事実と意見は明確な境界線によって区別されるわけではない。 それはスペクトル(連続体)である。 その一端には「二足す二は四」があり、 他端には「社会保障制度は民営化されるべきだ」がある。 メディアの偏向をめぐる論争にかかわる問題は、 たいていその間にある。(中略) 「飛行機を乗っ取りペンタゴンに突っ込ませるのは悪いことだ」というのは、 意見というよりは事実に近い。
`There's no pleasing conservatives in search of media bias'
(The Washington Post Opinion), in The Guardian Weekly,
November 15-21 2001, p. 36.
今朝も早起き。髭を剃り、スーツに着替えてタクシーで京都駅。 新幹線で上京し、霞が関の某所で某研究会に参加。子どもと女性の安全。
お昼を食べてから、東京駅に戻り、新幹線で帰洛。まっすぐ大学へ行き、 某業務。
夕方、しばらく雑用をしたあと、バスで帰宅し、娘を自転車で迎えに行く。 夜、夕食。新聞。
夜中、娘と風呂。明日の授業の準備がまだできていないが、もう寝ないと。
なんかネットの調子が悪くなって接続しにくくなっている。
朝起きたが朝食をとったあと、部屋に籠ってメールの返事。少し寝てしまう。
お昼をみなと食べたあと、夕方まで講義を聞く。ES細胞や卵子売買など。勉強 になる。
夕方、部屋で少し仕事をしようと思ったら先日買ったSIMカードからネットにつ ながらなくなる。原因がわからず困る。
夜、夕食。遅めに行ったら座る位置が悪くて社交に困る。夜中までワインやシャ ンパンなど。
定時起床。ごみ出し、髭剃り、朝食、朝刊。
娘を保育園に送ったあと、喫茶店で一瞬時間をつぶし(喫茶店で電車の時間を調 べたら喫茶店に寄っている時間はないことに気付いた)、地下鉄を乗り継いで青 山一丁目へ。グーグルマップの道案内に騙され、5分ほどあたりを彷徨ってから 目的地へ。午前中は某研究会に出席。
お昼すぎに品川に移動し、立食い寿司屋で急いでお昼を食べてから新幹線に乗 る。車内では少し寝てから某スライド修正作業。終わらず。
京都駅から真っ直ぐ研究室に行き、夕方、某翻訳作業。そのあと、某所から連 絡が来たので電話で相談したり、雑用したり。
夜、医学部の某氏と百万遍で食事。歓談。ビールなど。
夜中に帰宅して週アスなど。今日こそ早めに寝よう。
定時起床。髭剃り、朝食。
今日も娘を保育園に送ってから大学へ。研究室へまっすぐ行き、いろいろ雑用。 午前中はライブ中継で、駒場の講義を聞く。お昼過ぎまで雑用。
少し遅めに某ラーメン屋でお昼。それから本郷三丁目の駅前の喫茶店で、しば らく考え事。
夕方に研究室に戻り、また雑用。
夜、エンゲルハート先生の講義を聞く。グローバル・バイオエシックスの不可 能性について。ヘーゲル的な思想から、カントのような普遍的道徳の考え方を 批判する内容だった。ご高齢だがものすごくエネルギッシュな先生だった。
その後、少人数で懇親会。ワインを飲む。夜中まで。
終了後、急いで帰宅。妻が娘を風呂に入れておいてくれた。感謝。もう寝よう。
朝遅めに起床。シリアル、朝刊、掃除機、シャワー。
お昼すぎまで某翻訳作業。
昼食後、某妻と近所を散歩。小石川植物園に行く。 途中、お腹の調子が悪くなり、危うく人間の尊厳を失いそうになる。
夕方に帰宅して、また某翻訳作業。夕飯前に少し寝る。
夕食のあと、某オンライン研究会。
真夜中、さらにもう少し某翻訳作業。あと少しだが、明日に持ち越し。
週末は比較的ゆっくり過ごせたのでよかった。人生にめりはりを付けたい。
朝、ゴミを捨ててから二度寝。比較的早く起きる。シャワー、シリアル。朝刊。
雨が降るというので、自宅のソファで勉強。功利主義アワー。午後から雨。
昼下がり、某妻博士と散歩がてら、 安野モヨコ展をやっている竹久夢二美術館へ。 『少女の友』の展示が勉強になった。
夕方、帰宅してしばらくソファで寝る。夕食。夕刊。 それからまた功利主義アワー。雨、止む。
夜中、つい気分転換と称して巣鴨の漫画喫茶へ行き、chill outする。
真夜中、帰宅してからまた功利主義アワー。 某師匠からコメントをいただいたので、それに基いて修正する作業。感謝。
某妻に付き合って早起き。午前中は講義の準備。そろそろ大学に行かなければ。
某サーバには、Telnetでは入れるので、ダウンしているわけではないようだ。 これまでのSSHで入れなくなったのはなぜだろう? PuTTYも試してみたが、ダメだった。
お昼前に大学へ。お昼は某氏と定食屋で。そのあと、某講義の準備。昼下がりに終わる。
コーヒーを一杯入れてから一休み。寝ているといろいろ電話が、、、
某サーバにログインできない件だが、某氏に尋ねたところ、 なぜかポート22が閉じているとのこと。 なるほど、自分でポートスキャンしても22が閉じている。 仕方がないのでちょっと管理者に連絡してみよう。
夜、某講義。それなり。もう少しスライドを減らすか、 話す時間を延ばす必要あり。某氏の講義は立派。
夜中、某氏と夕食をとってから帰宅。ビールと焼酎、一杯ずつ。
真夜中、朝刊と夕刊読む。もう寝よう。
定時起床。今日は冷える。
ゴミ出し、シャワー、朝食。
朝、新聞を読んでから大学へ。定時出勤(on time)。
午前中は某研究会。お昼は再びiPS細胞について某院生と勉強。
昼下がり、急いで非常勤の準備を済ませて飯田橋へ移動。 生活習慣病と老人保健法。ちょっと準備不足。
夕方、研究室に戻ってきてさらにiPS細胞について勉強。 なんかひさしぶりによく勉強した気が…。
夜、インフルエンザの予防接種を受ける。 ジムに行こうと思っていたが、今日は安静にすること。
夜に帰宅して、某妻と夕食。そのあと、 『映像の世紀』1920年代の米国の巻を見る。
食器を洗ったあと、二階の勉強部屋で夕刊を読んだり、 金曜日の講義の準備をしたり。もう寝よう。
某院生と一緒に、 「iPS細胞研究の倫理的問題について」という小文を書いてみた。 いろいろな方からコメントをいただいたことに感謝。 また、コメント歓迎します。
それにしても、11月20日ごろにiPS細胞の話がニュースになったので、 2週間以上かかっていることになる(最初の1週間ほどは何も考えていなかった)。 それに対して、アーサー・カプランはその日のうちに新聞記事を書いている。 本気でやるのなら、このぐらいを目指さないと意味がない。
普通に起きて定時出勤(少し遅刻)。 昨日、自転車を大学に置いてきたせいもあり、 今朝はよっぽどタクシーで行こうかと思ったが、思い留まって地下鉄で。 地下鉄だとdoor to doorで30分だな。まあ、 少し新聞が読めるのが良いと言えば良い。
午前中は某英語文献講読。お昼は某ランチョン・セミナー。日曜日に発表した ものを聴いてもらう。
昼下がりから某ミーティングと院生の発表。夕方、某授業の相談など。
夜にガス屋がガスの元栓を見に来てくれることになっていたので、 さっさと帰宅。ガス屋のおじさんは手際よく修理して去っていった。 さんくす。
ファンヒータが使えるようになり、二階が氷河期を脱したこともあり、 面倒でやってなかった本棚の組み立てをする。 途中、近くの定食屋でパスタとエビス生ビール(ビールがまずかった)。 買物をして、電話代などの支払を済ませてから帰宅。 それからまた本棚の組み立て。これでなんとか二階も使えるようになった。
眠い。
某校正を途中まで。 もうちょっと真面目に勉強しないとやばい。 明日は逃避せずに図書館で勉強すること。
今日のニュース
起きる。寝たりないが、そうも言ってられないのでがんばろう。
朝食をたくさん食べる。
朝から某勉強会。 午前中はイリイチの『生きる意味』の書評。 明らかに自分とは異質な思想家である(ように思える)とはいえ、 鋭い文明批判的視点はとても参考になった。
午後は某氏の学位取得論文について合評会。とくにベンタムの間接立法論と、 偏見に基づく快苦を功利主義的にどう処理するか、という話が勉強になった。
プールに行きたいところだが、 インフルエンザの予防接種を受けたため、 今日は一日安静にしていなければならない。眠いので早目に寝ることにしよう。
夜、研究室でいろいろ仕事(居眠り、メールの返事、論文添削など)。 そのあと、某ハンバーガー屋で食事をし、某スタバへ。 翻訳をするつもりが、コーヒーを一口飲んでしばらく居眠り(無意味だ…)。
研究室に戻ってきてしばらく新聞の切り抜きなど。 翻訳をしないとやばいが、今日はなんだか疲れている。 というのは言い訳か。 年内は一案件去ってまた一案件状態なので、 どんどん仕事を片付けていかないとまずい。
といいつつ、マンガ喫茶に行ってしまう。 今日はなんとなく`Rainy days and mondays always get me down' という気分だったのだが、少し元気になる。
今のわたしの気分、昔はブルースって呼ばれてた
どこも悪くはないんだけれど
自分はよそものっていう感じ
歩きまわる孤独なピエロみたい
雨の日と月曜日はいつも気が沈んでしまう
(The Carpenters, `Rainy Days and Mondays')
belongというのは良い言葉で、 `sense of belonging'と言えば「ある集団(社会、会社、家族など)への帰属感」 のことだ。それがないのが疎外感(alienation)だろう。 `Get back to where you once belong'と言えばビートルズだ。 「根無し草」というのはどこにもbelongしないような生活を言うのだろう。
まあ、それはともかく、もう寝ないと。
今日のニュース
半日寝てしまう。
たまっていた新聞を読む。切り抜きもしなければ。
`Live Aid'のDVDを見ながら、夕食は自宅で適当に。 そのあと、レイチェルズの`Can Ethics Provide Answers'という論文を読む。 基本的にはElements of Moral Philosophyと同じ話だが (この人もコピペが多い)、おもしろい。
"the life that is unexamined is not worth living."に続けて、 "the intuition that is unexamined is not worth believing." と加えるとどうだろうか。
今朝も自宅でネットにつながらなかった。最近、調子が悪いときが多い。
南大沢に行くはずだったが、精神的なブロックがあり、行けず。
(寝坊とも言う)
かわりに本郷に来る。来る途中に銀行に寄ると、 こないだのオーストラリアの出張費が振り込まれていた。 ちょっと足が出ている気もするが、 勉強になったし楽しんだのでよしとしよう。
BBCラジオを聴いていたら、ひさしぶりにケイト・ブッシュの「嵐ヶ丘」を聴く。 このメロディといいこの歌詞といい、やっぱりぶっとんでるなあ。
今日の産経新聞の社説の一つは、「情報能力: 現代版の「明石元二郎」を」 という題名で、今回のイラクにおける外交官の死の遠因となったのは、 国際的な舞台における日本の情報収集能力の貧弱さだとし、 日露戦争当時に活躍した明石元二郎のような情報収集のプロを 育てる必要があると主張している。 たしかに情報収集は重要だと思うのだが、 そこで説明されている明石元二郎というのがどういう人物かと言うと:
日露戦争の最中、明石陸軍大佐は地下の革命運動家、 [すなわち]レーニンの一派にふんだんに資金提供するなど数々の謀略工作を 行い、当時のロシアの首都ペテルブルグで要人暗殺や工場のサボタージュを 頻発させた。これによりロシア軍の東方展開に歯止めをかけ、 対露戦争の勝利に貢献しただけでなく、 1917年に帝政打倒のロシア革命を誘発した。
(産経本日付2面)
とある。テロリズムの定義についてここで論じる気はないが、 この一文を読むと、明石元二郎がやってたことって、 テロリストに対する資金提供じゃないのか、と思ってしまう。
おそらく、社説の論者は「レーニンたちがやっていたのとはテロとは違う。 圧政に対する抵抗運動で、明石氏は抵抗運動を側面から援助していたのだ」 と主張するんじゃないかと思うが、 それは「勝てば官軍」的発想で、 レーニンたちがやってたことは確かに無差別テロではないものの、 民主的手段ではなく暴力に訴える種類の政府転覆活動で、 現在イラクで起こっていることと大した違いはない (それに今回の外交官も計画的に暗殺された可能性が指摘されているので、 要人の暗殺と言うべきかもしれない)。
(たぶん社説の論者は、 帝政ロシアとフセイン政権を同じようなものとして考えているから、 帝政ロシアの要人の暗殺が正当化されると暗に前提しているのだろう。 しかし、フセイン政権が不正だからといって、 その要人を殺害しようとするイラク人活動家たちを、 日本の「すぐれた」諜報員が手伝っていたことが明らかになったら、 われわれはどう考えるだろうか。 情報収集能力が優れているといってほめるだろうか)
というわけで、 日本は情報収集能力を強化するという主張には賛成するものの、 政府転覆を狙って要人の暗殺活動を行なっていたレーニンたちに 金と情報を提供していた日本の諜報員をほめるというのは、 アルカイーダか何かをほめるようなもので、あまり適切ではないと思うのだが、 どうだろうか。
お昼は某弁当屋の弁当。野菜を食べてないのでサラダも買う。
眠い。
さて、そろそろ神田に行かねば。
昼下がり、歩いて本郷から神田へ。 少し迷ったが、無事授業の前に着く。 ブラックバーン。予習が足りなかったので、 来週までにもう少し勉強すること。
晩餐にも参加。インドカレーとワインと歓談。
それから帰宅。つかれたのでさっさと寝よう。
記載なし。
「4時間ほど爆睡。ちょっと体調悪し。 コタツで寝るのはよくないのかもと実感しはじめる。まる、と」
「こ、ここここの産経の社説。
別姓論はフェミニズムや個人主義を重視し、家族のきずなを軽視する傾向があ る。今、日本は家庭内暴力や幼児虐待が深刻化している。そんな時期に、民法 改正を急ぐのは家庭崩壊を助長するようなものではないか。
「主張 法案提出急ぐ必要はない (夫婦別姓)」(12月4日)
夫婦別姓→家庭崩壊という根も葉もない因果関係をでっちあげやがって。 フェフェフェフェフェミニズムをばばば馬鹿にしやがって。 こっここ個人主義の何が悪い。人がなんて名乗ろうが個人の自由だ。 そんなに家庭崩壊がこわけりゃ離婚も禁止しろ。 尊属殺人を廃止したら家庭が崩壊したか? してないっ」
「まあまあまあ。社会のきずなも家族のきずなも大事ですからね。 やっぱり倫理ですよ、倫理。これからは。個人主義はいけません。 人の間と書いて人間と読みますからね」
「部屋寒すぎ。上半身がこごえる。悪寒。 毛布にくるまるべきだろうか。まる、と」
「The Editor (Nov. 24. 2001)に載ってた、 ある米国の大学生が歴史の試験に書いたとされる誤り。
Anarchism is a system of government headed by an anarch. Canada, for example, became an anarchy in 1867.
「無理に訳すとすれば、 『無政府主義とは、ある無政府によって率いられる政体のこと。 たとえばカナダは1867年に無政府政体になった』。 『大学生による世界史』という本からの引用だそうだ」
「『大学生による哲学史』とかも作れそうだよね、この調子で」
「キムチ雑炊を食べてコタツの温度を上げたら、ちょっと寒くなくなる。まる、と」
「しかしこの調子だと1月2月が思いやられるな。 コタツに足を入れっぱなしなのでもうヒカらびてしまって歩けなくなったし」
「後輩の某さんの卒論草稿を読ませてもらう。 ロックの所有論がテーマなのでいろいろと腹が立ち、 ときどき全部燃やしてやりたい気持ちにもなったが、 卒論としてはよく書けている。 とくに日本語の達者さは今のおれでもかなわんと思われるほどだ。 おれも負けないように修業に励もう。まる、と」
「またまた。心にもないことを。ほんとに女性には甘いんだから」
「ホンネを言わないとこがあれだよな。偽善者。似非フェミニスト」
「卒論って恥ずかしいよね、話は変わるけど」
「議題変更ハンターイ」
「議題変更ハンターイ。こだまの偽善を追求せよ」
「ごめん、もう寝るんでまた今度」
「あ、逃げた。夢の中まで追えっ。徹底追及せよっ」
「あ、そういえば、 某氏の論文も読ませてもらいます。 なるべく今週中に」
「昨日の朝刊を今ごろ読んでる。 ミル的には犬を食おうがブタを食おうが鯨を食おうが個人の勝手だよな。 西洋人が反感と共感の原理に従って批判するのはおかど違いだろう」
「いや、犬と鯨はブタや牛や羊と違って圧倒的に知性的だ とかいう基準を用いるんじゃないの、きっと。人格があるとか」
「夫婦別姓法案、今期国会見送り。 『性が変わると仕事に不便だとか、 アイデンティティが損なわれるとか言うが、それが結婚というものです』だって。 てってって、手前の勝手な結婚観を人に押しつけるんじゃあねえっってばっ。 今どきそんなことを言ってる国が他にどれだけあるんだっ」
「誤謬論的に言えば恣意的な定義というやつですな」
「もしもし、そこのあなた、漢字が間違ってますよ。 『性が変わると』じゃなくて、 『姓が変わると』でしょう」
「まる、と」
「わ。某雑誌の原稿の依頼がまわりまわってきた」
「え、何それ」
「ちょっと詳しくここに書くとさしさわりがあるかもしれないので控えるけど、 とにかく現代哲学のウェブサイトを100個ほど短かい紹介文付きで紹介しないと いけないらしい。5日後が〆切とかいうむちゃくちゃな話だけど、 そこは無名貧乏学生、乗らないわけにはいかない」
「現代哲学? おれ1はちょっと不適任なんじゃないの」
「不適任も不適任。 だいたいそんなのアリアドネ とか哲学・倫理学・宗教学関係国内リンク集を見れば済むことじゃん。 あ、おれ1、そこから剽窃する気だろう」
「ぎくり」
「そんな音しないって、ふつう」
「というわけで、 急いでこれから5日間で現代思想リンク集を作るつもり」
「しかし、それをウェブで公開するとやばいんじゃない。 本になるわけだし」
「そもそも現代思想って何かわかってんの、おれ1」
「まあなんとかなるんちゃうの、おれ1でも。 研究室の人にいろいろ教えてもらったりしてさ」
「これも修業なり」
「遠方より旅人シュークリームを持って来たる。まる、と」
「何それ」
「いや、 某後輩がシュークリームと交換に論文草稿を取りに来たのでちょっとコメントを」
「引き続き付け届け募集中」
「けしからん、付け届けは狙ってもらうものではない」
「どうでもいいこと言ってないで、さっさと明日の勉強会の予習をしなさいよ」
「了解、了解」
「う。二段組であと34頁読まないといけない…」
「まだぜんぜん手つけてへんやん、それやったら」
「いや、さきに序論を読んで明日の準備してたんすよ」
「買物に行ってきた。米を買う。まる、と」
「カニ玉食べる。うまい。 しかし玉子を四つも食べて大丈夫なのかな」
「朝日新聞の今朝の朝刊読む。 大阪市のカップル喫茶を警官がガサ入れしたところ、 警官のカップルが客としていたのが見つかったという話。 訓戒処分にしたんだそうだ」
「カップル喫茶ってなに?」
「カップルが集まってお互いにいちゃつく姿を見せつけあうそうな」
「ふ〜ん。だけど、 そういう連中を警察が公然わいせつ罪で捕まえるというのはおかしいよね、 ミル的には。みんな同意して外から遮断された部屋でやってるんだから、 人の勝手じゃないの」
「そうそう。 それに、そういうのじゃないと楽しめない人もいるだろうし」
今日は授業がなかったので、うかつにも昼まで寝てしまう。 図書館でベンタムとミルの民主主義理論の勉強を少しやる。
明日の授業の予習でフーコーの『監獄の誕生』を少し読んだが、 途中で失神してしまう。この手の本はとても読めそうにない。
図書館のLANを利用してマドンナの先週のライブを観る。 小さな会場でのライブという感じが出ていてよかったが、 歌が超絶うまいわけでもないし、 ダンスも目を見はるものではなかったので、今いち。
ポンドがまた高くなってしまった。160円前後。困った。
メモ。日本人のコンドーム(prophylactics)消費量は年間2億5千万個で、 インドと中国につぐ最大消費国。 金額では年間2億7千万ポンド消費しており、もっとも貴重なコンドーム市場。 近く英国企業のデュレックス(Durex)が日本市場に進出するとのこと。 (The Guardianより)
丸二日間寝こむ。
金曜日の夕方に帰ってから早速寝こむ。猛烈に寝こむ。ひたすら寝こむ。 頭ががんがんし、体がぶるぶる震え、恐ろしい悪夢にうなされる。
夜に体温を計ってみると、39度5分もある。39度5分。なんてことだ。 これでは稀少資源である脳細胞がバタバタと死んでしまうではないか。わあ。
熱が下がったら目が見えなくなってるんじゃないかとか、 同一律や矛盾律が理解できなくなってるんじゃないかとか想像してはげしく恐怖する。
しかし、朝になるまで病院もやってないので、 いかんともしがたく、とにかく引き続き寝こむ。
土曜日の朝一番で病院に行く。流行りの風邪だと診断され、 腰と腕に注射を打たれる。薬をもらう。
病院から帰ってきて、さらに寝こむ。 しばらくすると体温はようやく37度台に下がり、 よく眠れるようになる。 この日はFINEの研究会があったが仕方なく休ませてもらう。
日曜日も夕方まで寝こむ。体温は36度から37度台を行ったり来たり。 メイルを見るために大学に来たのだが、 停電のせいでパスカルがまだ死んでいるようだ。 とりあえず日記だけ更新して帰ろう。
今回の風邪は、 忙しい日々がほぼ終わって一安心したところを狙いすましたようにやってきた。 ま、そんなもんなんだろう。 とにかく、スクラーのレポートを出す前に寝込まなくてよかった。
久しぶりにまとまった雨が降っている。少し濡れる。
某師匠に電話して起こしてさしあげる。 携帯に2回、自宅にある電話に1回 :-)
お昼過ぎから、某学相(内外学生センター)にて 『実践哲学研究』 の合評会。 某先輩の論文と某先輩の論文の批評。 某師匠もいらしていて、少人数であったが、割と盛り上がる。
終わってから、某飲み屋で鍋。 大した話はなし。
帰りぎわ、 店のカウンターで飲まれていたある先生に、 「日記読んでますよー」と言われる。 いやいやいやいやどうもどうもどうもすみませんすみません。
その後、 遅れて参加された某先輩に頼んで、 先輩の車でコンピュータを下宿まで運んでもらう。 超感謝。 ついでにまた大学まで送ってもらう。超感謝。
(下宿にて)
古本屋に寄ってから、下宿へ戻る。
帰ってからすぐに、コンピュータを立ち上げてみる。 muleが動かないので、某師匠に電話して教えを乞い、 なんとか動くようになる。
モノクロのストイックな世界。 まあそれはそれでいいのだが、 この98のキーボードは、ctrlキーが小さく、 しかもその隣にcapsキーがあるので、 非常にやりにくい。 ま、いずれ慣れるか。
・ちょっと内職。ぼくの現在の身分は「京都大学文学研究科思想文化学専 攻倫理学専修修士一回生」でいいんだっけ?む。ホワイト、ホワイト。あ、な んだなんだこの「修正紙」っていうのは。むうう。(5分経過)…使い方がわか らん。文房具あなどるべからず。
・明日の授業が休みになって残念がっているのはぼくだけか?
・以前にハーディンが女性かどうかでも めたが、人からメイルをもらう機会があったので、また少し別の視点から 考えてみる(前と同じかも知れないが)。
・ぼくが、「女性は殴らない」という格律を持っていたとしよう。これは 厳密に言えば、「男性なら殴るであろう場合において、女性であれば殴らない」 という格律(以後、「殴る格律」と呼ぶ)である。
・同様な例をもう一つ。「お年寄りには親切に」という格律は、厳密には 「老人でなければ助けないような状況において、老人であれば助ける」という 格律であろう。
・おそらく常識的には、上の二つの格律を持つことは差別だとは言われな いのではないだろうか。一応そういう前提で話を進める。
・すると、悪名高い「ハーディンは女性だったら許す」はどうだろうか。
・この言葉の前提となる格律は、「男性であれば許さないであろう場合に、 女性であれば許す」である。ぼくがこの文を書いた文脈を考えると、より厳密 には「ある論文が自分にはひどいと思われた場合に、男性であれば許さない(= 厳しく論駁する)であろうが、女性であれば許す(=甘く論駁する)」(以後「ハー ディンの格律」と呼ぶ)となる。
・さて、そうすると問題は、「ハーディンの格律」が差別なのかどうかだ。
・そこで対比のために、常識的には明らかに差別だとされる格律を考えて みる。たとえば、「ある答案を採点する場合、それが女性の答案であれば100 点を付けるが、男性の答案であれば50点を付ける」という格律(以後、「答案 の格律」と呼ぶ)は明らかに差別的であろう。
・一見して、「ハーディンの格律」はこの「答案の格律」とよく似ている と言える。しかし、「殴る格律」も、「ある人がひどいことをした場合に、男 性であれば殴るが、女性であれば殴らない」という風に表現すると、「ハーディ ンの格律」に非常に似ていると言える。
・むむむ。すると「ハーディンの格律」は差別なのだろうか、それとも差 別ではないのだろうか。言い換えれば、「ハーディンの格律」は「答案の格律」 と同類なのか、それとも「殴る格律」と同類なのか。
・続きはまた書くことにする。意見や批判がある人はメイルして欲しい。 ただしお手柔らかに頼みます。ぼくも自分が間違えてると思ったら直すつもり なんだから。
・寝る前と寝た後にブレンターノの『道徳的認識の起源について』を翻訳 で読んで読了した。あとでベンタムと比較しつつまとめておく。
・しばらく銭湯に行ってない気がしたので、怖くなって行って来た。お昼 過ぎから何も食べていないので死にそう。ガムもない。
・下宿に戻って寝る。
記載なし。