についての問いであるから、 「あの人が戦うのは、〜のためだ」という目的が語られる。

真夜中2

風呂。

メモ。よい言い訳と悪い言い訳を区別する基準は何か。 悪い言い訳は、明らかにウソである(偽である)主張をした場合とか、 「それはあなたの行動を正しく説明しているが、正当化はできない」 ような主張をした場合だろう。 逆に、よい言い訳は、自分の行動を事実に反しない仕方で説明するだけでなく、 正当化もしなければならない。 正当化できるのは、「有害事象が起きるのを予見できなかった」(予見可能性、 人身事故のための電車の遅れによる遅刻、医療事故など) 「予見できたが、避けられなかった」(回避可能性、 (台風のための電車の遅れによる遅刻、医療事故など)のいずれかの場合だろうか。 法的責任の議論も参考によく勉強する必要がある。 ベンタムは何も言ってなかったっけ?


22/Mar/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

夜更しのせいで寝不足気味。

先日買った植物は、「ペペロミア・ジェイド」という種類のもののようだ。 昨日、後楽園の某所に寄ったさいに、花屋さんで確認した。

昼下がり

定時出勤。午前中は某ランチョン・セミナーの準備。 某献本について編集の某氏と電話で相談。 今回は印税はないものと思って(いつもそんなにないけど)、 たくさんの人に献本することにした。 もらった人は涙して読むように。

お昼は某ランチョン・セミナー。出席者が少なくて少し泣く。話力の話。

午後は社会疫学の文献リストを作ってみなにメールしたり、 疲れたので数独を解いたり。 いかん、一日は短いから仕事をせねば。

夜中

夕方、海外出張の準備など。 ひもじくなってきたのでカップスープを飲み、 プール。1.4キロ。 プールの入口の電気が消えたまま、一週間以上が経つ。 どうなってるんだろうか。

プールを終え、更衣室で着替えたあと、更衣室の斜め前にあるベンチに座って 一息ついていると、どこかに眼鏡を忘れてきたことに気付く。 カバンを探してもない。 眼鏡をどこかに落としていたら一大事だとアワワワと更衣室に行き、 さきほど使ったロッカーを見ると、ない。プールの荷物置場に置いてきたか と思ってアワワワと服を着たままプールの入口付近に行くと、やはりない。 これは困った、この近眼では自分の眼鏡さえ見つけられない、どうしよう。 と、アワワワしながら、もう一度カバンの中を探すと、今度はあった。 次回から気をつけるようにしよう。

夜、某妻からメールで、二階の勉強部屋の電気のヒモが切れたという知らせが 入っていたので、某所でヒモと20枚組のDVD-Rを購入し、帰宅。夕食

夕食の前後に電気を修理し、届いたピギーケースをダンボールから取り出し、 食器を洗う。プールで疲れていたせいか、食器を洗っているときに少し イライラする。これはいかんと思ってしばらく深呼吸。 疲れているときはあまり負荷をかけないようにしよう。

真夜中

夜中、朝刊と夕刊を読んだあと、某妻と多文化主義についてディスカッション。 たいへん勉強になった。


23/Mar/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

早起きしてシャワー。夜に風呂に入るとよく眠れる気がするが、 寝るのが遅くなるという欠点がある。一長一短。

朝2

朝食後、少し家事を手伝い、定時出勤。 春らしくなってきた。大学は卒業式のようで、 正門のあたりは振り袖姿の女性やスーツ姿の男性(およびその家族たち)で一杯。

どうも気分が落ち着かない。寝不足か。とりあえず深呼吸。

お昼前

午前中は雑用。文献のコピーと某事典の編集作業を少し。 音楽を聴きながらやっていると心が落ち着いてきた。

『淡青』の2月号で「本と東大。」という特集があったので、 座談会をぱらぱらと読む。

日本の研究者、特に文系の研究者は個人的にも公にも、 本をたくさん持つ傾向がありますね。(中略) 書物の量も多いし、本を自分の手元に置いて勉強するという 習慣ができていますので、 文系の研究者達は自分の図書館を建てているようなものです。 自分の家は本だらけ。ときどき根太が抜けたりしてね。 そんなに自分ひとりの図書室を作らなくていいじゃないかと言われるんですが、 総論はその通りです。でも、やはり、ふだん使う本や新しく出た本は 手元に置きたいという気持ちがあります。結果として、 家の中は本だらけになっている、と。

---樺山紘一、印刷博物館館長

やはり自分の選好も、このような文化の中で形成されているんだろうか。 とにかく、コレクター的な性癖は身につけないようにしよう。 できるだけ図書館を使い、要らない本は捨て(区立図書館に寄付?)、 どうしても手元になければ困る本だけを購入すること。 (あまり守れそうにないが…)

そういえば、昨晩、来月の家賃と航空運賃の支払を済ませた。 昨日、某臨時収入が入っていたとはいえ、 指輪その他のカードでの買物がたたり、今月は大赤字の予定。しくしく。

お昼

弁当。

メモ。「当を得る」と「的を射る」を混同しないこと。 前者は道理にかなったという意味、後者は肝心な点を突いているという意味。

真夜中

午後は春からの某講義のスライドの手直しや、某接待や、 明日の某授業の下準備の手伝いなど。

夕方、某大学病院のレストランで某祝賀パーティ。 オレもスピーチをする必要があったので、「今年はみなさんのために尽くします」 と言うと、みなから去年も同じことを言っていたとブーイング。 けっ、こんな連中のために尽くしてやるもんか、と心中で悪態をつく(ウソです)。 花束をもらい、腹一杯食事をする。ワインも飲む。感謝。今年もがんばります。

夜は早目に帰宅し、某妻の勉強に付き合う。がんばれ。


24/Mar/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

いつも通りの時間に起きる。ゴミ捨て、シャワー、朝食。

真夜中

某妻が名古屋の某研究会で発表するので、カバン持ちで付いていく。 午前中に出発して新幹線で名古屋へ。 駅前のホテルにチェックインしてしばらく休んだあと、 地下鉄に乗って某市立大学へ。少し雨。

某妻の研究会に一緒に参加して、適当に発言する。多文化主義、 ポジティヴ・アクションなど。 たいへん勉強になった(ちょっと居眠りしたが)。 メモ。規範理論と実証研究の関係、 男女の政治参加の不均衡に関する生物学的説明(の不適切さ)について 少し勉強すること。

それからタクシーで栄に出て、飲み会。 ゆっくり飲み喰いしながら歓談。 カバン持ちのオレまでごちそうになる。感謝。 地下鉄で名古屋駅の近くのホテルに戻ってくる。

メモ。エピクテートスのイチジク。 何事もすぐにできるとは思わないこと。 また、ある目的を達成するためにはさまざまな方法があることを忘れないこと。


25/Mar/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

よく寝る。今日も少し雨。

朝2

朝食後、部屋でうとうとしていると、地震。 幸い名古屋の方ではあまり揺れなかったが、 石川県の方で震度6強を記録したそうだ。 大事にならないと良いが。

お昼前にホテルをチェックアウト。 某妻の調子が悪いので、近くの某ジュンク堂で少し休んだあと、 名古屋駅で某氏や某夫妻と昼食(インドカレー)をご一緒する。 そのあと、喫茶店で歓談。名古屋駅は休日でたいへん混んでいたため、 空いている喫茶店を探すのに苦労した。

某氏らと別れたあと、おみやげなどの買物を済ませ、 新幹線に。短かったが充実した名古屋旅行だった。 またそのうち遊びに行こう。

帰りの新幹線ではよく寝たあと、区立図書館で借りた田上幹樹の 『生活習慣病』(ちくま新書、2000年)を読む。勉強になる。 医師の助言を聞かずに喫煙や飲酒を続けて糖尿病性網膜症になったり 多発性脳梗塞になった悲惨な症例を読んでいると、 たしかに「自業自得」とか「因果応報」という言葉が思い浮ぶ。 しかし、飲酒や喫煙を止められない背景には、 偉くなると接待で飲まざるを得ない日本の企業文化とか、 過労から来るストレスなどがあるわけで、 「生活習慣」に関して個人の責任だけを問題とするのではなく、 社会の文化という環境要因の改善にも取り組む必要があるだろう。

日が暮れる前に無事に帰宅。 東京はさきほど雨が止んだようだ。

白鵬が優勝決定戦で朝青龍を降して優勝とのこと。

真夜中

夕食後、新聞。そのあと、 某妻と一緒に某礼状の作成など。


26/Mar/2007 (Monday/lundi/Montag)

少し寝坊。新聞を切り抜いたりしていると、遅刻。もう大学に行かねば。

昼下がり

定時出勤(少し遅刻)。午前中、某氏と終末期医療の相談などをしながら昼食(蕎麦)。 某氏を上野駅まで見送りがてら、上野公園を抜け、東京芸大のあたりを通って 自転車で戻ってくる。すっかり春。

昼下がり、某氏が契約書と著者用の本を持って来訪。

明日発売されるようだ。ついでにいろいろ相談。

そのあと、精神的に疲れたのかしばらく動けず。 最近、運動をするよりも気を使う方がずっと疲れる。 体だけでなく「気」も鍛えなければ。

真夜中

夕方、某先生による授業のシラバスを考えたり、 某案件の対応策を相談したり、 遅目の昼食(お弁当)を食べたりしていると、プールに行きそびれる。

夜、帰宅すると、某妻の弟さんが訪ねてきていたので、 三人で夕食を食べながら歓談。

某氏から立派なワインセラーをいただく。感謝。

そのあと、昨晩同様、某礼状を書くのを手伝ったり、 新聞を読んだり。一日はあっという間に終わってしまう。

真夜中2

夜中、二階の勉強部屋で新聞を読んでいるときに、 左の肩甲骨のあたりの筋を違えたようで、 左腕を上げるとかなりの痛みが生じるようになってしまった。 う〜ん、もう若くない。明日の朝からラジオ体操をするようにしよう(ウソ)。

風呂。


27/Mar/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

夜中

朝、少し寝坊。クリーニング屋にワイシャツを預けてから定時出勤(少し遅刻)。

午前中は某英語文献講読。 ようやく四原則についての諸論文(JMEの特集)を読み終わる。

お昼は某ランチョン・セミナー。出席者が少なかったが、 めげずに代理出産について議論。

昼下がりまで雑用。 昼下がりに今年度最後のミーティング。 つつがなく終わる。

夕方、名古屋で買ってきた「ういろう」を同僚と食べたり、 よもやま話をしたり。年度末はなんだか大晦日のようだ。

そうこうしていると今日もプールに行けず。まあ、肩甲骨のあたりの 問題が解決していないのでちょうどよかったが。いろいろ荷物を抱えて帰宅。 クリーニング屋にワイシャツを取りに行ってから、某妻とゆっくり夕食。

真夜中

夜中、あくびをしながら新聞を読んだあと、荷物を詰める作業を少し。 それから風呂。


28/Mar/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

少し寝坊。ゴミを出してから朝食。荷物をまとめる作業。

メモ。毎日紙上でニセ科学論争が行なわれているようだ。 日本版のクリスチャン・サイエンスとダーウィニズムの論争といったところか。

そういえば、先日、個人の自由と多様性を抑圧すると社会が停滞するという ミル的な命題は、ローマの歴史などによって「実証」されているという発言を、 とある研究者の口から聞いた。 「実証」の基準はそれぞれの学問によって違うと思われるが、 医学系の実証の基準に慣れてくると、歴史はconfounding factorが多すぎて とても「実証」できるとは思えないのだが。せいぜい傍証か。

(日本時間で)真夜中

朝、宅急便の発送や掃除などを済ませたあと、 家を出て日暮里へ。某氏と合流して京成スカイライナーで成田へ。 空港には出発の3時間前に着く。チェックインしてからタイ料理を食べ、 出国の手続を済ませてからいくつか買い物。

機内で着席してからいつものように少し眠り、 それから食事と映画三昧。とりあえず、 『ロッキーバルボア(ロッキー・ザ・ファイナル)』 (C-。とくに終わり方がひどい。見る価値なし)、 『ボビー』(B+。シリアスな『ラブ・アクチュアリー』という感じ)、 『シャットアップ・アンド・シング』 (B。ブッシュ批判で叩かれたディクシーチックスのドキュメンタリー) を見た。二つとも米国左翼の復活の気配を感じさせる。 あと、『007 カジノ・ロワイヤル』も最後の部分だけ見た。

メモ。 60年代に比べると、今は洗練されているが熱意がない。 権力に対するシニシズムはあるが高邁な理想はない。 Individualismとdivide and rule。

メモ。組織。バンド。タイトで長続きするチームを作るには、 組織の運営を仕事にするマネージャー的存在が必要だ。 ブライアン・エプスタイン(とその死)。

飛行機は日の入りと競争しているようで、外は一度暗くなったあと、 また明るくなった。

(米国東海岸時間で)夜中

機内の残りの時間は、少し寝たり、食事をしたり、読書をしたり。 食事はベジタリアンミールで、それなり。 某妻も付き合って同じメニューで食べていた。

飛行機はかなり揺れたが、一応無事に定時にワシントンDCに到着する。 入国審査に小1時間かかったあと(指紋と顔写真を取られた)、 小さなジェット機に乗り換えてフィラデルフィアへ。 機内では熟睡する。

フィラデルフィア国際空港からはシャトルバスに乗って ペンシルバニア大学のキャンパスへ。 キャンパス内にある某高級ホテルに無事チェックイン。 その後、ホテルの近くにある、 いかにも学生向けのフードコートでタコベル。 スーパーや本屋を少しひやかしてからホテルに戻ってくる。

ホテルの部屋でのネット使用は24時間で10ドルかかるそうだ。 高い。

某妻や某氏と一緒に行動しているせいか、 あまり外国に来たという実感がない。 ぼーっとしていて荷物を取られたりしないよう、注意しよう。

真夜中2

今日は時差のせいでほとんど徹夜状態だったため、胃腸の調子が悪く、 また、機内の座席に長時間座っていたために左の肩甲骨の痛みも悪化した。 が、シャワーを浴びたら少し生き返った。よく寝よう。


29/Mar/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

よく寝て早起き。 メール関連で一件恐ろしいことが起きていたので、冷汗をかく。すみません。

米本昌平氏の『バイオポリティクス』をパラパラと読む。 なぜバイオエシックスではなくバイオポリティクスという言葉を使うのか の説明(なぜバイオエシックスではだめなのか)については異論があるが、 終章にある「講壇生命倫理学」批判は耳が痛い。ただ、現在の官僚もアカデミズム も政策立案能力がないから、独立したシンクタンクしか道はないという結論には 直ちには賛成しかねる。 研究者コミュニティに属している身としては、 アカデミズムの足腰を鍛えなおしたいところだ。

夜中

午前中は美術館の見学。 朝、3人でトラム(といっても地下鉄)に乗ってCity Hallに出て、 そこからフィラデルフィア美術館まで歩いて行く。 美術館の玄関に至る階段はロッキーで有名になったもの。

館内に展示していある絵はそれなりだったが、 部屋が丸ごとインドの寺院になっていたり、 イギリスの家になっていたりしておもしろかった。 昼食は美術館の中で軽食。 古本屋などに立ち寄ったあとトラムに乗って戻ってくる。 今日は晴天だったが風が冷たく、少し寒かった。

昼下がり、少し寝てから勉強しようと思ったら、日が暮れるまで延々と 寝てしまう。いかん。

夜、起きてから3人で近くのアジア料理屋へ。タイ風レッドカレーを頼む。 シードル。それから帰宅。勉強しよう。

真夜中

シャワーを浴びたり、少し勉強したり。

アメリカのよいところは、イギリスと違ってシャワーが勢いよく出てくることだ。


30/Mar/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

よく寝る。今日も快晴のようだ。

午前中は社会見学。ホテルの近くで朝食をとったあと、 30th St.駅から電車に乗って、 郊外にあるバーンズ・コレクションを見に行く。 ルノワールやセザンヌその他を堪能する。 スーティンという画家を初めて知る。

昼下がりに戻ってきて、 駅の構内で簡単に食事を済ませたあと、ペン大の生命倫理研究所を表敬訪問する。 RAの人に研究所を案内してもらってから、 アーサー・カプランに会って話を聞く。 カプランは話好きの大きな人だった。

夕方、ホテルに戻り、少し勉強。そのあと、眠気に勝てず、少し寝る。

真夜中

夜、近くのダイナーで食事。ツナメルトサンド。お腹一杯になる。 そのあと、近くの本屋をひやかす。眠いので早々に帰宅。


31/Mar/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早朝

昨夜は早く寝たため、夜明け前に起きてしまう。

朝っぱらからポテトチップス(salt & vinegar)を食べながら勉強。 先日の29日から「新型インフルエンザ対策ガイドライン(フェーズ4以降)」についてがウェブで公開。よく読んで勉強すること。

年度末。なんだか大晦日のようだ。

以下は、こないだパブコメ用に書いたもの。今のところ、 まだオンラインで、しかも会員しか読めない。そのうち紙媒体になるとのこと。

夜中

朝から夕方まで某コンファランスに参加。今日はセッションが三つあったが、 最初の二つは感染症(マラリア、ロタウイルス)の医学的側面が議論されていたため、 あまり関心なし。最後のセッションはなぜワクチンの健康被害を補償すべきなのか という話が少し問題となり、これはおもしろかったが、結局何も発言できず。

夕食はコンファランスに参加した連中と。赤ワイン。 初対面の外国人と話すのは大変。もっと話力を付けないと。

眠いので早々に部屋に戻ってくる。


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Wed Apr 6 15:13:14 JST 2016