2006年9月号 / 2006年11月号 / 最新号

こだまの世界

2006年10月号

世の中のことは何事にも進化があって、宇宙も進化し、生物も進化し、 森羅万象みな進化のあとが見られるが、ただ"道徳"だけは、 二千五百年前の孔子の時代でも、そのまた二千五百年前の 尭・舜の時代でも、五千年後の現代でもまったく同じで、 進化するどころか、かえって退化したようだ。ことに国際道徳に いたっては退歩もはなはだしい。悪くなる一方である。

---渋沢栄一『「論語」の読み方』

誰とでもセックスすることで、より自由になれると考えるのは幻想だ。 自由であることと、誰に対しても責任を取らないこととは、大きく異なっている。

---Robert Hughes, Things I Didn't Know: A Memoir


主な話題


01/Oct/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

よく寝る。

そういえば、昨日の産経新聞に載っていたが、 フランスでは産経は「極右」の新聞 として紹介されているそうだ。極右だとすると、 産経はあの祝日に軍歌をかけて走りまわっている宣伝カーと同じレベルと いうことか。……。いずれにせよ、 フランス人には産経を読んでいることを秘密にしておこう。

就職して丸三年が経ったようだ。その間いろいろあったので、 あっという間とは言えない気がする。というか、去年の 「メタ・バイオエシックス」特集の合評会など、 もう2年以上前のような気がする。

終日雨。 どうでもいいが、NHK7時のニュースの明日の天気はあまり当てにならんな。

お昼前に自宅を出て、某用事で新百合なんとかへ。 一応無事に終わる。

夕方、新宿のビックカメラでイヤホンのイヤパッドを買う。 なんだか「イヤイヤ」と書いていると変な感じだな。earphoneのear-pad。 一月前ぐらいから左のパッドが失くなったままだったので。

某ハンバーガー屋で夕食を食べてから帰宅。 明日の研究会の準備をしなければ。


02/Oct/2006 (Monday/lundi/Montag)

夜明け前

昨夜は仮眠するつもりで歯も磨かずに寝てしまう。いかん。

勉強しなければ。

早朝、しばらく勉強し、寝床に戻ってしまう。やばい。

愛媛で臓器売買が発覚、患者と仲介した女性が逮捕される (MSN毎日)。 国内初のケース。現金30万円と新車の普通乗用車(約150万円)と引き換え。 病院の倫理委員会は何をしていたのか。 このようなことが起きる原因と、再発防止策について考える必要あり。

夜中

今日のこと。

真夜中

自宅でゆっくり明日のランチョン・セミナーの準備をしているとあっという間に 真夜中になってしまった。明後日の非常勤の準備をするはずだったのだが、 もう寝よう。

今日のニュース


03/Oct/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

季節がよくなったのか、よく眠れる。少し早起き。

図書館で真面目に勉強するようになったせいか、腰がちょっと痛い。 姿勢に気をつけること。

夜中

今日のこと。

真夜中

明日の非常勤の準備をもう少しだけ。

水がうまい。いくらでも飲めてしまう。最近はVittel。

今日のニュース


04/Oct/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

昼下がり

今日もよく寝て少し早目に起きる。季節が良いようだ。

朝、図書館で少し某翻訳をしたあと、午前中は某勉強会に参加。

お昼は少し早目に某氏と某定食屋で。いろいろ相談。

お昼すぎ、飯田橋で某非常勤。第二回目はWHOの健康の定義、 アルマ・アタ宣言とプライマリー・ヘルスケア、 オタワ宣言とヘルスプロモーションについて。 少し内容が多かったようなので、次回は量を減らすこと。

そのあと研究室に戻ってくる。

真夜中

夕方、総合図書館に行き、少しだけ某翻訳。そのあと、 文学部で行なわれた某名誉教授の講演(授業)に出席する。 人間の尊厳アプローチをスコラ学と社会生物学の知見を用いて批判するという内容。 いろいろ勉強になった。

そのあと、某氏らと一緒にイタメシ屋でいろいろ歓談。 赤ワインと白ワイン。酔っぱらって自転車で帰ってくる。 もう寝るべし。

今日のニュース


05/Oct/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

今日も少し早起きして総合図書館へ。某翻訳を少し。

図書館に行く前に正門前の某コンビニで朝食を買ったのだが、 温めてもらったおにぎりの袋だけを 受け取ったようで、野菜ジュースが入った袋は置いてきてしまった。つかん。

夜中

今日のこと

メモ。両手に荷物を抱えていっぱいいっぱいの人が多いようだ。 余裕のある人が他の人の分まで荷物を背負うこと。 He ain't heavy, he's my brother. などと書くと殊勝だが、 実際にはつい自分にも余裕がないという理由で目をつぶってしまう。 これではいけない。reach out.

今日のニュース


06/Oct/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

今日も少し早起き。雨のせいか今一つ低調。音楽でも聞いて元気を出そう。

朝2

定時出勤(ちょっと遅刻)。 出勤前に本三の某銀行に行き、 通帳を交換してもらう。 ついでに、クレジットカードの引き落とし口座などの変更手続も電話で依頼する。

熊本のホテルを予約。昨日は岡山のホテルも予約した。 prudenceが身に付きつつあるようで、 一月前に行動できるようになってきた:-)

お昼前から3時間ほど総合図書館に籠ってテキスト書き。 メタ倫理への導入部分の話なのだが、難しい。

お昼は遅くに某サブウェイで。 もう外で食べるには寒いぐらいだ。風雨がすごい。

夕方、同僚の某氏らと某テキストの相談。 「こだまさんの文章はまわりくどい」 と指摘される。もっと簡潔に書くように心掛けよう。肉を削げ。

北朝鮮ミサイル「当たれば良い」 京大名誉教授が発言。朝日の記事。 一瞬、「あっ、先生、ついに問題発言をしてしまったか」と思った:-)

真夜中

夜、新宿で夕食。某氏とタイ料理とビール。 いつものように顔から汗を大量にかく。 そのあと、二軒ほど喫茶店をはしごする。 ジンライム、紅茶、バナナジュースなど飲む。 夜中に帰宅。眠い。

今日のニュース


07/Oct/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

よく寝る。昨夜はライオンに校庭で追いかけられる夢を見た。

朝2

晴天の様子。

メモ。「役割を果たす」という感覚の陶冶。 私的な領域には介入しないという自由主義を貫きながらも、 共同体の一員としては共同体のためにできることを全うすることを 各人に要求する社会。

昼下がり

お昼前に総合図書館へ。昨日から風が強いせいで、 銀杏がたくさん落ちていた。 しばらく昨日のメタ倫理の文章の書き直し。

お昼は少し遅目にサブウェイで。 食べながら数独の問題を一問解く。難問だった。

それから書籍部へ。2006年の『国民衛生の動向』が欲しかったのだが、 すでに在庫切れ。代わりにニューズウィーク(日本版)や 今井道夫『生命倫理学入門(第二版)』などを買う。

夜中

昼下がり、ちょっと本三付近で某用事。

夕方、総合図書館に戻って少しだけ某翻訳。そのあと、 プールで30分ほど泳ぐ。

夜、やはり総合図書館をアジトにしている某氏と某定食屋で夕御飯。 カキフライ定食。お腹が一杯になる。 そのあと某スタバに行き、ニューズウィークの大学ランキングを一緒に見たり。

帰宅。科研費の申請について考える。

メモ。時間の長さは限られている。できるのはただ、 時間の密度を高めることだけだ。時間の密度を高めるには、 無駄なことはせず、勉強するときは集中力を高めなければならない。 集中力を高めるには…。

メモ2。「寸暇を惜しむ」というのは良い表現だ。 しかし、一方でケチケチしているような気もする。 お金に関しては気前良く、時間に関しては節制すべきなのだろうか。 時間に関してmiserになるのもいやな気がする。 おそらく中庸が大事なのだろう。お金も時間も浪費せず、 かといってmiserになることもなく、その中庸が徳というわけか。 時間を浪費しないように注意しよう。

真夜中

しばらくレスリー・スティーヴンのScience of Ethicsや アーネスト・アルビーのA History of English Utilitarianismを読む。 とくに後者が楽しい。歴史が好きなんだろう。

真夜中2

そろそろ寝よう。

左側の首の凝りと左上の親不知の因果関係について考える。 よくわからないので、とりあえず歯医者に行って抜いてもらおう。

今日のニュース


08/Oct/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

朝遅くに起きる。シャワー、洗濯、掃除、朝食。

夜中

お昼、天気が良いので歩いて旧岩崎邸に行ってみる。 風が強かったが、あそこは良いところだ。

お昼すぎから夕方にかけて、本郷のあたりで某用事。

いったん帰宅したあと、夜は上野の居酒屋で。黒霧島のお湯割り。

卒論メモ1

序論: 本論に入る前に、序論を書きましょう。序論では、 あなたの研究の背景と、あなたの研究の目的を書きましょう。

「研究の背景」では、ちょうど本郷という土地を説明するさいに、 それが東京都の文京区にあるという説明から入るように、 自分の研究がどのような大きな文脈の下で行なわれているかを説明しましょう。 注意したいのは、「研究の背景」には、 「自分がいかにしてこの問題に関心を抱くようになったか」ということを 書くのではないということです。 あくまで自分の研究の文脈を示すようにしてください。 まかりまちがっても、あなたの家庭の事情を書いたり、 就職の内定をもらっているからぜひ卒業させてほしいということを 書いたりしないようにしましょう。

真夜中

テレビでやっていた『香港警察』をDVDで見る。 副音声しか録音されていなかったため、 聞いてもわからない広東語で。だが、 なんとなく筋書きはわかった。

今日のニュース


09/Oct/2006 (Monday/lundi/Montag)

お昼

よく寝て、かろうじて午前中に起きる。

メモ。内側と外側。内側にいる人は、外側にいる人に参加(コミット)するように 呼びかけ、外側にいる人は、内側にいたら中立的な観察と分析ができないと批判する。 内側の人は外側にいる人を野次馬と罵り、 外側にいる人は内側にいる人を活動家と嘲る。

北朝鮮が核実験を実施したそうだ。 「核実験は我が軍と人民に幸福をもたらす歴史的な出来事だ」とのこと (nikkei.com)。

お昼すぎに根津に行き、夕方まで散策。 夜はパスタと赤ワイン。ほろよいで千駄木に行き、 芸大関係者が経営している様子の 怪しげな喫茶店で一服したから帰宅。

そういえば、今日、無縁坂を通ったら、 新しく「鉄門」が出来ていた。

真夜中

早目に少し寝たら、真夜中に目が覚めてしまったので新聞を読んだり、 カップラーメンを食べたり。そろそろ寝よう。

メモ。心を落ち着けること。心の余裕を失なわないことが大事だ。 アタラクシア。深呼吸せよ。Nothing really matters.

今日のニュース


10/Oct/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

少し早起き。

真夜中

今日のこと。

真夜中2

明日の非常勤の準備。ようやく一通り終わる。 寝るべし。

今日のニュース


11/Oct/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼前

寝不足。朝、非常勤の準備をしていると、午前中の勉強会に少し遅刻してしまう。 いかん。

今日のこと。

今日のニュース


12/Oct/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

よく寝て少し早起き。人生は短いので勉強しよう。

そういえば、先日、Scissor Sistersの2ndアルバム(Ta-Dah)が届いた。 一枚目に比べると印象に残る曲が少ない気がするが、 聴きやすさは相変らず。 ちなみに、邦題は『ときめきダンシン』だそうだ。

真夜中

今日のこと。

今日のニュース


13/Oct/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

定時出勤。ちょっと寝不足。

真夜中

今日のこと。

メモ。功利主義の証明? 500年後には神の存在論的証明と同じぐらい馬鹿げた 話になっているかもしれないので注意。historicityを自覚せよ。

今日のニュース


14/Oct/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

今日のこと。

メモ。人生。あと8年しかないとすれば、どう生きるか。 時間をつぶしたり気晴らしをしたりしている場合だろうか。 直視すべきことは何か。

今日のニュース


15/Oct/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

電話で起こされる。 図書館に行って勉強しよう。

昼下がり

お昼すぎ、本三の喫茶店に行き、 パンとコーヒーで食事をしながらGuardian Weeklyを読む。 エクソン・モービルと環境問題に関する記事を読み、 改めてインタレストグループが科学に及ぼす影響について考えさせられる。 地球温暖化、タバコ規制その他の問題を考えるさいには、 ベンタムの言うsinister interestの存在を真剣に考慮に入れる必要がある。 そういえば、ゴアのInconvenient Truthは 必ず観に行くようにしよう。

ちなみに、エクソン・モービルは一日に10億ドルかせいでいる計算になるそうだ。

夕方、総合図書館でAlbeeを少し読む。100年前の本だが、おもしろい。

夜、春日でラーメン。 そのあと、 某学会の終了後に本三で飲んでいた先生方の集会に少しだけ参加する。 ビール。三日連続で飲んでしまった。

それから帰宅。

メモ。研究手法を洗練させなければならない。 ベンタムは法や倫理の研究に自然科学の分類の手法(リンネ)、 第一原理から体系を作る手法(ニュートン、ユークリッド)を導入しようとした。 今やらないといけないことの一つは、 細分化した研究成果をデータベースなどを使ってまとめることだろう。 読むべき論文、読む必要のない論文を区別する必要もある。 旧来の研究手法で満足しないこと。

今日のニュース


17/Oct/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

夜中

今日のこと。

朝、少し早目に起きて大学。いそいそと科研費の書類の作成。 それから某英語文献講読。あと少し。

お昼は某ランチョン・セミナー。卒論生の事前発表。 お昼すぎ、科研費の書類を医学部事務に提出に行ったあと、 総合図書館で少しメタ倫理学の勉強。

昼下がり、某ミーティング。某テキストの自分の章を批判してもらう。 いろいろアラがあることがわかる。まだまだ改善の余地あり。がんばれ。 そのあと某院生の発表も聞く。 さらに夕方、某テキストの相談。メタ倫理学。勉強になる。

夜、一週間ぶりに水泳。手だけで500×2本、足だけで250×2本で 1.5キロちょい。キックは筋肉がついたのか余計な力が抜けたのか、 ほとんど休まずに250ぐらい泳げるようになった。 夕食は某海鮮丼屋で。

そのあと帰宅。が、非常勤の資料一式を大学に忘れたので もう一度大学へ。 その帰りにコンビニに寄ると財布を忘れてきたことに気付いて手ぶらで出ることに。 ぼけてる。

眠いが明日の非常勤の準備をしなければ。

スヌーピーと言えば、 最近はこれがおもしろかった。

真夜中

非常勤の準備。終わらないが、ちょっと寝よう。


18/Oct/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

今日のこと。

朝、少し早目に起きて非常勤の準備。 午前中は某勉強会。

お昼すぎに飯田橋に移動し、某非常勤。人口静態と人口動態。

昼下がり、本郷に戻ってくる途中に蕎麦。 夕方から某テキストの相談。権利論。 たいへん勉強になる。

夜、同僚の某氏と某定食屋で食事。ビール。 研究室に寄って荷物を取ってから帰宅。

メモ。心が動揺すること一件あり。深呼吸して冷静さを失わないこと。

真夜中2

まだ起きてる。いろいろ雑用。そろそろ寝よう。


19/Oct/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

定時出勤(少し遅刻)。午前中は雑用。

Keep your chin up.

真夜中

今日のこと。

午前中は図書館に行くつもりが、雑用でつぶれる。

お昼は某ランチョン・セミナー。 某富山テレビの射水市民病院事件のドキュメンタリー番組。

午後は某院生の指導を少ししたあと、総合図書館に籠もって某仕事。

夜は某所でさんま定食とビールと焼酎 (昨日は別の某食堂でカキフライ定食とビール)。 比較的穏やかに夜を過ごす。

真夜中2

某仕事を終える。次。

部屋に蚊がいるようで、耳をかまれたようだ。


20/Oct/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

定時出勤(ちょっと遅刻)。

真夜中

今日のこと。

お昼前に総合図書館に行き、お昼すぎまで某テキストの原稿書き。メタ倫理。

お昼すぎ、某卒論生らの指導を少し。

昼下がり、某サブウェイのサンドイッチを買ってから、 同僚らと某テキスト相談。いろいろ相談。一人ではとてもできない作業を、 同僚らと協力してできるというのは幸せなことだ。がんばろう。

夕方、しばらく研究室で作業をしてから地下鉄で新宿へ移動。 新宿3丁目あたりの某中華料理屋で某氏の出版祝いの飲み会に遅れて参加。 若手ベンタム(ベンサム)研究者その他で楽しく飲み食いする。 ビールと紹興酒。たらふく食べる。

二次会は某氏行き付けのバーで。ウィスキー。 ここでも楽しく飲む。

日付が変わるころに帰宅。


21/Oct/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

今日のこと。

朝、少し遅めに起き、洗濯をしてからお昼に池袋へ。 芸術劇場のところにある中国茶の喫茶店で一服したあと、 某不動産屋へ。

実は先日から部屋を探していたのだが、 たまたま大学生協で見つけた千石の一軒家の物件が気に入ったので、 今日契約を済ませた。最近できた定期借家契約というやつで、 とりあえず2年で契約。学会などで忙しいシーズンだが、 これから引越しの準備にかからなければならない。

(関東近辺に住んでいない人のためのwikipediaな注。 千石というのは、 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨に近い、 文京区の一部。 東洋大学や白山ラーメンのある白山からも近く、 近所には小石川植物園や六義園、教育の森などがある)

池袋で適当に昼食を食べたあと、 本郷に戻ってくる。寝不足なのでしばらく仮眠を取ってから、 夕食は春日にできた新しい定食屋で。さんまの蒸籠定食(ビールなし)。 そのあと、マンガ喫茶でしばらくchill outする。 今日は半日ゆっくり休むことができた。


22/Oct/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

よく寝る。昨年もよく寝ているようだが、 おそらく気候がよいのだろう。

さて、勉強しなければ。

お昼すぎ2

いろいろ考えごと。 年末は発表や〆切が多いので、 なんとか時間をやりくりして乗り切らないといけない。 仕事が一定の量を超えると、 一つ一つの仕事の質が下がってしまうので注意せよ。 今年はなるべく雑用を引き受けないようにしたつもりだが、 来年はもう少し基準を厳しくするようにしよう。 目指せ、ノーと言える研究者。

左腕の調子が少しおかしい。 ある姿勢を取ると手の先にしびれが出る気がする。 emacs病なんだろうか。とりあえず姿勢には気をつけよう。

夜中

昼下がりに大学に行き、閉館するまで総合図書館でメタ倫理学の勉強。 ついでに新聞も読む。

某海鮮丼屋で食事をしてから帰宅。バッテリーが切れたのでしばらく仮眠。 ちょっと復活。

真夜中

某テキストの原稿書き。ようやく二つの章(イントロ)がだいたい出来たので、 あと一ヶ月で残りの一章を書く必要がある。がんばれ。

今日は雨が降っていたようだが(今も降っている)、幸い濡れずに済んだ。

来月の主な予定をリストアップしてみる。

12月にも別の発表が二つあるが、大丈夫、Don't panic, 一つずつ片付けていけば何とかなるはず。

腹が減ってきたが、もう寝よう。


23/Oct/2006 (Monday/lundi/Montag)

お昼すぎ

昨夜、夜更しをしたせいで寝坊。1時間ほど遅れて出勤。いかん。 午前中はいろいろと雑用。

某amazonから、『医療福祉の祖、長与専斎』(2002年)、 The Very Best of Aretha Franklin, Mystery Lady, Tell Mama, Etta James Rocks The Houseが届く。 最後の3枚はEtta Jamesのアルバム。こないだBBC Radioの特集を聴いていて 欲しくなったので。

真夜中

今日のこと。

雨。昼下がりまで研究室で勉強。某院生の某発表の指導も少し。

夕方、医図書でしばらく某テキストの原稿の修正をしたあと、 プールで30分ほど泳ぐ。腕だけで500メートル、キックだけで250メートル。

夜、某政治哲学研究会。C. FabreとD. Millerの`Justice and Culture'という論文 (2003)。 セン、ヌスバウム、ロールズ、オニールの理論を、 普遍的な「品位decency」の基準となりうるかどうかという視点から検討したもの。 結論は、どれも普遍的な基準には成りえないが、 どのような形ではあれ人権を守っている国がdecentだという ロールズの最低限の基準と、 政治的自由を保障する憲法を持つ国がdecentだというセン、ヌスバウムの高目の 基準の中間あたりに品位の基準がある、というようなもの。 勉強になった。

そのあと、一部の出席者と一緒に本三の飲み屋へ。 自由民主党ならぬ品位民主党(品民党)を作ったらどうか、など。 ビールと日本酒(獺祭)。水の飲み比べをする。

真夜中2

「健康と病気」について少し勉強。 社会学や人類学の研究も調べる必要があるなあ。

もっと勉強しなければ。


24/Oct/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

定時出勤(少し遅刻)。 午前中は新聞、雑用。雑用をしている暇はないのだが。

昨日論文を読んだC. Fabreという人は、 死後の義務的な臓器提供を主張している人のようだ。 功利主義者ではなく、どうもエガリタリアンのようだが、 相続税と同様の発想で臓器提供の義務化を正当化しているようだ。

お昼すぎ

お昼は某ランチョン・セミナー。 先日の脳死臓器移植についての番組を見る。

真夜中

今日のこと。

お昼すぎ、某テキストの相談。メタ倫理学。 昼下がりから某ミーティング。 そのあと、院生の発表とテキストのチェック。

夕方、少し明日の非常勤の準備をしたあと、原宿に行き、 G. Love & Special Sauceのライブを見る。 G. Loveは10年前ごろに京都で見て以来。 席に座っていたこともあり、前半は眠かったが、 アンコールは盛り上がって楽しかった。 ブルースが好きなかっこいい兄ちゃんだ。

ライブハウスを出ると雨がひどくなっていたので、コンビニで傘を買う。 そこらへんのイタリアンに適当に入って注文したところ、 カプレーゼ→パスタ→ガーリックトーストの順で出てきたのでびびる。 しっかりサービスチャージも取られたのだが…。グラスワイン。

喫茶店で口直しをしてから帰宅。これから明日の非常勤の準備。

Disagree Without Being Disagreeable

電車に揺られながらガーディアンを読んでいると、 近々国連事務総長になる潘基文(バン・キムン)氏の人物評が載っていた。 まだ未知数ということであまり好意的な評価は多くないようだが、 その中で韓国の外交通商省の部下か誰かのコメントとして、 次のように述べられていた。

He knows how to disagree without being disagreeable.

「彼は相手を不快にさせることなく異論を唱えることができる」ということだ。 潘氏が本当にこういう人物なのかどうかはさておき、 この表現は大変うまい言い方だと思う。こういう境地を目指さなければならない。

10年前は批判する(議論する)というのは喧嘩することだと思っていたが、 この10年(?)でいろいろ学んだ結果、 批判というのはそういうものではないという結論に達した(今のところ)。 批判というのは相手が正しいか自分が正しいか白黒をつけるのが目的ではなく、 自分や相手が抱いている誤解や誤りを正し、 お互いがよりよい理解にいたること(win-winの状況を生み出すこと)が目的の作業だ。 どんな意見にもhalf-truthが潜んでいるというミルの洞察を大事にして、 人の批判を真摯に聞き、自分も人を不快にすることなく批判をするよう 努めなければならない。批判の目的について別の意見を持っている人には、 まず「何のために批判をするのか」という点を相手を不快にすることなく 説く必要がある (ソクラテスがそうしたであろうように--もちろんソクラテスは相手を不快に させて死刑にされるわけだが)。

と、ここまで書いて思い出したが、 以前に書いたTrue, But構文に見られる生活の知恵 というのは、今でも正しい洞察だと思う。 議論の相手を不快にさせない一つの方法は、 いきなり「でも」や「けど」といった表現で切り返さないことだ。 かならず相手の意見にあるtruth (half-truth)を探し、その点を認めた上で、 建設的な仕方で次のhalf-truthを提示する必要がある。 これは、ある人物の評価をするさいに、欠点だけを述べるのではなく、 長所も述べる努力をしなければ、 正当な評価をしているとは言えないのと同じだろう。

この話をすると、どうしてもパスカルの次の言葉を書かずにはいられない。

どんな対話や議論の場合でも、それで憤概する人たちに向かって、 「何が気に入らないのですか」と言えるようでなければいけない。

いや、違った、これ。

だれか他の人に向かって、効果のある叱り方をしようとし、 その人の間違いを示してやろうと思うのなら、 その人が物事をどのような面から見ているかに注意しなければならない。 というのは、その面から見れば、 その物が真実に見えていることがふつうだからである。 そこで、その人に対し、この真実をその通り認めてやり、 一方、どの面でそれが誤っているのかを知らせてやらねばならない。 そうすれば、その人も満足する。 つまり、自分が間違っていたのではなく、ただどの面も余す所なく見ることを 怠っていただけなのだと知るからである。いったい、 だれでも、何もかも見ることができなくても残念とは思わないが、 自分が間違ったとは思いたくないものである。 おそらくその理由は、人間はもともとすべてを見ることはできないこと、 人間はもともと自分の見ている面では間違うことがないことに由来するのであろう。 感覚の理解能力は、つねに正しいのだからである。

以上、自戒をこめて。

`He knows how to agree without being agreeable.'という表現を思い付いた。 これは単にイヤなやつなので注意。


25/Oct/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼すぎ

少し早起きして非常勤の準備。午前中は某英語文献講読。 Tony HopeのMedical Ethicsを読了。

さて、非常勤に行かねば。天気もよいし、意志の力で元気を出そう。

真夜中

お昼すぎに飯田橋に移動し、某非常勤。死亡・死因の統計について。 死児は「しご」ではなく「しじ」と読むことを学生に教えてもらう。 あとから考えると、稚児からの類推かな。

研究室に戻ってくると、遠方より某後輩が来ていたので、 喫茶店に行き、近況を語りあう。

夕方、総合図書館に行く。 職員証が見当たらなかったので、 古い図書館カードを使って入ろうとしたら、 司書の人に「それはもう使えません」と言われ、取り上げられてしまう。 所属をコンピュータで確認してもらい、入ることができたが、 職員証はあとでカバンの中から出てきた。 図書館で「健康と病気」についてしばらく勉強。 このテーマも調べるとけっこうおもしろいな。

夜、同僚の某氏らと某韓国料理屋で夕食。辛い。ビール。 あまりに辛かったせいか、帰宅後、少しお腹の調子が悪くなる。

そういえば、親不知を抜きたいこともあり、歯医者の予約を入れた。 親不知を抜くのは来月中頃から月末になりそうだ。

真夜中2

夜中、自宅でさらに「健康と病気」について勉強。 さっさと某報告タイトルをメールしなければ…。

先日気付いたが、家のコンピュータにiPod miniをつなぐと、 なぜかiPod miniの時間帯の設定が北京時間になってしまう (Windows XPのタイムゾーンの設定は日本時間のGMT+9)。 さてはコンピュータがウイルスにやられたのかと調べているが、 どうしても原因がわからない。困った。


26/Oct/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

定時出勤(少し遅刻)。寝不足。午前中は無為に過ごしてしまう。

今日もまだお腹の調子が悪い。

お昼は某ランチョンセミナー。エンハンスメントとアイデンティティ。 お腹の調子が悪いので昼食は抜き。

昼下がりまでメタ倫理学の勉強。昼下がり、某テキストの相談。 非認知主義。

夕方、社会疫学のイチロー・カワチの講演を聴くために、広尾に移動。 カワチ氏の講演はそれほど新しい情報はなかったが、おもしろかった。 おかげで少し考えがまとまった。

カワチ氏の講演後、急いで大学に戻ってきてプール。腕だけで500メートル、 キックで300メートル、また腕だけで500メートル。 泳いだあとは某海鮮丼屋で夕食を食べて早目に帰宅。

帰宅するとちょうど日ハム対中日の日本シリーズがやっていたので8回途中から見る。 日ハム王手で、新庄が引退というので札幌ドームは異様に盛り上がっている。 あ、4-1で勝ったようだ。今年は高校野球もプロ野球も当たり年だったな。

今年引退する人と動物


27/Oct/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼前

昨晩は半日近く寝た。朝、二つの引越し業者に電話し、 明日見積りに来てもらうようお願いする。

不動産屋で来月半月分の家賃を払ったあと、 `Doesn't anybody stay in one place any more?'と口ずさみながら大学へ。 用事をしていると1時間ほど遅刻。いかん。

午前中は無為に過ごす。図書館に行くべきだな。

夜中

お昼、某氏と某松本楼に行き、昼食を食べながら科研費の相談など。 スタバでコーヒーを買って、さらに学振の孤独死について語り合う。 (学振を取った研究者は選民意識や周囲の研究者からの嫉妬などの要因に よって社会的孤立を深めるため、部屋に一人で籠って研究していると 風邪その他で誰にも気付かれずに死ぬという社会的現象…があるのかどうか知らないが)

昼下がりに某教授と某テキストについて相談。その後、 少し時間があったので、電子テキストで最近のジャーナルの論文をチェック。 終末期医療の勉強も少し。

夕方、春日に行き、さんま一夜干し定食。ビール一杯。それから後楽園の 某所の喫茶店で一服してから帰宅。

[fridge_closed]

[冷蔵庫(閉まってるとき)]

ひさしぶりに冷蔵庫を片付けていると、いろいろ考古学的な発掘があった。 ほとんどの発掘物はゴミ袋に直行してもらう。

冷蔵庫を片付けたのは、引越しにあたって、 捨てるかあげるかしようと考えているから。 もし誰か日記を読んでいる人の中で 本郷まで取りに来てくれる人がいたらあげます。 メーカー・型番はSHARP SJ-14G(2002年製)です。

[fridge_open]

[冷蔵庫(開いてるとき)]

冷凍庫だけ開いているときや、冷蔵庫だけ開いているときの写真もありますので、 必要ならご連絡ください。(冗談です。念のため)


28/Oct/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

よく寝る。

今日は引越し業者が見積もりに来るので、部屋の掃除。

お昼前

午前中、アリさんがやってくる。午後にも一件、 別の業者に見積りを頼んでいることを伝えると、 安くしてくれたので、即決。 ダンボールを大10個、小30個置いていってくれる。

午後は勉強しなければ。

お昼すぎ

某海鮮丼屋で昼食。赤門前の古本屋にSellarsとHospersの Readings in Ethical Theory 2nd ed.が安く出ていたので購入。 情報を教えてくれた同僚の某氏に感謝。

今日は図書館で禁欲的に勉強すること。

夜中

お昼すぎ、書籍部に行き、某先生の『善と悪』と現代思想10月号を購入。 それから総合図書館に行き、閉館まで禁欲的に勉強。某学会の発表の準備など。

夜、図書館にいた某氏と一緒に本三の居酒屋へ。 たらふく食べ、ビールと日本酒。酔っぱらう。 某氏と別れてから研究室に荷物を取りに行き、帰宅。 ちょうど雨が降ってくる。


29/Oct/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

晴天。

午前中は後楽園で某後輩二名と喫茶店で話す。 そのあと、そのうちの一人と春日で昼食。 改憲とか護憲とかについて教えてもらう。 もう少し真面目に国内政治の勉強をしなければ。 最近忙しくて新聞も7時のニュースも見ていないが、 また真面目に見るようにしよう。

ま、幸か不幸か必要がないからちっとも覚えないし関心もないわけだが。 プロ野球も政治も関心ないというのは、 きっと関心の範囲が狭すぎるんだよな。

2003年のプロメテウスの誓いについてだが、 ちょっと反省してみると、

というわけで、約束の時間のかならず10分前にはそこに着くつもりで行為 するという格律を守ろう。 お金は相変わらず貯まらず、10月も先日すでに赤字になってしまった。 はは。ははははは。

それはともかく、11月から12月にかけては、引越しや発表などいろいろあるので、 プロメテウスのように先を考えて毎日を生きることにしよう。

昼下がりから夕方まで一眠りする。それからしばらくいそいそと某学会発表の準備。 夜、某ハンバーガー屋でたくさん食べる。そのあと、某スタバでしばらく新聞。 表現の自由に関する論説など。

そういえば少し前の話になるが、ロシアでは政府に批判的なジャーナリストが また殺されたようだ(Anna Politkovskayaという人)。合掌。 政府による抑圧、ブー。表現の自由、フレー。

なんか眠いが、もう少し勉強しよう。

夜中

わりと真面目に机に向かって勉強中。ネットがあると気が散っていけないが。

ハードウェアとソフトウェアの混同

近年は学術書はもとより小説や新聞も読まない若者が増える傾向にある。読書 よりもインターネットやテレビ、DVD、電子ゲームなどの方が簡単に情報や 娯楽を手に入れられるからであろう。しかし、情報や娯楽だけで、人に尊敬さ れるような人格が形成できるだろうか。

人生は限られている。実生活の中で何もかも体験することはできない。そこで、 読書が重要になる。本や新聞の中には無尽蔵の知識や情報が満ちている。人間 の思考のさまざまな道筋が痕跡を残している。それをたどることは論理的思考 の訓練となろう。

感動の追体験は情緒をはぐくみ、正義を愛し卑怯(ひきょう)を憎むことを学 んで徳性を養うこともできる。読書はそうした人間の基礎をつくる国語力を涵 養(かんよう)する。その大いなる力をもう一度思い返したい。

【主張】 読書週間 本を読んで心を肥やそう」 (産経2006年10月29日付)

本を読んでも病気になっても人に尊敬されるような人格は形成できませんっ、 と断言したいところだが、 まあ、百歩譲って、 ある種の本を読めば人格者になるのに役立つことを認めたとしよう。 しかし、それならば、ある種の映画を見たり、スポーツを見たりやったりしても、 「感動の追体験は情緒をはぐくみ、 正義を愛し卑怯(ひきょう)を憎むことを学んで徳性を養うこともできる」だろう。 論理的思考は数学なり論理学なりクリシンなりを通して学べばよいわけで、 本や新聞を通して学べるのはせいぜい間違えた論理的思考の実例のみだろう。

いや。いやいや。このように批判ばかりしてはいけない。 産経の社説の立場に立って考える訓練をしなければ。 `True'という練習をしなければ。

そもそも、この産経の社説が想定している「本」(や新聞) とはどのような本なのだろうか。 「無尽蔵の知識や情報」に満ち、「論理的思考の訓練」が可能であり、 「感動の追体験は情緒をはぐくみ、正義を愛し卑怯(ひきょう)を憎むことを学 んで徳性を養うこと」もでき、さらには国語力も涵養できる本と言えば…。 なんだろう。『名探偵コナン』? あ、あれはマンガか。

ま、とにかく本は表現手段の一種であって、このように 「インターネットやテレビ、DVD、電子ゲーム」 よりも価値のある媒体であるという考え方はおかしい。 というか、インターネットは画像媒体であると同時に文字媒体でもあるので、 インターネットをテレビやDVD、電子ゲームと同列に語るのはおかしい。 そもそもこの社説もインターネットで読んだし…。 いったいこの社説を書いた人は、インターネットを何だと思っているんだろう?

あれ、何が言いたかったんだ? 要するに、 コンテンツと媒体は切り離して考えた方がよい。 あれ、いつか某名誉教授が脳死関係で 「ハードウェアとソフトウェアの混同」とか言ってた気がするな。 文脈は違うが、それだ、それ。 本というハードウェアに価値があるんじゃなくて、 そのコンテンツに価値があるんだから、単に「本を読め!」ではなく、 「PHP文庫が人徳の修養に役立つから読め!」とか言うべきなんだろう。

文字崇拝。なぜ本に書いてある文字が一部の人によって崇拝されるのかについて 相手の立場に立ってもうちょっとよく考える必要がある。 この社説のアジェンダの一つは、 しっかりと読書ができるためにはしっかりした漢字教育が必要だ、 ということだろう。 「読書嫌いには、とかく漢字が乗り越えがたい壁になっていることがある。 漢字仮名交じりを基本とする国語表記である以上、 読書文化再興には漢字力の向上が欠かせない。 言葉の吸収能力が高い幼児期や小学校低学年のうちに漢字をしっかりと学ぶ。 教育再生施策に漢字教育の見直しも検討課題に加えるべきだろう」。 このあたりが産経新聞らしいところだが、 英語の本ではなく、なによりまず日本語で書かれた本を読むことが重要なのだ。

たしかに識字率(というか日本語を読む力)を高くしておくことは重要だ。 しかし、「日本語を読む力が高くなければ、 まともに本は読めない」というの正しいが、 「日本語を読む力が高くなければ、 インターネットからの情報も得られない」というのも 正しい。また、「本を読めば、人格者を作れる」というのは上で見たように ハードウェアとソフトウェアを混同している。 だから、「人格者になるためには、本(や新聞)を読む必要がある。 そして、本を読むには、漢字を学ぶ必要がある」という推論は、 別に本である必要はなく、 「人格者になるためには、インターネットを見る必要がある。 そして、インターネットを見るには、漢字を学ぶ必要がある」 でもかまわないだろう。

なんだかくどくなってきたのでこのあたりで終わる。 しかし、この社説に「ラジオ」という表現が一回も出てこないのは寂しいな。 Radio, someone still loves you...

真夜中

某学会発表の準備。あまり集中できず。まずい。

明日から本を片付けること。とりあえず、 一日ダンボール二箱ずつ片付けること。 がんばれプロメテウス。

今日のニュース


30/Oct/2006 (Monday/lundi/Montag)

昼下がり

朝起きて定時出勤。午前中は雑用と科研費の書類の修正。

お昼は某サブウェイで。 そこで待ち合わせをしていた知り合いの某氏に、 炊飯器としゃもじを差し上げる。 この炊飯器(HITACHIのこがまくん)は、 たしか松ヶ崎に引越したころに某先輩からもらったもの。 二合しか炊けないが、作りが簡単で壊れそうにないので、 あと10年ぐらいは使えるのではなかろうか。無事を祈る。

研究室に戻ってきてから科研費の書類を仕上げる。 秘書の方に糊付けを手伝ってもらい、一応提出。

ガス、電話、電気、新聞に関して、転居の電話をかけて手続を済ませる。 引越す10日以上も前にこういうことのできる自分がプロメテウスすぎて怖い。 あとは郵便局に転居届を出しに行く必要があるな。

真夜中

夕方は図書館で1時間半ほど勉強。 そのあと、うちの学科に配属が決まった2年生の歓迎会があるというので、 15分ほど顔を出し、自己紹介もしないままに出てきてしまった。いかん、 公共精神が足りない。

夜、春日で夕食。そのあと自宅でいろいろ考え事。 夜中、ちょっと本屋で新書などを物色。 コンビニでガス代を払ってから帰宅。

メモ。Dead donor rule。「いつ死ぬか」という問いにおける死の定義と、 「いつ生まれるか(人間になるか)」という問いにおける人格の定義の対称性を もっと掘り下げる必要がある(シンガーはすでに掘り下げているが、 今一つクリアではない気がする)。また、絶対的な禁止事項を作っておいて、 細かい定義や区別によって現実に対応させようとするのは、 いかにも義務論的な思考だ。extraordinaryとordinary, 意図と予見、 作為と不作為、そしてdeathの定義。 臓器移植に賛成する義務論者は「脳死の者(無脳症児、NHBD、他)は、 死んでいるから臓器を摘出してもよい」と言う。 シンガーのような功利主義者は「脳死の者は、 生きているけれどもインタレストがないので臓器を摘出してもよい」と言う。 このあたりの議論は哲学が最も貢献できるところだという気がするので、 しっかり勉強して論じること。

真夜中2

夜中、ちょっと発表の準備。それから今日のニュースをみながら部屋の片付け。 今日はダンボール2箱分。

今日のニュース


31/Oct/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昼下がり

少し早起き。朝、郵便局に行き、転居届を提出(プロメテウス)。 ついでに、学会費(生命倫理学会、日倫)や大会参加費も納める。

朝、少し新聞を読んでから、某英語文献講読。四原則について。 お昼は某ランチョン・セミナー。先日の臓器売買についての クローズアップ現代を見る。 病院での本人確認は臓器移植に限らずずさんだという話など。

眠い。

昼下がり2

昨日提出した科研費の書類に不備が見つかったので (コピーミスで偶数ページが抜けていた…)、 もう一度コピーして糊付け。時間の無駄。 しかし、糊付けというのは不合理だよなあ。そのうち、 糊付けや色付けをしてくれる「科研費の書類作成機」のような機械ができて、 売れたりするんだろう。

明日の非常勤の準備をしなければ。

真夜中

昼下がり、某ミーティングを行なう。某院生のシンポ前の発表など。

夕方、科研費申請書類の不備があることがわかったので、 糊付けしてあった最後の一枚をすべて引き剥がし、 差し替えたものを急いで研究協力係に持っていく。注意不足。だめ。 そのあと、某不動産屋で部屋のカギを受け取る。

同僚たちとしばらく密談をしたあと、 某所で待ち合わせをしていた某氏に某ブツを渡す。 それから書籍部で二冊ほど新書(岩波の『新型インフルエンザ』と 『憲法とは何か』)を買ってから、 プールへ。腕で500Mを二回、足で250Mを二回、腕と足で200Mほど。 まだキックの修業が足りない。

夕食は某海鮮丼屋の丼をテイクアウトし、同僚たちと研究室で。 ビール禁止令が出ている某氏の前で「ぷ、ぷはぁ」と言いながらビールを飲む。 しばし歓談したあと、総合図書館で1時間半ほど明日の非常勤の準備。 まだ終わっていないので、続きをやらねば。

月末なのでちょっと家計簿のチェックをする。今月も赤字。 いくつかの銀行の口座を合計してみて少しウツになる。 いいんだ、赤貧清貧で。

真夜中2

あれ、非常勤の準備が終わらない。 しかし、明日早起きすることにして、部屋の片付けをして寝よう。

今日も2箱(累積4箱)。

今日のニュース


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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Dec 1 21:02:43 JST 2006